もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

カテゴリ:2011-2012 フィギュアスケート( 60 )

大変遅くなりました。世界選手権の感想は、これが最後です。

●フローラン・アモディオ、フランス/「ソブラルの思いで」byS.ダミアニ、映画「ブルー初めての空へ」より/総合5位243.03、FS4位163.07(81.41、81.66)
難しい楽曲構成で、なかなか御しがたかったように思います。どの楽曲も、アモディオ君が持っている世界観と合致するものだとは思います。しかし、矢継ぎ早に次々と繰り出され、あまりにも詰め込み過ぎた印象です。体力不足の問題は相変わらず存在するので、後半のアップテンポはかなりしんどいと思いますし・・・。

アモディオ君のリズム感を見せたいのでしょうけど、ここは敢えてサンバのリズムは諦めて、メロディアスな部分だけで押すとか、そういう手法を選択しても良いのではないでしょーか。

●ブライアン・ジュベール、フランス/マトリックス/総合4位244.58、FS5位161.11(79.17、81.94)
衣装が、もろ「マトリックス」で楽しい。あのダーッと画面上に縦に流れる緑のコンピューター文字列を思い出しましたよ~

マトリックスは全部見ているんですけど、音楽は一部しか記憶がなかったなあ。こんな音楽もあったんだ、と思わせる個所がたくさんありました。無機質過ぎるところもあるけれども、妙にジュベール君と合っていたと思います。というよりも無機質な部分が、ジュベール君の筋肉質なんだけど、ほんわか温感のある雰囲気をより強調するのかもしれない。

現在、彼よりも見た目軽やかに4回転を跳ぶ人は複数いるのでしょうが、今となっては不器用とも感じられるジャンプの跳び方も含め、彼は文字通り「ラバブル」な人だと思う。

最後の思いっきり喜びを爆発させたガッツポーズ、本当に嬉しくなりました。

●ハビエル・フェルナンデス、スペイン/ヴェルディ・メドレー/総合9位225.87、FS14位144(69.34、75.66)
あらあら、随所で音楽と微妙にずれちゃいましたかね。少し緊張したのか、動き急いているところがあるような。まあ、もともと音楽と親和性の高い振付じゃないような気もしますが。

後半は疲れも出たようで、音楽とムーブメントが大分かい離してしまったのは残念でした。うーん、もともと本人があまり乗れない音楽だったのかもしれません。自分が好きだと思えない音楽だと、しんどい状況のときに体ってなかなか動いてくれないかも。。。

●高橋大輔、日本/Blues for Klook/総合2位、FS3位
私、今でも覚えているんだけど、リアルタイムで見ていたとき、私の両手、めちゃくちゃ冷たくなっていたんですよね。指先から血の気が全くなくなって、まっ白になってました。これ、私が超~緊張したときの症状で。
でも「表現」だけに執着しているのなら、こんなに緊張する必要はないんですよ、高橋さんの場合。なので、私、勝負は興味ないと言いながら、やっぱり高橋さんに勝って欲しいんだな~と自覚した次第。

今回は、高橋さんのアスリートの面が表現者の面よりも前に出ていたパフォーマンスでした。高橋さんのパフォーマンスにはとても珍しいことなんだけど。ぶっちゃければ、所作やムーブメントに一定の「作為」が見えたんですよね。

例えば。高橋さんの今回のFS、これまでのものと比べると、体の一部の力を「ふっと」あるいは「ガクンと」抜く振付(以下、「脱力系」とよびます)が、目立つように修正されていましたよね。この「脱力系」の振付って、私の記憶の限りでは80年代のジャズダンスシーンなんかでも非常~によく用いられたものなのですが(ちなみに私は80年代はジャズダンスの黄金期だと思ってる)、上手にナチュラルにこなすためには、一定以上の技術というかセンスが必要で、案外、難しいのです。「ただ力抜けばいいんでしょ?」と思うかもしれないけど、センスない人がやったらね、わざとらしくて、あざといというか、簡単にいうと「ダサさ100倍」で見てられないのですよ(笑)。

