もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

<   2011年 12月 ( 9 )   > この月の画像一覧

●高山睦美(20歳)/タキシード・ジャンクションbyグレン・ミラー/SP12位 48.48(24.88、23.60)
少女の年代ではなく、ある程度大人になってからだと特に、小柄な体型は表現の幅という意味では損をすることがあります。が、彼女は小柄な割に、おっとりとしたムーブメントを出すことができていると思いました。ただ、衣装や最後の投げKissなどのある種の派手さ(ケバさと感じる人もいるかも?)は、好き嫌いが分かれるところでしょうか。

●浅田真央(21歳)/シェヘラザード/SP2位 65.40(33.80、31.60)
「いつも通り」と思ってなきゃいけないということは、いつも通りじゃないってことです。
よく出場してくれました。でも、滑っていると気が紛れる、という報道もあったように、真央ちゃん、最初から最後まで、そして終わってからもずっと、大きな悲しみを抑え込んでいるように見えました。

そう、身体も顔も、その表情が両方とも、悲しみがあまりに大きいばかりに悲しみを抑え込むことしか思いつかず、とりあえず抑え込んで、下から悲しみが膨らんで来ないように、抑え込んだその真上に立っている人のものに見えました。見てて、とてもつらい・・・私はつらかったです。

私は普段、基本的には表現を客観的に見ようとしていて、表現者の主観的な情報(例えば主役同士が恋人だとか、男性の方がゲイだとか、親族にどんな人がいるとか、どこかの誰かとケンカしたとか)は、積極的に入手しようとはしていません。入ってきた情報を拒むことはありませんが、その情報が鑑賞の邪魔になる(見方を偏らせる)ことも案外あったりします。

ですが、今回は、どんなに頑張っても客観的には見られません。すみません。
ってことで、感想は終わり。

●國分紫苑(20歳)/映画「SAYURI」より/SP16位 46.92(22.80、24.12)
イブが誕生日なのですね。おそらく子供の頃、クリスマスケーキとバースデーケーキが兼用になって、「ケーキ1個損した」と思っただろうなあ。

着物を模した衣装は、なぜか中国風に傾いてしまう場合が多いですね。この点は残念。
真央ちゃんの直後ということでやりにくい面はあったでしょうが、よく動いてましたし、メリハリをつけようと努力をしていることも分かりました。が、ちょっと滑りにスピード感に欠ける部分があって、そうなるとせっかく努力しているメリハリも効果が半減するというか、全体に凡庸な印象になってしまうのは残念だな~と思いました。

●鈴木明子(26歳)/ハンガリアン・ラプソディbyE.マートン/SP3位 59.60(28.56、31.04)
冒頭の3-3が残念過ぎました・・・。冒頭の動きに若干いつものキレがなく、あれ?と思ったのですが。。。あう~
気持ちが動揺したのか、前半、ズレてるってほどではないのですが、音楽との密着度に欠ける部分がありました。踊りのうまさと音楽性の高さにより、途中で上手に調整していけるのは立派ですが、ちと残念な仕上がりでした。
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by koharu-annex | 2011-12-27 22:54 | 2011-2012 フィギュアスケート
イブの夜、3週間ぶりにスポーツジムに行き、ラケットボールを30分やって付属のマッサージを受けに行ったら、「右肩、亜脱臼ぎみなんだけど、これでちゃんとラケット振れたの?」と。

あう。やっぱり。
右肩、おかしかったんです。少し前から。鎖骨の右下に痛みがずっとあったし。
確実にこりゃまずいと確信したのは、18日(日)、お能の納め会のために着物を着ようとした際、右腕が後ろに回りにくくて異常に帯が締めにくかった時。
来年は真面目に整形外科に通って、そして真面目にストレッチと筋トレしよう。

それにしても40代になった途端(でもないか。笑)、いろいろあるなあ。

●佐藤未生(15歳)/リベルタンゴbyピアソラ/SP7位 54.14(31.38、22.76)
技術的な要素に重点の殆どがあるのでしょうね。表現としては、まだ振付を追っかけているだけ、かな。
この楽曲に必要な動きのキレや力強さが足りず、ましてや哀愁はずっと遠くにある感じです。

●友滝佳子(16歳)/Time to Say Goodbye/SP10位 52.02(29.66、22.36)
動きの一つ一つに、あと少しの伸びや完全性が欲しいと思いました。中途半端に終えて、次の動作に移ってしまっている感じ。これは、よくない癖だと思う。せっかく動けているところも、評価されなくなっちゃうから。

●庄司理紗(15歳)/ビッグバンド・ジャズメドレー/SP11位 51.50(27.18、24.32)
気持ちが技術的な要素に向いてしまっているのでしょうね。振付はちゃんと身体に入っていて、「頭で次々と考えて追っかけてる」という印象はないのですが、技術的要素に気を取られているせいか、表現のためだけの動作については、気持ちが入っているものの方が少ない印象です。

●鈴木春奈(14歳)/オレ・グァッパ/SP9位 53.04(28.76、24.28)
柔軟性があるところ、キレのある動きで良く動けるところは、長所ではないでしょうか。
前半は音楽と振付に親和性がちょっと欠けると思うところもあったのですが、後半は合っていたように思いました。

●宮原知子(13歳)/映画「セント・オブ・ウーマン」より/SP15位 47.06(25.94、23.12)
背が低く華奢で、まだ幼児体型の残るこの少女に、この衣装の上半身のデザインはちょっと刺激的過ぎやしないだろうか。色は黄色みの強い赤で可愛いと思うが・・・。(私はこういうところを心配し過ぎなのかしらん?国内外を問わず、年齢不相応に色気のある衣装が散見されるけど、これは時流ってこと???)

