もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

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珍道中あれこれ

私どもNHK杯観戦グループは、年齢・性別・職業とも様々な人間から構成されていまして、フィギュアスケートについては文字通り「真央ちゃん」しか知らないという人もおりました。
ド素人集団がチケットを入手してしまったことについては、コアなファンの皆様に対しては大変申し訳なく思っております。

この記事では、「珍道中」を箇条書きしておりますが、ド素人ゆえの珍妙な言動があると思われます。ただ、私は、普段、バレエでもファッションでも、素人の意見というのは視点が全く違ってて面白く、貴重だと思っています。今回も、その趣旨でそのまま記載いたしますので、何卒ご容赦願います。


●ずんだ騒動
NHK杯のチケットを入手できるかどうかは、ギリギリになるまで分からないことが予想されました(実際、チケット入手が確実となったのは大会3日前でした)。チケットが取れなかったら、宮城ローカル線の旅に変更することにしていました。

震災復興や被災者の方々に直接お役に立てる「何か」をできれば一番良いのですけど、私どもには知恵も力もありません。そこで、どちらの旅になっても、微力ながら「現地でお金をとにかく使う!」ことを最大の目標にしておりました。
今回、幸いにもチケットを入手できたわけですが、そうなると逆にお金の使いどころが限られてしまいます。そこで、せめて食事は全て現地にお金が落ちるものをと、会場に持ち込む食べ物類は全て、土産物店で調達しました。

皆で分けっこしたので、とりどりのお菓子やおつまみが手元に。幸せの瞬間だわ。
初日、メンバーのチョイスで最も多かったのは「ずんだ」系。

まずは、メジャーな「ずんだ餅」から食べるぞ!と意気込んで開けたら、カチンコチン!?
「Koharuちゃん、それ冷凍されてるから、7時頃になったら食べられるよ」
おおう、女子シングルSPのあたりやね。了解!

じゃ、違う「ずんだ」系でと。
「きのこの山 ずんだ風味」、「カントリーマアム ずんだ」、「じゃがりこ 東北限定ずんだ」

・・・これって儲けの大半は、東京の会社に入るんじゃない!?

と的確な突っ込みが。
わ~ん、大失敗。じゃがりこ、買っちゃったのわたし~。

2日目は、ちゃんと地元の会社が製造したお菓子を買いましたです。。。

●コンビニ騒動
会場までのタクシーに遅れそうになったメンバーがいたので、どうしたのかと聞いたらば、コンビニで宅急便を頼んで手間取ったと。なんでも、駅のお店で買いこんだお土産を親戚と友人に送るために、コンビニで段ボールをもらった上、バイトの店員さんに手伝ってもらって箱詰めして送ったのだとか。

土産物の数を確認すると、なんと25個。(←詰めたものの数ね。段ボールの数は分かんない)

なんて迷惑な・・・!

駅のお店に頼めたんじゃない?と突っ込んだら、「だって、『萩の月』と『白松がモナカ』とか、違うお店のやつ同封したかったのよ」って。

でもなんか違うような・・・???

コンビニのお兄ちゃん、本当にありがとう。そしてお疲れ様。

●白松がモナカ
仙台駅に到着して、このお菓子の宣伝旗をみて、初めて仙台銘菓と知った、とあるメンバー。
「あの新聞や雑誌に広告出してる『白松がモナカ』って、仙台のお菓子だったんだ!」と叫びながら、さっそく購入。

以下、会場で一部メンバーと「白松がモナカ」を頬張りながら話した全記録。

「・・・モナカは、どこいってもモナカだわね」
「変わりようがないんだよ、モナカは」
「割と会社のお菓子箱でも、残っちゃう存在だよね」
「でも、男性で好きな人が結構いるよ。不思議なことに」
「Koharuちゃんの旦那さんは、確か、モナカ好きだったよね?」
「酒飲みだけど餡子も好きなんだよね。空也モナカとかもらうと、きちんと喜んでるよ」
「Koharuちゃんは喜んでないんだ」
「食べ始めると普通なんだけど、食べる前に何故か義務感を感じる」
「酒飲みで甘い物好きって珍しいね」
「たまにいるよ。でも、メタボに気をつけないとね」
「私は30年は未亡人だと覚悟してるよ」

最終日、私は仙台駅限定の日本酒と、ミニモナカ(@白松がモナカ本舗)を買いました。

●パリの散歩道
羽生君のショートの音楽(パリの散歩道)を聴いた途端、動揺していた様子のメンバーが。
彼女曰く、

サラリーマンNEOのセクスィー部長のテーマソングじゃない!

サラリーマンNEOを見たことない私の、いかにも「ちんぷんかんぷん」な様子は無視して、畳み掛ける彼女曰く。

あんな濃い顔の部長の音楽と、この爽やかボーイの少女漫画な雰囲気には、あまりにもギャップがあり過ぎるわ!こんなテーマソングをあてがうなんて、なんてひどいの!?

分かんないから、とりあえず自分が知ってる限りの情報として、「この曲、郷ひろみがカバーしたことあるんだよね」と言ってみたらば、「それはどうでもいい」と一蹴。

 帰宅後、サラリーマンNEOを調べたところ、セクスィー部長はこういう人だと分かりました。

沢村一樹さんが演じているけど、一見しただけでは、誰だか全然分からない(笑)。

詳しくはこちらのサイトをご覧ください。


●オーサーさんのジャンプ
羽生君もオーサーさんも知らなかったメンバーが感じた、素朴な疑問。

この子(注:羽生君)が何かするたびに、向こうの方で、
変なおっさんが飛び上がって興奮してるんだけど、あれは何?


●言われてみれば…?
長洲未来ちゃんが日本選手だと信じていたメンバーに、アメリカ国籍だと教えたところ、「真央ちゃんと鈴木さんと、もう1人いたよね?」と。ああ、それは村上かなこちゃんだよ、と教えたところ、そういう名前だった言いながら曰く。

私、てっきりこの子(注:未来ちゃん)が、かなこちゃんって子かと思った。
ほっぺが柔らかい大福みたいで、目がふに~っとしてて、おでこが富士額で・・・
良く似てるよねえ。


考えたことなかったけど、言われてみると、なんか似てる気がしてきた・・・。

●アウェー?
トイレ待ちの行列に並んでいた時のこと。後ろの2人組がひそひそ声で話し始めた。

「アウェーやからなあ・・・」
「応援だけは負けんようにせなあかんけど、あんまり派手にやってもなあ・・・」


日本なのになんでアウェー?もしかして華僑の人かな?李子君ちゃんの応援かな?と思いながら、耳ダンボで聞いていたら、なんと高橋大輔さんの応援でした。仙台が羽生君のホームタウンなので、高橋さんにとってはアウェーになるらしいっす。

いや~。そんな感じ方があるとは思いもよらなかったので、新鮮な驚き。
実際の会場の応援は、高橋さんへのものが抜きんでていましたよ。熱量も、ボリュームも、タオル(名前入り。いろんなところで売ってるらしい)や横断幕の数も、何もかも桁違い。

●ランナー!
2日目は男子トイレの半数が臨時の女子トイレになっていたけど、初日にはこの処置がなく、トイレ待ちの列はクラクラするような長蛇に。メンバーの1人がギリギリで席に駆け込んできたので、「だいぶ並んだ?」と聞いたらば、

この会場の周り、いろんな運動施設があって楽しいから、ジョギングしてきた。
トイレも10分くらい走った別の施設はすいてたよ。
ずっと見てると身体が固まるから、5分くらいでも走ると全然身体がラクだよ。
みんなもちょっと走れば?


恐るべし、ランナーの発想!
私も真似して5分くらい走ってみたけど、確かに膝が冷えていたのが温まったよ。以降、毎回、少し走ってプールや屋外のトイレを使用したのでした。屋外のトイレって、寒そうだけど、案外大丈夫。綺麗で快適でした。

●フィギュアの花
テレビで見る限り、リンクに投げ入れられる花束の多くはとてもよく似ているので、会場に売っていると想定して、手ぶらで会場入り。

花売り場を見つけるのにちょっと苦労したけど(エレベーターの向こう側で分かりにくく、しかもトイレの列がトグロを巻いている場所だった)、「お金を落とす」ところが見つかったことも嬉しかった。グッズはどうか分からないけど、お花はおそらく現地のお店に委託されているでしょうから・・・。

花弁が落ちないように、お花側のセロファンもきちんと閉じてある。
茎の下は、直方体のオアシスに突き刺さってて、このオアシスが重りのような役目もするので、投げ入れ易くなってる。ただ、自分よりも後方の席からの投げ入れに失敗した花束が、時々、身体を直撃。オアシス部分が当たると、案外、痛い。
バラなどのちょっと高めの花は1本、ガーベラなどの安めの花は2本入ってて、500円。

お金を使うという目標があるので、バンバン買う。ケチらず買う。10本単位で買う。
おっちゃんが机の下から新しいお花の段ボールを引っ張り出して、何本もおまけしてくれました。
ありがとう!