ここで、なぜその例?と思うかもしれないけど、対比で思い出しちゃったので、敢えて出しちゃいますが。ヨナちゃんの五輪のときのFSの中には、80年代のジャズダンスに多用された、手首のスナップを利かせながら腕を上から下に振り下ろす「脱力系」の動きが入っていたのです。そして、ヨナちゃんの動きは、見事に「かっこ悪い仕上がりの典型」でした。あれを見て、わたくし、ヨナちゃんの踊り心の程度を確信しましたからね。

高橋さんは、表現の地力がとても高いですから、彼の脱力系の動きのどれをとっても「ダサい」なんてことは一切なかった。でも、そこで、そういう動きを狙っているという意図が見えた。このような「作為」が見えることは、彼には本当に珍しい。

もちろん、観客を前提とする「踊り」に全く作為が存在しないことは有り得ませんから、「作為」が見えたこと自体に目くじらを立てる必要は全くない。だけれども、高橋さんは毎回、作為をほぼ感じさせないレベルに踊りを仕上げてくる人なので(私の記憶では五輪ですら感じなかった)、いちいち作為が見えるとちょっとした違和感を感じてしまったのでした。

これは、彼が「勝ちに」行く意識がいつもよりも高かったことによるものかもしれないですね。そして勝ちに行くこと自体は、アスリートとしてはとっても正しいわけで。実際、私も彼に勝って欲しくて手が氷のようになってるわけだから、そこに文句をつける筋合いは無いわけなんですが。
それでも、高橋さんには圧倒的な表現者でいて欲しいと願う私は、ワガママ過ぎですわね~。

カメレンゴさん、画面に映ってるときは、例え端っこでも、すぐに分かるね(笑)。そこだけ、妙に温度が暑苦しい熱いの。

●チャンさん/アランフェス協奏曲/総合1位
私、別に相撲ファンじゃないんですが。テレビで思いがけず相撲観戦してしまった時でも、立ち会いの時に、「こっちが勝つ」って分かる時があるじゃないですか。
今回、私、チャンさんにこれを感じました。もうこれは直感ですね。チャンさんが所定位置でポーズをとった瞬間、「あ、これはチャンさんが勝つ」と思いました。手が氷になってた私には、ちょっとショックではあったけれども。

また、チャンさんが動き出した時の場を制圧するパワーは圧倒的で、だてにチャンピオンじゃないな、この人、って思いましたわ。すさまじい王者オーラでした。ざわつく会場を一瞬で鎮まらせることができる、鋼鉄のようなオーラ。
もちろん、この王者オーラはアスリートとしての王者オーラなんだけど、今回は高橋さんもアスリートモードだったからなあ・・・。気持ちの上での勝負も、ピュアにアスリートレベルでの勝負だったという気がします。

さてさて、このチャンさん、コーチを変えたのですよね?
2012-2013シーズンにどう変わるのか、楽しみなところです。
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by Koharu-annex | 2012-09-24 23:28 | 2011-2012 フィギュアスケート
★ようやく世界選手権の続きをアップです。5月17日以降に加筆したのは、羽生君の感想の途中からで、それまでのものはリアルタイムでの感想になります。★

成美ちゃん、トラン君、おめでとう!!
SPの時に見せた、小さく可憐な桜草のような外見とはうらはらの、成美ちゃんの男気あふれるガッツポーズが大好きです。そしてFS終了後の感無量の表情は、胸に迫るものがありました。3位という成績が出た後の成美ちゃんの飛び出し具合には、爆笑してしまいました。落ち着いたトラン君は、そんなじゃじゃ馬な成美ちゃんと良いペアですね。

ペアの解説の方、いつも良い解説をなさいますよね。抽象的でどうでもいいことは殆どしゃべらず、きちんと技の解説をして下さいます。

●小塚崇彦(23歳)日本/ファンタジー・フォー・ナウシカ/最終11位218.63、FS11位146.85(73.55、73.30)
うーん、どうなんでしょう。やっぱり、靴?

●アダム・リッポン(22歳)US/「G線上のアリア」「トッカータとフーガ」byバッハ/最終12位216.63、FS16位143.08(70.24、73.84)
うーん、こちらも身体の動きが本来のものじゃないよねえ。SPと異なり、リッポンルッツが決まったのは嬉しかったですが(意地で決めた感じでしたよね)。

SPに引き続き、この演目も後半にテンポアップしていくんですよね。。。調子が悪い時にこれはきつい。が、フィニッシュのポーズをびしっと決めてくれたのは嬉しかったです。

●ケビン・レイノルズ(21歳)カナダ/「クロノ・トリガー」より/最終14位217.20、FS13位144.25(73.45、70.80)
SPをフジが放映してくれなかったので(SPでも4回転を決めたそうですが)、FSだけの観戦です。
レイルズさん、身長が伸びたような・・・衣装とヘアスタイルのせいですかね?