鈴木さん以上に、柔軟性があってキレのある動きで良く動ける。しかし、だからといってこの色気を要求する音楽と振付は、この年齢の少女には・・・・以下略。

●大庭雅(16歳)/テンペスト/SP13位 48.26(26.14、22.12)
大庭さんの弱点は柔軟性でしょうか。もともと身体が硬いタイプは、ある程度以上の柔軟性を手にするのに忍耐と苦労を伴いますが、レイバックスピンの姿勢向上とケガ防止のためにも、頑張って頂きたいなと。

●村元小月(21歳)/黄昏のワルツ/SP8位 53.16(27.88、25.28)
どこかで聴いた旋律は、NHKの「にんげんドキュメント」のテーマ曲。
味わいのある年配の方々の顔が浮かぶのは私の勝手なイメージでしょーか。が、センチメンタルでどこかノスタルジックな曲調が、村元さんの雰囲気に合っていると思いました。

●村元哉中(18歳)/映画「ミッション・インポッシブル2」より/SP6位 54.20(29.24、24.96)
時折、はっとさせられる美しい動作やポージングがありました。ドーナツスピンもとても綺麗。
曲調に合わせた緩急をつけている部分やタメも感じられるのですが、全体を通すと若干物足りなさが残るのは、後半ちょっと疲れて、終盤にはあまりメリハリが感じられなかったからかしら。

●村上佳菜子(17才)/ヴァイオリン・ミューズby川井郁子/SP1位 65.40(35.92、29.64)
3-3の難度を下げたということで、これまでこのSPを滑る際に必ず佳菜子ちゃんを覆っていた不安という暗雲が完全になくなっていましたね。お調子者の本領発揮で(笑)、昨シーズン以来の、身体の伸びと乗りを感じました。

私はやはりこの楽曲は、佳菜子ちゃんの素の動きと相性が良くないと思っていますが、彼女は本来非常に踊りがうまく、身体を踊って動かせる人ですし、しかも音楽性が高いので、十分に踊りこなせています。さすがですね~。(もちろん、この楽曲を使用した作品の表現としてレベルが高いと言われると、そこは相性がベストじゃないだけに難しいと思いますが、それはまた別問題として)

欲を言えば。
音楽性って、生来的な素質にもちろん差があるけれども、長年バレエダンサーを見ていると、訓練によってどんどん鍛えられ深められるものなんだな~と思う。同じダンサーでも、10代の時は比較的大雑把だけど、年齢を重ねるとどんどん繊細なもの(別の言い方をすればオタク的)になっていくように思います。

佳菜子ちゃんの音楽性は高いけど、まだ総じて大雑把と言えると思います。そして、これは、年齢もあるけれども、彼女の性格にもよるような気がする。
繊細な音楽を使用する場合には、音楽に対する態度もより繊細な方が良い。というか、より繊細にしないと、雑な感じが見えちゃうのね~。今回、パフォーマンスが良かっただけに、そこがより向上できればな、と思ってしまいました。まあ、贅沢ですけどね。

●石川翔子(21歳)/ラ・ロサbyV.タンゴ/SP14位 47.62(25.34、23.28)
タンゴを使うなら、もう少し力強さやメリハリが欲しい。全体に身体にキレがなく、そのせいか転倒もあったことは残念でした。

●西野ゆうき(18歳)/私のお父さんbyプッチーニ/SP4位 58.52(32.60、25.92)
柔軟性があり、最初から最後まで滑りにスピード感があって良く動けてる。
しかし、どの動きもガサツなのが残念だなあ。神は細部に宿るのだよ、とどなたか教えて差し上げて。
あと、音楽がラストでぶつ切りでモッタイナイと思う。

●今井遥(18歳)/無言歌ニ長調作品109byメンデルスゾーン/SP5位 57.82(30.22、27.60)
何度も同じこと書いてる気がするけど、この人のたおやかな動きと雰囲気、そして少々ウェットで静かな色気に、曲調もテンポもとてもよく似合う楽曲だな~と思います。これを滑っている時の今井さんは本当に魅力的で、いつもより5割増しの美人に見えます(笑)。

スピン、本当に綺麗になりましたね。シズニーさんのように、回転軸がぶれず、また通常他の選手の場合には回転を重ねるとスピードが減速していくような姿勢のスピンでも、逆にスピードが増していくような奇跡のスピンに近づきつつあるように思います。
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by koharu-annex | 2011-12-27 02:22 | 2011-2012 フィギュアスケート

全日本 男子ショート

テレビ放送(@フジテレビ)の最初の方で、ビートルズのThe long and winding road(長く曲がりくねった道)をバックに、選手の短いインタビューが次々に流れる映像を見て、思わず涙腺ゆるんでしまった。

そんな、よわよわな自分がショック。
The long・・・の曲名をなかなか思い出せなくて、またショック。
旦那(@仕事中)に電話して、電話口で歌って「これビートルズのなんていう曲だっけ?」と訊いたら、「下手過ぎて何の曲か分からん」と言われてしまい、またまたショック。

あぁ・・・。
でも良かった、思い出せた、曲名。ははは。

●田中刑事(17歳)/ヴィオレンタンゴbyピアソラ/SP6位 67.48(36.18、31.30)
手堅くまとめたといえるのでしょうが、ちょっと緊張しているご様子で動きが硬くて残念。これではこの音楽とはちょっと距離感が出ちゃいますね。
ただ、ムーブメントのそこここに、この人踊りがうまくなるかも?と思わせるものがあります。頑張って欲しいっす。

●宇野昌麿(14歳)/映画「タッカー」より/SP7位 63.49(32.44、31.05)
アイスショーに出ている姿を何回か見たことがありますが、試合に出ているのを見るのは初めて。
運動神経が良いのが良く分かりますね。とはいえ、まだ身体が成長前ですから、ある程度成長しても身体能力の高さを維持できるかどうかは、もう少し待つ必要があるのかな、と。

ただ、アイスショーなどに出演しているせいか、場馴れした度胸が感じられることと、音楽の扱いにも慣れが見受けられるところは、強みでしょうか。

●日野龍樹(16歳)/ロシア水夫(水兵)の踊りbyグリエール/SP11位 60.19(33.34、26.85)
バレエ音楽「赤いけしの花(赤い花)」の一部ですが、むしろ音楽として取り上げられるだけで、バレエは日本では全く見られないと思うなあ。ソ連時代のバレエらしいですから、ラトマンスキーやフィーリンあたりがリメイクしてくれないと日本では上演されないのではないかしら。そう思うと、旧ソ連邦のバレエってそこだけで完結している世界があるわけで、奥が深いなあ・・・(まあ、そのままの舞台を見ても私は好きになれそうにないけど)。

緊張のせいか硬さがありスピードがなく、流れに乗れないまま終わってしまったのは残念でした。

●小塚崇彦(22歳)/Inner Urge by J. ヘンダーソン/SP2位 85.60(45.30、40.30)
おおっっ 冒頭の動きから、いつもと全然「勢い」が違うぞ!
今シーズン飛躍的にムーブメントに踊り方向への向上が見られる小塚さんですが、これまでは、やっぱり、脳を一旦通っている感じがしていたんですよ。心臓(とか脊髄)じゃなくて、脳を経由する分、勢いがそがれる部分があった。でも、今回のこの「勢い」は、脳を経由しないで済むように持っていけてる感じがするぞ。小塚さん、頑張ってるなあ。

勢いがあったおかげで、初めて私は、小塚さんがシーズン前におっしゃっていた「逃げる」(?)ってのを感じましたよ。逃げたり、ちょっと止まって追手をからかったり・・・ホント、頑張ってるなあ、小塚君。
スピード感も最後まで落ちずに、追手を完全に巻いて「逃げ切ったぜ!」と思いましたよ~~

もともと踊り心があるわけではない上、表現を外に表出することに理屈で意味を見出していく必要がある小塚君のようなタイプの方が、表現の高みを目指して登っていくためには、随分といろいろな「迂回路」を通らなくちゃいけないのだろうけど、迂回路とはいえ地道に進んで着実に上っていっているのが分かります。頑張れ、小塚君。まだまだいけるよ!!

