もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

カテゴリ:2011-2012 フィギュアスケート( 60 )

四大陸 男子FS

●アダム・リッポン(22歳)US/G線上のアリアbyバッハ、トッカータとフーガbyバッハ/最終4位(221.55) FS:3位146.63(73.41、74.22)
カメレンゴさんの振付だそうですが、高地であることも手伝って、後半が苦しいですかね~。脚がついていっていなかった感じで、音楽(これがテンポ上げてくのよね・・・)にも若干遅れ気味。
そんな中で、ジャンプがそこそこ決まりシーズンベストを更新したのは、アッパレでしょうか。

●町田樹(21歳)日本/ドン・キホーテ/最終7位(208.04) FS:10位125.67
ジャンプの失敗が続いてしまい、気の毒でしょうがなかった。ジャンプがおかしくなると、演技のそこここでパフォーマンスが途切れるので、最後のフィニッシュも音楽と完全にずれていました。
この音楽は、調子が良い時は演技者の背中を押してくれるけど、調子がここまで悪いと、陽気な音楽だけにエ院議者の失敗だけでなく心の沈み方まで際立たせてしまいますよね・・・。

●高橋大輔(25歳)日本/Blues for klook/最終2位(244.33) FS:2位161.74(76.88、84.86)
ええっと。見た感じ、いつもの7~8割方しか出してない感じで通していた印象です。高地なので用心しいしいやってみました、という感じ?
さ、次、世界選手権を楽しみにしています。

●パトリック・チャン(21歳)カナダ/アランフェス協奏曲よりアダージョ/最終1位(273.94) FS:1位185.99(95.83、90.16)
私にとっては、相変わらず、ちょっと笑ってしまう衣装に傍観しちゃうだけのパフォーマンスですが、ここまでジャンプを美しく決められたら(姿勢とかジャンプの前後のスピードとか降りた後の流れとか含め)、このぶっちぎりっぷりも説得的であります。

●デニス・テン(18歳)カザフスタン/アディオス・ノニーノ/最終6位(210.03) FS:7位132.30(63.22、70.08)
ジャンプの調子は良くはなかったですが、昨シーズンに比べて、気持ちを安定させて、全体を通して一つに演目をまとめ上げることについては、飛躍的な進歩が見られます(アメリカ杯、カナダ杯のときも)。
そこは今シーズン、最も評価すべき点ではないでしょうかね。

●無良崇人(20歳)日本/Four Seasons Tango/最終5位(217.16) FS:6位133.72(62.16、71.56)
最初の4回転が空中でほどけて2回転になってしまった瞬間、悪い予感がしましたが・・・。
後の報道によると緊張とのことでしたが、ここで決まっていれば彼のスケート人生が大きく開けたと思うと、外側の人間でありながら非常に残念です。

表現面でいえば、この楽曲に合わせたメリハリをつける余裕が欲しいと思いました(振付自体には狙った動きが入っていて、本人の演技でもそれをやろうとしていることは分かるのだけど、今はまだ全然弱い)。ただ、本人の中では、技術的なことを固める意識の方が圧倒的に高いタイプとお見受けしますので、多くは望みません。

●ロス・マイナー(21歳)US/映画「アンタッチャブル」より/最終3位(223.23) FS:4位146.34(73.04、74.30)
ブルーのストイックな衣装ですが、キラキラがついてバージョンアップしてる・・・?
とはいえシンプル過ぎるところは変わらず。これで、しゃがんで周りを伺うようなマイムをされると、ミッションインポッシブルの闇にまぎれてるトムか、日本の忍者を思い起こさせるよなあ。。。

相変わらず色が白く顔が真っ赤になっちゃうところが、衣装のVネックにより強調されちゃうところも含めて、可愛らしいですよね。
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by koharu-annex | 2012-02-12 23:24 | 2011-2012 フィギュアスケート

四大陸 女子SP

●レジャン・マレー(22歳)南ア/サン・ブルー メドレー
面白い衣装ですね。これは・・・海の中のヒトデ?

●アレクサンドラ・ナハロ(18歳)カナダ/ジャズ組曲第2番第2ワルツbyショスタコーヴィチ、トリッチ・トラッチ・ポルカbyJ.シュトラウス2世
耳馴染みのある楽曲ですが、音楽に乗りきれないまま終わってしまったように感じます。後半は特にテンポが上がっていくので、体力的にもきつかったですかね・・・。

●浅田真央(21歳)日本/シェヘラザード/1位 64.25(34.11、30.14)
おお、こりゃまたデコラティブな衣装に変えましたね。スカートにしたのは、トリプルアクセル仕様という報道がありましたが、やはり微妙な空気抵抗の具合があるのでしょうか。
デザインとか装飾の具合について好き嫌いが分かれると思いますが、私は色はパンツスタイルの時の方が好きかな。
とはいえ、久々に見た真央ちゃんは、いつもふりまいていた量よりは少なめとはいえ、金粉が戻ってきたように思いました。

練習の時に決まっていた3Aが決まらなかったのは残念でした。
が、後半のステップ!てんこ盛りの振付ですが、個々の振付のつなぎ目を全く感じさせず、次々とムーブメントが滑らかにつながっていき、見ているこちらも息つく暇もないほどでの出来栄えでした。
最後のビールマンスピンもスピードが落ちなかったですし、そもそも全体のスピード感も増していたようにも思いました。

もう少し点数が伸びるかなと思いましたが・・・。2Aにした方が明らかに点数が高かったであろう現実は、今回もちょっと悔しいですね。

●アメリー・ラコステ(23歳)カナダ/サテンドールbyエリントン/7位 51.72
ちょっと緊張されてましたかね・・・。いつも動きが硬めではあるのですが、今回はいつもはある勢いがなかったように思いました。

●アシュリー・ワグナー(20歳)US/映画「ポロック2人だけのアトリエ」より/2位 64.07(34.64、29.43)
" the Almost Girl"(もうちょっとな少女) って呼ばれ続けてきたけど、今シーズンは違う、というTV放送での紹介(しかも、今年優勝した全米選手権の会見で" I'm not the Almost Girl any more."と発言する彼女も映してた!)が、最初見たときから妙に説得的ではありました。もう結果を知ってしまってるから書いちゃうけど、やっぱり、こういう時に感じる勢いというか、そういう類のものって、ありますよね。

身体のどこかに常に力みがあるように感じられるのは相変わらずなんですが、今回は、とにかく自信がみなぎっていました。やることが完全に頭と身体に入っていて、その通りに決めていけばよいと心底納得しており、疑念や不安が全くない感じ。実際、ビシリ、ビシリと決めていく姿は、まるで狙った獲物は逃がさない狩人のようでした。彼女の後ろに、ディアナ(狩猟の女神)が見えるようでしたよ!

●村上かなこ(17才)日本/ヴァイオリン・ミューズ/3位 63.45
あらら、不安そうな表情のかなこちゃんが戻ってきてしまいましたね。<冒頭
また、全体を通して、息が少し浅いのではないかと思ってしまうような、動きの雑さがありました。特に脚。あと、落ち着きない感じで、いつもより余計にぴょこんぴょこんと腰が微妙に上下動するところとか。

米国の方々からもスタンディングオベーションを受けているのは嬉しいですし、また、技術点だけでは1位なのでそれは結構なことだと思うのですが・・・うーん、私は、「表現」としては全日本の時の方が良かったと思ったかな。まあ、こういうのって、三歩進んで二歩下がる、ですからね。

●今井遥(18歳)日本/無言歌ニ長調作品109 byメンデルスゾーン/11位 45.19
あら・・・ベアトップ風の衣装だから余計に目立っちゃうのだと思うのだけど。
ほんとにほんの少しだけど・・・肉がついたか?首~肩(&上腕)~背中にかけて、以前とラインが少し変わってる。そのため、ムーブメントが少しもっさりと見える。今まではベストマッチに思えたこの楽曲に、ちと遅れてるように感じられるのは気のせいか?

