もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

<   2013年 02月 ( 3 )   > この月の画像一覧

四大陸 女子雑感

相変わらず、日本語の不自由さにかけては右に出る者がいない塩原アナの実況。年を重ねるごとに日本語の壊れ具合に拍車がかかっているけど、大丈夫かしらね。

ジジュン・リちゃんのSP実況では、「(ダークアイズの曲とともに)演技の方が始まりました。」って、ここ10年以上ずっと指摘され続けてるファミレスバイトのトホホ語まで披露し、アナウンサーの自覚すら持ち合わせていないことまでも披露。

北京の大気汚染なみのポエム公害以前に、職業人としての人となりに疑問を感じるよ。社内で給料泥棒として問題にする声は挙がらないのかしら。挙がらないのなら、そこも問題だと思うけど、どうなのよ。


●1位/浅田真央(22歳)/日本
SP: I Got Rhythm
FS: 白鳥の湖

SPでは、トリプルアクセルが美しく決まり、GOEも加算されました(最終的に10.07)。踊り見の私ですら、点数がどんと出たことはやっぱり嬉しかったですよ。
ただスコア(こちら)を見ると、左から4番目のジャッジ、真央ちゃんへの評価が異常に辛いな(特に5コンポーネンツ)。このジャッジ、真央ちゃんへの採点に限らず、他のジャッジの採点からしばしば浮いちゃってる。
例えば、あっこ姉さんへの評価は異常に高く、かなこちゃんやガオちゃんへの評価も上昇気味。他方で、ジジュン・リちゃんやクエイシン・ジャンちゃんへの評価はかなり下降気味。
あくまで他の方の採点と比較しての話だけど、この方、個人的な好み・偏見を反映させたと邪推されても仕方がないほどの偏りがあるように感じられ、なかなか興味深い。

まあ、採点についてはどうでもいいや。
真央ちゃんのSPでの圧巻は、ステップでしょう!
これまでの中で最高に勢いがあって、楽しそうで、力強くも軽やかで、素晴らしいステップでした。最後のポーズが勢いあまった感じで終わったことも、むしろ見る者の興奮を後押ししました。

また、3Aを取り戻したこの方の笑顔が、どんなに沢山の人に幸せを運んできたか。当の真央ちゃんは想像もできないだろうけれども、そのパワーは凄まじいものがありました。3Aの復活まで長かったけど、本当に忍耐強くよく頑張られましたよね。

FSの新衣装、羽がたくさんついてて、とても可愛い。バレエの白鳥の湖の衣装では、昔に比べて最近は羽根をつけない(付けても少量)のものが多いように感じていますが、やっぱり羽根のたっぷりある衣装は白鳥の王道でしょう。

3Aだけでなく3‐3も入れるなど現在考えられるマックスのプログラム構成で臨んだためでしょうか、前半はかなり慎重な様子で、スピード感や勢いが前日のSPとは随分違うように感じられました。
動きがいつものFSとも違うと感じたのは、前半のコンビネーションスピン。序盤で入れられているウィンドミル・スピンが、これまでの真央ちゃんからは考えられないくらい微妙なポジション。録画で確認しましたが、NHK杯でも全日本でも、もっと頭が下がって角度が出ています。

なので、ワタクシ微妙に心配しながら見ていたのですが、後半は素晴らしい巻き返し。3‐2‐2の3連続が決まったのは大きかったですね。また、ステップの中で3回ほど組み込まれているイリュージョンでは、ウィンドミルの時とは異なり、いずれもいつもの通り頭がすごく下までさがってました。

さすがにステップの後半では少々疲れてしまったように見受けられましたが、これは3Aと3‐3を入れた構成にしたことを思えば、仕方のないことなのでしょう。ギリギリのところまでやっているというか、非常に体力の必要なFSですね。
が、「練習通りでしたね、先生。」という真央ちゃんの言葉が、なんとも頼もしい。ワールドで完成版を見られることを楽しみにしています。