●町田樹(21歳)/黒い瞳/SP3位 74.64(38.44、36.20)
前も書いたのだけど、右尻の所のバラが私は不要だと思うのだけど、それで町田さんのテンションが上がるならそのままで行くべきだと思う。

前に見た時は、氷の上の小さな悪魔によって思いがけない箇所で転倒があって、悔しい仕上がりだったように記憶しています。そのせいでしょうか、今回は小さな悪魔の引っかけに絶対に引っかからないぞ!という強い気合を感じました。

最後まで音楽に遅れることなく、気合と力強さで引っ張っていきました。もう少し力の抜けたパフォーマンスの方がこなれた感じが出てくるとは思うけど、このテンポの上がっていく楽曲では、少々の力みもマイナスには感じませんね。

●佐々木彰生(20歳)/忍者(日本舞曲第五番ほか)/SP10位 60.45(28.30、33.15)
ブラームスのピアノ連弾ハンガリー舞曲第5番(小学生の時に妹と発表会で連弾したんだけど、テンポが速くなる癖のある妹と、遅くなる癖のある私とで、最終的に崩壊した苦い記憶が・・・)の、日本風アレンジで始まる個性的な楽曲。

キレのある動き、エンターテイナー性、可愛げのあるアニメ顔、音楽とぴったり合った演劇性のあるマイム、何もかもとっても楽しいパフォーマンスでした。

ジャンプやスピンなどの技術的な要素で、私でも分かるミスやスピードの欠如などがあり、それは改善すべき点なのでしょうが、それでも初見ながら名前をばっちり名前を覚えてしまう、印象的な演技でした。

●村上大介(20歳)/フィーリング・ビギンズ by P. ガブリエル/SP9位 62.65(29.00、34.65)
髪をえらく短く切ったのですね。
基本的にはアメリカ杯のとき(こちら)と感想は変わりません。

が、アメリカ杯で成功した4回転がここでは失敗・・・。3Aでもミスし、またコンビネーションが抜けてしまいましたので、これは悔しいでしょうねえ。気落ちしてしまったのか、スピードがいつもより遅かったような気がします。

●中村健人(20歳)/フガータbyピアソラ/SP5位 68.58(36.98、32.60)
フガータは、ピアソラがバレエのために作曲した組曲の中の1曲という話だったと思いますが(うろ覚え)、そのバレエがどこのバレエ団なのか振付家は誰なのか、作品が現存しているのか等については、私は全く存じ上げません。
中村さんの演技は、カップルダンスを想定していたようでしたね。

中村さんはハンサム・・・というよりむしろ色男と言った方が良い風貌で、しかも独特の雰囲気をもっています。これは、一見すごく有利に見えて、諸刃になることもあるよねえ。ここまで雰囲気があると、逆に、失敗したりうまくいかなかった場合に、その短所が通常よりも目立っちゃうことがある。

私は彼を殆ど見たことがないので通常どのような動きをするのか知りませんが、少なくともこの演目についてはもう少し動きにキレがあった方が良いと思うのだけど、ちょっとそのあたりが物足りない。雰囲気やムーブメントそのものが都会的な大人な色気のあるものだけに、このキレのなさは物足りなさに拍車をかけるなあ。

●高橋大輔(25歳)/In the Garden of Soul by VAS/SP1位 96.05(50.70、45.35)
冒頭、あ、今回は何かが降りてきてる、と思いましたが、途中で素の高橋さんに戻りましたね(笑)。
4-3の数年ぶりの成功は全くもっておめでたく、素晴らしいことだと思う。
・・・が、これが嬉し過ぎて、素の高橋さんが戻ってきたように思えてならないわぁ~。そういう意味では・・・言ってもいいかなぁ。。。「ちぃっ!!!!!」

●無良崇人(20歳)/レッド・ヴァイオリンby川井郁子/SP12位 60.05(27.80、33.25)
うーん、ジャンプの調子が悪くて、気分も落ちてしまったでしょうかね・・・。

川井さんのレッド・ヴァイオリンは、色気と親和性が高い。無良さんにはワイルドの向こう側に少し色気があるので、この点で通じるところはあると思う。だけど、無良さんのワイルドさは、野生的な感じの方が少々強いので、むしろバイオリンではなく、原曲と同様(クラシック)ギターの響きの方が合うようにも思います。もちろん原曲通りオケと合わせたものではなく、違う楽器編成でアレンジしたものの方が良いとは思いますが。。。

●羽生ゆづる(17才)/12のエチュードより悲愴byA.スクリャーピン/SP4位 74.32(37.12、37.20)
あらま、最終滑走ですか。そりゃ大変。

うーん、大きく伸びのある動きはあるのだけど、いつもとちょっと違うねえ。
やっぱり4回転失敗して、ジャンプの構成をいろいろ考えなくちゃいけないことがあったりして、気もそぞろになりましたかね。


★SP8位の坪井さんの演技がテレビ放送されなくて残念。
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by koharu-annex | 2011-12-25 18:23 | 2011-2012 フィギュアスケート

GPF 女子フリー

●コストナーさん(24歳)/ピアノ協奏曲第23番byモーツァルト
おお、随分がらりと衣装を変えてきましたね。これは好き嫌いが分かれるかもしれませんし、楽曲に合っているかどうかもご意見が分かれるところだと思います。

コンテンポラリーダンスで良く着られるようなシンプルで身体の動きをもろに見せるデザイン。私は、とても好きです。ソロで踊る場合には、自分に自信がないと着られないですよね。
が、グレーがあと一色(ひといろ)!
ほんのわずかだけ青みを帯びた色だと良いのに!!と思ってしまいました。日本色でいう藍鼠(あいねず)までとは言わないけど、もう少し青みに寄った方がコストナーさんの肌の色には合いそうだし、何よりモダン。スパンコールの光り方も手伝って、ちょっと黄色よりなグレーなのが残念だわ。