以前、コメント下さった方が、「アメリカ女子のどすこい化反対」と書かれていたのですが、アメリカってこの恐ろしさがありますからね・・・もちろん今井さんはまだ成長段階でしょうが、その範疇にないものである場合は、どうぞお気をつけて!と申し上げたい。

●キャロライン・ジャン(18歳)US/夜明けの翼byジャニス/4位 58.74
いつも思うのだけど、ジャンさんのヘアスタイル。もう少し丁寧な仕上げをして差し上げて欲しいと思う。練習時のような、おざなりな感じでちょっと可哀そう。

最後のパールスピンから伸びあがってのビールマン、とっても綺麗で素敵でした。

●アグネス・ザワツキー(17才)US/ハーレム・ノクターンbyE.ヘーゲン、映画「ワットエバー・ローラー・ウォンツ」より/6位 52.87
おお、彼女はコロラドがホームリンクでしたか。
何度も同じこと書いて恐縮だけど、17歳の彼女に対し、こんなムーディーでセクシーな楽曲を選ぶ意味が分からない。無駄にエッチで品の無いイメージがつくだけだと思うのだが。「セクシー」って、かなりセンスが必要だよな~と改めて考える次第。

●シンシア・ファヌーフ(24歳)カナダ/スパニッシュ・ギターほか/8位 50.76
珍しく(といっては失礼か)、衣装とヘアスタイル、好きだな(笑)。
ただ、もともとがっしりした人ですが、この背中の空きは背中のたくましさをより強調してしまうかもしれませんね。さらに大きくなったのか、もともとだったのか、もはや判断がつかない・・・

緊張も手伝って、身体が重く感じられ、いつものキレがなかったのは残念でした。
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by koharu-annex | 2012-02-12 22:07 | 2011-2012 フィギュアスケート

四大陸 男子SP

●アダム・リッポン(22歳)US/コロブチカ by Bond/7位 74.92(39.79、36.13)
なんだか甘さが減って、精悍なお顔になってきましたね。
リッポンルッツでの転倒は本当に残念(これで転倒は私は初めて見ました・・・)。

テンポに遅れるわけではないのですが、特に後半、スピード感が若干足りない感じがしました。乗りきれなかったということなんですかね。

●パトリック・チャン(21歳)カナダ/テイクファイブ/1位 87.95(45.73、42.22)
観客席、随分あいてるなあ。。。
フィギュア人気って世界的に見れば下降気味、と聞いているけれど、本当なんだろうなあ・・・。

チャンさんのスタイルってのは、やはり下半身特化型なんだろなあ、と思います。
私くらいな低レベルだと、ステップのディティールなんかはもちろん分かりませんから、せいぜい、スケートが滑らかでつっかかりがなく、かつ漕いでる感じが殆どないとか、スピードは確かにあるよな~、くらいしか感じられないわけです。そして、それだけで「おお、すごい!!」と感じることは、今の私には難しく・・・なんか傍観して終わる、という感じなんですよ・・・

それにしても、あれ、転倒じゃないんですね。

●町田樹(21歳)日本/黒い瞳/4位 82.37(43.88、38.49)
冒頭の3A、綺麗で高かったですね。
会場が盛り上がっているのが、何より嬉しいですね。・・・と思ったのですが、もしかして・・・そもそも満席には程遠い状況の中、相対的に日本人のお客さんが多いの?

ステップのところ、上下動の激しいきつい振付が多いですが、テンポが上がってい音楽に調和したキレのある動きで、とにかくよく動いていらっしゃると感じました。今シーズンでは、一番良い出来だったのでは?

●高橋大輔(25歳)日本/In The Garden of Souls by VAS/3位 82.59(41.68、41.95) 
私の気のせいかもしれないのだけど。
前半、高橋さん、何度かリンクの壁にあまりに近寄りすぎてギリギリだったというか、軽くぶつかりそうになってませんでした?(うちのTVはそこそこ大画面なので、間違いないと思うんだけどなあ・・・)
もし、そうだとすると、微妙に調子がくるっていることの現れかなあ、とも思ったりして。

チャンさんへの声援が割と低めの声が多いのに比べて、高橋さんへの声援は高い声が多いですね~(日本からの遠征組もそれなりにいらっしゃるのかな?)

●デニス・テン(18歳)カザフスタン/幻想的小品集よりエレジー by ラフマニノフ/5位 77.73(41.44、35.29)
終わった後、悔しそうですねえ。。。ジャンプを決めたかったという気持ちがひしひしと伝わってきます。
テン君は、昨シーズンほどではないですが、まだお若いこともあってパフォーマンスに不安定さが付きまといますねえ。こういう時期をぐっと我慢して地道に向上していくしかないのだとは思います・・・くさらず頑張って欲しいです。

●無良崇人(20歳)日本/レッド・ヴァイオリン/2位 83.44(47.22、36.22)
全日本の時よりもずっと音楽との密着度が高くなってる!
彼は動作が荒いことがよくあるのですが(これは彼の男性性とか野性味を強調するので短所とばかりともいえない)、今回は身体の動きに軽やかさがあって、それも音楽との調和に一役買ってたように感じました。
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by koharu-annex | 2012-02-11 02:18 | 2011-2012 フィギュアスケート

全日本 女子フリー

●庄司理紗(15歳)/映画「レジェンド・オブ・フォール」より/FS104.97(53.69、51.28) 総合7位
衣装が素敵ですね。
おっとりとしたムーブメントが特徴と言ってしまえばそうなんですが、もう少し動きに機敏さとまでは言わないけれどキレが欲しいところがある。あと、腕の表情が少し乏しいというか拙いところがあるので、肘づかいを意識して欲しいなあ、と思う次第。

●佐藤未生(15歳)/ピアノ協奏曲第2番byラフマニノフ/FS109.72(59.16、50.56) 総合5位
ラフマのピアコンNo.2は良く使われる楽曲ですが、この入りから使うのは珍しくて新鮮でした。
全体にスピード感があり、スピンのポジションの変化もスムーズかつスピード感が落ちない。そういう長所があるからこそ、逆にムーブメントの残念な部分がクローズアップされるなあ。緊張のせいか、音楽を捉えた動きができていないことと、なんといっても腕のムーブメントがラジオ体操よろしく「はい、上」「はい、横」みたいな感じで、いかにもぎこちない。

●鈴木春奈(14歳)/バレエ「四季」より「秋」/FS103.19(51.75、51.44) 総合9位
柔軟性のあるスピンのポジションとかスムーズなポジション変化は気持ちが良いですね。
軽やかで流れるような動きだけでなく、機敏な動きもできるので、単調でなく音楽に乗った動きができていました。私はすごくポテンシャルを感じるなあ!
遠慮せずにもっと自信をもってアクセントをつけると(今でもやってることは分かるんだけど弱い)もっと緩急が出て、「見せる」ということができると思う。

●村元小月(21歳)/マダムバタフライ/FS93.74(44.14、49.60) 総合12位
「妹に力と勇気のマダムバタフライ」(by実況アナ)って意味不明なんだけど。このアナウンサーって、客観的には「僕はバカです」としか言ってない実況をすることが多いよなあ。。。すごくうっとーしー。
今年の夏から練習を再開されて復帰されたばかりということでしたが、今回は振付を頭で追いかけているのがよくわかる感じでした。考えている分だけスピード感に欠けるようにも思いましたし、後半は体力不足もありましたかね。
ただ、楽曲自体は、彼女の雰囲気にとても合っていたと思います。