ちなみに、NHK杯や全日本で、真央ちゃんを実際に生で見た時の印象なんですけども。
テレビ画面で見るよりももっと身体が大きく感じました。テレビの印象よりも、身長が高く手足もずっと長く感じましたし、応分の身体のしっかりさを感じました。あの身体の大きさで、あそこまで軽やかにスムーズに身体を動かせるということは、身体能力も身体のコントロール力も高いということです。

頭一つ抜けたスタイルの美しさと、その身体が作る造形美の素晴らしさは、日本人バレエダンサーで言うと上野水香さんタイプ。(ちなみに、上野さんの動画がネット上にいくつかありますが、どれも彼女の美しさの半分も伝わらないと思います。踊り自体は好き嫌いがかなり出るタイプですが、生の舞台で目の当たりにする、彼女のスタイルと、彼女が作りだす造形美の美しさは、息をのむほどです。) 真央ちゃんって、純粋に、大変に美しい人です。テレビ画面での印象よりも、生の方が、ずっとずっと美しいです。

●2位/鈴木明子(27歳)/日本
SP: 映画「キルビル」、映画「レジェンド・オブ・メキシコ」より
FS: 「О」byシルク・ド・ソレイユ

SPの冒頭3-3、キュッとキレがあって綺麗でした。もちろん女子選手では珍しいほどの「カッコ良い」仕上がりも見事。優れた舞踊でありながら、格闘技のような力強さを兼ね備えることができるのは、踊りに対する感性の高さに由来すると思われます。この点は、他の追随を許さないレベルの高さではないでしょうか。

FS、全日本以来崩れていたようですが、復調の兆しが感じられ、ほっとしました。
ただ、NHK杯では、ほぼノーミスの素晴らしい演技で会場は大盛り上がりだっただけに、当時のメンバーからは、「あのとき生で完璧な演技が見られたのはラッキーだった」とメールが。

NHK杯・全日本と、生で演技を見たから余計にそう思うのですけれども、あっこ姉さんは、脚のラインに気をつけないと少し損をするかもしれない。もともとテレビ画面で見ている段階から、膝が割と出ているタイプだと思っていましたが、生で見ると、FSの時に膝がかなり目立ってしまってるなと。

身体を使った表現の美しさを競う場合、どの部分も美しい方が良い。で、脚の美しさという観点から見た場合、膝は引っ込んでいる方が良い。バレエダンサーや新体操の選手等で脚のラインの美しさで有名な方というのは、膝が内側に入っていて、脚が弓なりのラインを描きます。
もう随分前ですが、体操の五輪メダリストの方(森末慎二さんだったと思う)が過去のエピソードとして、膝が出ているタイプの選手は、脚のラインを美しくするために毎日膝を上から押さえるストレッチをするのだけど、自分は押さえ過ぎて膝のお皿を痛めてしまった、という話をなさっていたんです。男子の体操でも、理想的な膝って引っ込み系なんだな~と思った次第。

で、あっこ姉さんの膝の話に戻りますとですね、SPでは、力強さを出すために身体で直線的なラインを出すことを意識しているのでしょう、膝が出ていることは殆ど目立ちません。
ところが、FSでは、そういう意識がないからか膝がかなり目立つことがあります。そして、その目立ち具合というのが、「あー、膝が出てるタイプなのねー」に留まらず、「これって脚が伸びてないんじゃない?」という誤解につながる恐れが多分にあるように思う。それぐらい、出てる。(神演技と言われたNHK杯のあっこ姉さんのFSについて、以前コメント欄で私が書いた「違和感」というのは、この膝の件です。)

舞踊的な観点から言うと、この「脚が伸びてない?」(=膝が曲がっている)という誤解を受けることは、とても損です。なので、あっこ姉さんには、どの演目においても、こと脚に関しては「直線的なライン」を意識して欲しいなあと思う次第です。

