人気ブログランキング | 話題のタグを見る

もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

カナダ大会 女子雑感

<追記>10月28日、青字部分を追記しました。

アメリカ大会と同様、BS録画を見たら、また追記します。

コメントのお返事が滞っていて、すみません~~が、とりあえずカナダ大会の雑感の方を優先します。
それにしても、楽天のマー君、すごいな。本当に今季負けなしだよ!(ここまでテレビ放送が延長されると、後番組を待っている身には、つらいものがあるけどネ・・・)

<女子>
●総合1位 ユリア・リプニツカヤ(15歳)/ロシア/SP=愛はまごころ(振付:イリヤ・アベルブフ)、FS=映画『シンドラーのリスト』より(振付:イリヤ・アベルブフ)

おお、フィンランディア杯でもあっこ姉さんと一緒で、こういう順位だったのですね。ほ~。安定してるってことだな。

表現面について昨シーズンからの飛躍があまりにも著しいので、昨季の私の感想をまずコピペした上で、今回の感想を。まず、昨季の中国杯。
素晴らしい柔軟性とポジショニング。
ですが、幼い方特有と言っていいのかもしれません、「ええっと、音楽ちゃんと聴いてますか~?」と言いたくなる仕上がり。また、身体能力が高い選手のもろ刃の剣といいましょうか、あらゆる動きを同等にちゃきちゃきとこなせるだけに、音楽に沿ったムーブメントを心掛けないと無機質になってしまう落とし穴が。

FSの方が腕の動きは良かったと思うのですが、ジャンプの失敗で振付と音楽がずれちゃいましたかね?遅れを取り戻そうと、音楽を無視してばーっと動いてしまったようにも見えました。音楽を無視すると、もう踊りとか表現とは言えなくなるからなあ。

一般論として、才能にあふれた年若い少年少女達の演技を見ることに、楽しみが存在することは確かです。
しかし、私はやはり身体表現が好きなので、当該少年少女達がまだ「表現」に手をかけていないレベルだと、正直に言ってしまうと興がそがれてしまいます。そのため、ワタクシ、今の彼女のパフォーマンスには、申し訳ありませんが殆ど心を動かされません。

当然のことなのでしょうが、彼女の意識の中心は技術的なことにあると思います。実際、スピンやスパイラル時に見せる柔軟性は、現在の選手の中で右に出る者がいないと思わせますし、私には良く分かりませんがジャンプの技術もすこぶる高いとのこと(安藤さんやみどりさんの14歳当時と比べてどうか、という点は聞こえてきませんので、私にはレベルが判断できませんが)。
そのせいか、特にSPでまず最初に感じられたことは、まさに子供らしいとも言えるほどの鼻っ柱の強さで、「すごいでしょ、ね、すごいでしょ?!」という意識(笑)。こういう意識は、表現という意味からは邪魔になることが多い。

とはいえ、このポテンシャルの高さは凄まじい。
ユリアちゃんも、少し上のタクタミちゃんやソトニコワちゃんのように(彼女らも表現的にはまだまだだが)、そのうち「表現」の方に目が行く日がきっと来るでしょう。
その時を楽しみに待っています。2シーズンくらい先かな~

次に、昨季のフランス杯。
高く上がる足、良く動く身体、柔軟性と身体の軽さは相変わらず抜群です。が、今のままだと単なる曲芸(特にSPの剣の舞って曲芸になり易い楽曲だし…)。表現という意味では、意識改革が必要ですかね。

FSは中国杯でも失速してしまいましたが、鬼門になっちゃってますかね。スピン以外の技術でミスを連発。SPで1位に立っちゃうことも、その結果FSではラストに滑ることになってしまうことも、彼女にはプレッシャーが大き過ぎるんでしょうね。難しいなあ。
昨年こんな感じだったのに・・・今シーズンは劇的に進化していて、ワタクシ、度肝を抜かれましたわ!しかも彼女の年齢と個性を生かしきった戦略が凄い(これは本人じゃなくて周りだわね)。ということで、今回の感動・・・あ、感想を。