羽生君がFSの演技後に、投げ入れられた沢山のお花から、1本だけ拾って、それを手に持って四方のお客様に挨拶をされたでしょう?あのお花を投げ入れたのは私達のメンバーで、彼女はあれが、この旅一番の思い出だそうです。

●「花は咲く」
NHKのチャリティテーマソング「花は咲く」。
会場でも、この曲は頻繁に流されましたし、この曲を使用した特別なショーもありました。

驚いたのは、メンバーの多くがこの曲をフルで歌えること。普通にテレビを見ている間に覚えてしまったそうです。私はごく一部しか歌えなくて、今回、曲の全体像をようやく把握しました。

私、結構NHK見ていると思っていたけど、案外、見ていないのね。サラリーマンNEOも見ていなかったし。。。

●チャッキー
ケビン・レイノルズさんが出てきた時、「彼はチャッキーって呼ばれてるんだよ。」と思わず言ってしまったワタクシ。当然、なんでチャッキーなの?と尋ねられ、あの映画の人形のご説明を・・・(苦笑)。

翌日、1人のメンバー曰く、

私、今日、絶対にチャッキーにお花あげるの。
たくさん投げるつもり。


あら、気にいったの、彼のこと?と突っ込んだ私に対する、彼女の返答は以下。

だって、「チャッキー」なんてあまりにも可哀そうじゃない。
なまじ似ているだけに、何だか本当に気の毒で


そうだよね。でも、かけ声で「チャッキー!」って言うのは止めてね。「ケビン」だから。

●応援ボード
狂ったように応援ボードを作っていたメンバー。
ただ、他のメンバーから、私達は素人だから、現地での応援を確認しマナーを把握してからボードを出しましょう、と言われたこともあり、最初は様子見。

ところが、応援ボードを出すタイミングとか、ひっこめるタイミングがどうしても把握できなかったそうで、ようやく彼女が「出そう!」と決意したのは、女子シングルFSだそうで。

それって・・・めっちゃ最後の最後やん!
慎重というより、度胸なしのメンバーなのでした。
でも、気持ちは分かる。
(彼女の隣の席の方がかなり神経質そうだったことも萎縮の原因だそうです。拍手の手を「止めろ」とばかりに引っ張られたこともあったそうで。)

●散弾銃乱射事件
高橋さんのSPを見た後、メンバーの1人が、高橋さんって自分が見てきた誰よりも視線を飛ばすのが上手い、と言い始めました。

私もそう思いましたね。
視線を飛ばすのが上手い人って、顔を向けた方角の観客の多くに「目が合った」と思わせます。歌舞伎役者の方はこれが上手いし、狂言の萬斎さんもそうです。
しかし、高橋さんは、「目が合った」どころか、「微笑みかけられた」あるいは「くどかれた」と思わせるようなところすらあります。現場を経験して、あの「黄色い声援」のボリュームの理由が初めて分かりましたよ。

他のメンバーが、「ありゃ、散弾銃の乱射だね。バババババーッと大量のハートに衝撃を与えてたよ。みんな、即死するわ(笑)」だって。(言った本人は死んでなかったけど)

●ズシン
ザワツキーさんが練習でジャンプを転倒した時のこと。
メンバーが「痛い、可哀そう!」と言いつつ、付け加えた言葉。

身体が大きいと、倒れた音も大きい。
音が大きいと、痛さも倍に感じる。
あの「ズシン」とした音、選手の心にも悪く響いているんやないやろか。


●「妖精」?
トイレから帰って来たメンバーが、「ねえねえ、トイレの列で前の人が『真央ちゃんって、本当に妖精』って言ってたんだけど、フィギュアでは『妖精』って特殊な意味があるの?」と。

私 「ええっと、それは無いと思う。
   ただ真央ちゃんがシニアデビューした頃の本に『妖精』って言葉が題に入っていたから、
   真央ちゃん=妖精が定着しているのかも。
   ちなみに『妖精』と聞いてイメージするのは?」
     ↑
    本については適当に答えちゃってます。すみません。言ったとおり書いてます。

メンバー 「すごく小さい女の子で、華奢で、背中に薄い4枚くらいの羽。
       でも、北欧の妖精は、ニルスに出てくる、小さい意地悪じいさんもいるね。」

私 「今回の選手で、妖精のイメージに近い子を絶対に1人選べと言えば?」

メンバー 「あの中国の女の子だけど、それでも私のイメージからすれば、ちょっと大きい。
       年齢的には幼稚園か小学生くらいがベストだけど、スケートだとヨタヨタしてるね、きっと。」

私 「今の真央ちゃんは?」

メンバー 「お姫様はイケるけど、妖精はないなあ。年齢的にも体型的にも。」

●声出して行こう!
震度4の地震で目覚めた2日目の朝。
ホテルの朝食バイキングで、本日の予定などを確認した際、1人のメンバーがおもむろに発言。

私、昨日部屋に帰ったら、ちょうど男子シングルをテレビでやってたから、見ちゃったんだけどさ。
見てて確信したのよ。
私達、もっと騒いでいいわよ。全然平気。

会場が盛り上がっている時は、一緒に盛り上がるべし。
楽しいとか、嬉しいとか、高揚した感情は、良い「気」を生むのよ。
あの会場は、良い「気」に満ち満ちてる。
私達も、その良い「気」をもっと増やすことに貢献すべき。

だから、今日は、ちゃんと声出して行こう!


声出して行こう!なんて、小学校のときのバレーボールチームで言われて以来かも~と思いながら、「どんな声を出す?ブラボーとか?」と言った私の案は、「ブラボーは誰も言ってなかった」と一蹴(またもや・・・笑)。

喧々諤々の議論(?)の結果、素人集団の一応のルールが決まりました。

1.選手が席に近づくように滑って来た時はとりあえず拍手。
  その際、「キャー」「わー」とか周りが言い始めたら、それに合わせて同様の声を出す。
2.選手紹介の時は、「ヒュー♪」「●●(ちゃん)!」と言われることが多いから、それに合わせる。
3.演技前の位置につくよりも前に、名前を呼ばれて手を振るなどして滑っているときは、
  「●●(ちゃん)、ガンバ(れ)!」と言っても良い。それ以外のセリフは、素人なので自粛。
4.演技中、乗りの良い音楽の時は手拍子を打つ。
  ただし、私達は裏打ちしちゃうことが多いけど、会場の手拍子は表打ちのことが結構あった。
  会場の多い方に合わせる。
5.演技終了後は、再び「ヒュー♪」「●●(ちゃん)!」あるいは「●●(ちゃん)、良かったよ!」など。

という次第で、2日目はのど飴を大量に持参しました(これはコンビニで入手。スンマセン…)。
あっこ姉さんのFSの演技後、声出し過ぎて苦しくなりました。

●中に人などいない!
競技の合間に、NHKのキャラクター、どーもくん、うさじい、たーちゃんの3人(「人」でいいのか?)が、リンク上に出てきて、スケート演技を披露。

うさじいが「爺さんネタ」的に、咳きこみながら微妙なステップを踏むのが、私は地味にお気に入りだったけど、何と言っても主役は、どーもくん。

スパイラルや、高速スピンを連発。盛り上がること、この上なし。

こんなに上手なんて、プロのスケーターの方が入っているのかしらね~?と言ったところ、とあるメンバー曰く。

着ぐるみに関して、中の人を詮索するのは野暮ってものよ!
「中に人などいない!」
これ、鉄則。


ところで、これが鉄板の「ネタ」なのか、アクシデントなのか不明なのですが、私が認識しているだけで2回、どーもくんは、リンクに仰向けに倒れてしまいました。こうなると、自力で起き上がれず、係の男性が2名、氷上に出てどーもくんを起こすの(笑)。
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by Koharu-annex | 2012-11-26 22:44 | 2012-2013 フィギュアスケート

NHK杯に行ってくるけん!

皆さま、おはよーごぜーますだ。

わたくし、今日から二泊三日で仙台に行ってきます。

NHK杯に行ってくるんばい!

今日と明日は、会場アリーナSS(しかも連日同じ席ときた)に陣取るたい!
(エキシビションのある25日のチケットは、翌日の仕事に支障が出るという友人の冷静な判断により、もとより取ってません。)

やまびこさ乗るの、久しぶりじゃけえ、景色が楽しみばい!(・・・雨だけどね)

「アイスダンスもペアも全部見たい」という友人のために、一日中、会場におらないかんけん、PCは持って行かん。そやさかい、更新もできひん。コメント承認もお返事もできひん。
堪忍しておくんなはいや~。

久しぶりに興奮状態なので、全国方言メドレーになってしまいました(ほぼ間違ってると思うけど)。
複数でいくのだけど、ある友人は、応援ボード(?)を狂ったように作りまくって、私にも持てと強要してきました。即行、「やだね。」とメールを返しました。
別の友人は、「刈谷アナに会えるってこと?テンションあがるわ!」と喜んでました。人それぞれだなあ~と思いました。

というわけで、NHK杯の雑感は、会場での感想と録画での確認を経た上で、来週後半くらいにアップしたいと思います。

ではでは、皆さま、ごきげんよう。
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by koharu-annex | 2012-11-24 08:00 | 2012-2013 フィギュアスケート

フランス杯 女子雑感

●1位/アシュリー・ワグナー(21歳)/US
SPはレッド・ヴァイオリン、FSはサムソンとデリラ。

私、彼女を数年前、初めて見た時に、「常に身体のどこかに力みを感じる。こういう人は表現の幅が狭い。」という趣旨のことを書いた記憶があるのです。

で、この手のタイプって、基本、強気で一本調子になりがちなわけですが。アシュリーさん、昨季から、一本調子であることについて開き直っている感があります。「これが私の長所なの!」と、より強硬に一本調子を極めていると申しましょうか。
選手生命の短いフィギュアスケート選手において、個性の見極めとそれを生かす演目・音楽選択は必須、というのは私も以前から賛成するところであるけれども、こういう開き直りの道があったかと、ちょっと目ウロコ。

このアシュリーさんの「強気で一本調子」なコンフィデントさが魅力と言われれば、そうなのかもしれません。実際、彼女のこの雰囲気がたまらなく好きという方もいらっしゃるのだろうと容易に想像できるのですが。これは・・・私は、そのうち飽きがくるなあ、たぶん。
私は、彼女の若いアメリカ女子らしい明るさが好きなので、どっちかっていうとカウガールとかやって欲しいんだけどなあ。この路線で突き進まれると、絶対にないよなあ。。。

さて、FSのサムソンとデリラですが、これを極めるなら、もう少し「色気」とか「妖艶さ」が分かり易くあった方が良いと思う。

●2位/エリザベータ・トゥクタミシェワ(15歳)/ロシア
SPはタンゴ(アディオス・ノニーノほかbyピアソラ)、FSは黒い瞳。

実況はSPの楽曲について映画「ある愛の詩」と紹介していましたが、昨季の使用楽曲(アディオス・ノニーノほか)に変更していましたね。「ある愛の詩」は、スケートカナダであまりふるわなかったからかしら?