この衣装の方が、ムーブメントの一つ一つがくっきりと浮かび上がるように見えます。繊細なところもありながら、ダイナミックで伸びがある。身体のコントロール力が良く、無駄な動きがないことも、よく分かります。彼女の長所をばーんと見せる衣装でした。

●鈴木さん(26歳)/こうもり序曲
わ~、衣装変えてきたんですね。綺麗!前の衣装より「こうもり」っぽくて私は好きだなあ。あっこ姉さんのリズム感あふれる腕のムーブメントも良く分かるし。

華やかさと晴れやかさを、一瞬で表現する冒頭の表情と浮き立つような動きが大好きです。
全体としては、ジャンプの失敗が重なり、流れが途切れがちになってしまったので、まだ完成形とは言えないでしょうね。が、失敗しても、流れが途切れても、音楽表現を一瞬もやめなかったので、全体を通して幸せな雰囲気がよく出ていました。

完成形が見たいです。まずは全日本を楽しみにしています。

●レオノワさん(21歳)/弦楽のためのアダージョほか
うん、頭はこれくらいコンパクトな方が良いよね(ロシア杯ではでか過ぎた)。
シーズン当初よりも随分こなれてきましたね。

本人は納得がいかない様子を見せていましたが、思い起こせば昨シーズンのむらっ気のある演技に照らすと(演目自体が彼女に合ってなかったので、そもそもつらそうでしたが)、この進歩は素晴らしいのではないでしょうか。

●タクタミちゃん(14歳)/ラテンセレクション
こちらも衣装を変えちゃったのですね。私は前の方が好きだなあ。
肌色のストッキング地の部分が多すぎて、少々下品に転びそうです。特に後ろ身ごろ、ウェストよりも下(お尻に入るところ)まで肌色なのはいかがなものであろうか。14歳でこれは・・・。

ベサメムーチョのところなどでは、思わず目を見張るようなムーブメントがあり、この人の器の大きさが分かります。が、そうであるから余計、テンポが速い楽曲の部分での未熟さが目立っちゃいますね。アップテンポの部分で力強くスピード感をもって振付をこなすために必要な、身体つき・体力・力量が、いずれもまだない。演目のハードルが高すぎる感じです。

思うにさ、衣装にしろ演目にしろ、タクタミちゃんの才能の大きさに周囲も期待し過ぎて、ちょっと年齢よりも上を狙い過ぎじゃないでしょうかね。
タクタミちゃんの14歳は一生に一年しかないわけで(当たり前だが)、しかもこの年代って毎年どんどん顔も身体も変わるし、それに伴い雰囲気も変わる。14歳のタクタミちゃんに合う演目ってのは、もう二度と似合わなくなる可能性がすんごく高い。

確かに、彼女の顔の表情や雰囲気には大人びたところがあります(これは年齢不相応とも言えるけど、逆にこの年齢の少女に一定割合で存在する「奇妙な早熟さ」の発露とも言え、その場合は年齢相応とも言える)。
しかし、彼女の客観的な外見は、いかにも14歳程度の華奢さと可愛らしさがある。シニアの試合に出ている選手でこの手の華奢さと可愛らしさがある選手はほかにおらず、これを生かさないのは、いかにもモッタイナイと思うのだけどな。
まあ、それを生かすと、「子供っぽい」として点数が上がらない可能性を懸念して、敢えて避けているんでしょうけどね。それを承知の上で、やっぱり書いてしまうのでした。

●シズニーさん(24歳)/悲しきワルツ
この演目、冒頭部分がとても期待感を高める振付で、私は新境地が開かれそうでわくわくしちゃうのですが。
今回はケガで残念でした。まだ完成形は観ていないので、世界選手権で見られると嬉しいなあ。
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by koharu-annex | 2011-12-21 00:00 | 2011-2012 フィギュアスケート

GPF 男子フリー

●チャンさん(20歳)/アランフェス協奏曲
このおズボンが奇妙に思えなくなった自分の気持ちを、どう処理したら良いか分からない(笑)。
感想がこれしかなくて申し訳ないが。

しっかし、チャンさんの点数って青天井だな(苦笑)。
他の人達って、技術で失敗すればするほど、PCSも連動して、その人の通常もらえる点数よりも必ず下がるじゃないですか。SSとかなんで下がるんだろう?、技術で失敗するってことはSSが(今回は)足りないって判断されるのかな~、とか勝手に設問・回答を想像しているのですが。でも、チャンさんについては、それが全く当てはまらず、私はここで壁にぶち当たるわけやね。

●高橋さん(25歳)/Blues for Klook
だいぶこの曲に慣れてきて、ちゃんと聴く余裕が出てきました。なるほど~、この曲、ブルースの中ではリズム自体はとり易い類かも。ただ、何度も同じこと書いて恐縮ですが、とにかくメロディや、曲調・雰囲気が難しいので、音楽表現まで持ってくのは、やはり高橋さんくらい高い音楽性と表現の地力がないと難しですよね。これまた繰り返しになるけど、他の方では間がもたないと思う。

さて、高橋さんの今回のパフォーマンス、今までの中で一番良かったのではないでしょうか!
冒頭でくるくるりんと回るところ、あのキレ具合。最初から痺れます。たまりません。
音がうなるところで、身体が「うなる」。こんな動きできる人、フィギュアスケート選手で見たことないです(私が観た選手の数は少ないけどね・・・)。

スピンの回転の速さやジャンプもメロディにのってるし、その向こう側にはメトロノームですか?ってくらい、音楽のテンポとピッタリ合ったカウントがある。こんなに音楽を身体に入れる人、そしてその音楽を身体表現で外にもう一度出せる人って、本当に貴重。

しかもけだるいような、やさぐれたような、でも、その向こう側に固い反骨精神があるような、そんな曲調まで身体で表すことができる。何ですか、この人は!これで興奮するなっつーのが無理な話ですわ。

が。
高橋さんは、こんなもんじゃないよ!!多分、今回で8合目あたり?
まだまだ行くよ~!って私は期待しております。ぐふふ。
あー、高橋さんのこと書くって、本当に気持ちが楽チンだわ~。