●友滝佳子(16歳)/サムソンとデリラ/FS96.97(51.65、46.32) 総合11位
変わった衣装で、昨年のかなこちゃんのような二人の衣装を一つにまとめてみました系かなあと思ったら、サムソンとデリラでしたか。うーん、サムソンとデリラというには微妙だけど、まあ、いいや。

この楽曲って、フィギュアスケートでは良く使われますが、決して簡単な楽曲じゃないと思うのですよね。。。ちょっと荷が重いかなあ、と感じました。
途中、ステップのところで何かマイム類似の動作を入れようとして中途半端に終わってしまったようなところがあったのですが、なんかいろんなことでいっぱいいっぱいで手が回らない感じでした。

●高山睦美(20歳)/映画「アメリ」より/FS81.90(35.82、46.08) 総合18位
冒頭、辺りを見回して、立てた人差し指を「しっ」と口に当て、戸口からそっと中に入る(出る?)、お芝居動作から入ります。こういうの大好き(笑)。
白いレースのアンダースカートが付いているガーリーなピンクのフリフリ衣装に、長い付け爪。このあたりはかなり好みが分かれるでしょうし、彼女の年齢と体型に似合うかどうかという点で及第点をつけない方もいらっしゃるかとは思います。わたくしは、(ちょっと彼女の体型は違うけど)、昔(35年くらい前だな)流行った、磁石でくるくると回るバレリーナの人形がついたオルゴールを思い出して、なんかノスタルジックな印象がして嫌いじゃないです。

純粋に演技でいえば、ステップのスピードが明らかに落ちてて、そこは残念でした。また、ラストは時間が足りませんでしたね。音楽と遅れてしまい最後に用意されていたであろうお芝居動作が中途半端にしか見られなくて至極残念。

●鈴木明子(26歳)/こうもりbyJ.シュトラウス2世/FS119.67(56.87、62.80) 総合2位
やはりこの衣装、いいですね。
ジャンプのミスがここまで続いていしまったのは、ご本人も予想外だったでしょうか。
この「こうもり」、なかなか完成形までたどり着けませんねえ。。。

●村元哉中(18歳)/映画「ラストエンペラー」より/FS99.91(49.03、50.88) 総合10位
衣装が良いですね。スタイルがよく見える。黄色いアンダースカートがついたチャイナドレス風のデザインも個性的。

あと一歩、ということろはあるのだけど、懸命に音楽に合わせて動いているところはこれからの進歩を期待させるものがありました。スタイルも良いし、緩急をつけるセンスもあると思うので(やってることは分かるけど、今は弱い)、これからに期待。

●西野ゆうき(18歳)/ピアノ協奏曲第1番byチャイコ/FS97.93(44.65、53.28) 総合8位
衣装は長袖じゃなく袖なしの方がスッキリ見えると思うが。。。

ダイナミックな曲調に沿うスケール感のある大きな動作やスピード感は悪くないとは思うのですが。
いかんせん、動作が荒い。そして、粗い。腕や脚を動かすごとにブンッブンッと風を切る音が、身体を反転させたり胴を回転させるごとにザッとかギュンッという音が、観ているだけで聞こえそうです。

「優雅さ」とまでは言わねど、もう少し動作に丁寧さが欲しい。
SPのときよりガサツ度は減っているので課題には入っているのだと思う。けど、現状ではこの動作のガサツさは、点数としては減点されないのでしょうけど、表現としてはちょっと目立つ短所だと思う。

●浅田真央(21歳)/愛の夢/FS118.67(54.43、64.24) 総合1位
これまでの出場選手の中で見ると、ジャンプの失敗やスピンに若干スピードの減速が見られることなどを含めても、一定以上のレベルでまとまっている感じがするけれども。
本人比でいうと、やはり、影響は否めません。そして、ラストの表情が切な過ぎます。

真央ちゃんのお母様の記事のところでコメントを頂いているのですが、実はワタクシも・・・ここにきて、昨シーズンから持ち越しの衣装の、背中の空きの部分が気になっています。
昨シーズン最後のワールドの時ほどではないにしても、今シーズンはずっと背中から少し浮くようになっていて、昨シーズンの前半よりもいかに彼女が痩せたか、ということを示しています。
ウィダーのトレーナーさんもついているし、佐藤コーチも、晩春ころでしたかね、体重管理にも気をつけるというような趣旨も話されていたように記憶しているので、痩せながらも一定のところで安定して推移しているのだと思っていたのですが。(そうであれば、衣装替えを検討して欲しいものだわ。)

ただでさえやせ型の彼女ですから、今回のことで食欲が落ちたりすると心配です。
どんな時でも、ちゃんと食べて、ちゃんと寝るんだよ。真央ちゃん。

●今井遥(18歳)/ミュージカル「マイ・フェア・レディ」より/FS108.85(53.25、55.60) 総合4位
難しい楽曲にくらいついている今井さんが健気です。
しかしテンポが難しかったり、不協和音が多くてノリが難しかったり、リズムが難しかったり、ほんと大変な楽曲ばかりをチョイスした印象だな~
3-3ジャンプなどの技術的な要素の課題と並行して、この難しい楽曲を踊りこなすという課題もあり、村上さんと同様、チャレンジングなシーズンですね。

今シーズン、村上さんのSPと、今井さんのFSの楽曲については、本来的には彼女らの個性や性質とは合い難く、将来振り返って彼女らの選手期間におけるマスターピースと呼ばれるような作品には成り難いかもしれません。
が!
彼女らは、オリンピックを目指しながらシーズンを重ねているのでしょうから、いろいろ試してどのあたりの楽曲をオリンピックシーズンに持ってくるのか、という試金石の1つとなるだろうなとは思います。しかも、難しい苦手な楽曲ほど表現の幅を広げてくれる可能性が大きい。
このような意味で、これらの楽曲にトライし、完成に向けて注力するのには、十分な意味があると思います。

ただ、フィギュアスケート選手がバレエダンサーと決定的に異なるのは、バレエダンサーが1シーズンに多数の演目に挑戦できるのに対して、フィギュアスケート選手は、1シーズンに、EX含めても基本3つの演目にしかトライできない人が圧倒的多数ということろです。
それを思うとさ・・・今しかない煌きを最大限輝かせる演目を選択して欲しい、という気持ちも湧いてきちゃうのよね。

●村上かなこ(17才)/ヴァイオリン・コンチェルトbyメンデルスゾーン/FS107.13(48.21、59.92) 総合3位
よく動ける人ですよねえ。しかも動きが全部踊りにつながるところはこの人ならではです。脚をある程度止めて踊るのではなく、ちゃんと滑りながら全身で踊りますからね。そして全体にスピード感もあって爽快さもある。転倒はご愛嬌でしたが(苦笑)。しかし、実況、「珍プレー」って(苦笑)。
ただし、この楽曲の完成度を高めるためには、より一段の繊細さと優雅さが欲しいところ。

SP1位で迎えた最終滑走で完璧とはいきませんでしたが、悲しいのではなく悔しそうな表情をするのは、むしろ心強いところですね。


★FSだけでは3位だった宮原さんのFS演技が放送されなくて残念。
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by koharu-annex | 2012-01-06 21:11 | 2011-2012 フィギュアスケート

全日本 男子フリー

皆様、あけましておめでとうございます。
今年もぼちぼちの更新になると思いますが、よろしくお願いします。

そして、ジョニーさん、ご結婚おめでとうございます。
お相手の弁護士さんとのツーショット写真を拝見しましたが、美男美男でとてもお似合いのカップルだと思いましたよ~。お幸せに。

●無良崇人(20歳)/Slow dancing in the big city/FS144.16(74.06、70.10) 総合5位204.21
昨年の高橋さんと同じ楽曲ですが、アレンジが異なるせいか印象もだいぶ違いますね。もちろん高橋さんのあの名演技の印象は強烈なので、意識的・無意識的に比較されることは避けがたく、そこはチャレンジングな選択なのかもしれません。

その点はおくとしても、私は、SPに引き続きこの楽曲についても、弦楽器の印象的な響きに、無良さんが動きを合わせることができていないように思います。私は彼の演技は殆ど見たことがないので、まずは彼の野性味を生かした演目が見たいなあ、と思ってしまいました。

●宇野昌麿(14歳)/ツィガーヌbyM.ラヴェル/FS126.93(63.63、64.30) 総合9位190.42
ツィガーヌ!!バランシンがこの楽曲でバレエ作品をつくってるけど、そこは無視して。ベタだけど、例えばあっこ姉さんなどにはピッタリな楽曲と思うけど、ほー、14歳の宇野さんが。
と思って見始めたら、あらま~!この動きは!

