もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

<   2011年 09月 ( 2 )   > この月の画像一覧

★10月1日に標題を変更するとともに赤字部分を追記しました。

皆様、こんばんは。
前回の真央ちゃんのSPはシェヘラザードだったんだという記事(こちら)に、コメントありがとうございました。今、途中までコメントをお返ししているのですが、今日中に全部は無理そうなのでいずれまた(お許したも)。

ところで、最初に鍵コメ欄2つにコメントを下さった方がいらっしゃって、わたくし、その方にジョン・カリーさんのシェヘラザードの動画を教えて頂きましたの(URLも貼って下さっていたので)。

わたくし、ジョン・カリーさんという方を全く存じ上げなくて、初めて拝見したんですよ。
それで感想をご返信にお書きしたかったのですけど、私が仕事でバタバタしちゃってまして返信が滞っている間に、鍵コメさまがご自身のコメントを2つとも削除されたんです。ブログに初めてコメント下さるいうことで、とてもご謙遜されていたので、私の返信が遅れたことにご遠慮なさったのだと思います。申し訳ないです。

それで今回は、カリーさんに関する感想などについて記事にしたいと思います。
(上の鍵コメ様も読んで下さってると嬉しいですわ!!)

私がまず「おお」と思ったのは、カリーさんのシェヘラザードにおける音楽のチョイスです。
組曲の中でも、比較的「雄雄しい」部分を選んでいるのですよね。しかも、シャヘラザードといえば必ず頭に浮かぶ、シェヘラザード妃のモチーフ(バイオリンの高音部で奏でられる部分が特に有名)は、入れてなかったと思います。ここの部分は、女性スケーターは必ず入れていると思いますので(全部は検証していないので断定はできないけど)、男性のカリーさんが入れていないのは、新鮮な驚きでしたが、妙に説得的でもありましたわ!

★追記です。
カリーさんのシェヘラザードの音楽、ラストでシェヘラザード妃のモチーフが出てきました。バイオリンですが、有名な高音部のものではなく、4楽章の終局のラストで出てくる比較的低い音で演奏される部分だと思います。



その後、伊藤さんや安藤さんの動画も拝見したのですが、カリーさんほど雄雄しくはないのですが、かなり力強い部分も入れてきていると思います。彼女達のスケーターとしてのタイプを考慮しているのでしょうね。実際、お二人には合っていると思いました。

で、今回の真央ちゃんですが、公開された動画を拝見したところ、真央ちゃんのはかなりアレンジされているような気が・・・・。カリーさん、伊藤さん、安藤さんは、おそらくオケの原曲をそのまま使用されていると思うのですが、真央ちゃんは違うのでは?

きちんと聴き比べて検証していないけど、原曲では使われていない鍵盤打楽器が使われているように聴こえました。また、トライアングルが原曲よりもかなり利かせてあるようにも聴こえました。そのせいか、少なくとも公開された部分は、原曲よりも軽やかでかわいらしい印象です。

もちろんSPの楽曲って割と変化をつけるから、全体がこれだけってことはないでしょうけど、上記の3人のシェヘラザードの楽曲イメージとは離れているように思います。(ロシアの女性スケーターのものとかぶるのでは?とのご心配もあるようですが、私はその方の動画は拝見していないので分かりません)

なので、真央ちゃんの目指しているシャヘラザードが、伊藤さんや安藤さんのパフォーマンスの路線でないことは明白だと思います。

実は、私は、「シェヘラザード」とだけ聞いたときには、一瞬、「え?いまさら?」という思いもよぎったのですよ(苦笑)。ですが、この楽曲を聴いて、イメージの組み換えが楽しみになってきました。ええ。真央ワールドのシェヘラザードを作り上げてほしいと思います。

一点希望をいえば・・・シャヘラザード妃のモチーフで、原曲のなかでバイオリンの高音部の後にハープが続く部分があるのです。これは、とってもはかなくて美しく、真央ちゃんにはピッタリだと思うので(私は以前から真央ちゃんにはピアノだけでなくバイオリンの高音部とハープの音色はともに合うと思ってる)、ここは入れて欲しいっす!!!