●フェルナンデスさん(歳)/歌劇「リゴレット」より
4回転を美しく2本も決めながら・・・楽しくなさそうなんだよね・・・。中盤のステップの「女心の歌」のところなんか、もう少し楽しそうな方が良いと思ったりするのだが。4回転2本決めたすぐ後くらいなので、気持ちも乗ってるところだと思うのだけど、実はそういうときでも冷静で感情の起伏がないタイプなのでしょーか。

●羽生君(17歳)/ロミオとジュリエット
羽生君って可愛いなあ。演技が終わってからの、あの感極まったような様子や動作が、なんとも初々しく可愛らしいじゃあないですか。ほんと、可愛い。あれに何も感じなくなったら、私の心が砂漠化したってことだな。これから指標にしよう。

パフォーマンス、もちろんスタンディング・オベーションしたくなる演技でした。テンション上げて思いきり激しく動く様子を観て、何試合かぶりに体力不足を心配したけど、深刻にならなくて良かったです。ただ、今回やっぱり顔色悪いよね。お身体どうぞお大事に。

昨シーズンのいかにも少年期という感じの、ガラス細工のような儚さのある透明感は、確実に減りつつあります(以前申し上げた小さな沢山の鈴の音シャランが、こんなに早く無くなり始めるなんて寂しいという趣旨のコメントを頂きましたが、そうですよね・・・でも期間限定だからこそあそこまで美しかったのですよね…)。
が、それでも、彼の雰囲気は得難いものがあります。

また、長い手足、細い身体、長い首、小さな頭と顔などなど、少女漫画から抜け出してきたような見事なルックス。これも得難い。
私はバレエ見のせいか、表現者の外見の美しさ、ということも手放しで褒めるべきものの1つという感覚があります。ただ、ここは多くの方とずれるところかもしれません。一般に、中身でなく単に外見だけを褒めることは、浅はかな行為と思われているから。でも、正直、表現において「美は力」。これは真実だと思う。

羽生君、ここまで見栄えのする身体をもっていると、昨シーズン・今シーズンのような劇的な音楽&振付でなくても、かなり見栄えのするムーブメントになると思います。しかも、彼は表現の地力が大きいですから、ドラマチックでない抑揚を抑え気味の曲調でも、表現しきれると思います。

とはいえ。
劇的な音楽に乗せて、この華奢な体躯をもった青年とは言えない年代の美少年が、通常この年齢ではあり得ないほどの劇的な振付を、自分の持てるエナジーを最後の一滴まで振り絞るように表出させながら、細部は既に壊れているんじゃないかと思わせるほどのパワーでやり遂げる。
こちら側の人間は、ガラス細工の細部がきしむ音を感じながら、全体が今にも砕け散るんじゃないかとハラハラしながら固唾を飲んで観つつも、そのギリギリのところに圧倒的な美を感じる。
そこに、今の羽生君の真骨頂があることは、否めませんわね。

そして、その美は、羽生君が青年期になると消えていく蓋然性が極めて高い。そうすると、観れるうちに観ておきたいって思うのはこちら側の(勝手ながら)当然の心理で、そうなると、今の路線でしばらくやって~と思っちゃう。

でも、表現者として幅を広げるためには、この路線に安住するのは明らかに×印でしょ。
ああ、悩ましいわぁ(笑)。

●アボット君(26歳)/エクソジェネシス交響曲第3部
何度見ても、この楽曲はアボット君の滑りと雰囲気にとても良く合っています。
音楽を表現しながら、アボット君自身が素直に外に表出される、非常に相性が良い、大げさに言うとまるでソウルメイトのような楽曲ではないでしょうか。

このFS、これまで観た全てで複数のミスが必ずあるせいか、どの試合でも点数があまり出ていません。が、私はとても好きです。

●ブレジナ君(20歳)/映画「アンタッチャブル」より
良い振付の演目だと思うのですが、やはり体力使うのでしょうね。またもや、今回もラストまで体力がもたなかった印象です。終盤は口が空いて大きく荒い息している感じが明白で、なんだかこっちまで息が苦しくなりそうでしたが・・・でも、考えてみると、今の男性陣は大変ですね。4回転に挑むのが当然のような雰囲気があり、かつステップは「動いてなんぼ!」とばかりに動作てんこ盛りなものが多いし・・・こんなに心拍数上がりっぱなしで、大丈夫かなあ、皆さん。

・・・ブレジナさん、このFS、回を重ねてもなかなか目に見えてステップアップしている感じがないからか、ご本人が少々焦ってるというか、若干の苦手意識が出てきた感じすらするのですけど、気のせいですかね・・・。
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by koharu-annex | 2011-12-20 15:11 | 2011-2012 フィギュアスケート

GPF 女子ショート

●コストナーさん(24歳)/ピアノ三重奏曲第2番
何度も観ても、この個性的な楽曲と個性的な振付は、コストナーさんに似合っているな~と思います。
随分こなれてきて、完成度がどんどん高まっていますね。シーズン初めのアメリカ大会の時に顕著にみられたような無駄な力みもすっかり無くなりました。シーズンベストもむべなるかな。

●鈴木さん(26歳)/ハンガリアン・ラプソディ
鈴木さんは3年連続なのですね。これってもっと褒められてよいことだと思いますが、日本の場合、報道が一極集中する傾向が強過ぎるので、なんだか気の毒ですね。

それにしても長久保コーチの「いつも逃げてしまう子が逃げないで頑張ってくれてたので」という発言に、衝撃を受けました。あれだけの実績を誇るあっこ姉さんが「いつも逃げてた」って・・・コーチ、むっちゃ厳しい(笑)。恐ろしいわ~・・・一般人とは住む世界が全然違うわ~。

音楽性の高さ、身体コントロール力の高さ、いずれも魅せてくれるものがありましたが、ジャンプに失敗したことが影響したのかな~。ステップがノリノリの勢いじゃなかったのが、ちと残念なのでした。

●レオノワさん(21歳)/映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」ほか
いつもに比べても、ちょっとスピードや勢いがないような気がしました。丁寧にやってたみたいなので、その気持ちが強すぎたのですかね。

ひとことに「勢い」といっても、個々のマイムなどの勢いについては、普段ありすぎてちょっと下品に転びそうなくらいなので、この程度で良いと思うのです。が、スピードや演技全体としての勢いはもっと出た方が良いと思いました。

●シズニーさん(24歳)/バラ色の人生
エレガントな雰囲気はそのままでしたが、ちょっと調子悪そうでしたね。
直前の足の怪我が影響しているようですので、完治されることを祈念しております。
世界選手権で拝見できると良いなあ。