うーん、柔軟性がちょっと悪くなったような・・・(特に背中)。腰の落とし方が中途半端に少ないことも手伝って、ムーブメントに深みが欠ける気がします。

●デニス・テン(18歳)カザフスタン/アディオス・ノニーノbyピアソラ/最終7位229.70、FS6位153.70(78.78、74.92)
4回転がとても美しいですね。そして、なんといっても特筆すべきは、彼に魔物のようにとり付いていた無駄な力みが全くなくなっていることです。素晴らしい~。

姿勢が美しくなって、ムーブメントも洗練されてきました。来シーズンは、もっともっと伸びてくるのではないでしょうか!楽しみです。

●ジェレミー・アボット(26歳)US/「脱出創世記 交響曲第3部」byミューズ/最終8位226.19、FS8位151.34(69.78、81.56)
私、この演目、とても好きなんですよね。だからこそなんですが、随所でムーブメントに「惜しさ」が滲むパフォーマンスだったのが残念至極でありました。何か一つ、残念な箇所があるの。技術面での細かなミスのほか、伸びや解放感、あるいはポジショニングの力の入れ具合が足りない、といえばいいかしら。

ひとえに気持ちの問題なのでしょうね・・・・。そう思うと、ちょっとツラいなあ。

●羽生結弦(17才)日本/映画「ロミオとジュリエット」より/最終3位251.06、FS2位173.99(91.99、83.00)
・・・泣いてもいいですか。いや、もう泣いちゃってるんですけど。

観客賞があったら、間違いなく、ぶっちぎりもぶっちぎり、大ぶっちぎりで、大賞でしょう。

★この先、全て加筆部分★
大会後明らかになったところによれば、捻挫をして痛め止めを打っての演技だったそうですが。
そんなことをふと感じさせる余地さえない、冒頭のキレキレの動き。

スピードにも乗ってるし、力強いし、なんといっても気力がみなぎっている。この気力は、鑑賞者の心にストレートに、ズドーンと羽生君自身をぶつけてくるもので、時間を追うごとに胸がいっぱいになって息が苦しくなるほど。

座った姿勢から中腰の姿勢で行われるツイズル(って言ってしまっていいのだろうか、あの技は)、あれは前半の「正規の」クライマックスで、迫ってきますわねえ~。あのツイズル、痛めている右足でやっているのですね。これって、あの「転倒」(=形式的にはアクシデントだけど、実質上は前半最大のクライマックス)の露払い的な役目を果たしたわね、いろんな意味で。

あの転倒。
あまりにも不意に、無意識に、幼く、はかなげに、そして無防備にすっ転んで、まるで幼い子供のように、体の真正面に同時に両手をつく。・・・その刹那の彼の純粋に驚いている、あどけない美しさったらないわ。

そして、またもや幼子のような動作で起き上がって、思わず彼は手を見るのよ。そこには黒い手袋に、まっ白い氷の屑が光っているの。それは、まるで星屑か、ガラス細工の破片のようで。それは、ずっとこれまで羽生君から発せられていた「ガラス細工の細部がきしむ音」が、とうとう一部が割れて砕け散った音に変わった瞬間。

でも。
ガラス細工が壊れてお終いになるのではなく、壊れたガラス細工の中から、脱皮した何かが現れたのでした!わぁ~、びっくり。
あれは、ガラスに見えたけど、単なるガラス細工じゃなくて、ある種のサナギの外側でしたか~。理屈で考えると当然なんだけど、現実に現れるとびっくりしたな~。

コメント下さった多くの方が、「転倒したことでより完璧になった」という趣旨のことをおっしゃっていたけど、まさにそうだと思います。あの転倒は、もう映画でしょ。ドラマでしょ。いわば一部の者から愛されていた(だけの)少年が、大勢の者から尊敬を集める男になっていく、その大きな一歩が、あの転倒だったのでした。
間違いなく、羽生伝説のうち、「スター誕生」編を彩る歴史的瞬間ですよ。