昨季より少しふっくらなさったので、ジャンプのバランスが微妙に崩れているのかもしれません。が、踊り的に見ると、ふっくらなさった分、妙な貫禄が生まれています。ええ、年齢に不釣り合いなほどの(笑)。
また、昨季よりも体力がついたのでしょう、FSの最後まで踊りの緩急が冴えており、演技に余裕がありました。昨季は途中で息切れが始まって、本来の表現の地力を演技終了まで持続させることができていなかった印象でしたが。

ただ、ふっくらなさったがゆえに、少し姿勢が悪いという欠点も、前より顕わになってます。
バレエのような姿勢は、フィギュアスケートの技術との折り合いが悪いこともあるように見えますので(人それぞれで異なりますが)、そのような姿勢を求めはしませんが、首のライン(そのためには肩や背中も意識する必要があるのだが)をもっと大事にすると良いのにな、とは思います。

●3位/ユリア・リプリニツカヤ(14歳)/ロシア
SPは剣の舞、FSはくるみ割り人形。

高く上がる足、良く動く身体、柔軟性と身体の軽さは相変わらず抜群です。が、今のままだと単なる曲芸(特にSPの剣の舞って曲芸になり易い楽曲だし…)。表現という意味では、意識改革が必要ですかね。

FSは中国杯でも失速してしまいましたが、鬼門になっちゃってますかね。スピン以外の技術でミスを連発。SPで1位に立っちゃうことも、その結果FSではラストに滑ることになってしまうことも、彼女にはプレッシャーが大き過ぎるんでしょうね。難しいなあ。

●4位/クリスティーナ・ガオ(18歳)/US
SPはClose Without Touching、FSはリベルタンゴほか。
相変わらず髪型が残念過ぎる。

技術的な要素の出来は置いておいて、スケートアメリカの時よりもずっと、音楽を表現する意識があったように見受けられました。ただ、彼女は、本来的に踊り心があるタイプではなく、ムーブメントやポジショニングのセンスもあるわけではない。これらはFSでの彼女の身体の使い方を見てもらうと分かりやすいと思う。彼女は柔軟性がなくて身体が動かせないんじゃなくて、身体を稼働域いっぱいに動かして「素敵で美しい動き」をすることを知らないんだと思う。自分の身体の可能性を生かし切れていないと申しましょうか・・・。

なので、音楽表現をより適切に行えるようになるためには、かなりの量のバレエレッスンを真剣に受けた方が良いのではないでしょうか。このままだと早晩、表現面の壁にぶつかって伸び悩みそうです。

●5位/マエ・ベレニス・メイテ(18歳)/フランス
SPはフィーリンググッド、FSは映画「ルーブルの怪人」より

SP、スケートアメリカの時よりもずっと身体のキレがよかった。ジャンプの調子もこれまで見た彼女の中で最も良く、大柄な身体が更に一回り大きく感じました。こういうムーブメントが出来るんだ~と新鮮なほどでしたよ。

FSの冒頭、エジプトの遺跡のレリーフが動き出したようでした!
ジャンプの転倒こそあったものの、振付のこなし具合はスケートアメリカの時よりも格段によくなりました。個性的な振付が多数含まれている上、なんといっても「古代エジプト」という世界観を出さないといけないので、まだ完成形とは言えないかもしれませんが、今でも十分素敵です。

来年、この衣装で「アイーダ」とかだったら笑っちゃうけど、それも楽しそうだな~

●6位/ポリーナ・コロベニコワ(16歳)/ロシア
SPはロミオとジュリエット、FSは白鳥の湖。

SPの衣装、ジュリエットらしくて素敵ですが、スカート部分は、もう少しヒダを寄せるか、もう一枚重ねた方がいいかな。薄い布を少ししか使ってないので、ちとビンボ臭い。あと、メイクはもう少し何とかしようか。
若々しい中に、パステルカラーのような色気のある方です。まずまず滑らかな滑りの上に、柔らかいながらもくるくると若々しい動きが重なり、とても素敵なジュリエットでした。

FSは、白鳥の湖の怖い所が出ちゃいましたね。
白鳥の湖の中でも「超メジャー」な楽曲ばかりのチョイス。超メジャーな楽曲というのは、とても派手でございましてね。下手な演技だと、音楽が鳴り響くだけに、演技と音楽が大きくかい離しちゃう。下手すると、音楽のせいで演技が実体より小粒に見えてしまうという、バレエ音楽の中で最も恐ろしい楽曲。それが、白鳥の湖。
今回のポリーナさんの演技は、まさにその罠に落ちてしまった感じです。

●7位/エレーナ・グレボワ(23歳)/エストニア
SPはTales and legends、FSはブラック・マジック・ウーマン。

SP、レオタードに巻きスカートを巻いたバレエの練習着のような衣装。この衣装も手伝って注目しちゃったのですが、上半身は良く動いているのに、足が動いておらずスケートが滑ってないのが、私にも分かってしまいました・・・。

FSも個性的な衣装でしたが、この衣装や使用楽曲を統合するような統一した世界観を示すところまでには至らず。最後はちょっと疲れちゃいましたかね・・・。

●8位/ジェナ・マコーケル(26歳)/イギリス
SPはイマジンド・オーシャンズ(幻想の海)、FSは花はどこへ行った。

身体(特にお尻)が重いなあ。

SP、デコラティブな真っ赤な衣装だったのですが、この楽曲には少し不釣り合いな気が。海だから青にしろ、なんて野暮は言いませんが、やはり世界観作りには衣装も大切なのではないかと。

使用楽曲(FSの楽曲は有名な反戦歌)はいずれも、そこらへんのジャリンコじゃあ手に負えない大人な楽曲なので、マコーケルさんのような大人でないと、とても御しきれないと思いました。そういう意味では、差別化を図るナイスな選択だと思います。

●9位/ヨシ・ヘルゲソン(19歳)/スウェーデン
SPはシルク・ド・ソレイユ「ミスティア」ほか、FSは映画「バーレスク」より。
順位こそ落ちていますが、身体のキレは中国杯より良いと思いました。

●10位/レナ・マロッコ(17歳)/フランス
SPはNo Hay Problema、FSはロックンロールセレクション。
SPは楽曲も衣装も昨年からの持ち越しですかね。

昨季も同じことを書いた気がしますが、今季も書く。彼女のコケティッシュな魅力を引き出したいだけなんでしょうけど、振付が下品に転び過ぎ(特にSP)。気の毒です、まだ17歳なのに。
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by koharu-annex | 2012-11-23 00:02 | 2012-2013 フィギュアスケート

フランス杯 男子雑感

●1位/無良崇人(21歳)/日本
SPはマラゲーニャ、FSはゲーム『Shogun Ⅱ Total War』より Ona Hei、For the Daimyo。

SPもFSも、堂々と自信たっぷりに踊ってもらいたい演目ですが、まだまだ初々しい印象です。
決めのポーズでアクセントをつけたり、メリハリを効かせようとする意識はあって、実際トライしているのですが、あと10倍大げさにする気持ちでやれば丁度良いくらいかも!遠慮は禁物、どんどん前に出る気持ちでやって欲しいわ~
表彰式の時も慣れない様子で初々しい感じがしました。これからどんどん上位に入って、慣れた様子で堂々と表彰台に向かえるようになって欲しい。頑張れ。

難癖レベルの話ですが、日本的(戦国武将的?)なマイムや動作って外国人の振付家は知らないでしょうから、FSの振り付けは日本人の方がより世界観を出せたんじゃないかなあ、と思う次第。

それにしても、佐野のおっちゃんの解説、FSで4回転決めたら「いーねー、いーねー、いーね、いーね、いーねっっっ!!!」、「このままいってね、このまんま」って。いつものこととはいえ、解説になってないっぷりが絶好調でしたね(笑)。

●2位/ジェレミー・アボット(27歳)/アメリカ
SPはスパイ、FSはミュージカル『レ・ミゼラブル』より「彼を帰して」。

大柄でスタイルの良いスパイが、ちょいとおちゃめに暗躍するSP、悲劇の中で祈りを純化していくような透明なFS。今季の演目、どちらもアボット君の良いところが見事に引き出された演目ではないでしょうか。

FSでは細かなミスが複数あったようですが、スケートアメリカの時と比べれば出来は雲泥の差で素晴らしい。まあ、私なんぞはスケートアメリカの時でも、この楽曲とアボット君の伸びのある滑りと雰囲気のマッチぶりに惚れてましたから、出来の悪さは気になりませんでしたが。

●3位/フローラン・アモディオ(22歳)/フランス
SPはファルーカス、FSはBroken Sorrow、To Build a Home(BS朝日では実況が「ジャンピング・ジャックほか」と紹介していましたが、違いますよね)。