●タクタミちゃん(14歳)/タンゴ
おおう、食事に気をつけて38kgをキープしているって・・・。
そりゃ、身体表現者にとっては体重管理は大切なんでしょうけど、14歳ってまだまだ身体が成長する時期だから一定体重にキープするのってある程度のところに留めておかないと、むしろ身体に悪いんじゃあ・・・。まあ、ジャンプのためにはそうするしかないんですかね。弊害が出ないことを祈っておりますが。

SPをラストに滑るのは初めてですよね。冒頭、これまでのタクタミちゃんの動き(これが大器を感じさせるスムーズな美しさなのよ)を覚えているから余計だけど、目を見張るほど動きが硬くて悪い。もう身体の芯が固まっちゃってる感じ。滑り出しても全くそのまま。この固まり具合じゃ、良い演技ができないのは当然かな、と。タクタミちゃんも人の子だったのねえ。。。分かり易く緊張の症状でしょ、これは。

動きに伸びがなく縮こまっていました。ここまで精彩を欠く彼女を観るのはこれが初めてですが、むしろ、初めてってことが衝撃ですよ。これが普通でしょ、14歳ですもの。
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by koharu-annex | 2011-12-11 14:00 | 2011-2012 フィギュアスケート

GPF 男子ショート

●チャンさん(20歳)/テイクファイブ
フェンスにぶつかったのにはびっくり~。音も大きかったし~

トップ6の中でもチャンさんのスピードって異常に抜きんでていますね。この大会、カメラアングルが悪くないこともあるのかもしれませんが、私にすら分かる。これって以前は気にも留めなかったけど、(ちとワタクシもお勉強しているので)今はすごいな~と思う次第。
しかも、フェンスにぶつかった後も、躊躇なく加速(笑)。舞踊的には評価できるようなことは別段何もやってないんだけど(全身舞踊ではなく小技系でもアボット君の方がこの点は楽しい)、この加速はすごい気がする。

しかし、フェンスにぶつからなかったら、どんな点数出たんでしょうか。
まさに向かうところ敵なし。

●アボット君(26歳)/素敵なあなたほか
乗りの良い観客だな~というのが、彼の演技前のポーズ・表情に対する反応で分かりますね(これが羽生君をびびらせたのか~。笑)。

このSPはご本人も気にいってらっしゃるのでしょね
そういう気持って、案外、演技に影響するんだろうな~と思いながらいつも見ています。

●フェルナンデスさん(20歳)/アイ・ラブ・パリスほか
お?今シーズンのフェルナンデスさんの中で、最も表情に余裕があって楽しそうにやってた気がする。ちょっと自信が出てきたのかな。良かった良かった。

やはり、スペインでは「いろんな人気のスポーツがあるから、優勝でもしないと注目されないんだ」(by実況によるご本人の弁)ですか。フィギュアスケート界のアンヘル・コレーラ君として、私は応援していきますよ~

●羽生君(17歳)/エチュード・イン・D・シャープマイナー
17歳になったのね。おめでとうございます。
演技のときもインタビューの時も少し顔色が悪かったような気がしました。大丈夫だったでしょうか。

つなぎとステップのところで、少し慌ててるような印象がありました。このあたりはご本人がおっしゃっていた雰囲気にのまれた」ようなところがあったのでしょうね。音楽をじっくり聴けずに少々上滑りしちゃった感がある。

4回転ちょっと失敗しましたが、技術点だけなら2位。ご本人は悔しそうでしたが、初めてのシニアのGPFとしては上出来ではないでしょうか。

●高橋さん(25歳)/In The Garden of Souls
あくまで、何かが降りてたNHK杯と比較すると、という話ですが。今回の冒頭から滑り出しを観てみると、「あ、これ高橋さん本人だわ」と思ってしまいました(笑)。その時点で少し悪い予感がしてしまう自分が小心者だな~と(だってチャンさんの点数ってある程度予想できるし)。

コンビネーションジャンプが入らなくて点数は低めになってしまいましたが、冒頭から身体のキレ自体は悪くなかったと思います。だけど、確かにコンビネーションジャンプが抜けた後、いつもの乗り具合というか勢いが若干そがれてしまった印象です。

しかし、TRがこんなに低くなるのはどういうことなんだろうか?
そして、あのどでかいぬいぐるみは、日本からのファンのものなんだろうか、地元のファンからのものなんだろうか?

●ブレジナさん(21歳)/Best of Kodo
このSP、体力が必要なようでこれまでいつも後半に息切れしていました。そのせいか、今回は少し勢いを抑え気味にスタートした印象を受けたので、おお、今回はいけるか?と思ったのですが。
残念ながら、そのまま抑え気味なままというか全体にスピード感が感じられないまま終わってしまった感があります。やはり、これだけのメンツの中に入ってしまうと、スピード感や勢いがないと少々見劣りしてしまうなあ、と思ったり。
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by koharu-annex | 2011-12-11 13:03 | 2011-2012 フィギュアスケート
私は、皆さんご存じの通りバレエ見だけど、これまでは、バレエダンサー、コリオグラファー、その方々のご家族がなくなっても訃報に関する記事は基本的に書いていません。いろいろ思うところが多過ぎて、一つの記事にまとめられないなど理由は複数あります。

他方で、このブログにおける私の楽しみの一つに、皆様とのコメント欄での交流があります(返信は遅れがちだけど…)。なので、今回の真央ちゃんのお母様の件については、皆様と気持ちを共有したく、記事にすることにしました。

今回の真央ちゃんのGPF直前での緊急帰国のニュースに接し、最初に頭に浮かんだのは「ケガ!?」でした。
その後、お母様のご病気が理由と知り、「この段階で欠場を決断したということは、相当ではないか?」と、大変心配しました。が、今日は仕事がつまりにつまっていたので、ネットを確認する時間が夜中まで取れず・・・先ほど訃報に接しました。本当に・・・なんと申し上げればよいのか・・・。

心よりご冥福をお祈りしたいと思います。

お嬢様方のご活躍を何より楽しみにされていたでしょうに。まだお嬢様方は20代前半でしょう?成人ではあるけどまだ幼さの残るお嬢様方を、しかも衆人環視のハードな環境にあるお嬢様方を、側で支えることはおろか、見守り続けることもかなわず、旅立って行かねばならなかったお母様のお気持ちを想うと、あまりにお気の毒で胸が苦しいです。

報道によると、真央ちゃんは間に合わなかったとのこと・・・。
私は既に真央ちゃんよりもお母様の年齢に近い人間ですけれども、それでも、母を失うことを想像するだけで絶望的な気分になります。今、若干21歳の彼女は、どれほどの絶望の淵にいらっしゃるでしょうか。