実際、転倒後の彼のムーブメント、上記で述べたような力強さだけでなく、肝がすわって落ち着いて、細部まで気をつかった丁寧なものになっていました。

後半の「叫び」から始まるステップ、毎回、胸に迫るものがあったけど、今回は涙腺まで崩壊させるに十分なパワーがありましたね。劇的な音楽と何かが憑依している羽生君の二重奏、いえ、それ以上の化学反応が見られて、もはやそれが何者なのか、そのオーラは何色なのか、判別不能のレベルでした。ただただ、衝撃だけを感じてしまう。そんなパフォーマンスでした。

加えて、羽生君がもう以前の羽生君じゃなくなってしまう、嬉しさ、寂しさ、そしてこれからの羽生君への期待感、そんなものもないまぜになってしまい。今でも目頭が熱くなりますわよ。。。ええ。

私は昨シーズンの安藤さんのとある演技について、「この演技から何も感じなかったら不感症だと思う」って書いたことがあるのだけれど、今回のこの羽生君の演技から何も感じずに平然と見ていられる人がいたのなら、その人は特別な才能があると思う。それはとっても稀有な才能だと思うから、今すぐ、その動じない心を最大限に生かせる部署や職業に移動・転勤すべきよ。出世まちがいなし。

そうそう。パフォーマンスが終わった直後、羽生君、前に熱視線とばしながら、右手で「1番」作って天井を指したでしょう?(思わず天上天下唯我独尊を思い出したけど)
あれ・・・誰だったんでしょうね(笑)。私、直感的に、羽生君自身はこれ無意識にやってて(というか何かに操られるようにやってしまって)、きちんと覚えてないんじゃないかな~、て思ったんですけど。

奈々美先生の涙、当時も胸打たれたけれども、今となってはまた別の意味でグッとくるものがあります。今、わたくし、奈々美先生に心からお礼を申し上げたいわ。

●サミュエル・コンテスティ、イタリア/バラ色の人生、ザ・カーズ/総合10位224.89、FS9位151.34(75.84、75.50)
羽生君の直後でありながら、すぐに氷上の空気を自分の演目色に変えられるのは、見事ですわね。冒頭に楽しいマイム(ジェスチャー)があるのも、一役買っているでしょうか。

楽しげで、少しばかりこじゃれてて、そうでありながら物悲しさも含み、でも最後にはもろもろ含めてオプティミスティックに前を向く、そんな(実は清濁併せ呑むような)達観した大人な人生観が現れた演目は、彼の個性と好相性ですね。


最終グループは、その2で。
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by Koharu-annex | 2012-05-22 15:43 | 2011-2012 フィギュアスケート

国別対抗 女子フリー

成美ちゃん&トラン君、フリーの調子が悪くて残念でしたね。
トラン君の日本国籍取得がどうなるのか気になるところですが、お二人の希望が叶って五輪出場が可能となることを祈っています。

<女子>
●ラコステさん/95.27
装飾過多といってよいアレンジの、華麗な「泣かないで、アルゼンチーナ」ですが、結局、完成形を見せることなくシーズン終了になってしまいましたね・・・。

キスクラでのトラン君の「変な変装」での飛び入り参加、実況に完全スルーされてて、私が泣きそうになりました。
ひどいよ、あのシカトぶり。

●レオノワさん/102.79
あらーん、もう最初から顔の表情が沈んでいますよね・・・。
演技も、昨シーズンまでの、浮き沈みの多い不安定なレオノワさんを彷彿とさせるものがありました。
今シーズン、この演目で新境地を開いただけに、うーん、残念。

●マルケイさん/99.07
来シーズン、演目をガラッと変えて欲しいなあ。
彼女って、本来的には、情熱はあくまで内に秘めたような、寡黙な大人の女らしい色気と親和性が高いと思うんです・・・。年齢だって25歳ですよ?