SP、寂しげに地面に絵(ハートに見えた・・・ラストで再びハートを描いて空に飛ばして眺めていたのでハートに確定)を描いていた少女が、急な雷雨に驚いて顔を上げる・・・という印象的な始まり。季節は夏、です。

私、SPのこの「愛はまごころ」って曲は全く知らないのですが、今回のユリアちゃんの演技は、「思春期のアンニュイ」みたいなものが立ちこめていて、すごく良かった。客観的には本質的な解決方法じゃないのだけど、最後に空にハートを飛ばして、それがふわふわと飛んで行くのを下から眺めて、今ある心の靄はとりあえず解決ってことにしておこう、今日のところは・・・みたいな、そんな思春期の少女のとある一瞬。

すぐに思い浮かぶのは、サガンの「悲しみよこんにちは」(映画じゃなくて小説の方ね。ちなみに小説の設定はもちろん夏です)。あそこまで極端じゃなくても、っていうか取り立てて特別な理由がなくても、ユリアちゃんくらいの年齢の時に、妙にアンニュイな気分に陥った経験のある女性は多いと思う。そして、今考えると「思春期だった」としか言いようのない、訳わかんない解決方法を取っていたことも、あるかもしれない。もう忘れている人も多いと思うケド、私と同様もう若くはない方は、じっと胸に手をあてて思い出してみて下さいまし。

ユリアちゃんが演じているのは、こんな年増が持つうっすらとした幽けき思い出ではなく、ジャストナウ!な思春期少女なんでしょうが(当然だ)、年増だからこそ胸にキュンとくるものがあります(振付師も年増やおっさんのジャッジ達がそう感じるよう狙ってると思う)。年増にならないと分からない何かって確実にある・・・年齢を重ねるって悪くないです。

昨季よりもきちんと音楽を聴いていますよね。振付師から彼女に対しては、私の上記適当ストーリーではなく、明確に意識すべきストーリーが与えられているはずです。彼女は、それをちゃんと意識して演技していると思います。この点、ストーリーを咀嚼しきっているかどうかは分かりませんが、むしろ咀嚼しきらないで「ちょっと分からない・・・」みたいなモヤモヤがある方がいいかもしれない、この演目の場合。いずれにしても、彼女の年齢と、彼女の少し愛想が無いというか(失礼…)頑なに見える表情には、極めて有効な演目ではないでしょうか。

FS、ユリアちゃんの年齢で、しかもユリアちゃんのか細すぎる身体に、この衣装と髪型は反則だわ~~!寒い冬、最低限の荷物すら持たずにナチスから逃げ惑う、可哀そうなあの少女にしか見えないじゃない!映画を見た時の重苦しさや子供達の可哀そうさに潰れた胸の痛みまで思い出させるなんて、反則だわよ!!(笑)

この衣装と髪型で、こんな幸福感の無い孤独なお顔をされた日にゃ(←演技というよりも、地を使ってる部分もかなりある)、映画を背景に、可哀そう、可哀そうっ!!どうか、あの子を助けてあげて!・・・としか思えないわ。
あー、やられましたことよ・・・彼女の愛想なしのお顔を、こんな方法で100%以上生かし切るなんて。素晴らし過ぎる、凄まじい戦略。(ちなみになんだけど、ロシアにはこういう、えらく冷たい系のお顔・表情の方が一定割合いらっしゃるよね。バレエダンサーでも、白鳥なんか踊った日にゃ周りが凍りつきそうな方がいらっしゃいます)

SPもFSも、ステップシークエンス以外のつなぎの部分の小さなステップは、動きも小さく適当に流しちゃってるような仕上がりなんだけど、それすらも彼女の(SPでは「不安定な」、FSでは「守るべき」)少女性を前面に出す効果があるんじゃないかと思えるほど。

いやいや、これだからロシアは恐ろしい。あの民族には確実に、「踊るために生まれた民族」って部分があるからね。まことあっぱれでございました。

●総合2位 あっこ姉さん(28歳)/日本/SP=愛の賛歌(振付:マッシモ・スカリ)、FS=オペラ座の怪人(振付:パスカーレ・カメレンゴ)