生来の音楽性が高いのはもちろんですが、これは音楽を聴きこんでいますねえ。この年齢で、ここまできちんと音楽を聴きこみ身体に叩きこんだ上で表現していることが、まずすごいと思う。身体が小さいためにぱっと見では見過ごしてしまいそうですが、じっくり見ると、全体を通して細かく音取りして微妙な身体のムーブメントを作り出しています。そしていずれも音楽との密着度がとても高い。快感を覚えるほどです。
また、そのような細かなムーブメントを連続して行うことを可能にする身体のコントロール力も高い(もちろんこの点は小柄なことが有利に働いているけれども、小柄な人が全員出来るわけではない)。かつ、身体表現が巧み。しかも、スタミナがあって最後まで体力が落ちない。
これら諸々、年齢を考えると驚異的ではないでしょうか。

友が「宇野君に萌え」とメールで書いてきて、40代女子が「萌え」とか書かんでも、と眉間に皺が寄ったのだけど、そういう気持ちになる人がいるのは理解できました。
ただ・・・「萌え」は、今後も、私の使用単語には断じて入れないけどね。

●町田樹(21歳)/ドン・キホーテbyミンクス/FS138.84(68.44、70.40) 総合4位213.48
ああ、本当にドン・キホーテの音楽でフィギュアを見るのは辛い・・・。
この演目はバレエでは超絶技巧オンパレード、そしてあっかるいアホみたいなお話で舞台上もにぎやか、跳ねる様な楽しい踊りの数々が繰り広げられる演目で、上演回数も多い。ゆえに記憶にしみついているので、音楽を聴くと踊りが目の前に浮かぶのね~。それを消しながらスケート見ないといけないので、本当に大変でござる。
とはいえ、町田さんの衣装は、バレエ「ドン・キホーテ」の主役バジル(の最後の結婚式の場面)のものですし、振付もバジルを意識した箇所がいくつもあって、バレエ見ゆえに楽しめる部分もたくさんありました。

振付がランビエールさんということですが、町田さんはランビエールさんが踊る姿を心に焼き付けて、それを念頭に置いているのでしょうねえ。まるで影のようにランビエールさんの幻影が見えます。身体使いやポージングが町田さんというよりもランビエールさんなのね。映像で何度も確認するような練習もすごくしたのだと思う。

努力のかいあっていつもの町田さんよりもずっと踊れてると思います。が、ランビエールさんの幻影が見えてしまうのは表現者という意味では、損だな~という感じもする。町田さんのいかにも日本人的な体型を考えるとランビエールさんの動きをほぼほぼマスターした今、わたくしは、是非、町田さんに、熊川さんのドンキホーテを観ることをお勧めしたい。
熊川さんのバジルは、世界一だと私は思っています。しかし、熊川さんは、手足が短く(特に脚の短さは…)、顔と頭が大きく、決してバレエダンサーとして美しい見ばえをもっているわけではない(むしろ対極)。でも、世界一なの(笑)。熊川さんを世界一のバジルたらしめている「動き」の極意を、町田さんの吸収力でもってゲットして欲しいと思う次第。

●田中刑事(17才)/映画「アンタッチャブル」より/FS133.97(69.77、65.20) 総合7位201.45
同じサントラの使用でも、ブレジナさんの音楽のチョイスよりも、私は田中さんの方が好きかも。
ただ、体力不足になりがちなブレジナさんの演目よりも、音楽面の壮大さから見ても、更に体力が必要そうな演目になってましたね(苦笑)。そして、案の定、後半明らかにばててしまってました。残念・・・。

●小塚崇彦(22歳)/ファンタジア・フォー・ナウシカby久石譲/FS165.37(84.87、81.50) 総合2位250.97
何度も同じこと書いて恐縮ですが、この楽曲、本当に好きなんでしょうね。全然動きが違うもの。SPのときの「勢い」のある動きともまた違う、ハート(←情感、ともまた違うんだな、これが)がこもった動き。これが小塚君ができているのは、私が観た中で、この楽曲しかないと思う。

彼、冷静で、クレバーで、という印象が強いのですが・・・ぶっちゃけて言えば、生来的には不器用ですよね、信ちゃんとはまた違った意味で。(小塚君のことを「皆が賢いっていうけど、俺には小塚は賢く見えない」と断言したプロの表現系の友人がいるのだけど、それはこの意味では当たっている)

外と内との間には誰しも壁をもっているけど、自分の内面で作りだした「情感」を自在に壁の外に表出することを、どれほど無理なくできるか、という意味での器用さってのは、人それぞれ。また、そもそも、自分の内面において、自分の感情や知識から表現向きの「情感」を作り出すことが、どれほど無理なくできるかという意味での器用さも、人それぞれ。

で、小塚君は、割合、その両方とも低めで安定していたのですよね(信ちゃんは低めで不安定・・・あぁ。もちろん高橋さんは両方とも天然で非常に高い)。
小塚君は、低めだけど妙に安定しているから、その安定感に彼のサラブレット優等生オーラも手伝って、ある種の無機質な・・・なんというか、ちょっと都会的というか、テクノっぽくもあるような、微妙な妙味を生んでいたとも言えたのですが。

本人は、この微妙な妙味に安住することなく、「情感」を壁の外に表出する方向で向上したいわけでしょう。でも、そうするためには、表出する「情感」をまずは自分の内面で作り出せなくちゃいけない。
そうすると、これまでの小塚君のイメージとは異なるけど、日本人に通底するウェットな「情緒」のあるこの楽曲を彼が選択したのは、道理だな~と思う次第。
ただ、ハート(=気持ち、ある種の感情)は外に出てきたと思うけど、客観的にいうと、表現用にソフィスティケイティドされた「情感」が表出されたとまではまだ言えないかな~と思っています。

●高橋大輔(25歳)/Blues for Klook by E.ルイス/SF158.55(74.65、86.90) 総合1位
身体にキレがなく、ノリもなく、これは本人がおっしゃるとおり「悔しい」でしょうなあ。
他の選手との比較においては音楽性の高さ・表現の志向の高さは圧倒的に抜きんでていますが、本人比では5合目に逆戻り、次行こうか次、って感じですな。

それにしても単なるつなぎのところで近寄っただけで、キャーとか黄色い声をあげちゃうのはどうなんだろうか、観客の一部女性諸君!!あれは表現者にとっては純粋に邪魔だと思うぞ。

●羽生結弦(17才)/ロミオとジュリエット/SF167.59(88.59、79.00) 総合3位
まーさーにー、「羽生劇場」、ですな。
一幕ものの作品を観ているようでしたよ。

GPFに続いて最後のジャンプを失敗したが故の、悔しそうな表情そして「この脚のバカ!」と殴る姿が、羽生「選手」の真骨頂ですわね。なんかこれ見るのも楽しみになってるワタクシめでございます。
そして、キスクラから引き上げる時に発した、ラストに滑る中村さんに向けた「健人さんガンバ!」との掛け声が爽やかでした。