ジャンピング・ジャックは、かなこちゃんの昨シーズンの名SPですけど、マルケイさんには今季のかなこちゃんの演目(SPでもFSでも)の方が圧倒的に似合うと思うが、どうでしょ。
モロゾフさんに、レオノワさんのフリーのような、かなこちゃんのセリフじゃないけど、それこそ「大人っぽい」演目を作って頂きたい。

イタリアのキスクラ、超楽しい~

●シリテさん/83.80
なにげに、わたくし、この衣装、好きなんですよね~。黒い肌には割と明るい原色系の色を合わせがちですけど、こういうパステルカラーも柔らかい華やかさが出て、良いですね。

ジャンプの調子が悪くて、何度も何度も転倒が続いてしまったのが、きつかったですね・・・。物理的にも、かなり痛そうでした。
観客の皆様の拍手の記憶が残るといいですね。来シーズン、頑張れ。

●ソトニコワちゃん/113.57
この可愛い衣装も、もう見納めか~。ちょっと寂しい。
シーズンベストといえど、演技としてはミスも目立つ出来で、完成形とはなかなか言い難く。

今シーズンを通して、ずっとつきまとっている不安げな表情が物語るように、夜明けがまだ遠そうなソトニコワちゃんですが、そのポテンシャルは明らか。スカッとした笑顔をいつか見られることを期待して、待ちたいと思います。

怪我ないようにね~

●ワグナーさん/122.29
序盤にある黒鳥の動きも板について、自信にあふれたワグナーさんが戻ってきました。
この演目には、彼女の「強気で一本調子」が、ことのほかよく似合いますね。ジャンプやスピンの回転速度も迫力を感じるほどでした。
フリー1位もむべなるかな。

この演目、間違いなく、彼女のマスターピースになるでしょうね。

キスクラで、男子選手の皆さんがやってた、バレエ「白鳥」の動き、楽しくて笑っちゃっいました。

●グレイシー・ゴールドちゃん(16歳)/映画「ミッション」ほか/110.58
アメリカ女子のフリーの演目は、ブラックスワンといい、ミッションといい、なんだか安藤さんを思い出させるなあ~。安藤さん、EXにゲストで出たので、余計そうなっちゃうのかも。
どうでもいいことだけど、アメリカ女子は、ともに金髪で、ともにフリーは黒系衣装なのね。

技術が高く、動きが大きいこと、堂々とした力を込めた強い動きができること(これはワグナーさんと同類項だね。笑)からも、ポテンシャルが高いことは充分に分かります。

が、SPのときと同様、動き急ぐことと、そのために動きがせわしいというか、ぴょこぴょこしているように感じられるのは、やはり直して行った方が良いのでしょうね。特に、この楽曲のスローパートのような曲調だと、音楽と離れてしまうので、欠点として認識されてしまうでしょうから。

●かなこちゃん/95.84
う~ん、いま一つ乗り切れませんでしたね。。。このフリーの、とりあえずの完成形も垣間見せることなく、シーズンを終わることになりましたか。

ただ、今シーズン、自分と親和性がそんなに高くない楽曲に取り組んだ(・・・取り組まされた?その場合は、それに従って修行した)、意気込みや良し!
そして、少なくともSPについては充分に合格ライン超えを果たしたのだから、その成長はきっと大きなものだったと思います。いろんな意味で。

なので、来シーズン、楽しみです。

プレゼントのドラえもんの靴下、可愛い!

●あっこ姉さん/120.28
この衣装、私はとても好きです。ピンクのも好きだったけどね~
後半のジャンプのミスが悔しそうでしたが、音楽の曲調に合った、いかにも「大団円」な華やかな雰囲気が出せる音楽性の高さと、踊り心の高さ、そしてそれらを含め総合的な表現力の高さは、本当に素晴らしいものでした。

●コストナーさん/116.24
おお、この演目と衣装もこれが最後と思うと、これまた名残惜しいこと、この上なし。
ベストな演技ではなかったですが、コストナーさんの向こう側を流れる看板(?)の流れ方の速さが、彼女のスピードとダイナミックさを示しており、大きな体が細かく音取りをして次々とムーブメント繰り出す様は、やはり他の選手には見出せない大きな魅力がありますね。

浴衣は・・・やはりホテルから?(笑)
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by Koharu-annex | 2012-04-25 08:34 | 2011-2012 フィギュアスケート