人間にとって最も精神的につらいこと。それをとある高名な医師のストレスマネージメントの講演で聴いたことがあるのですけど、多くの人間が遭遇する事例の中で、1番は配偶者の死、2番は親の死、だそうです。
真央ちゃん・舞ちゃんには配偶者はいらっしゃいませんから・・・今、人生の中で最もつらい事態に遭遇していることになります。どうか、マスコミ等の周囲の環境が、彼女達をこれ以上苦しめませんように。

ところで、上記医師によると、統計的に見た精神状態から考えると、亡くなって1年目は意外なことにまだ大丈夫なのだそうです。法事など様々な行事があって多忙であることや、友人・知人・親戚など周りの人達が充分に気遣ってくれる期間だからだそうです。大変なのは実は2年目で、人知れず深刻な落ち込みに見舞われることがあるのだそうです。

何年後であっても彼女に対し真摯な応援を送るファンが沢山いるであろうことは明らかですが、もっともっと身近なところで、この先何年も変わらず彼女を親身になって支えてくれる人達が1人でも多くいて欲しい。本当に切にそう思います。
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by koharu-annex | 2011-12-10 02:02

ロシア杯 女子FS

師走ってなんでこんなに忙しいんでしょうね~
そして忙しいと分かり易く風邪ひきますね~(笑)
そしてそして、なんで仕事って一気にいろいろくるんでしょうね~(泣)

昨日、友人から今年最後の食事会の日程調整メールが来たんですが、空いてる日がもう2日しかないことに愕然としました。ははは・・・。私は家でだらだら無為に過ごすのが好きな無精者なので、タイトな日程というのは、それだけで精神的負担が大きい。昨年ほどではないとはいえ、今年も師走はきついっす。

さて!ちょっと時が経過してしまいましたが。
NHK杯に続き、ロシア杯でもシングルは日本人がアベックV(←古臭い言い方で申し訳ない。)
何のかんのいって、こういうことってやっぱり嬉しい。

●クリスティーナ・ガオ(17歳)US/リベルタンゴ
最初からもう不安いっぱいな表情で、気の毒になるほどでした。
去年の彼女を明確に覚えているわけではないのですが、成長期でいかにもくーんと背だけ先に伸びてしまった体型ですよね。体型変化に身体のコントロールの具合が全くついていけてない、こういう時期って、どうすれば良いのでしょう・・・。

ご本人が身体のコントロールだけで暗中模索な状態であるにもかかわらず、そこへ強さと悲哀がないと完成されないタンゴを選択するというのは、きついなあ~と思いつつも。
これって、完成させることはほぼ期待していなくて、タンゴの雰囲気をこの年齢のうちに経験させておこう、という意図なのかな。先を見据えて。

●アメリー・ラコステ(22歳)カナダ/Don't cry for me, Argentina
カナダ杯と同じ感想なので、転記。
昨年はキーラ・コルピさんやクセーニャ・マカロワさんが「エビータ」でしたが、今年はラコステさんですか。しかも、Don't Cry for Me, Argentinaのピアノ演奏一本でいく潔さ。

このピアノが非常に抒情的な編曲で、原曲よりもずっと装飾的でした。この演奏に演技が合ってくると良いのですけど、本来の振付が少々音楽を無視していますね。
また、こういう楽曲でやると良く分かるけど、ムーブメントがやはりガサツです。昨年に比べて随分改善されたとはいえ、この楽曲でやるなら更なる向上が必要かな、と。
●レイチェル・フラット(19歳)US/火の鳥
カナダ大会の時のバレエ「火の鳥」風に作りこんだ髪型とメイクを、やめたのですね(アイラインに名残が残っているけど)。
新境地を開こうという意気込みが好ましかったので、私はちと残念ですが、「あの髪型は…」というコメントも頂いていたので、コメント下さった方と同じ意見を持つ人がフラットさんの周りにも多かったのかなとご推察する次第。

カナダ大会のときよりも身体が絞れてきて、本来の動きも戻りつつある感じです。が、そうはいっても、柔軟性は去年に比べて随分悪くなったように思えるし、キープ力も落ちている気がします。また、減ったとはいえ肉という障壁があるので身体のキレはどうしても今ひとつですし、そうすると技術的な面でいっぱいいっぱいになっちゃって表現面はおざなりになってしまうという、よくあるパターンで。

ただ、カナダ杯のときは後半がもう体力不足でへろへろだった印象でしたが、今回は最後までスピードが落ちなかったですし、そういう意味ではハラハラせず安心して見ていられました。

●アグネス・ザワツキー(17歳)US/ラプソディ・イン・ブルー
いつもセクシー路線ですが、この年齢で(しかもこの楽曲で)ここまでの衣装を着る必要があるのか、私には謎です。が、本人がこれでテンション上がるんなら良いのでしょうね。弊害が無いことを祈りますが。

セクシーさがあるからという意味ではなく、振付そのものにも、ご本人のムーブメントやポジショニング(最終的なポジションに至るまでの過程、くらいの意味で使っています)にも、今ひとつ洗練さが欠けるように感じます。
関節の稼動域が広く、スピンの回転軸なんかも綺麗でぶれがないなど身体能力も悪くなさそうなので、このままだともったいないかな~と思ったり。

●今井遥(18歳)日本/マイ・フェア・レディ
アメリカ杯のときにこのジャズアレンジについてはかなり書いたので(こちら)、繰り返しませんが。

アメリカ杯のときよりかは滑りこまれた印象ですが、楽曲のせいで、明治・大正時代のミルクホールやダンスホールの女性のような「無理してる感」が漂いますよね・・・。いかにも気取ったスノッブな雰囲気のあるジャズじゃなかっただけ良かったのかもしれませんが。でも、別の楽曲だったら、このロシア杯では無理としても、前のアメリカ杯では表彰台に上れたかもしれないと思うと、ちょっとトホホな気分になっちゃうのでした。

●キーラ・コルピ(23歳)フィンランド/アイ・ガット・リズム
美人だし衣装もヘアスタイルも素敵だから、目の保養になります。
だけど、ジャンプの調子が相変わらず本調子ではなく、ご本人がハッピーでなさそうなのであまり後味が良くないですわね。。。10代半ば~後半の成長期のときもそうですが、シングル女子って、身体の成長が止まって数年経ち逆に身体の限界も見えてくる20代前半でもひと山ある感じですよね。