またもや顔色が少し悪いようにお見受けしたので、どうぞお体ご自愛ください。
もはや言いたいことはそれだけです。

●中村健人(20歳)/交響曲第3番ハ単調オルガン付きbyサン=サーンス/SF127.36() 総合8位
日本男子では珍しいほど青年の色気があり、エレガント。すらっとした長身で手足が長く、ちょっと芥川のような知的な雰囲気もあるかな。
美女スケーターを見つけてアイスダンスやってくれないかな~と思うのですが、ジャンプがお好きそうですから、そんなこと言ったら怒られそうな気がする・・・。
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by koharu-annex | 2012-01-04 23:29 | 2011-2012 フィギュアスケート
●高山睦美(20歳)/タキシード・ジャンクションbyグレン・ミラー/SP12位 48.48(24.88、23.60)
少女の年代ではなく、ある程度大人になってからだと特に、小柄な体型は表現の幅という意味では損をすることがあります。が、彼女は小柄な割に、おっとりとしたムーブメントを出すことができていると思いました。ただ、衣装や最後の投げKissなどのある種の派手さ(ケバさと感じる人もいるかも?)は、好き嫌いが分かれるところでしょうか。

●浅田真央(21歳)/シェヘラザード/SP2位 65.40(33.80、31.60)
「いつも通り」と思ってなきゃいけないということは、いつも通りじゃないってことです。
よく出場してくれました。でも、滑っていると気が紛れる、という報道もあったように、真央ちゃん、最初から最後まで、そして終わってからもずっと、大きな悲しみを抑え込んでいるように見えました。

そう、身体も顔も、その表情が両方とも、悲しみがあまりに大きいばかりに悲しみを抑え込むことしか思いつかず、とりあえず抑え込んで、下から悲しみが膨らんで来ないように、抑え込んだその真上に立っている人のものに見えました。見てて、とてもつらい・・・私はつらかったです。

私は普段、基本的には表現を客観的に見ようとしていて、表現者の主観的な情報(例えば主役同士が恋人だとか、男性の方がゲイだとか、親族にどんな人がいるとか、どこかの誰かとケンカしたとか)は、積極的に入手しようとはしていません。入ってきた情報を拒むことはありませんが、その情報が鑑賞の邪魔になる(見方を偏らせる)ことも案外あったりします。

ですが、今回は、どんなに頑張っても客観的には見られません。すみません。
ってことで、感想は終わり。

●國分紫苑(20歳)/映画「SAYURI」より/SP16位 46.92(22.80、24.12)
イブが誕生日なのですね。おそらく子供の頃、クリスマスケーキとバースデーケーキが兼用になって、「ケーキ1個損した」と思っただろうなあ。

着物を模した衣装は、なぜか中国風に傾いてしまう場合が多いですね。この点は残念。
真央ちゃんの直後ということでやりにくい面はあったでしょうが、よく動いてましたし、メリハリをつけようと努力をしていることも分かりました。が、ちょっと滑りにスピード感に欠ける部分があって、そうなるとせっかく努力しているメリハリも効果が半減するというか、全体に凡庸な印象になってしまうのは残念だな~と思いました。

●鈴木明子(26歳)/ハンガリアン・ラプソディbyE.マートン/SP3位 59.60(28.56、31.04)
冒頭の3-3が残念過ぎました・・・。冒頭の動きに若干いつものキレがなく、あれ?と思ったのですが。。。あう~
気持ちが動揺したのか、前半、ズレてるってほどではないのですが、音楽との密着度に欠ける部分がありました。踊りのうまさと音楽性の高さにより、途中で上手に調整していけるのは立派ですが、ちと残念な仕上がりでした。
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by koharu-annex | 2011-12-27 22:54 | 2011-2012 フィギュアスケート
イブの夜、3週間ぶりにスポーツジムに行き、ラケットボールを30分やって付属のマッサージを受けに行ったら、「右肩、亜脱臼ぎみなんだけど、これでちゃんとラケット振れたの?」と。

あう。やっぱり。
右肩、おかしかったんです。少し前から。鎖骨の右下に痛みがずっとあったし。
確実にこりゃまずいと確信したのは、18日(日)、お能の納め会のために着物を着ようとした際、右腕が後ろに回りにくくて異常に帯が締めにくかった時。
来年は真面目に整形外科に通って、そして真面目にストレッチと筋トレしよう。

それにしても40代になった途端(でもないか。笑)、いろいろあるなあ。

●佐藤未生(15歳)/リベルタンゴbyピアソラ/SP7位 54.14(31.38、22.76)
技術的な要素に重点の殆どがあるのでしょうね。表現としては、まだ振付を追っかけているだけ、かな。
この楽曲に必要な動きのキレや力強さが足りず、ましてや哀愁はずっと遠くにある感じです。

●友滝佳子(16歳)/Time to Say Goodbye/SP10位 52.02(29.66、22.36)
動きの一つ一つに、あと少しの伸びや完全性が欲しいと思いました。中途半端に終えて、次の動作に移ってしまっている感じ。これは、よくない癖だと思う。せっかく動けているところも、評価されなくなっちゃうから。

●庄司理紗(15歳)/ビッグバンド・ジャズメドレー/SP11位 51.50(27.18、24.32)
気持ちが技術的な要素に向いてしまっているのでしょうね。振付はちゃんと身体に入っていて、「頭で次々と考えて追っかけてる」という印象はないのですが、技術的要素に気を取られているせいか、表現のためだけの動作については、気持ちが入っているものの方が少ない印象です。

●鈴木春奈(14歳)/オレ・グァッパ/SP9位 53.04(28.76、24.28)
柔軟性があるところ、キレのある動きで良く動けるところは、長所ではないでしょうか。
前半は音楽と振付に親和性がちょっと欠けると思うところもあったのですが、後半は合っていたように思いました。

●宮原知子(13歳)/映画「セント・オブ・ウーマン」より/SP15位 47.06(25.94、23.12)
背が低く華奢で、まだ幼児体型の残るこの少女に、この衣装の上半身のデザインはちょっと刺激的過ぎやしないだろうか。色は黄色みの強い赤で可愛いと思うが・・・。(私はこういうところを心配し過ぎなのかしらん?国内外を問わず、年齢不相応に色気のある衣装が散見されるけど、これは時流ってこと???)

鈴木さん以上に、柔軟性があってキレのある動きで良く動ける。しかし、だからといってこの色気を要求する音楽と振付は、この年齢の少女には・・・・以下略。

●大庭雅(16歳)/テンペスト/SP13位 48.26(26.14、22.12)
大庭さんの弱点は柔軟性でしょうか。もともと身体が硬いタイプは、ある程度以上の柔軟性を手にするのに忍耐と苦労を伴いますが、レイバックスピンの姿勢向上とケガ防止のためにも、頑張って頂きたいなと。

●村元小月(21歳)/黄昏のワルツ/SP8位 53.16(27.88、25.28)
どこかで聴いた旋律は、NHKの「にんげんドキュメント」のテーマ曲。
味わいのある年配の方々の顔が浮かぶのは私の勝手なイメージでしょーか。が、センチメンタルでどこかノスタルジックな曲調が、村元さんの雰囲気に合っていると思いました。

●村元哉中(18歳)/映画「ミッション・インポッシブル2」より/SP6位 54.20(29.24、24.96)
時折、はっとさせられる美しい動作やポージングがありました。ドーナツスピンもとても綺麗。
曲調に合わせた緩急をつけている部分やタメも感じられるのですが、全体を通すと若干物足りなさが残るのは、後半ちょっと疲れて、終盤にはあまりメリハリが感じられなかったからかしら。