国別対抗 男子フリー

リード姉弟、弟君が怪我をおして出たことが強調されてるけど。
私は、今回の大会では、一貫してお姉さんの動きがいつもより悪く感じました。

成美ちゃん・トラン君、ショートのイマジンはすごく良かったですよね。

・・・全く関係ないけど、TAMAHOMEって、なんであんなにCMのセンスが悪いんだろか。


<男子>

●小塚君/151.69
こわごわ滑っている感じが見えるのは、気のせいでしょうか・・・。
何にせよ、体が縮こまっているようで、個々の振付の伸びも以前よりもずっと悪い。
以前は、「この曲が好き」というオーラが出ていたのですが、それもなくなり・・・。

靴を含め、いろんな面で課題が多い今シーズンの終了だったようですが、来シーズンに期待しましょう。

●レイノルズさん/142.49
若手のバレエダンサーでも時折見受けらるのですが、長い脚を御しかねている印象です。
反面、腰の位置が常に高めで、これも脚のコントロール不能に拍車をかけているのかな、と。

体力不足もあるのでしょうが、後半にいくにしたがって、スピードが如実に落ちたのは残念でした。
昨シーズンまでと比べると、柔軟性が若干落ちている感じがするけれども、これは年齢的なこともあって仕方がないところなのかもしれません。

キスクラで点数が出た後、ちょっとした不信感と落胆を漂わせていました。
ジャンプの能力は非常に高いのでしょうから、私が見てもちょっとこれは・・・と思わせるところのあるSSを上げて、PCSの底上げを図ることが、点数のためには急務なのかな。

●アモディオ君/156.49
彼にとても似合う衣装ですよね。素敵です。
一つ一つのポージングや仕草は、とても愛嬌があって魅力的です。

が、体力に不安があるのでしょうか、後半のリオのカーニバルを思い起こさせるサンバのリズムのところは、何気に苦しく、音楽にくっついていくのが大変そう。
また、これも体力の問題からでしょうが、やはり体全体で踊らず、脚が止まって上半身だけ動かす場面が極端に多い。これって、個性的ともいえるかもしれませんが、でも、やはり、異端でしょ。
こういうことを続けていると、アモディオ君が将来的に単なる「色もの」になってしまわないかと、それがちと心配になりました。

●ジュベールさん/154.95
マトリックスの緑色の文字が流れる衣装です。
客観的には素敵じゃないけど、ジュベールさんが着ると「許せる」どころか「らしい」とすら感じさせます。これもオーラと存在感のなせる技。ビバ。

ちょこちょこ小さなミスはあったのでしょうが、そんなことを感じさせない充実したエネルギーを感じました。
何より、ご本人の満足そうなご様子が嬉しい。

キスクラでの、フランスのみなさんのマトリックス・ポーズがとても楽しかった!
あれ、大流行しましたよね~

●アボット君/147.39
何度も同じこと書いて恐縮ですが、私、この演目、非常に好きなんですよね。
SPの「素敵なあなた」では、アボット君、ちょっと無理している感がうっすら出てしまうけど、フリーの「エクソジェネシス交響曲第3番」は、曲調もテンポも、アボット君の本質とのシンクロ具合が高いと思う。

でも、点数が出ないんですよね~、このフリー。
完璧に滑ったことがなくて、今回も特に後半のジャンプが軒並みダブルになっちゃったりして・・・地味でテンポも速くないけど、何気に体力使うんですかね?

●チャンさん/170.65
いつものスピードも、安定感も、両方なかったですね。
世界選手権後は少し気が抜けちゃったかな。正直、この国別対抗って、選手全員に気合いが入っているかと問われれば、それは否だと思うので、チャンさんが少々気が抜けてても、それはそれでありなんだと思う。

●高橋さん/182.72
これは・・・世界選手権の時よりもずっと出来が良いですね。
(まだ世界選手権のフリーの感想書いてないんだけど、実は、私はあのときのフリーの演目にはちょっとした違和感を感じている)

彼の全く「作為を感じさせない」ムーブメントは、まさに圧巻。血の気が引くね。
ただただ純粋に音楽と同化し、振付や意思すら感じさせない。
10合目かと問われれば、9合目と答えますけど(笑)、いやいや、いいもの見せて頂きました。

点数やパーソナルベストの更新は、当然だと思います。なので、「点数が出過ぎ」なんて謙遜するのは高橋さんの性格の良さからなんでしょうけど、そんなことはないし、自分から言わなくていい!と声を大にして申し上げたい(笑)。