●3位/村上佳菜子(18歳)/日本
SP: Prayer for TayLor
FS: アストル・ピアソラ・メドレー 

衣装替えして心機一転といったところでしょうか。
が、SPの衣装、スカートの後ろの一部分だけモスグリーンってどうかしらね?ピンクの生菓子にちょこっとカビが生えてきちゃったように見えちゃったわよ。あと、私の好み的には、FSの赤い髪飾りはもう少し大きい方がいいな。

音楽にきっちり乗ったメリハリの利いたムーブメントが出来ることは、彼女の大きな強みですね。何度見ても、本当に見事です。また、一つ一つのムーブメントを丁寧に、かつナチュラルに最後まできっちり伸びきるのも素晴らしい。これって、踊り心が十二分にあることの証左の1つです。

SPのフィニッシュ後に見せたような弾ける笑顔を、演技中にもできるような音楽の選択をして欲しい、というのが私の願いであることは変わらないけれども、まあ、多くは言いますまい。

FS、相変わらず二人で踊っているとは感じられなかったけど、今まで私がタンゴを使ったスケートを見て「2人」を感じたのは高橋さんだけで女性では誰もいないので、その点は別段問題ないでしょ。むしろ非常に上手に踊っていたと思います。

ただ、「踊り」の素晴らしさに比べると、確かに少々足元はおぼつかないように感じます。ステップのところでも、もう少しスケートが伸びたり滑ったりした方がいいですし、エッジももう少し深い方が・・・とも。(←と、こういう風に自然に感じるところまで、ワタクシもきましたよ、皆様!!)

●4位/クリスティーナ・ガオ(18歳)/US
SP: 「Close Without Touching」 by D.アーカンストーン
FS: リベルタンゴ

細い枝のような体つきでしたが、少し丸味を帯びて女性らしくなってきました。加えてヘアスタイルやメイクも少し(だけだけど・・・)改善されてきましたね。FSの衣装、とても素敵で似合っています。

以前から指摘しちゃってる部分ですが、柔軟性がない上に姿勢が悪いこと、さらには踊り心がかなり低いことから、動きがぎこちない。技術的には優れているのでしょうが、舞踊面からみると、残念と言わざるを得ません。今のままの柔軟性であっても、単純に振付の一つ一つについて、身体の部位を伸ばしきって動作をこなすことができれば、かなり印象が異なるのでしょうけれども・・・。今は中途半端な動きをするだけで次の動作にうつることの連続で、あまりにもおざなり過ぎる。

ところで、NHK杯の際、未来ちゃんをかなこちゃんに間違えた友人は、ガオちゃんを見て「荒川静香に似てる。」とメールを寄越しました。誰でも日本人選手に引き寄せちゃうらしい(笑)。でもちょっと似てる?

●5位/ジジュン・リ(16歳)/中国
SP: 黒い瞳
FS: 眠れる森の美女

可愛いなあ。ジジュン・リちゃんって、本当に愛らしい。
小柄でまだか細いからでしょうか、バランスが安定しているので、スピンやツイズルの時にはまるで小さなコマが回っているようです。
ただ、年齢を考えると今後身体が女性らしく成長していくことは否めず、そうなったときの身体のコントロールが問題になるのでしょうね。

FS、序盤のフロリナ王女と青い鳥のPDDの音楽も、中盤のオーロラ姫とデジレ王子のPDDの音楽も、終盤のローズアダージョの音楽も、全てテンポが若干速め。ボリショイなどのトップカンパニーでは、これよりもテンポが遅めです(テンポが遅くなるほど踊るのは難しくなる)。速いテンポは、若いダンサーのコンクール等で使われることが多いので、このテンポ感はうら若いジジュン・リちゃんには「いかにも」な感じがしたのでした。

●6位/グレイシー・ゴールド(17歳)/US
SP: ミュージカル「パジャマゲーム」より
FS: 映画「ライフ・イズ・ビューティフル」より

ゴールドさんって、ものごっつ美人というわけではないですが(私はどっちかっていうとファニーフェイスだと思う)、華がありますよね。
クラシカルなドレスも似合いそうですが、SPのレッドカラント(赤房スグリ)色の衣装、こんな彩度の高い赤が似合う人もなかなか珍しくて、よろしいのではないでしょうか。FSの衣装もキラキラの入り具合がSPと同じ傾向。この鮮やかなブルーも、ゴールドさんの肌の色に映えて、とても綺麗。