●村上佳菜子(17才)/ヴァイオリン・ミューズby川井郁子/SP1位 65.40(35.92、29.64)
3-3の難度を下げたということで、これまでこのSPを滑る際に必ず佳菜子ちゃんを覆っていた不安という暗雲が完全になくなっていましたね。お調子者の本領発揮で(笑)、昨シーズン以来の、身体の伸びと乗りを感じました。

私はやはりこの楽曲は、佳菜子ちゃんの素の動きと相性が良くないと思っていますが、彼女は本来非常に踊りがうまく、身体を踊って動かせる人ですし、しかも音楽性が高いので、十分に踊りこなせています。さすがですね~。(もちろん、この楽曲を使用した作品の表現としてレベルが高いと言われると、そこは相性がベストじゃないだけに難しいと思いますが、それはまた別問題として)

欲を言えば。
音楽性って、生来的な素質にもちろん差があるけれども、長年バレエダンサーを見ていると、訓練によってどんどん鍛えられ深められるものなんだな~と思う。同じダンサーでも、10代の時は比較的大雑把だけど、年齢を重ねるとどんどん繊細なもの(別の言い方をすればオタク的)になっていくように思います。

佳菜子ちゃんの音楽性は高いけど、まだ総じて大雑把と言えると思います。そして、これは、年齢もあるけれども、彼女の性格にもよるような気がする。
繊細な音楽を使用する場合には、音楽に対する態度もより繊細な方が良い。というか、より繊細にしないと、雑な感じが見えちゃうのね~。今回、パフォーマンスが良かっただけに、そこがより向上できればな、と思ってしまいました。まあ、贅沢ですけどね。

●石川翔子(21歳)/ラ・ロサbyV.タンゴ/SP14位 47.62(25.34、23.28)
タンゴを使うなら、もう少し力強さやメリハリが欲しい。全体に身体にキレがなく、そのせいか転倒もあったことは残念でした。

●西野ゆうき(18歳)/私のお父さんbyプッチーニ/SP4位 58.52(32.60、25.92)
柔軟性があり、最初から最後まで滑りにスピード感があって良く動けてる。
しかし、どの動きもガサツなのが残念だなあ。神は細部に宿るのだよ、とどなたか教えて差し上げて。
あと、音楽がラストでぶつ切りでモッタイナイと思う。

●今井遥(18歳)/無言歌ニ長調作品109byメンデルスゾーン/SP5位 57.82(30.22、27.60)
何度も同じこと書いてる気がするけど、この人のたおやかな動きと雰囲気、そして少々ウェットで静かな色気に、曲調もテンポもとてもよく似合う楽曲だな~と思います。これを滑っている時の今井さんは本当に魅力的で、いつもより5割増しの美人に見えます(笑)。

スピン、本当に綺麗になりましたね。シズニーさんのように、回転軸がぶれず、また通常他の選手の場合には回転を重ねるとスピードが減速していくような姿勢のスピンでも、逆にスピードが増していくような奇跡のスピンに近づきつつあるように思います。
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by koharu-annex | 2011-12-27 02:22 | 2011-2012 フィギュアスケート

全日本 男子ショート

テレビ放送(@フジテレビ)の最初の方で、ビートルズのThe long and winding road(長く曲がりくねった道)をバックに、選手の短いインタビューが次々に流れる映像を見て、思わず涙腺ゆるんでしまった。

そんな、よわよわな自分がショック。
The long・・・の曲名をなかなか思い出せなくて、またショック。
旦那(@仕事中)に電話して、電話口で歌って「これビートルズのなんていう曲だっけ?」と訊いたら、「下手過ぎて何の曲か分からん」と言われてしまい、またまたショック。

あぁ・・・。
でも良かった、思い出せた、曲名。ははは。

●田中刑事(17歳)/ヴィオレンタンゴbyピアソラ/SP6位 67.48(36.18、31.30)
手堅くまとめたといえるのでしょうが、ちょっと緊張しているご様子で動きが硬くて残念。これではこの音楽とはちょっと距離感が出ちゃいますね。
ただ、ムーブメントのそこここに、この人踊りがうまくなるかも?と思わせるものがあります。頑張って欲しいっす。

●宇野昌麿(14歳)/映画「タッカー」より/SP7位 63.49(32.44、31.05)
アイスショーに出ている姿を何回か見たことがありますが、試合に出ているのを見るのは初めて。
運動神経が良いのが良く分かりますね。とはいえ、まだ身体が成長前ですから、ある程度成長しても身体能力の高さを維持できるかどうかは、もう少し待つ必要があるのかな、と。

ただ、アイスショーなどに出演しているせいか、場馴れした度胸が感じられることと、音楽の扱いにも慣れが見受けられるところは、強みでしょうか。

●日野龍樹(16歳)/ロシア水夫(水兵)の踊りbyグリエール/SP11位 60.19(33.34、26.85)
バレエ音楽「赤いけしの花(赤い花)」の一部ですが、むしろ音楽として取り上げられるだけで、バレエは日本では全く見られないと思うなあ。ソ連時代のバレエらしいですから、ラトマンスキーやフィーリンあたりがリメイクしてくれないと日本では上演されないのではないかしら。そう思うと、旧ソ連邦のバレエってそこだけで完結している世界があるわけで、奥が深いなあ・・・(まあ、そのままの舞台を見ても私は好きになれそうにないけど)。

緊張のせいか硬さがありスピードがなく、流れに乗れないまま終わってしまったのは残念でした。

●小塚崇彦(22歳)/Inner Urge by J. ヘンダーソン/SP2位 85.60(45.30、40.30)
おおっっ 冒頭の動きから、いつもと全然「勢い」が違うぞ!
今シーズン飛躍的にムーブメントに踊り方向への向上が見られる小塚さんですが、これまでは、やっぱり、脳を一旦通っている感じがしていたんですよ。心臓(とか脊髄)じゃなくて、脳を経由する分、勢いがそがれる部分があった。でも、今回のこの「勢い」は、脳を経由しないで済むように持っていけてる感じがするぞ。小塚さん、頑張ってるなあ。

勢いがあったおかげで、初めて私は、小塚さんがシーズン前におっしゃっていた「逃げる」(?)ってのを感じましたよ。逃げたり、ちょっと止まって追手をからかったり・・・ホント、頑張ってるなあ、小塚君。
スピード感も最後まで落ちずに、追手を完全に巻いて「逃げ切ったぜ!」と思いましたよ~~

もともと踊り心があるわけではない上、表現を外に表出することに理屈で意味を見出していく必要がある小塚君のようなタイプの方が、表現の高みを目指して登っていくためには、随分といろいろな「迂回路」を通らなくちゃいけないのだろうけど、迂回路とはいえ地道に進んで着実に上っていっているのが分かります。頑張れ、小塚君。まだまだいけるよ!!