SP7位からFS1位で、表彰台へ。諦めない不屈の闘志がえ見て取れた見事な試合でした。SPのキスクラでの、がっくりうなだれて頭を上げられない姿も、FSのキスクラでの、闘志が実を結んだ喜び様も、あまりに「まんまの率直さ」であるが故に、人の心をつかんでしまうアモディオ君なのでした。

FS、もとからリズム感については傑出したものを持ってらっしゃいましたが、マイムも含めて「踊り」が上手くなりました。それよりも更に上手くなったのは、踊りに情感を乗せることで、著しい成長が見られます。
この演目の振付には、具象的なものから比較的抽象的なものまで、様々な特徴的な振付が入っていますが(モロゾフさんにしては洗練された部類に入ると思う)、アモディオ君は躊躇することなくその世界にどっぷり入って、自信たっぷりにこなしていきます。ガラスの箱に入れられたような閉塞感、何かを得て、またそれを失ってしまうような無常感、人生を象徴する何かをくみ取れそうな素敵な作品に仕上がっていました。

●4位/ブライアン・ジュベール(28歳)/フランス
SPは昨季から持ち越しのジェネシスほか、FSは映画「インセプション」より。

SPで4回転を鮮やかに決め、久々に曇りのない笑顔を見ることができたのは嬉しかったなあ。
実況によると、ジュベールさんがこの演目で表現したいのは「人間の中にある二面性のようなもの」だそうで。それをそのまま感じられるかと問われれば、即座に首肯出来かねるところはあるのだけれども、この演目は彼に妙にマッチしていると思います。

FSの衣装がまた個性的で、ジュベールさんらしい。映画の世界観とは全く異なるアプローチだったようですが、ジャンプの調子が悪くてその全貌が拝見できず、残念。

●5位/宋楠(22歳)/中国
SPはミドル・イースト・サイド、FSは交響曲第4番ほか(チャイコフスキー)。

中国杯ではリッポン君と衝突してしまい、棄権となってしまいましたが、今回もその影響が見て取れました。FSでは調子を上げてきていましたが、この方が本来持っている元気、スピード、勢い、力みみたいなものが、どれもありませんでしたよね・・・。特にSPはあまりに動きにキレがなくて、真面目に心配しましたよ。

昨季よりも振付が洗練されたと思ったら、今季の振り付けはジェフリー・バトルさんなんですね。納得。

●6位/関金林(23歳)/中国
SPは死の舞踏、FSはパーカッション・カルメン。
中国杯にも出たとのことですが、地上波では放送されなかったので、今回(BS朝日を録画)が初見です。

SP、冒頭とラストの動きが面白いですね。途中、「死の舞踏」(=骸骨ダンス)を模した楽しい振付が入っているのですが、こなしきれずちょっと残念。

FSはカルメンですが、そもそも、男性のカルメンは、こつまらないものが多いですね。関さんの今回の作品は、一貫したストーリー性を目指したというよりも、典型的な雰囲気を借りるだけの作品だったと思います。
序盤は悲劇を匂わせる静かで低い音楽、中盤は動的な音楽、後半は情緒的で静的な音楽から盛り上がる音楽へ、それぞれ適当に選択して、スペインっぽい振付を時々入れました、的な?闘牛士の格好してないだけ良かったかな~。まあ一言で総括すると、「つまらん」ってことになるんであります。

●7位/シャフィック・ベセリエ(23歳)/フランス
SPはピアノ協奏曲イ単調(byグリーグ)、FSはフリースタイラーほか(by HONDALADY?)。

SPは、五線譜や音符、ト音記号がキラキラのラインストーンで描かれているキュートな衣装。楽曲がポップにアレンジされていましたが、アップテンポ過ぎたのか遅れ気味になってしまいました。

FSはテクノっぽい楽曲で始まる、とても個性的な演目。衣装も意味不明一歩手前の派手さで、さすがおフラ~ンス。楽曲と衣装で表現している何らかの趣旨やコンセプトがあるのでしょうけれども、そこは分かりませんでした。。。

●8位/トマシュ・ベルネル(26歳)/チェコ
SPは映画「ドラキュラ」より、FSは「スイングがなければ意味がない」ほか。

ジャンプの調子が悪過ぎて、見てて辛いほどでした。ただ、やはりこの方、表現面でセンスがあるので、絶不調の中にもキラリと光る所作やムーブメントがありました。完成形を見たいけれども、なかなか難しいでしょうか。。。

●棄権/ヨリック・ヘンドリクス(20歳)/ベルギー
SPはクライ・ミー・ア・リヴァーほか。
初めてのグランプリシリーズで棄権となってしまったとは・・・私もFSが見られなくて残念だよ。SPでは4位だったのに・・・。

バレエジャンプ、佐野のおっちゃんもほめていたけど、確かに綺麗でした!
肩甲骨の稼働域が広く、且つ動きがスムーズで、肩が回るようによく腕が動きます。スピンの時の柔軟性や、身体のコントロール力も高く、この方、ポテンシャル高いのでは~?
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by koharu-annex | 2012-11-21 22:48 | 2012-2013 フィギュアスケート

ロシア杯 女子雑感

●1位/キーラ・コルピ(24歳)/フィンランド
SPは亜麻色の髪の乙女、FSは映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」より。

SPのラストですが。中国杯の時と同様、音楽に遅れてしまい、最後の動作(夢見るような乙女な雰囲気で合わせた両手を片頬に当てる)を慌てて付け足したような印象になってしまったのは、至極残念。
難癖レベルの話ですが、ミニ丈の衣装なのにイブニングドレスの印象を与えることができるコルピさんの成熟した女性の雰囲気には、「亜麻色の髪の乙女」は少しばかり物足りない楽曲かもしれませんね。

私が数年見てきたGPSにおけるコルピさんの演技の中で、今回のSP・FSは2つとも最も調子が良いものだったと思います。
調子が良いだけに、彼女の肩甲骨の稼働域が、もともと少々狭いことが分かってしまうわけですが、彼女の素晴らしいところは、その点を腕の動きでカバーできているところですね。肩甲骨の稼働域が狭い人は、必然的に腕の動きも悪い人が多いのですが、彼女は稼働域の狭さの中で、美しく腕を動かす術を会得しています。だから、決して腕が棒のように見えませんし、あまつさえ、上品に見せてしまうことすらあります。

●2位/グレイシー・ゴールド(17歳)/US
SPはヘルナンドの隠れ家、FSはライフ・イズ・ビューティフル。
カナダ杯の7位から躍進。カナダ杯のときはジャンプのミスが続いたのですが、今回は調子を上げてきましたね。

SPでは、身体のコントロール力がまだ十分ではないものの、音楽をちゃんと聴いて、要所要所のケレン味のある振付を、きちんと音に合わせてこなしていました。JOの時は、ひどく動き急いでいたのですが、あれは極度の緊張によるものだったのかなあ。

FSの楽曲は、私の感覚ではやはり男性向け(特に信ちゃん向け)ですが、そこは置いておいて。
いろんな曲をつなぎ過ぎでは?、というのが率直な感想。ラストもなんだか唐突で・・・。もう少し素敵な編集はできなかったのかしらん。
ただ、FSは振付のこなし方がまだまだな感じなので、もしかすると、長いFSでは必ずこの状態になると見越して、コロコロと変わる音楽でアクセントをつけたり、表現を後押ししようとしているのかもしれないなあ、などと思ってしまいました。

●3位/アグネス・ザワツキー(18歳)/US
SPは映画「セックス・アンド・ザ・シティ2」より、FSはラプソディ・イン・ブルー。

ザワツキーさんのSPの楽曲、アラブ風のエスニックな香りのする楽曲を選びたかったのならば、わざわざ映画「SATC 2」(!)から持ってこなくてもいいのに・・・と思ってしまう私です。以前からザワツキーさんって、年齢の割にセクシュアルな楽曲や衣装を選択しがちですよね。まあ、そこが、少数派ではあるけれども必ず一定割合存在する、ある種のタイプのティーンズらしさとも言えるのかもしれませんが。本人ではなく周りが、彼女のちょいとエロの香りのする色っぽさを強調しようと選択しているのであれば、少々お気の毒だなと思う次第。

大柄な身体を持つ方の多くに存在する「のっそり感」が見受けられることが多いので、特に、ポジショニングの洗練度を上げていく必要があるように思います。でないと「どんくさい感」が出てしまいますから。

●4位/村上かなこ(18歳)/日本
SPはプレイヤー・フォー・テイラー、FSはタンゴ(ピアソラ)。
お、SP衣装替えしてきましたね。こっちの方が似合ってるかな。こういう流線形をしっかりデザインしたものって、かなこちゃんの動きの良さを強調するような気がします。

彼女の踊りのセンスは、素晴らしいと思います。今回出場した彼女と同年代の選手の演技を、録画で続けて拝見したのですが、かなこちゃんの踊り心の良さはちょっと群を抜いていると思いますね。

ただ、昨シーズンから継続して取り組んでいる、曰く「大人っぽい」路線には、私はやっぱり違和感があります。もちろん、こういう楽曲選択と目標設定も、彼女の表現向上に役立つことは確かですよ。彼女ほど踊り心がある人ならば、どんなことからも何かしら吸収しますから(しかも普通の選手よりもずっと多く)。

ただ、こういう「少し背伸び」というレベルではなく、本来の個性とは離れたタイプの楽曲って、純粋な表現面でもかなり気を使わなければならないし気持ちも萎縮しちゃう可能性があるので、技術の向上との両立が難しいと思います。彼女はまだ技術的要素の取りこぼしが多いですから、楽曲表現の面で無理をさせるのは得策ではないような気がします。