SPはフォッシー振付のミュージカルが原曲。このミュージカル「パジャマゲーム」、私は未見なのですが、ゴールドさんの演技を見ていると、おそらくミュージカルの振付を意識したであろうと推測されるマイムのような振付が入っていて楽しい。ミュージカルをいつか見ねばと思わせます(フォッシーの振付って楽しいしね!)。

FSは、ジャンプで失敗が散見されましたが、スピンがとても綺麗でした。
この方ね、腕を上にあげる動作の時、ブンブンという感じではないんだけど、若木のような勢いがあって元気なのね。それは表現面の未熟さの裏返しでもあるのだけど、瑞々しい若さが感じられてちょっと可愛い。

●7位/ケイトリン・オズモンド(17歳)/カナダ
SP: マンボNo.8、ゴールド・パピヨン
FS: カルメン組曲 byビゼー

SP、彼女の肉感的な見かけと本来持っているコケティッシュ(の語感よりも性的に感じる)な雰囲気に、この音楽と振付をマッチングさせた場合、多少の下品さが出てきてしまうことは否めませんが、それにちょっとした嫌悪感を感じるかどうかは人によりけりでしょうか。

FSでは、むっちむちの身体ながら、キレのある動きを見せていました。しかし、細部が粗く、全体的に乱暴な印象すら残します。カナダの選手って、ファヌーフさんといい、ラコステさんといい、多かれ少なかれ女子にこの手の傾向がありますね。男子のチャンさんやレイノルズさんには全く見られないことが、不思議というか面白いところです。
[PR]
by koharu-annex | 2013-02-25 00:13 | 2012-2013 フィギュアスケート

四大陸 男子雑感

日本選手では、男女で明暗が分かれた感のある四大陸。

受験シーズンだからでしょーか、高校生くらいまでは確実に見受けられる不変の傾向、すなわち、「男子って、全国模試や実力テスト前にある学校の中間テストとか、点数悪いよね~。女子はコツコツ真面目だから、大きく違わないけど。」を思い出しましたよ(笑)。

まあ、この傾向からいえば、3月の世界選手権では男子も本領発揮してくれるでしょう!

●1位/ケビン・レイノルズ(22歳)/カナダ
SP: チャンバーメイド・スイング
FS: 協奏曲「ピアノとオーケストラのためのホ短調4」 by アンドレ・マシュー

おめでとう、おめでとう、本当におめでとう!!

踊り心があるので、カナダ勢の中ではチャンさんよりもレイノルズさんの方を評価したい、と書いてから既に2年以上が経過。
長い間イマイチポジションから脱することができず、点数を確認した後のキスクラでのがっかりした様子から、モチベーションがもつだろうかと心配したことも1度や2度じゃなかったよ。

ようやくレイノルズさんの天賦の才が花開く瞬間が。
こんな笑顔の、こんなはしゃいだ彼を見たのは初めてで、胸が熱くなりました。

NHK杯で彼にたくさん花を投げ入れた友人も、「チャッキー大金星!!」とメールを送ってきましたよ。いやだからケビン・・・笑

今回、昨季から持ち越しのSPの冒頭の音楽を聴いた時、私、なんだかとっても楽しくなってきたんですよね。
レイノルズさんがいつもよりも乗っていたのかもしれません。それに、私、この人を食ったような、おふざけ感のある音楽がとっても好きになって来ているのかも(笑)。

本来、優雅というよりは、むしろマリオネットや漫画・アニメのようなユニークな個性を感じさせる、コミカル味だったりユーモア味のあるリズミカルな動きが得意な彼ですが、このSPはその真骨頂のような気もします。順位こそ6位でしたが、それ以上の存在感がありました。