SP、そもそも大人な楽曲ですが、アレンジが本当に素敵です。遠く苦しい日々も、今は楽しい思い出と同じように明るく笑って話せるわ・・・そんな風に思えるまで年齢を重ねた女性を表すような、苦しみを乗り越えたが故の幸福感を際立たせるようなアレンジ。ラストの祝福の鐘が涙腺ゆがませます。フィギュアスケート女子シングルでは大ベテランといえる年齢ですが、まだ28歳。なのに、えらい年寄り扱いするようで申し訳ないですが・・・(インタビューでも散々訊かれたみたいようで、なんか気の毒)。

あっこ姉さんのスケート人生を3部構成で表現したとのことですが(「序盤はスケートを始め、楽しくてたまらないジュニア時代。中盤は、摂食障害で苦しんだ大学生の頃を演じる。終盤は、病を克服し、再び五輪を目指す今の自分」byこちらの記事)、そんな細かな説明は不要なほど、胸に迫るものがありました。以前、アイスショーでこのプログラムを滑った際、SPなのにFSかと思わせるところがあると書いたのですが(こちら)、なんと濃密な思いを詰め込んでいるのでしょう。

FSも音楽が素晴らしいですね。冒頭は、あのオルゴールから。ミュージカルや映画を見た方に、一瞬であの世界を思い出させる、あのオルゴールの音色(シンバル猿まで思い出すわ!)。そして続くのは、このミュージカルで使用される様々な音楽。それも重畳的に重ねて使用する素晴らしいアレンジ。

録画を見直して思ったんだけど、冒頭のポーズは、(少しアレンジされたポーズだけど)あのシンバル猿?はっと動きだすところは、シンバル猿が久しぶりに動き出すところ!?

SPもFSも、The音取り名人は相変わらず。特に現時点ではSPの仕上がりが顕著で、緩急を自在に駆使し(身体のコントロール力が当然の前提)、要所でのタメを作った上でなされる音の遅取り。まさに、いぶし銀です(あ、年配に使う言葉をまた使ってしまった・・・)。加えて今季は、「氷上の女優」と呼びたいほどの貫禄があります。いや~、ラストシーズンを、ストーリー性のある2本で揃えて大成功ではないでしょうか。

録画を見直して思ったんですが、FSの音楽の扱いも秀逸でした!すごいな。重畳的に音楽が使われているので初見では分からなかったのですが、メインじゃないサブの音楽(次のフレーズでこれがメインになる)に合わせているところがある。すごいなあ~。音楽の扱いが長けている表現者って、音楽にぴったり寄り添うだけでなく、音楽を自在に伸ばしたり縮めたりしてるんじゃないかと思わせる時がある。これが出来るのは、高橋さんと鈴木さんですわ。は~。良いもの見たなあ。

空席が目立つ会場ではありましたが、日本からのお客様だけでなくカナダのお客様方にも愛されているようで、とても嬉しかったです。

●総合3位 ゴールドさん(18歳)/米国/SP=3つの前奏曲byガーシュウィン(振付:マリーナ・ズエワ)、FS=眠れる森の美女(振付:マリーナ・ズエワ、オレグ・エプスタイン)

あら、ゴールドちゃんってば、相変わらずファニーフェイスだけど華がありますね。SPの衣装は、ブラック&ホワイトの片身変わり風。華やかなストーンも、髪飾りとお揃いの流線形なデザインも、とっても素敵。黒いピアスも真っ赤なルージュも、彼女がするとなぜかキュートな感じがするのは笑顔があまりに屈託ないから?
前からサイドにかけてツイスト、後ろでお団子って、柔らかい髪質と明るい髪色だとなぜかとっても華やかに映るわね(時々、私、こんな風にちゃちゃっとまとめるんだけど、おそろしく地味子デス・・・)。