●5位/アデリナ・ソトニコワ(16歳)/ロシア
SPはスペイン奇想曲、FSは映画「バーレスク」より。

SPのタラソワさんの振付、とても素敵だと思うのですが、これを全て完璧にこなすのは至難の業かも・・・と思いながら見ていました。ソトニコワちゃんは、良い線行っていると思うのですが、やはりジャンプの調子がまだ戻っていない(成長した身体に慣れてない?)ので、きついかな~。スケートアメリカの時と同様、アクセントやメリハリをつけようとしているのは分かるし、今の段階ではそれで十分とも言えるのですが、振付がテンコ盛りなだけに中途半端な印象を与える面もあるかな、と。振付のバランスってなかなか難しいですね。

FSはジャンプのミスが続いて体力が持たなかったのか、後半はかなり消耗し、身体が重くて音楽に乗るのが難しいほどでした。

●6位/アリーナ・レオノワ(21歳)/ロシア
SPは映画「スラムドッグ$ミリオネア」よりIndian Hip Hop、FSは海の詩人(ポエタ)。
SPはスケートアメリカよりもずっと身体が動いていて、ああ、こういうことがやりたかったのね、と納得したのですが、FSで撃沈。難しいなあ、2本そろえるって。

SPで感じたのですが、レオノワさん、モロゾフ色がどんどん濃くなっていて、特にステップの際などのふとしたムーブメントがアモディオ君と似てきた気がする・・・。良いんだか悪いんだか。

●7位/ポリーナ・コロベニコワ/ロシア
テレビ放送なし。

●8位/ビクトリア・ヘルゲション(24歳)/スウェーデン
SPはポインシアナ、FSはテレビ放送なし。

●9位/ヴァレンチナ・マルケイ/イタリア
テレビ放送なし。

●10位/キャロライン・ザン/US
テレビ放送なし。
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by koharu-annex | 2012-11-17 18:34 | 2012-2013 フィギュアスケート

ロシア杯 男子雑感

●1位/パトリック・チャン(21歳)/カナダ
SPはエレジー(byラフマニノフ)、FSはラ・ボエーム。
カナダ杯の時とは別人のような演技でありました。
チャンさんの姿勢は相変わらず社交ダンスのホールドのようで、その点だけ捉えるとむしろアイスダンス向きなんじゃないかと思うほどですが、エレジーのような楽曲には向いているようにも感じます。ただ、やはり好きかどうかはかなり分かれるのだろうなあ。。。この感じ。滑らかなだけで退屈、という人もいらっしゃるかも。ただ、「好き」という人が一定割合にいることも確実なので、私が興行師だったらこの演目入れますね(笑)。

FSですが、演劇的な演目なので、終盤(愛する女性の死)に至るまでは、もっとチャンさん特有の自信過剰な明るい軽さをもっと出す場面があっても良いと思うのですよね。その方が終盤との対比もより鮮明になりますし。

●2位/小塚崇彦(23歳)/日本
SPは映画「栄光への脱出」より、FSは序奏とロンド・カプリチオーソ。
SPの演技が始まる前に映し出された応援の横断幕に、"From russian fans with love" とあって何だかちょっと嬉しかったのでした。

SPの冒頭に実況が言った言葉「1960年ポールニューマン主演の映画」が、スケートアメリカの時と寸分たがわず同じだったので、「それしか情報ないんかい」とちょっと笑ってしまいました。滑空していたスケートアメリカの時と比べて、スピード感や力強さがなく動きも少し悪い・・・。後半は滑空感が戻ってきましたが、毎回ベストな演技をするというのは、本当に難しいことなのだなあとつくづく思います。

FSでの実況によると、小塚君は自身の滑りがバイオリンの音色に合うと考えているとのことです。弦楽器の伸びのある音が小塚君の滑りの伸びと合うという点は、非常に大きいと思います。が、純粋に音色という意味では、私は同じ弦楽器でも、むしろビオラとかチェロとか少し低い音の方が合うと思いますね。バイオリン主体の楽曲の場合、バイオリンの高い音色がたたみかけるように鳴る箇所が必ず含まれますが、あの音はもっと繊細ではかない印象がある人、あるいはそういうタイプのムーブメントをする人の方が、より合うかな、と。小塚君は、色んな意味でもう少し「しっかり」してますから。

●3位/ミハル・ブレジナ(22歳)/チェコ
SPは山の魔王の宮殿にて、FSは映画「アンタッチャブル」より。
SPはテレビ放送なし。これ、見たかったのだけどな。

FSのアンタッチャブルは、昨季からの持ち越しなだけにスケートアメリカの時も(ジャンプの失敗が多くて点数は伸びなかったけど)、演目としてはよくまとまっていると思いましたが、今回もその印象です。昨季は体力不足で最後ヨロヨロになることが多かったのですが、音楽と全体の流れが身体にちゃんと入っているのは大きいですね、昨シーズン(と今季のジャパンオープン)に比べて、体力の配分がかなりうまくいっているように思います。

ただ、見ていて思ったのは、少しこの演目に飽きて来ていないかなあということ。それを言っちゃあおしめえよ、ですが。

●4位/コンスタンティン・メンショフ(29歳)/ロシア
SPは映画「Pina/ピナ・バウシュ踊り続ける命」より、FSはアレグロほか。
結果としてスケートアメリカと同じ順位でしたが、調子が上がった印象でした。滑り込んで振付が身体に馴染んだせいかもしれません。特にSPでは2位だったのですが、滑り込みだけでなく踊りこみも進んでいた印象でした。FSは体力が持たなかったようですが・・・。

いずれの楽曲も、心のちょっと深いところにある焦燥感や、何かに対する渇望感のようなものを刺激するものである上、メンショフさんがその音楽を志向し、理解し、それを体現する能力があるので、コンテンポラリーダンスを見ているような感覚になります。もちろんメンショフさんは、例えば柔軟性1つとっても(バレエ)ダンサーのそれとは全くレベルが違うのですが、それでもなおかつコンテンポラリーダンスの匂いが感じられるのは、彼の表現の地力の強さによるものと言えるでしょうか。

●5位/織田信成(25歳)/日本
SPはいにしえの月に抱かれた新月」、FSは魔法使いの弟子。
SP、実況が「ロシアに入ってからもジャンプが非常に安定している。」と言った途端に連続ミス。あぁ~信ちゃん!冒頭からなんだか身体が縮こまっているように見えたんだけどやっぱり・・・。
信ちゃんは精神的に委縮すると、すぐに姿勢とムーブメントに出るんですよね。肩が上がって、身体の伸びがとっても悪くなるの。そうなると首と背中のライン(特に首だな)が、ますます全く美しくなくなっちゃう。

FSだけだと2位。赤いキラキラベルトが、私には気合いを入れた「赤フン」のように見えましたよ!頑張れ、日本男児って感じです。(ちなみに赤フンは、山本譲二が歌番組で着用して歌って一世を風靡したのだ。学習院では、今でも、赤フンで水泳の授業や郊外での遠泳をするそう。歴代の皇族男子がそうであったように、悠仁親王も学習院初等科に進んで赤フンをして頂きたいものだわ~)

FSには、魔法使いの弟子のドジっぷりや茶目っ気を表す振り付けやマイム的な動きが、そこここに入っています。が、現状では、それらの振付と技術的な要素が、どれもぶつ切り状態でしか存在しない印象です。全体として1つの作品の流れになってないというか。そういう辺りが、今後滑り込んでいくにあたっての課題になってくるのでは?と思いました。

●6位/リチャード・ドーンブッシュ/US
テレビ放送なし。

●7位/アルトゥール・ガチンスキー(19歳)/ロシア
SPはハイランダー、FSは昨季から持ち越しのザ・デーモン(テレビでは「運命」と書かれていたけど)。
一昨年は快進撃だったけれども、昨シーズンから微妙に低迷しているガチンスキー君。
今季のカナダ杯での演技(総合9位)は、なーんとSP/FSのいずれもテレビ放送してくれなかったので、私は、このロシア杯での演技が今季初見であります。

SPでは冒頭の4回転で派手に転倒したものの、諦めずに演技を続けて5位。ただ、時々、折れそうになっている心や、いやそんなんじゃイカンとばかりに自らを奮い立たせようとする心の動きが、見て取れる部分があって、こちらの胸も少し痛くなりました。若いと言ってしまえばそれまでですが、こういう心の動きというのはちょいと切ないものがありますね。「若者よ、迷いながらも前に進むのじゃ」と思ってしまいました。

FSはジャンプの調子が悪く、この演目にあるはずの耽美的なイメージが、少々影を潜めてしまったのは至極残念。しかし、ガチンスキー君にとって優先順位が高いのは、耽美的なイメージの復活よりもジャンプ等技術的要素の調子の取り戻しでしょうね。頑張れ。

●8位/ザン・ブシュ/ロシア
テレビ放送なし。

●9位/デニス・テン/カザフスタン
テレビ放送なし。

●棄権/ジョニー・ウィアー
テレビ放送なし。
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by koharu-annex | 2012-11-16 20:54 | 2012-2013 フィギュアスケート

中国杯 男子雑感

●1位/町田樹(22歳)日本
SPはF.U.Y.A.、FSは火の鳥。

今季の町田さんは、シーズンの早い段階から、かなり高いレベルにまで作品を仕上げていますよね。
SPもFSも、音楽がきっちり体に入っています。振付の咀嚼具合は、通常は完成に至っていると言ってもよいほどで、全くもって素晴らしいです。シーズンが進むと、完成のはるか先にある「完熟」まで行くのではないかと、正直ベースでとってもワクワクしてます。
しかも、それがSP・FSの2本ともです。これは、全日本終わったあたりで、町田祭りをしなきゃならんのじゃないかと、そんなことまで考えています。