そしてFS。
なんといっても宮本さんの振付が素晴らしいです。大変に、大変に、素晴らしいです。
これまで宮本さんがいろんなスケーターに振り付けたいろんな振付を見てきて、素晴らしい才能があることは認識していましたが、ここまでだったとは!!宮本さんは日本の宝ですわよ。

レイノルズさんの長所である長い手足を生かすというだけでなく、彼の短所を非常にうまく隠すことに成功していました。本当に素晴らしいと思います。

レイノルズさんは脚が長過ぎて重心が高過ぎるんですよ。バレエダンサーでも時折いらっしゃるんですけど、そうなると長い脚を持て余し気味になっちゃって、踊りが不器用そうだったり不自由そうに見えてしまう。

話はそれちゃうけど、身体を使う表現やスポーツって何でもそうだけど、そこにおける重心の適正位置(幅)がある。
昔、曙が横綱になった時、「不細工な横綱だねえ」って悪態をつく相撲ファンの爺ってのがそこここに居たんだけど、それは曙の脚の長さからくる重心の高さが、相撲の適正位置にないからだと思う。それ故に生じる、「型」の不格好さや、若干の異様さを感じさせる独特な動き(特に負ける時に顕著。他の相撲取りと全く違う動きになっちゃうので、そう感じてしまうのだと思う)が、爺の気に障ったのだと思う。
脚の長さは、胴長短足の日本人からすれば憧れだけど、そういう短所もあるってことですわね。

宮本さんの振付は、レイノルズさんのこの脚の長さからくる短所を、よく隠していました。
それどころか、上で書いたように、「優雅」を志向する動きは本来の彼の得意とする動きではないにもかかわらず、繊細さが同居した優雅さを見せる方向で成功させています。

手足の長さを生かすことを考えた場合、単純に手足を大きく長く見せる振付が施されがちだと思うんです。
が、宮本さんは、それだけに終わらない。
特に「腕」の軌道(レイノルズさんは手袋をしているので指先の軌道をみると分かりやすい)が直線的ではなく、円形や曲線を描くのは、手足の長い人のための振付ですが(逆に手足が短い人は直線的な動きがスピーディーで上手)、頭部や胴体を含めた、レイノルズさんの細身の「体全体のライン」そのものが非常に美しく見えるように、伸びやかに、あるいは伸び上がるように、身体全体を大きく一つに使ってグンと伸ばす動きが多用されています。
これにより、レイノルズさんの姿勢の悪さ、手足の長さを持て余している感などの短所を、ほぼ感じさせないことに成功しています。

加えて、どなたの功績か知りませんが、音楽のチョイスも秀逸。
レイノルズさんがもともと持っているテンポ感によく合った無理のないテンポです。このテンポの合致は、レイノルズさんが得てして陥りがちだった動作間のぎこちなさを、最小限に抑えることに成功していると思います。

とにかく身体全体を伸ばす動きが多いので、後半はかなり体力的にしんどい状況だと感じましたが、気力で身体を伸ばして滑り切りましたね。
ビバ!であります。

●2位/羽生君(18歳)/日本
SP: パリの散歩道
FS: ミュージカル「ノートルダム・ド・パリ」より

うっわ、顔色悪いなあ(特にSP)。
私の姪っ子ちゃんが喘息持ちなんだけど、彼女はこの冬の時期(1~2月)が一番体調が悪いのですって。羽生君ももしかして、そういう時期かも・・・と心配してしまいました。

友人の小児科医(男性)がフィギュアスケートが割と好きで、中でも羽生君がお気に入りだと言うので、「羽生君って小さなころから喘息持ちらしい」という情報を提供したところ、「ボランティアでいいから羽生君の専属医になって遠征に同行してあげたい。Koharuさん、なんとかコネクション作って話をつけて下さい。」と申しておりました。なんだよ、話って(笑)。いずれにしろ40代の働き盛りの小児科医をそんな気持ちにさせる羽生君の魅力、恐るべし。