ガーシュウィンの音楽が素敵で、彼女の雰囲気にも衣装にも、とても合っていると思いました。やっぱり、アメリカ娘@ニューヨーク風が似合います、ガーシュウィン。

指先まですっと伸びて、水分を多く含む若木のように勢いがあってしなるような動きをする美しい腕は、今季も健在。この腕の動きには、見ていて気持ちが良くなる素敵さがあります。昨年は少々雑さが目につくこともあったのですが、今季は殆ど気にならない程度になりました。SPのちょっと独特の振付も、彼女の腕のムーブメントの美しさと好相性でした(もち狙っているのでしょうが)。最後に2つ続くスピン、最初の方に組み込まれている腕の変わった動きも、とても好きです。

FS、お、髪型が編み込みになってる。何の衣装かと思ったら、眠りのオーロラ姫ですか。ちょっとアメリカチックかな(笑)。うーん、ゴールドちゃんのムーブメントは、バレエ音楽なかんずくザ・クラシックなチャイコだときついかなあ。妙にケレン味が際立ってしまいます、これほどケレン味あったかなって思うくらいに。アメリカの地方都市のバレエなら別ですが、これはロシアとかフランスのバレエを見慣れている人にとっては、少々違和感が出ると思うなあ。そういう意味では、彼女にはミュージカル系がジャストな気がします。

●総合4位 ガオさん(19歳)/米国/SP=Close Without Touching(振付:マーク・ミッチェル)、FS=天使と悪魔(振付:トム・ディクソン)

そういえば、昨シーズンはユリアちゃんの欠場で、GPFに出場したのですよね。
昨シーズンからの持ち越しSPで、音楽に馴染んでいるせいか、気持ちに余裕があるように見えます。ガオさんは、基本的に表現が苦手ですが、やはり持ち越しは下駄をはかせられるので、ガオさんのようなタイプには非常に有益ですね。

いえ、決して、皮肉ではありませんことよ!
音楽を頭で理解する以上に身体に染み込ませるのに必要な時間って、確実に個人差がある。例えば高橋さんのような天才肌の人は、本当に一瞬で理解することもできるけれども、本来的に不器用だったり、理屈から入って・・・等のステップをふまないとダメな人は、どうしても時間がかかる。おそらく、ガオさんは圧倒的に後者です。昨年もこの曲で一生懸命、表現面を磨こうとしていましたが、中途半端で惜しいというか、ちょっと可哀そうな印象すら残っています。2年かけてここまで身体に染み込んできたのを見て、彼女の努力が結実しつつあると嬉しく思いました。

身体、特に背中にもう少し柔軟性があればいんですけどね・・・表現手段がもっと豊かになるから。そうすれば、ガオさんの高い身長や細く長い手足を、もっと美しく際立たせられる。ただ柔軟って、持って生まれた天分でレベルが決まる部分もあり、それ以上は当人の努力で如何ともし難いってところもありますよね。。。

FSは長くて疲れるせいか、SPでは目立たなくなっていた姿勢の悪さが目につくようになりました。息が少し苦しくなって顎が上がったせいですかね・・・。ただ、最後のステップで笑顔が見えるなど、昨シーズンよりも随分表現面に気遣いをされていると思いました。今シーズンでどこまで伸びるか楽しみです。

●総合5位 ラコステさん(24歳)/カナダ/SP=最後の誘惑、FS=映画「アメリ」より
SP、演目を意識したエキゾチックな衣装です。赤と金の派手な色使いは派手さや女っぷりを出してくれるだけでなく、勇気と元気をくれそうです。
久しぶりに、これほど安定した滑りと、その余裕からくる演劇的な表情(特に匂やかな笑顔が素敵)を見ました。嬉しいことです。

FS、衣装がこのピンク・・・映画「アメリ」ならもう少し違う色の方が・・・と思ったけど、まあいいや。
SPほどの安定感がなかったのが残念。演じる意識があるのは分かるんですけど、音楽解釈や曲調に合った表現の選択という観点からは、ちょっと浅い印象です。


●総合6位 コートニー・ヒックス(17歳)/米国/SP=映画「ソウル・サーファー」より、FS=エビータ
お、私が知らない米国女子だわ。
SP、見たいと思いながら見られなかった映画だわ。サメに腕を食いちぎられてもサーファーになった女性の実話をもとにした話よね。衣装は、海と波を象徴する青、波しぶきをデザインしたストーン使い。メイクはもっとナチュラルな方がいいかな。