以前から「よく動ける」人でしたが、決して、器用な人ではないのですよね。
今季のSPとFSの動きを取って見ても、振付をあそこまで咀嚼しているにも関わらず、不器用さを感じさせます。具体的には、動きと動きの間の身のこなしや身体コントロールの高低、音とムーブメントの合わせ方が天性によるものかむしろ努力によるものかという点(同じタイミングであったとしても微妙に印象が違う)、ポジショニングの美しさや決まり具合の点、等々。
既に「完成」に近い町田さんのパフォーマンスに、未だどこかあか抜けない印象が残るのは、この不器用さがそこここに潜んでいるからだと思います。

しかし、少なくともSPにおいては、この不器用さやあか抜けなさが残っていることが吉と出た感じです。ドヤ顔が歌舞伎や大衆芸能の見得のようにも見えるため、その点も含めて、少々泥臭い作品としてこの演目を完成させているように感じます。

FSでは、バレエ作品がオリジナルであることを念頭に置くと、ムーブメントに今一歩の洗練さを望みたいところですが、私は今の「町田色」の火の鳥も充分に魅力的だと思っています。火の鳥が王子に驚いて動揺しておののくような様子、不器用に羽ばたいて事態を改善しようとするかのような様子、なんだかとっても味わい深いです。

●2位/高橋大輔(26歳)日本
SPはロックンロールメドレー、FSは道化師。

SPは、初見であります。ほーーーーー!こういう感じなのね。この踊りの動きの滑らかさは、本当に他の選手とはレベルが違います。まさに別格です。町田さんの後だからじゃないですよ~、誰の後に見ても、私、必ずそう思います(笑)。

ただね、今回、スピードや踊りとしての動きのキレは良くない印象。特にFSは、ええっと、お腹でも下しちゃいましたか?って感じ。何かあったんでしょうね。。。靴が原因という情報もきいたけど・・・それだけとは思えないなあ。だって、SPと比べても、身体に力が入ってないというか、心ここにあらずというか、明らかに空虚な感じがしたもの。今回のFSの高橋さんの中に、カニオ(道化師の主人公)はいなかったね。影が見えたことはあったとしても。

まあ、彼のことだから何とかするでしょう。NHK杯を楽しみに待っています。

●3位/セルゲイ・ボロンフ(25歳)ロシア
SPのテレビ放送はなし、FSはロミオとジュリエット(byニーノ・ロータ)
ロミオにしてはカジュアルな衣装だなあと思いながら見ていたのですが、この衣装(とそれが妙に似合ってしまう大人な印象)も相まって、分別が付き過ぎてロミオ特有の「熱」を出すのが少し難しいように感じました。

●4位/アダム・リッポン(22歳)US
SPは「誰も寝てはならぬ」、FSはMr.インクレディブル

くりくりヘアーだった髪型を心機一転、短髪に。コーチが変わったことも影響しているのでしょうか。
昔、アメリカでバレエを見に行ったら、前月までは普通の髪型だったのに、突然、短髪になっていたダンサーがいらっしゃったのですよ。どうしたのかと思ったら、お父様が軍人で、ご本人も軍隊に入る決意をされ、ダンサーとしては今日が最後の舞台であること、観客の皆様にご挨拶する趣旨で敢えて軍隊用の短髪で出演した、とプレイビルに書いてあったんです。リッポン君の短髪を見て、久しぶりに思い出してしまいました・・・。

さて、リッポン君のSPトゥーランドットですが、衣装や振付からすると、オペラのストーリーやキャラを演じるのではなく、楽曲の雰囲気を借りるタイプなのでしょうね。
リッポン君の個性や、本来持っているムーブメントのタイプから、彼には抒情的な響きが良く似合いますが、今回のアレンジはその路線に沿ったものだと思いました。ただ、パフォーマンスとしては、まだまだ振付を追っかけている印象で、抒情性がストレートに伝わるところまでには至っていないと思います。

FSは衝突事故の直後の演技ということで、序盤は明らかに動揺が見られました。思いのほか早く立ち直りましたが。
私はこの映画は未見なのですが、衣装・振付・音楽から推測するに、楽曲の雰囲気だけを借りていたSPとは異なり、こちらは少々キャラ立ちさせたり、またはストーリー展開させているように見えます。どこまでお芝居的に演技する予定なのかは分かりませんが。いずれにしても、今回は非常にやりにくい状況でしたので、本来の演技からは遠かったと思います。次回に期待です。

●5位/ケビン・レイノルズ(22歳)カナダ
SPは昨季から持ち越しのチェンバーメイド・スイングでしたが、ジャンプの調子が悪く、乗り切れないまま終わってしまいました。

私は、彼の表現の地力は小さくないと思っているのです。ところが、特に昨年あたりから、ジャンプの調子が悪いと、もう何もかもが悪くなってしまうと言うか、気が抜けたような演技になってしまうのです・・・。みるみる気落ちしていく様子が手に取るように分かると言うか。もちろん、シングルの選手にとってジャンプは極めて重要な要素なのでしょうけれども、他の良いところまでジャンプの調子に引きずられてしまうと、何だかとてももったいないような気がします。

FSはテレビ放送なし。

●6位/王一/中国
テレビ放送なし。

●7位/関金林/中国
テレビ放送なし。

●棄権/ブライアン・ジュベール(28歳)フランス
SPは昨季から持ち越しのジェネシスほか。
ジャンプにこだわりのあるジュベールさんだけに、ジャンプの失敗は気落ちする材料になってしまうのでしょうが、今回は最初から身体のキレがあまりなかったように思います。スピードが今一つで、身体が重そうでした。
FS棄権となってしまったのは残念でしたが、次のフランス杯に期待しましょう。

●棄権/宋楠/中国
SPはテレビ放送なし。宋楠くん、昨季見たとき、随分のびしろがありそうだったから今季も見たかったのだけどなあ(中国杯なんだから、せめてSPで1人くらい中国人スケーターを放送してくれてもいいのに)。

FS直前の6分間練習でリッポン君と衝突し、顔面打撲で棄権となってしまいました。気の毒なアクシデントでした。。。お怪我は大丈夫かしら。ご快復をお祈りしております。
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by koharu-annex | 2012-11-10 23:31 | 2012-2013 フィギュアスケート

中国杯 女子雑感

●1位/浅田真央(22歳)日本
SPはアイ・ガット・リズム。
SPの衣装にびっくりしたのですが、これは2005年の彼女自身の衣装とヘアスタイル(同じ蛍光オレンジだけどより少女っぽいデザイン。髪型はポニーテールで髪飾りも同様の蛍光オレンジ)へのオマージュなのですね。
でも、私の好み的には、この衣装は変えてもらった方が嬉しいです、はい。

初めて恋人ができたティーンネイジャー(←勝手に決めてるが。)女子の、恋のうきうき感を歌ったガーシュウィンの不朽の名作。

そういえば、初めての恋って、「切ない」じゃなくて、「うきうき」するんですわよ、奥様。もう随分前に忘れちまってましたわ、おほほほほ。
・・・てなことが、真央ちゃんの踊りを見て浮かびました。練習の時の方が動きが良いような気はしましたが、まるでEXのように肩に力を入れずに、文字通り軽やかに様々なステップを踏んでいく様子に、何故だか心底ほっとしたワタクシでございます。

もちろん、彼女の年齢やこれまでの彼女のこなしてきた演目のキャリアからして、もっと艶だったりショパン的なニュアンスのある演目を望む気持ちを持つ方がいらっしゃるのは、当然だとも思います。また、この演目の中身は言ってしまえばティーンネイジャーの恋のうきうき感のみなので、例えばかなこちゃんのような、弾ける若さが前面に出て、「他は何も考えてない」感じを印象づけられる方のほうが、妙に似合うだろうことも理解できます。

まあ、そういう違和感めいたものを持ってしまった場合は、ちょいと年上のお姉さん(今の真央ちゃん)が、少し傷ついた妹(昔の真央ちゃん)に、「ほら、恋って、人生って、こんなに楽しいんだよ。」と教えてあげているところを想像したらどうでしょう?私は、そんな風にも見えたんですよね。

FSは白鳥の湖。
ジャパンオープンの時よりも、音楽に合ってきましたし、後半にパワーとスピードが出てきたと思います。
ただ、ステップ・シークエンスはレベル3だったので、レベル4と評価されるくらいまで持ってきてくれるでしょう!と期待しています。NHK杯が楽しみだなあ!