●町田樹(21歳)/黒い瞳/SP3位 74.64(38.44、36.20)
前も書いたのだけど、右尻の所のバラが私は不要だと思うのだけど、それで町田さんのテンションが上がるならそのままで行くべきだと思う。

前に見た時は、氷の上の小さな悪魔によって思いがけない箇所で転倒があって、悔しい仕上がりだったように記憶しています。そのせいでしょうか、今回は小さな悪魔の引っかけに絶対に引っかからないぞ!という強い気合を感じました。

最後まで音楽に遅れることなく、気合と力強さで引っ張っていきました。もう少し力の抜けたパフォーマンスの方がこなれた感じが出てくるとは思うけど、このテンポの上がっていく楽曲では、少々の力みもマイナスには感じませんね。

●佐々木彰生(20歳)/忍者(日本舞曲第五番ほか)/SP10位 60.45(28.30、33.15)
ブラームスのピアノ連弾ハンガリー舞曲第5番(小学生の時に妹と発表会で連弾したんだけど、テンポが速くなる癖のある妹と、遅くなる癖のある私とで、最終的に崩壊した苦い記憶が・・・)の、日本風アレンジで始まる個性的な楽曲。

キレのある動き、エンターテイナー性、可愛げのあるアニメ顔、音楽とぴったり合った演劇性のあるマイム、何もかもとっても楽しいパフォーマンスでした。

ジャンプやスピンなどの技術的な要素で、私でも分かるミスやスピードの欠如などがあり、それは改善すべき点なのでしょうが、それでも初見ながら名前をばっちり名前を覚えてしまう、印象的な演技でした。

●村上大介(20歳)/フィーリング・ビギンズ by P. ガブリエル/SP9位 62.65(29.00、34.65)
髪をえらく短く切ったのですね。
基本的にはアメリカ杯のとき(こちら)と感想は変わりません。

が、アメリカ杯で成功した4回転がここでは失敗・・・。3Aでもミスし、またコンビネーションが抜けてしまいましたので、これは悔しいでしょうねえ。気落ちしてしまったのか、スピードがいつもより遅かったような気がします。

●中村健人(20歳)/フガータbyピアソラ/SP5位 68.58(36.98、32.60)
フガータは、ピアソラがバレエのために作曲した組曲の中の1曲という話だったと思いますが(うろ覚え)、そのバレエがどこのバレエ団なのか振付家は誰なのか、作品が現存しているのか等については、私は全く存じ上げません。
中村さんの演技は、カップルダンスを想定していたようでしたね。

中村さんはハンサム・・・というよりむしろ色男と言った方が良い風貌で、しかも独特の雰囲気をもっています。これは、一見すごく有利に見えて、諸刃になることもあるよねえ。ここまで雰囲気があると、逆に、失敗したりうまくいかなかった場合に、その短所が通常よりも目立っちゃうことがある。

私は彼を殆ど見たことがないので通常どのような動きをするのか知りませんが、少なくともこの演目についてはもう少し動きにキレがあった方が良いと思うのだけど、ちょっとそのあたりが物足りない。雰囲気やムーブメントそのものが都会的な大人な色気のあるものだけに、このキレのなさは物足りなさに拍車をかけるなあ。

●高橋大輔(25歳)/In the Garden of Soul by VAS/SP1位 96.05(50.70、45.35)
冒頭、あ、今回は何かが降りてきてる、と思いましたが、途中で素の高橋さんに戻りましたね(笑)。
4-3の数年ぶりの成功は全くもっておめでたく、素晴らしいことだと思う。
・・・が、これが嬉し過ぎて、素の高橋さんが戻ってきたように思えてならないわぁ~。そういう意味では・・・言ってもいいかなぁ。。。「ちぃっ!!!!!」

●無良崇人(20歳)/レッド・ヴァイオリンby川井郁子/SP12位 60.05(27.80、33.25)
うーん、ジャンプの調子が悪くて、気分も落ちてしまったでしょうかね・・・。

川井さんのレッド・ヴァイオリンは、色気と親和性が高い。無良さんにはワイルドの向こう側に少し色気があるので、この点で通じるところはあると思う。だけど、無良さんのワイルドさは、野生的な感じの方が少々強いので、むしろバイオリンではなく、原曲と同様(クラシック)ギターの響きの方が合うようにも思います。もちろん原曲通りオケと合わせたものではなく、違う楽器編成でアレンジしたものの方が良いとは思いますが。。。

●羽生ゆづる(17才)/12のエチュードより悲愴byA.スクリャーピン/SP4位 74.32(37.12、37.20)
あらま、最終滑走ですか。そりゃ大変。

うーん、大きく伸びのある動きはあるのだけど、いつもとちょっと違うねえ。
やっぱり4回転失敗して、ジャンプの構成をいろいろ考えなくちゃいけないことがあったりして、気もそぞろになりましたかね。


★SP8位の坪井さんの演技がテレビ放送されなくて残念。
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by koharu-annex | 2011-12-25 18:23 | 2011-2012 フィギュアスケート

GPF 女子フリー

●コストナーさん(24歳)/ピアノ協奏曲第23番byモーツァルト
おお、随分がらりと衣装を変えてきましたね。これは好き嫌いが分かれるかもしれませんし、楽曲に合っているかどうかもご意見が分かれるところだと思います。

コンテンポラリーダンスで良く着られるようなシンプルで身体の動きをもろに見せるデザイン。私は、とても好きです。ソロで踊る場合には、自分に自信がないと着られないですよね。
が、グレーがあと一色(ひといろ)!
ほんのわずかだけ青みを帯びた色だと良いのに!!と思ってしまいました。日本色でいう藍鼠(あいねず)までとは言わないけど、もう少し青みに寄った方がコストナーさんの肌の色には合いそうだし、何よりモダン。スパンコールの光り方も手伝って、ちょっと黄色よりなグレーなのが残念だわ。

この衣装の方が、ムーブメントの一つ一つがくっきりと浮かび上がるように見えます。繊細なところもありながら、ダイナミックで伸びがある。身体のコントロール力が良く、無駄な動きがないことも、よく分かります。彼女の長所をばーんと見せる衣装でした。

●鈴木さん(26歳)/こうもり序曲
わ~、衣装変えてきたんですね。綺麗!前の衣装より「こうもり」っぽくて私は好きだなあ。あっこ姉さんのリズム感あふれる腕のムーブメントも良く分かるし。

華やかさと晴れやかさを、一瞬で表現する冒頭の表情と浮き立つような動きが大好きです。
全体としては、ジャンプの失敗が重なり、流れが途切れがちになってしまったので、まだ完成形とは言えないでしょうね。が、失敗しても、流れが途切れても、音楽表現を一瞬もやめなかったので、全体を通して幸せな雰囲気がよく出ていました。

完成形が見たいです。まずは全日本を楽しみにしています。

●レオノワさん(21歳)/弦楽のためのアダージョほか
うん、頭はこれくらいコンパクトな方が良いよね(ロシア杯ではでか過ぎた)。
シーズン当初よりも随分こなれてきましたね。

本人は納得がいかない様子を見せていましたが、思い起こせば昨シーズンのむらっ気のある演技に照らすと(演目自体が彼女に合ってなかったので、そもそもつらそうでしたが)、この進歩は素晴らしいのではないでしょうか。

●タクタミちゃん(14歳)/ラテンセレクション
こちらも衣装を変えちゃったのですね。私は前の方が好きだなあ。
肌色のストッキング地の部分が多すぎて、少々下品に転びそうです。特に後ろ身ごろ、ウェストよりも下(お尻に入るところ)まで肌色なのはいかがなものであろうか。14歳でこれは・・・。

ベサメムーチョのところなどでは、思わず目を見張るようなムーブメントがあり、この人の器の大きさが分かります。が、そうであるから余計、テンポが速い楽曲の部分での未熟さが目立っちゃいますね。アップテンポの部分で力強くスピード感をもって振付をこなすために必要な、身体つき・体力・力量が、いずれもまだない。演目のハードルが高すぎる感じです。

思うにさ、衣装にしろ演目にしろ、タクタミちゃんの才能の大きさに周囲も期待し過ぎて、ちょっと年齢よりも上を狙い過ぎじゃないでしょうかね。
タクタミちゃんの14歳は一生に一年しかないわけで(当たり前だが)、しかもこの年代って毎年どんどん顔も身体も変わるし、それに伴い雰囲気も変わる。14歳のタクタミちゃんに合う演目ってのは、もう二度と似合わなくなる可能性がすんごく高い。