SP・FSとも、冒頭の4回転は相変わらず見事ですね。

ジャンプの失敗はありましたが、SPでは、熱情を抑えたクールなロックスター(本人にその意図はないのだろうけど、少しシニカルさすら感じる)が板に付いてきました。

FS、時折見せるキレのある動きは素敵なのですが、全体的に粗い。
例の「シャラン」と音を立てる小さな沢山の鈴は、ほぼ消滅し、「大人の男」への階段を上り始めた羽生君。鈴の音が露骨に聞こえていた時期は、この粗さが儚さを補強するような役目を果たし、むしろ妙な魅力にさえなっていたのですが、今の段階に至ってはそれは期待できないものになってしまいました。今後はこの粗さの改善が必要でしょうか。まあ、そんな文句を垂れつつも、彼の表現の才能は本当に素晴らしいと言わざるを得ないですわね。

●3位/ハンヤン(16歳)/中国
SP: ジェラス
FS: 仮面舞踏会byハチャトリアン

うん、この人が目指すべきは、ずばり、「香港ノワール」でしょう(笑)。
「インファナルアフェア」は世界的にみても傑作映画だと思っているワタクシ(ディカプリオ君でリメイクしたハリウッド版は…だったが)。フィギュア界にも、あの世界観を託せる人材が出てきましたよ!

ガチンスキー君の無愛想とは類型を全く異にする、この無頼漢のような無愛想。
FSで音楽にクラシックを使っても、隠しきれない「下手に触れると怪我するぜ」な雰囲気。
♪ ナ~イフみたいにとがっては 触る者みな 傷つけた ♪ なんていう10代特有のものではなく(この手のタイプは20代になると頼りになる整備工のあんちゃんになったりする)、本質的なものを感じさせる。しかも、そこに、うっすら哀愁すら感じてしまうのは、私の単なる期待?

間違いなく青リンゴでありながら(その匂いもちゃんとします)、本質的なダンディズムを感じさせる、恐るべき16歳だわ。
この人は無理して笑うことないし(今も笑ってないけど)、無理してクラシックなんか使う必要ないと思いますよ。
頼むからガチンコで行ってくれ、香港ノワールに。
お願いだから、単なる「ちょっと怒ってるらしい若い中国人」で終わらんで欲しい。

●4位/マックス・アーロン(20歳)/US
SP: 映画「トロン:レガシー」より

映画そのままの衣装で音楽にも乗り、なかなか気合い入ったパフォーマンスでしたが、技術的なミスもあり、点数はいま一つ伸びず(SP10位)。

FS楽しみにしていたのに・・・大健闘して最終順位を4位まで上げたアーロン君のFSをomitするってどういうこっちゃねん、フジテレビ?!

●5位/リチャード・ドーンブッシュ(21歳)/US
SP: With or Without You by U2
FS: The Wild Ones, Harlem Nocturne, Rooftops

SP、FSとも表情が硬くて、全体的に余裕がない印象でした。もともと持ってる小芝居的なマイムの上手さも影をひそめた感じ。4回転の緊張と体力消耗によるのかもしれませんね。おそるべし、4回転。

難癖つけるつもりはないのですが、この微妙に「ちょっと」姿勢が悪いの直せないかなあ。。。微妙なだけにすごく気になっちゃうんですわ。いっそものすごく悪い方がすっぱり諦められるっていうか。

●6位/ナン・ソン(22歳)/中国
SP: The Middle East Side
FS: 交響曲第4番、ロミオとジュリエット

新星の無頼漢ハンヤン君の登場により、影が薄くなってしまったナンソン君。
本来は濃ゆい存在感のある人なのに・・・・髪の硬さというか、ツンツン具合も、なぜか大人しくなってしまった印象(というかハンヤン君の髪が言うこと聞かなさ過ぎ?)。

音楽と衣装、そして振付が、いずれもちとダサく、そのマッチングも「?」なのは、相変わらず残念。技術的に高いものを持っているのに、このダサさが技術のレベルをも少々低く見せている気がする。この点がひどく気の毒なのも相変わらず。