●2位/ユリア・リプニツカヤ(14歳)ロシア
SPは剣の舞、FSはくるみ割り人形。
なぜだか理由は分かりませんが、小学生くらいまで生きてるといつの間にか知ってることになる「剣の舞」ですが、今回のアレンジは割と大人っぽいと思いました。
女子FSは旦那と録画を見たのですが、ユリアさんの音楽が鳴ると同時に旦那が「お、金平糖か~」。
くるみ好きの旦那、良くできました。はい、金平糖の精のPDDの音楽ですね。くるみ割り人形の中でも比較的大人っぽい曲のチョイスと言えるでしょうか。

素晴らしい柔軟性とポジショニング。
ですが、幼い方特有と言っていいのかもしれません、「ええっと、音楽ちゃんと聴いてますか~?」と言いたくなる仕上がり。また、身体能力が高い選手のもろ刃の剣といいましょうか、あらゆる動きを同等にちゃきちゃきとこなせるだけに、音楽に沿ったムーブメントを心掛けないと無機質になってしまう落とし穴が。

FSの方が腕の動きは良かったと思うのですが、ジャンプの失敗で振付と音楽がずれちゃいましたかね?遅れを取り戻そうと、音楽を無視してばーっと動いてしまったようにも見えました。音楽を無視すると、もう踊りとか表現とは言えなくなるからなあ。

一般論として、才能にあふれた年若い少年少女達の演技を見ることに、楽しみが存在することは確かです。
しかし、私はやはり身体表現が好きなので、当該少年少女達がまだ「表現」に手をかけていないレベルだと、正直に言ってしまうと興がそがれてしまいます。そのため、ワタクシ、今の彼女のパフォーマンスには、申し訳ありませんが殆ど心を動かされません。

当然のことなのでしょうが、彼女の意識の中心は技術的なことにあると思います。実際、スピンやスパイラル時に見せる柔軟性は、現在の選手の中で右に出る者がいないと思わせますし、私には良く分かりませんがジャンプの技術もすこぶる高いとのこと(安藤さんやみどりさんの14歳当時と比べてどうか、という点は聞こえてきませんので、私にはレベルが判断できませんが)。
そのせいか、特にSPでまず最初に感じられたことは、まさに子供らしいとも言えるほどの鼻っ柱の強さで、「すごいでしょ、ね、すごいでしょ?!」という意識(笑)。こういう意識は、表現という意味からは邪魔になることが多い。

とはいえ、このポテンシャルの高さは凄まじい。
ユリアちゃんも、少し上のタクタミちゃんやソトニコワちゃんのように(彼女らも表現的にはまだまだだが)、そのうち「表現」の方に目が行く日がきっと来るでしょう。
その時を楽しみに待っています。2シーズンくらい先かな~

●3位/キーラ・コルピ(24歳)フィンランド
SPは、亜麻色の髪の乙女。
なんて美しい衣装なんでしょう!!毎年、彼女の衣装は本当に素晴らしいけれども、今年も期待を裏切らない美しさです。金色のキラキラが、髪の色とマッチしていて、素敵すぎ。

「亜麻色」って、難しい色なんですよね。単純に金髪を指すこともあれば、グレーがかった色を指すこともあり、茶色がかった色や栗色を指すこともある。私が、亜麻色に混乱があることを知ったのは、このドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」をピアノで習った際ですね。「亜麻色ってきれいな言葉だけど、いったい何色?」と思って辞書や色辞典を調べたら、バラバラだった。その後、漫画「パタリロ!」のマライヒの髪の色が「亜麻色」ってことになってて(記憶違いならごめんなさい)、漫画のカラーページは金髪で統一されていたのですが、アニメだと栗色だったりしたので、やはり混乱しているんだな~と。

本題に戻ると、今回のコルピさんの演目に限っては、「亜麻色」=ずばりコルピさんの金髪で!・・・ってことが言いたかった(笑)。
今回のコルピさんはジャンプの失敗があり、音楽に遅れてしまったのが残念でした。

FSは、映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」より。
これまた素敵な衣装です。

単純に切ないというだけでない、救われない映画なんですけど、モリコーネの音楽はどこまでも心に響きます。
彼女はデボラを演じるというよりかは、楽曲の雰囲気を借りたのでしょうね。デボラなら、アマポーラから入って欲しかった私の願望ありきの結論ですが。

ただ、「大人の心」を持っていないと御しきれない深みのある音楽です。特にステップ・シークエンスのところと、コレオ・シークエンスのところは、そういう音楽。その音楽を御しきっただけでなく、見事に味方につけ、美のカリスマのようなオーラで場を圧して演技するコルピさんは、やはり、単に綺麗なだけな人ではないのでした。

●4位/長洲未来(19歳)US
SPはダウンヒル・スペシャル(byペニー・グッドマン)。
大人っぽくなって、ムーブメントの印象が大きくなりました。大人の色気が出てきた彼女に、この衣装は似合いますね。

手足が長く、日本人特有の華奢さがあまりないためか、ゆったりとした動きを余裕をもって上手にこなします。その大きかったり、余裕があったり、ゆったりしているムーブメントの中に垣間見える柔軟性と、抜群の音楽性の高さ。
スウィング・ジャズの名手の音楽に乗って、まるで古き良き時代のミュージカル映画か舞台の中の、往年の名女優のような貫禄と余裕のある動きです。彼女は血筋的には日本人100%だそうですが、私が感じる彼女のムーブメントの印象としては、同じUSのレイチェル・フラットさんのように、いかにもアメリカ女性的なカテゴリに入ります。

「そこはもっと細かく音を拾って、もっとスウィング感を効かせて踊って!」と思う方もいらっしゃると思うけれども、上で述べたような「往年の名女優」はちゃかちゃかとは動かないから、私はむしろ、ゆったり貫禄を持ったムーブメントの長所をこのまま伸ばして欲しいと願う次第。

FSは、交響曲第3番ハ短調(サン=サーンス)。
うーん。クラシックだと、「ゆったりとした貫禄」ではなく、少し重さを感じてしまうかなあ(苦笑)。

●5位/李子君(15歳)中国
SPは黒い瞳、FSは眠れる森の美女。
シニアのデビュー戦だそうですが、FSを棄権されたコウ・ヒョウワさんに何となく似ている気もする、愛らしい顔立ち。少しだけ開き始めた牡丹の花のつぼみのような、将来の「華」を確信させるものがあります。特にFSのピンクの衣装では、音楽も手伝ってアイドル的な可愛らしさも。

FSではバレエの振付を模したような動きがありました。本人にも、音楽をちゃんと聴いて、これらの振付をきちんと踊りたいと頑張る意識がみられました。しかしながら、いかんせんまだ身体のコントロール力が足りなくて、振付をこなしきれない印象です。

●6位/アメリー・ラコステ(23歳)カナダ
SPは、映画「最後の誘惑」より「奇跡の始まり」。
ギリシャの文豪カザンザキス原作の映画。上映当時はキリスト教団体から激しい反対運動があったことでも有名。大方の推測がつくように、マグダラのマリア系+ユダ福音書系っていうか(「系」って・・・)。

なので、この映画のサントラがスケートに使われることって時々あるけど、毎回、ちょっと心配になったりもするのでした。
ラコステさんの演じる女性はマグダラのマリアなんでしょうか?そうだとすると、踊り子のような振付からして、「罪の女」時代のマリアさんなんでしょうか・・・?

FSは、ラプソディ・イン・ブルーほか。
ジャンプの調子が悪く何度も転倒してしまったせいか、体力を消耗してしまった印象です。


●7位/ヨシ・ヘルゲソン(19歳)スウェーデン
SPはシルク・ド・ソレイユ「ミスティア」ほか。
衣装とメイクがシルク~ぽいといえばそうかな。彼女のような大柄な選手が着こなすと、迫力が出て、有無も言わさず「何だかとっても似合ってる!」と思わせるパワーがあるような。

衣装の強さにパフォーマンスが追いついていけなかったのは残念でした(ラストのポーズは彼女にしか似合わない素敵なものでしたが)。

FSは映画「バーレスク」より。
大柄な方がセクシーな衣装で転倒すると、なんだか2割増しくらいで痛々しくなるなあ。。。
彼女の体型を見ると、つい、第2のコストナーさんを目指して欲しいなあ、と思ってしまいます。頑張れ。

●8位/張穎/中国
テレビ放送なし。

●9位/ソフィア・ビリュコワ(18歳)ロシア
SPはテレビ放送なし、FSはトゥーランドット。
FSは、昨シーズンから衣装も演目も持ち越し。ジャンプの調子がイマイチで、後半、少し疲れましたかね。明らかにスピードが落ちてしまった印象です。

●棄権/コウ・ヒョウワ(18歳)中国
SPはセーヌ・ダムール。
ジャンプの調子が悪くて乗り切れないまま。FSの前に棄権なさったようです。
GPSは今大会限りとのこと、また来季にお会いできますように。
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by koharu-annex | 2012-11-06 00:35 | 2012-2013 フィギュアスケート
●1位/ケイトリン・オズモンド(16歳)/カナダ
SPはマンボほか。
今季がシニアデビューだそうですが、元気はつらつですね。デビュー年って、ジュニア時代との勝手の違いに戸惑うタイプと、怖いもの知らずで妙に調子が良いタイプの2派に分かれるような気がしますが、彼女は圧倒的に後者ですね。昨年のタクタミちゃんのような快進撃が見られるのでしょうか。

若い人特有の音楽の早取り(彼女の場合は、音楽聴いてない?と思わせる部分もあったりする)は、正直に言ってしまうと私の好みではないですが、ほほえましいです。まあ、こういう妙な勢いがある時って、余計なことを何も考えないでその勢いに乗って行くのが一番ですよね。

FSはカルメン。
楽曲のチョイスに一工夫ありますね。最も有名で分かり易いハバネラを使ってないのは意外。

この年齢にしては(体格が立派なせいか)肉感的なカルメンでした。
酸いも甘いも知り尽くした上での強さではなく、デビュー年で何も知らないが故の強さが感じられるパフォーマンス。特に演劇的といえる振付ではないのですが、終盤だけが例外で、最後のカルメンが刺される個所の音楽を使った、「え?私、死んじゃうの?」みたいなラストは、この無知さの上に乗っかると劇的とも言えます。

●2位/鈴木明子(27歳)/日本
SPは、映画「キルビル」より。
ワイルドで強い女性・・・にはなりきれなかったなあ。
やりたいことは分かるだけに、次回に期待、かな。

