新国立劇場 「カルミナ・ブラーナ」
2010年 05月 19日
2010年5月1日(土)午後2時 @新国立劇場
●ガラントゥリーズ(新制作)
振付: ビントレー
音楽: モーツァルト
指揮: ポール・マーフィー
管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団
【出演】
川村真樹、湯川麻美子、小野絢子、長田佳世、山本隆之、芳賀望、八幡顕光、福岡雄大、大和雅美、寺田亜沙子、伊東真央、井倉真未
好みは分かれるでしょうが、私は好き。旦那は寝てた。
衣装のウエストのところ、もう少しすっきりしてても良かったかな。
スカートの部分は柔らかくて綺麗なんだけど。
あと・・・おーい、トロンボーン!!
分かってるよね。次回は頑張ろう(「次回」があったらだが)。
●カルミナ・ブラーナ
振付: ビントレー
音楽: カール・オルフ
指揮・管弦楽: 上と同じ
合唱: 新国立劇場合唱団
【出演】
運命の女神フォルトゥナ: ヴィクトリア・マール
神学生1: グレゴリー・バリノフ
恋する女: さいとう真帆
神学生2: 八幡顕光
ローストスワン: 本島美和
神学生3: ロバート・パーカー
<序>
冒頭の「フォルトナ」のソロが圧巻。
「おお、運命の女神よ」の大合唱をバッグにしながら、セクシーさすらも漂わせながらの力強い踊りで、ちっとも負けてない。ブラボー!
<第1部 春に>
妊婦達の密やかな雰囲気と、舞台美術&衣装から感じられる春の息吹が、なんだか奇妙に懐かしい空気をかもし出していました。なんかデジャブってる感じがするんだけど、思いだせん。
街の男女の80年代の色調の衣装は、バレエだから許されるダサさですな。
(最近、マスコミで叩かれてる鳩山首相の多色プリントのシャツと同系統)
まあ、そこを狙っているんでしょうけど。
恋する女は、椅子を使ったダンス(かなり危ない振付が含まれてる)がとても上手だった。
<第2部 居酒屋にて>
ローストスワン(=ローストチキンならぬ白鳥の丸焼き!)のアイデアと踊りがとっても素敵。
食いしん坊たちに最後に食べられてしまうのですが、これはセクシュアルな意味での「食す」も含まれていて、品を落とさない限度でちょいと隠微な雰囲気がかもし出されるのも良かった。
<第3部 求愛>
ここは最も難しい箇所だと思う。
この日、友人が小学生のお嬢ちゃまを連れていらしていたんだけど、できればお嬢ちゃまには見せたくなかった・・・。
<エピローグ>
再び、フォルトゥナ登場。素晴らしい。
フォルトゥナのクローン達の中に、「女装した男性ダンサー」が混じっているのが楽しい。
カルミナ・ブラーナは歌曲なので、全編、合唱あるいは独唱がついてます。
人間の声って最高の楽器なんていうけど、これを背負って踊るのは大変で、生半可な踊りだと歌に飲み込まれてしまうことがよくある。
だけど、今回は全ての場面で歌に飲み込まれることがなくて、素晴らしかったと思います。
ビバ・新国! シーズンチケット買ってるバレエ団が成長著しいのは、やっぱり嬉しい。