●7位/高橋大輔(26歳)/日本
SP: 月光(ベトベン)
FS: 道化師

さーて、新SPですよ。どうですか、皆様。

まず、衣装は良かったと思う。あの超有名曲と皆分かっている上に、「あ~、銀色のニュアンスのある青白い月光で行きますか。」と視覚からも刷り込ませることができますから。
(袖口につけられたリボン?可愛いね)

次に、音楽。
演技を見ながら率直に思ったことは、「音楽が弱い」ってこと。

なので、映像を見ないで何度も音楽だけ聴いたんですよ。
定番の第1楽章と第3楽章で(私は地味に第2楽章も好きだったりするんだけど、やっぱりomitされてましたね)、かつ、単純といえば単純なフレーズチョイス。
正直にそのまま言うとね、「女子向きだなあ」と思いました。パッと浮かんだ顔は、真央ちゃん(間違いなく似合う)。

男性でかつ濃厚な演技が得意な高橋さんには、やっぱり弱いかなあと。
ここ数シーズン(しか私は見てないわけだが)の高橋さんのSP、ガツンとパワーのあるものばっかりだったからかもしれません。でも、それは審査員でも感じるのでは・・・(苦笑)。

ただね。
高橋さんって、天才ですからね。
滑り込んで物にすると、楽曲すら別次元に力づくで持っていく才能があるので、そうなったら全く別の舞台を見せてくれるかもしれません。
音楽と一体化しても、音楽に隷属しないのが、彼ですから。(彼の場合は、音楽との一体化って、音楽を支配することと同義だわね。しかも、その支配の仕方が独特。そうなると別物の音楽に聴こえたりする。)

あと、彼のムーブメント。今まで見たどの演目のときよりも優雅でした。
あ~、こういうこともできるんだな~、さすがだな~と思ったことでしたわよ。

FS、冒頭の身体のキレは悪くないと思ったのですけど。
まあ、こんなこともあるんだな、としか・・・(苦笑)。

昨年暮れの全日本のFSが凄まじかったんですよ。
「ああ、良いもの見れた。札幌まで来て本当に良かった・・・」と心底思いました。連れのスケオタさんは「ここまでのものは、10年に一度見られるかどうかってくらい」とおっしゃってたほどでした。
そうするとですよ、陰陽思想とか、作用反作用の法則とか(ちょっと違う?笑)、そういう類の流れに乗ってしまった場合、今回の「理由が分かんない失速」ってのも、世の中的にはあるのかな、と。
しかも、禍福は糾える縄の如し、でございますよ。次のワールドは大丈夫ってことだ(笑)。

ただ・・・「最初で最後」の会場へのご両親招待っていう実況を聞いたときは、切なかった。
つらい。つらいよ。。。

●8位/無良崇人(21歳)/日本
SP: マラゲーニャ
FS: Shogun

高さも幅もあるジャンプが持ち味とのことですが、リンクの壁にあまりに接近してしまうことにより、その長所を生かせず、むしろミスにつながってしまうことが、しばしばありますね。。。
私には即座に思いつきませんが、何とか有効な対策を打ち出して頂きたいです。
特に無良さんの場合、得意のジャンプが決まらないと、露骨に気落ちしちゃってパフォーマンスの質が落ちてしまうので・・・。

FSは衣装変え。
以前の衣装、私は初見から陣羽織としか認識しなかったのですが、全日本の観戦の際に耳ダンボにして聞いた周りの反応は「鬼太郎」。うーん、言われてみれば(苦笑)。
新しい衣装の方が、形がすっきりしてジャンプもスピンもやりやすそうです。見かけで勝手に言ってますが。
[PR]
by Koharu-annex | 2013-02-18 14:19 | 2012-2013 フィギュアスケート

高橋さんのSPが

ベートーベンの激昂・・・じゃない、「月光」に変更になったとか!

ピアノの発表会の超定番曲なので、他人のものも含めて、いろんな思い出がいっぱい(笑)。

楽しみにしています。ぐふふ。
[PR]
by Koharu-annex | 2013-02-07 01:52 | フィギュアスケート男子