ラスト、NHK杯と同様、スピンと音楽の終わりが合わなくて、慌てて締めた印象になったのは、またもや残念なのでした。

●ソフィア・ビリュコワ(17歳)ロシア/トゥーランドット
SPに引き続き、素敵な衣装です。モデルのような体型ですから一層引き立ちますね。
GPSには今回だけの出場ということですが、これだけの人がいらっしゃるって、層が厚いなあ。なぜ、あまり注目されていないのか不思議なくらいです。

もともとクール系のようにお見受けしますが、そうはいってもまだ少し華やかさが足りないかなあ。その足りない原因は、要素をこなしたり振付追っかけてるので実は結構ぎりぎり、というところもあると思う。もう少し余裕が出てくると表現にも手が回ってきて、そうすると外に表出されるものも増え、自然と華も増えてくるのかな、と。

●アデリナ・ソトニコワ(15歳)ロシア/愛の夢
ロシア杯のポスターなどに写っている昨年の彼女の姿を確認すると、やはり、一回り身体が成長したなあと思いますね。ガオさんのように分かり易く「縦」ではなく、むしろ「横」ですかね。昨年の写真は、顔も小さく、身体も華奢で細い感じがしますものね。
そのせいか、若干、重くてスピード感に欠けると感じられるところがあります。後半少し息切れするのも、シニアのフリーの時間増加だけでなく、体重が増えたことも原因なのでは?と思ったりして。

解説の方は必ず「浅田真央と同じ曲です」っておっしゃるけど(笑)、真央ちゃんの方が原曲に近い感じがします。ソトニコワさんの方は、後半のアレンジがなんとなくだけどタラソワさんの好み(勝手に想像だけど「ちょっと装飾過多」(笑))のように思えます。愛の夢って、そもそも甘さを伴う軽やかさがあった方が良い上に、この後半の装飾的なアレンジの部分は、音楽のテンポにきっちり身体がついていけていないと、音楽と離れてしまった印象がより強くなっちゃう。今の彼女には、なかなか苦しいところですよね。

昨年、真央ちゃんが、技術面やSS面が発展途上段階で客観的にはベストじゃない、というパフォーマンスでありながら、音楽との調和は素晴らしいという現象があったのですよね。昨シーズンの四大陸のときの感想を転記します。
愛の夢って・・・リストのピアノ曲の中では、「軽い」じゃないですか。
元は歌曲でノリが良いというだけでなく、幸福感のただ中で恋愛を夢見る乙女が、ひとり空想にふけりながらたゆたっているような、ピンク系を主とした淡い色彩だけに彩られてる。
逆にいうと、その世界は単一で、陰影や深みに乏しい。
まー、こういっては実も蓋もないですが、愛だの夢だのからは遠く離れてしまった年増の私なんぞは、リストが女性に大変にもてたという有名な事実と照らし合わせて、「そりゃ、こんな曲つくったら、女にはもてるわな~」と、思わず鼻をならしちゃいそうになるところがある。(いや、好きなんですけどね。ちなみにうちの旦那もこの曲が大好きで、真央ちゃんも好きなので、非常に喜んでいる)

もちろん、ロマンチックな幸福感のみに充たされたいわば単純な楽曲で、しかもそこに厳然と「恋愛の素敵さ」の香りがするという、ある種の「軽さ」があるからこそ、幅広く多くの人に愛されて、ここまでポピュラーになっているのだと思いますが。

さてさて、そんな「愛の夢」を、真央ちゃんは今回、安定して滑っていました。
彼女に安定性が戻ってくると・・・、あら、不思議。楽曲に少し、深い色が差したような気がするのですよ。

以前、「『演劇的な演目』か、『音楽的な演目』か、という視点」という記事を書きましたが、その記事で「音楽的な演目」には、

表現者が音楽に新たに別の旋律を加え、あたかも二重奏の様相を呈する。

類型がある、ということを書いたのですが、今回の真央ちゃんのパフォーマンスは、まさにこういう感じだと思いました。
ということで、ソトニコワちゃんにもこの手のパフォーマンスを期待しちゃうんだが。ただ、一点指摘しておきたいことが。この後半の装飾的なアレンジが、既に原曲の愛の夢に一味(あ~、もっと一味半くらい?)加えちゃってるんですよね。しかも、衣装も装飾的でしょ。振付も、完成版にはもっと細かな動作が盛り込まれていると想像できる所が随所にあります。

そうすると、ソトニコワさんのような存在感がある程度以上に大きい人には、全体として装飾過多という気がしないでもない。まあ、それがザ・タラソワ・カラーでしょ、と言われればそれまでですが(笑)。

ところで、タクタミちゃんが観客席にミーシンさんと座っている映像が流れましたが。
タクタミちゃんって、女優の高橋由美子さんに似てませんか?(年齢はえらく違うけど。笑)
意地悪な役柄がとても上手な女優さんなので(直近ではドラマ蝶々さん@NHK)・・・このときのタクタミちゃんもちょっとそう見えてしまいました・・・。

●アリーナ・レオノワ(21歳)ロシア/弦楽のためのアダージョほか
髪型がマダムっぽくて着物に似合いそうです(笑)。が、すこし大きくし過ぎましたかね。脚が短く見えちゃう感じが・・・

今回は、前半からちょっと力んじゃった印象ですね。力んじゃうと、若干の体力不足や集中力不足を招いちゃうのかなあ・・・。そんな感じでした。でも、優勝したいでしょうからね・・・SP2位でそのチャンスが目の前にあるので、力むなってのが無理なのかもしれません。

●浅田真央(21歳)日本/愛の夢
ふーん、ソトニコワさんの後に見ると。
やはり、真央ちゃんのこの、ふわりとした軽やかさwith細かな金粉、という魅力はこの楽曲にとても合っていますね。冒頭の、ぱぁっと笑顔で顔を上げ、腕をふわりと振り上げるところで、既に「おお、これぴったり」と思わせますし、さらに身体を回転させるところで、ぐーっと観る者を引き込む引力があります。そして、軽やかに音楽と寄り添いながら、しっかり二重奏になっている。どうしてもソトニコワさんとの比較になってしまう今大会ですが、比較するとこれらの長所がより際立つのは確かなわけで・・・申し訳ない、ソトニコワさん。

今回はNHK杯の時と比べて出来は悪かったし、 舞踊的な面から見れば、まだまだ改善の余地はあると思うのだけれども、とりあえずその点の細かな指摘はせずに、もうお風呂に入って寝ます。お休みなさい。
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by koharu-annex | 2011-12-08 00:35 | 2011-2012 フィギュアスケート