FSは、シルクドソレイユの「О」。
新聞報道(日経)によると、3つ目のジャンプに勢い余って1回転をつけてしまったため、その後のスピンとステップは後のジャンプ構成を変えることをフル回転で考えていたので、後に確認すると「全く踊れてなかった」と。そして、構成を変えたために後半の音楽が余ってしまい、最後はアドリブで踊ったと。

確かに前半のスピンとステップ、「心ここにあらず」でした。顔が全然違いましたし、動きが最小限でしたね。あっこ姉さんのパフォーマンスではとっても珍しい。この「心ここにあらず」になっちゃった部分、ジャパンオープンでは、情景がぱーんと浮かぶほどに素晴らしい出来だっただけに、それが見られなかったのは残念といえばそうなんですが。とにかく機転を利かせて、失敗を最小限に抑え、結果としてFS1位を獲得したのは立派としか言いようがありません。

総合2位、おめでとうございます。

●3位/村上かなこ(17歳)/日本
SPはプレイヤー・フォー・テイラー。
衣装が・・・信ちゃんSPと兄妹のお揃いのような・・・。ちょっと並んでみて欲しいような、欲しくないような。

素晴らしい肘の動きや、肩甲骨の稼働域は、あいかわらず健在。肩~腕~肘~による動きの種類の多さ・幅の広さは、かなこちゃんの大きな長所だと思います。

ただ、この楽曲のように曲想が「祈り」である場合、もう少し手首~指先の動きに丁寧さと繊細さが欲しいと思います(本人も努力はしているように見えるのですが)。もともと、腕に限らず彼女の動きって、基本いつも「元気」じゃないですか。それがこういう曲調にそのまま乗っかっちゃうと、時として音楽から浮いちゃうことがある。また、彼女のように動きが「元気」な人って、音をジャストで取りがちなんですが、こういう曲調の場合は遅取りの方が圧倒的にカッコイイ。

動きの良さをそのままに、音を遅取りしたしっとりした丁寧な動きができるようになればベストなんですが、それってなかなか難しい。あっちが立つとこっちが立たず・・・みたいになりがちなので、なかなか苦しいところですね。

FSは、タンゴ(byピアソラ)
おお、振付はカメレンゴさんですか。
実況によると、「パートナーと踊っているように滑りたい」ということですが。パートナーと踊っているようにといえば、あの高橋さんのEX(@カーニバルオンアイス)が強烈な印象が残っているので・・・比べる私が悪いんですが、あまりに高橋さんの演技が高みに登っているがゆえに・・・・なんともはや。

実況は「本当にパートナーが見えるようです」って言ってたけど・・・見えました!?
私は全く一瞬も見えなかったけど!?

私が見えたのはねー、鏡の前でお母さんのタンゴシューズはいて、ついでにドレスも勝手に着ちゃって、鏡見ながら悦に入って踊っている少女ですね。ドア開けて誰かが入ってきたら「ぎゃーっ」って叫んで真っ赤になりそうな(笑)。

かなこちゃんって、分かりやすく、「大人の階段のーぼるー、君はまだシンデレラさ~♪」ってな感じじゃないですか。(このH2Oの「想い出がいっぱい」って、足立充原作のアニメ「みゆき」のエンディング曲ですごく流行ったんですけど、今、歌詞をあらためてキーボードで打ってみると意味不明だな。笑)
今の時期だけしかない、このまっすぐで無邪気な感じ、大人の女性に憧れて背伸びしたカッコしてみるけど、まだまだ感漂うほほえましい感じ、これを大事にして欲しいと思う。だって、それってキラキラしてるもの。そして、いつか、確実に無くなってしまうものだもの。

こういうの本人(&あまりにも近しい人達)は気付かないのよね、横顔をちょっと離れた所から見てる第三者だから分かるの。だから、かなこちゃんは、パートナーとか考えなくて良いと思う。パートナーを夢見てるだけで充分よ。

●4位/エリザベータ・トゥクタミシェワ(15歳)/ロシア
SPは、映画「ある愛の詩」より
この楽曲は小2の時(←今、無理矢理思い出した)に、父からもらったアメリカ土産のオルゴールに入っていたので、妙に耳になじんでます。映画自体は子供の頃に見たためか、つまんない印象だったけど。

ただ、この映画&楽曲、年齢よりは大人びているとはいえ、まだまだ華奢で幼い可憐さが残るタクタミちゃんには色んな意味で重すぎる気がします。華々しくデビューした翌年に、なぜか調子を落としてしまうということも、よくあることですが。。。この曲では、明るく乗りの良い楽曲に背中を押してもらう、ということも期待できませんし。

もちろん今回の演技においてすら、彼女のムーブメントには卓越したものがあることが分かりますし、若いスケーターの中ではトップクラスの音楽性と踊り心の高さも十二分に感じるのです。しかし、あともう少し遠くまで伸びきった動きが欲しいですし(彼女にはできるはず)、また、この楽曲のためには、もっとタメが必要かな、と思います。まだ彼女も若いから、どうしても動き急いでしまう部分があるのかもしれません。

FSは、黒い瞳。
変わったアレンジの難しい「黒い瞳」ですね。分かりやすく盛り上がる部分がなく、静かに聴かせるじんわり味わい深いタイプともいえ、演技者によっては単調でつまらない仕上がりになってしまうかもしれません。

ムーブメントについてはSPよりも動き急いでた部分が多かったような(苦笑)。

あとね、あの~、ソトニコワちゃんもそうなんですが、若干姿勢が悪い時があるのね、この2人の天才少女達は。すごくもったいないの。2人でちょっとずつ違うのだけど、大まかにいうと、顎が前に突き出しぎみになったり猫背っぽくなったりして、肩が上がることがある。そういう姿勢になると、腕が前の方でちょろちょろとしか動かなったり、首のラインが美しく見せられず動きが縮こまったように見えたりして、ムーブメントの美しさが大きく削がれる。ポテンシャルが高いだけに、もったいないな~といつも思ってしまいます。

●5位/エレーネ・ゲデバニシビリ(22歳)/グルジア
SPは映画「シンドラーのリスト」より。
映画のサントラを使用していますが、物語を紡ぐというよりも楽曲の雰囲気を借りた演目なのでしょうね。
高音のバイオリンが切なく響く中、曲調を深く理解した、メリハリをつけた情感あふれる演技でした。振付も素晴らしいですが、それを理解してシーズン初めにここまで仕上げてきたゲデ子ちゃんも立派です。私、ゲデ子ちゃんのこれまでの演目の中で、このSPが一番好きかも。

ただ、欲を言えば。「メリハリをつけた情感あふれる」演技ではあるのだけど、時々「やりたいこと」(これがモロに分かるくらいにやってはいるのです)が、まだ少し弱いところがある。そこはもう少し音は遅取りで切なくタメて欲しい部分、タメた分次の瞬間メリハリよく動くべき部分ってところが、いくつかある。
あー、これ、次回見るのが今から楽しみだな!

ゲデ子ちゃんの嬉し泣きも入ったような笑顔や、リンクの端まで嬉しそうにおどけた様子で移動する姿を見られたことも、本当に嬉しい。彼女ってとてもチャーミングですよね。長袖だから分からないけど、ジャパンオープンの時にしていたテーピングの部分等、怪我は順調に快復されたかしら。

FSはドン・キホーテ。
ゲデ子ちゃんにとっても似合うコケティッシュな衣装です。
いつもよりとても厳しい顔をしていたので、え?と思ったのですが、緊張なさっていたのでしょうか、ジャンプの失敗が続いたのは見ているこちらも辛かった・・・。

オリジナルのバレエを意識した振付がそこここに入っていて、マニア心をくすぐる振付です。ジャンプの失敗からどんどん振付が遅れてしまったようで、「あ、この振付、さっきの音楽のところのバレエ振付と似てる」「これは少し前の区切りから入るべき動きだよね、きっと。」というところが複数。完成版を次回に期待したいです。

●6位/クセニア・マカロワ(19歳)/ロシア
SPは、マリア・アンド・バイオリンズ・ストリング
昨季からの持ち越しですが、プログラムの内容は変更しているようで、振付を追いかけているように見えましたし、不安定さが垣間見える出来でした。身体がしっかりした方ですし、昨季もシーズンが進んで滑り込むにしたがって、踊りがダイナミックになっていったので今季もそうなるよう楽しみにしています。

FSは、メガポリス。
ジャンプのミスが響いたのかもしれませんが、音楽と振付の親和性があまりよくない気がします。もう少し曲調に合った繊細な動きが盛り込まれていた方が良いような。

●7位/グレイシー・ゴールド(17歳)/US
SPは、ヘルナンドの隠れ家(映画「パジャマゲーム」より)。
彼女は今季がシニアデビューだそうですが、春の国別対抗で一度拝見しました。笑顔の作り方がいかにもアメリカ人っぽく、この楽曲にとっても合ってる気がします。

順位こそふるいませんでしたが、国別対抗の時に目についた「全ての振付について動き急いでしまって、せわしなく、ぴょこぴょこしているように見える」という点は、随分改善されたように感じました。それなのに、ジャンプは「全て跳び急いでしまった」(by荒川さん)だそうで・・・皮肉なものだなあ。

大きくダイナミックな動きができる人なんですよね。ですが、曲によってはこのタイプの動きは「大雑把で粗雑」に見えてしまうので、楽曲選択を慎重にするか、繊細な動きもできるようになるか、どちらかですが、彼女はどっちに進んでいくかなあ。

FSはテレビ放送なし。
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by koharu-annex | 2012-11-01 14:52 | 2012-2013 フィギュアスケート