比較的、肉付きの良い体型ですが、割と軽くふわりとジャンプされますよね。なんかちょっと意外でした。それだけで、筋肉の固太りというよりも、ふわふわの脂肪系の肉感なのかな、と思ったり(←勝手に想像)。まあ17歳だから、今が人生で一番肥る時期かもしれません。

スピンで面白いポジションがありますね。印象的で、今後「コートニーさんのあれ」と言って通じそうです(笑)。
動作がもっさりと重く、肩甲骨の動きが悪く腕の動きの魅力に乏しい。このあたりは今のちょっと太めの体型とも関係していそうなので、将来、身体が絞れてくると少しずつ改善されていくのではないでしょうか。

FS、技術的には相対的にまとめられたようで点数もそれなりでしたが、舞踊的な観点から見ると、体力的な問題からか、SPに比べてスピードも遅く(そうなると脚だけでなく身体全体の動作の魅力に欠ける)、ムーブメントも完全にはやりきらないまま流して次にうつっていく印象でした。

キスクラで作られた人差し指と中指のハート、そんな方法が?と、自分でも思わずやってみてしましました(笑)。

●総合7位 ナタリア・ポポワ(20歳)/ウクライナ/SP=アランフェス協奏曲、FS=ラ・バヤデール
美しいスタイルの持ち主。が、もしかして長い脚を少々持て余していますかね?腕の動きの良さに比べて、脚の動きが少し不器用に感じます。あと、SPについては、音楽と振付の調和が今一つなような気がします。フィギュアスケートでは超がつく定番曲ですが、この流れるメロディーに沿ってスケートが伸びないと物足りない印象になってしまうような・・・。

FSはクラシックバレエの演目。舞台はインドの設定なので、インドを意識した金色の装飾が胸から腕まで施されたオリエンタルな衣装です。舞姫ニキヤの悲しみの舞(恋人ソロルが別の女性ガムザッティと結婚する際に踊る)から始まり、途中一曲入り(たぶん)、バレエでもラストの寺院崩壊の音楽で終わります。ストーリーを意識できる曲順ではあるんですけど、ストーリー仕立てにしているかどうかは微妙過ぎて分かりません。バレエでのインド風の振付を意識した腕のポージングが数か所見られるので、インドの舞姫の雰囲気だけ借用した演目といえるかもしれません。上半身の振り付けはわりと忙しいと思うのですが、どれも一定でメリハリがないのが残念。

●総合8位 ベロニク・マレー(19歳)/カナダ/SP=パピヨン、FS=ミュージカル「ファニー・ガール」より
ちょっと緊張されている様子でしたが、笑顔を絶やさないのは立派です。
カナダ女子特有(と言ってしまう状況ですわ)の、所作の粗さ・動作の荒さがありますが、にこやかで柔らかな雰囲気がそれを中和しています。

FS,数連の首飾りがデザインされたキャミソール型の素敵な衣装ですね。
SPよりも動きに丁寧さがあって、荒さが殆ど目につかなくなっていました。本来的にはエレガントな動きができるタイプなんだと思います。おそらく緊張や、振付の忙しさ、音楽のテンポなどによって、所作・動作に影響が出てしまうのでしょうね(そういう意味では、丁寧さ・エレガントさが根っからあるいは完全には身についていないとは言える)。

●FS棄権 ケイトリン・オズモンド(17歳)/カナダ/SP=SP=ミュージカル『Sweet Charity』より
おお、今季もこの手の楽曲できましたか。

高く蹴り上げる脚、ダイナミックにくねらす身体、ケレン味をつけて忙しく振り回される腕、何もかもが粗く、荒い。そこが若い彼女の乱暴な魅力、と言えば否定できないものもありますが・・・転倒は、身体のコントロール力が無いからって理由だけでなく、この動作の荒さが原因とも言えるのでは?改善を期待したいところです。


by Koharu-annex | 2013-10-28 00:47 | 2013-2014 フィギュアスケート