★別の鍵コメ様から、ジョン・カリーさんの別の動画(こちら)を教えて頂いたので、ちょっと追記。
この動画を見るとよりはっきり分かるのですが、カリーさんの身体、とてもきれいにターンアウトしているように見えます。体幹も強いしひき上げもきちんとされている感じだし、この方、バレエも平行してなさっていたのですか?「フィギュアに役立つからちょっとバレエレッスン受けてみました。」ってレベルじゃない感じなんですけど。


■すみません、私、最初「ジョン・カリーさん」と書くべきところを、「カート・ブラウニングさん」と書いてアップしてしまいました。リーダーで読んでらっしゃる方、無視してください・・・。そしてもしキャッシュが残ってたら、キャッシュも無視して下さいませ。すみません。
[PR]
by koharu-annex | 2011-09-30 01:42 | フィギュアスケート女子

シェヘラザードでしたか

台風直撃ってことで、わたくし、出先から出勤を拒否って帰宅してきました。夜、焼き鳥屋で大パーティーの予定なんだけど、やっぱりキャンセルなんだろうか(幹事からの連絡待ち)。

コメント下さった方から、真央ちゃんの新SPがシェヘラザードであったことを知らせて頂きました。
返信が滞っててすみませんが、こちらの記事を先にアップさせて頂きます。コメントを下さっている皆様、ごめんなさい。許してちょ(←もしかして時代を共有した人にしか分からない言い回し?こりゃまた失礼)。

さて、シェヘラザード
ロシア5人組の1人、リムスキー・コルサコフの交響組曲で、以下の楽章から成っております。
(演奏時間は、私の持ってる小沢さん指揮シカゴ響のCDによります)

第1楽章 海とシンドバッドの船(9’33”)
第2楽章 カランダール王子の話(11’47”)
第3楽章 若き王子と王女(9’40”)
第4楽章 バグダッドの祭り(11’54”)

コルサコフが「千一夜物語」に触発されて作曲したもので、そういや、シェヘラザードは王妃になるのですよね。すっかり失念!

というのも、バレエ「シェヘラザード」では、シェヘラザードが出てくる本体の物語ではなく、物語の冒頭にあるシャリアール王が女性不信に陥ってしまうエピソードだけに特化しているのですわ。
バレエにおける物語の概要は、以下のとおり(なお、ルジマトフのガラ公演におけるシェヘラザードの感想はこちら)。

シャルアール王の留守中、彼のハーレムにいる愛妾ゾベイダを含むオダリスク達は、看守ユーマクに賄賂を渡し、男奴隷と逢瀬するために奴隷部屋の鍵を手に入れ、彼らを解放する。解放された男奴隷たちは、オダリスクと酒池肉林。ゾベイダもお気に入りの「金の奴隷」と悦楽にふけります。そこへシャリアールが帰還し(もともとゾベイダの不貞を疑っており確かめるために不意打ちで帰ってきた)、男奴隷を全員殺害。ゾベイダの命乞いにもかかわらず「金の奴隷」も殺害。ゾベイダは悲嘆にくれて自害。シャリアール王、どん底へ落ち込む。 おしまい。


f0234686_15371643.jpgディアギレフ率いるロシア・バレエの栄えある創作第1作目がシェヘラザードで、振付はフォーキンです。強烈なオリエンタリズムと、色濃いエロティシズムで大変な人気をはくしたのだとか。

金の奴隷を踊ったのは、ニジンスキーです。この写真は非常に有名なのでご記憶のある方も多いと思います。確か、山岸さんのニジンスキー関連の作品の中でも元ネタとして借用されていたはず。

現在「シェヘラザード」といえばマリインスキー・バレエ団、日本においては同団出身のルジマトフが思い浮かびます。もちろんゾベイダも捨て置けない役柄ですが、なんといってもニジンスキー以来、金の奴隷が注目される演目です。

ということで、バレエ「シェヘラザード」は、あらゆる意味で真央ちゃんのイメージとは一ミリも重なりませんが、元の「千一夜物語」のシェヘラザード王妃は、真央ちゃんのイメージにぴったりではないでしょうか。

シェヘラザードは、極度の女性不信に陥り毎夜夜伽に来た処女たちを翌朝殺し続けていたシャリアール王のもとに自ら覚悟をもって嫁していき、王を苦境から救った上に仁徳ある統治者に導いていく伝説の王妃で、美と知性だけでなく、深い慈愛を持った徳の高い人物であります。
まあ、遠い昔に原作を読破しようとして挫折し、結局、イギリスかどっかのドラマ仕立てのもので「千一夜物語」を知った私が偉そうに言うことではありませんが。

興味深いのは、音楽をどのように編集するかですね~。
[PR]
by koharu-annex | 2011-09-21 16:03 | フィギュアスケート女子