確かに、彼女の顔の表情や雰囲気には大人びたところがあります(これは年齢不相応とも言えるけど、逆にこの年齢の少女に一定割合で存在する「奇妙な早熟さ」の発露とも言え、その場合は年齢相応とも言える)。
しかし、彼女の客観的な外見は、いかにも14歳程度の華奢さと可愛らしさがある。シニアの試合に出ている選手でこの手の華奢さと可愛らしさがある選手はほかにおらず、これを生かさないのは、いかにもモッタイナイと思うのだけどな。
まあ、それを生かすと、「子供っぽい」として点数が上がらない可能性を懸念して、敢えて避けているんでしょうけどね。それを承知の上で、やっぱり書いてしまうのでした。

●シズニーさん(24歳)/悲しきワルツ
この演目、冒頭部分がとても期待感を高める振付で、私は新境地が開かれそうでわくわくしちゃうのですが。
今回はケガで残念でした。まだ完成形は観ていないので、世界選手権で見られると嬉しいなあ。
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by koharu-annex | 2011-12-21 00:00 | 2011-2012 フィギュアスケート

GPF 男子フリー

●チャンさん(20歳)/アランフェス協奏曲
このおズボンが奇妙に思えなくなった自分の気持ちを、どう処理したら良いか分からない(笑)。
感想がこれしかなくて申し訳ないが。

しっかし、チャンさんの点数って青天井だな(苦笑)。
他の人達って、技術で失敗すればするほど、PCSも連動して、その人の通常もらえる点数よりも必ず下がるじゃないですか。SSとかなんで下がるんだろう?、技術で失敗するってことはSSが(今回は)足りないって判断されるのかな~、とか勝手に設問・回答を想像しているのですが。でも、チャンさんについては、それが全く当てはまらず、私はここで壁にぶち当たるわけやね。

●高橋さん(25歳)/Blues for Klook
だいぶこの曲に慣れてきて、ちゃんと聴く余裕が出てきました。なるほど~、この曲、ブルースの中ではリズム自体はとり易い類かも。ただ、何度も同じこと書いて恐縮ですが、とにかくメロディや、曲調・雰囲気が難しいので、音楽表現まで持ってくのは、やはり高橋さんくらい高い音楽性と表現の地力がないと難しですよね。これまた繰り返しになるけど、他の方では間がもたないと思う。

さて、高橋さんの今回のパフォーマンス、今までの中で一番良かったのではないでしょうか!
冒頭でくるくるりんと回るところ、あのキレ具合。最初から痺れます。たまりません。
音がうなるところで、身体が「うなる」。こんな動きできる人、フィギュアスケート選手で見たことないです(私が観た選手の数は少ないけどね・・・)。

スピンの回転の速さやジャンプもメロディにのってるし、その向こう側にはメトロノームですか?ってくらい、音楽のテンポとピッタリ合ったカウントがある。こんなに音楽を身体に入れる人、そしてその音楽を身体表現で外にもう一度出せる人って、本当に貴重。

しかもけだるいような、やさぐれたような、でも、その向こう側に固い反骨精神があるような、そんな曲調まで身体で表すことができる。何ですか、この人は!これで興奮するなっつーのが無理な話ですわ。

が。
高橋さんは、こんなもんじゃないよ!!多分、今回で8合目あたり?
まだまだ行くよ~!って私は期待しております。ぐふふ。
あー、高橋さんのこと書くって、本当に気持ちが楽チンだわ~。

●フェルナンデスさん(歳)/歌劇「リゴレット」より
4回転を美しく2本も決めながら・・・楽しくなさそうなんだよね・・・。中盤のステップの「女心の歌」のところなんか、もう少し楽しそうな方が良いと思ったりするのだが。4回転2本決めたすぐ後くらいなので、気持ちも乗ってるところだと思うのだけど、実はそういうときでも冷静で感情の起伏がないタイプなのでしょーか。

●羽生君(17歳)/ロミオとジュリエット
羽生君って可愛いなあ。演技が終わってからの、あの感極まったような様子や動作が、なんとも初々しく可愛らしいじゃあないですか。ほんと、可愛い。あれに何も感じなくなったら、私の心が砂漠化したってことだな。これから指標にしよう。

パフォーマンス、もちろんスタンディング・オベーションしたくなる演技でした。テンション上げて思いきり激しく動く様子を観て、何試合かぶりに体力不足を心配したけど、深刻にならなくて良かったです。ただ、今回やっぱり顔色悪いよね。お身体どうぞお大事に。

昨シーズンのいかにも少年期という感じの、ガラス細工のような儚さのある透明感は、確実に減りつつあります(以前申し上げた小さな沢山の鈴の音シャランが、こんなに早く無くなり始めるなんて寂しいという趣旨のコメントを頂きましたが、そうですよね・・・でも期間限定だからこそあそこまで美しかったのですよね…)。
が、それでも、彼の雰囲気は得難いものがあります。

また、長い手足、細い身体、長い首、小さな頭と顔などなど、少女漫画から抜け出してきたような見事なルックス。これも得難い。
私はバレエ見のせいか、表現者の外見の美しさ、ということも手放しで褒めるべきものの1つという感覚があります。ただ、ここは多くの方とずれるところかもしれません。一般に、中身でなく単に外見だけを褒めることは、浅はかな行為と思われているから。でも、正直、表現において「美は力」。これは真実だと思う。

羽生君、ここまで見栄えのする身体をもっていると、昨シーズン・今シーズンのような劇的な音楽&振付でなくても、かなり見栄えのするムーブメントになると思います。しかも、彼は表現の地力が大きいですから、ドラマチックでない抑揚を抑え気味の曲調でも、表現しきれると思います。

とはいえ。
劇的な音楽に乗せて、この華奢な体躯をもった青年とは言えない年代の美少年が、通常この年齢ではあり得ないほどの劇的な振付を、自分の持てるエナジーを最後の一滴まで振り絞るように表出させながら、細部は既に壊れているんじゃないかと思わせるほどのパワーでやり遂げる。
こちら側の人間は、ガラス細工の細部がきしむ音を感じながら、全体が今にも砕け散るんじゃないかとハラハラしながら固唾を飲んで観つつも、そのギリギリのところに圧倒的な美を感じる。
そこに、今の羽生君の真骨頂があることは、否めませんわね。

そして、その美は、羽生君が青年期になると消えていく蓋然性が極めて高い。そうすると、観れるうちに観ておきたいって思うのはこちら側の(勝手ながら)当然の心理で、そうなると、今の路線でしばらくやって~と思っちゃう。

でも、表現者として幅を広げるためには、この路線に安住するのは明らかに×印でしょ。
ああ、悩ましいわぁ(笑)。

●アボット君(26歳)/エクソジェネシス交響曲第3部
何度見ても、この楽曲はアボット君の滑りと雰囲気にとても良く合っています。
音楽を表現しながら、アボット君自身が素直に外に表出される、非常に相性が良い、大げさに言うとまるでソウルメイトのような楽曲ではないでしょうか。

このFS、これまで観た全てで複数のミスが必ずあるせいか、どの試合でも点数があまり出ていません。が、私はとても好きです。

●ブレジナ君(20歳)/映画「アンタッチャブル」より
良い振付の演目だと思うのですが、やはり体力使うのでしょうね。またもや、今回もラストまで体力がもたなかった印象です。終盤は口が空いて大きく荒い息している感じが明白で、なんだかこっちまで息が苦しくなりそうでしたが・・・でも、考えてみると、今の男性陣は大変ですね。4回転に挑むのが当然のような雰囲気があり、かつステップは「動いてなんぼ!」とばかりに動作てんこ盛りなものが多いし・・・こんなに心拍数上がりっぱなしで、大丈夫かなあ、皆さん。

・・・ブレジナさん、このFS、回を重ねてもなかなか目に見えてステップアップしている感じがないからか、ご本人が少々焦ってるというか、若干の苦手意識が出てきた感じすらするのですけど、気のせいですかね・・・。
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by koharu-annex | 2011-12-20 15:11 | 2011-2012 フィギュアスケート