それはともかく、他の国の選手たちの賞賛が嬉しかったですね。
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by Koharu-annex | 2012-04-24 14:37 | 2011-2012 フィギュアスケート

国別対抗 男女ショート

<男子>

●ジュベールさん/84.69
世界選手権での見事な復活劇が、今も心に鮮やかに残っているジュベール君。
こんなに短い期間に、また彼の笑顔を拝見できて嬉しいです。

相変わらずの個性的(!)な振付が、ツボでした。
笑うつもりがなくても、笑っちゃうんだな、これが。
キスクラの金魚の被り物にも笑ってしまいましたが。

●アモディオ君/81.84
世界選手権のときもそうでしたが、この音楽に懸命に食らい付いている感じですが・・・。
ジャンプの調子が良かったので乗りは良かったかもしれませんが、音楽を自分の中に取り込めているかというと、ちょっと疑問。

●アボット君/86.98
世界選手権があの出来でしたからね~。
ここまでミス無くパフォーマンスした上での、あのガッツポーズ。むべなるかな、ですわね。
緊張のためなのでしょう、最初は顔も身体も硬いと思いましたが、良かった良かった。

●小塚君/73.61
ジャンプにあまり重きをおいて見ない私が、4回転の転倒をこんなに残念な気持ちで見たのは、初めてかも。
ああ、そして、コンビネーションにならず・・・。これで点数がガクンと下がるってことは、ワタクシめもさすがに理解しているので、なんともつらい気持ちで拝見しました。

靴、靴なんでしょう?
今も靴に問題あるんでしょう??
言い訳なんて誰も思わないよ~、理由は素直に言っていんだよ、小塚君!!

●高橋さん/94.00
ご降臨がなくても(今回はキャプテンの責任感からですかね?)、素の自分でここまでのパフォーマンスってところが、高橋さんの面目躍如。

それにしても、高橋さんのステップのところ、まばたきするのを極力我慢するから、目が疲れるわ~。人工的なドライアイ(笑)。

●チャンさん/89.81
あら?今までの試合よりも、若干、スピードが遅いような・・・。
直前の高橋さんの点数で、ちょっと硬くなりましたかね?


<女子>

●グレイーシー・ゴールドさん(16歳)US/金平糖の踊り/59.07
あらま、ずいぶん変わったアレンジの「金平糖の踊り」(@くるみ割り)だこと。

この方は初めて拝見しましたが、今回がシニアデビューなんですね?
全ての振付において動き急いでしまい、その結果、動きにぴょこぴょこしたところが目立つのは、いかにもジュニアでしょうか。

序盤に、バレエの動きを模した振付があったのですが、アメリカのバレエ団(ABTやNYCBではなく、地方のバレエカンパニーね)のダンサーに見られる、「基礎が危うい感じなんだけど、ケレン味があってアピールを忘れない、いかにもアメリカ的」なバレエを思い出しました。

●ファヌーフさん/45.99
冒頭の動きの雰囲気は悪くなかったんですけどね。。。
いかんせんジャンプが決まらないと、テンションが下がっていくのが分かってしまいますよね。

●マルケイさん/53.52
う~ん、マルケイさん、頑張ってる割に、好印象が残らないのは何故なんでしょうね。
タンゴは別としても、ラテン系の音楽って、案外、女子にはハードルが高いのかもしれません。
技術、ムーブメント、そしてアップテンポの振付をこなせる体力がしっかりしてないと、むしろ見劣りする方向に転びやすい音楽なのかも。

●ワグナーさん/57.52
2Aで転倒しちゃったけど、世界選手権での撃沈ぶりの記憶がまだ生生しいだけに、彼女らしい「強気で一本調子」のパフォーマンスを見ることができて、嬉しかったです。

●ソトニコワちゃん/56.12
おおう、また違う衣装ですよね?

彼女のポテンシャルの甚大さは、相変わらず感じられるんだけども。
身体の成長がまだまだ続いているんでしょうね、私が直近で拝見したロシア杯のときよりも、また少し大きくなってる気がします。また、ご本人も、身体に慣れておらず、コントロールし切れてないところが散見されます。柔軟性も少し落ちてるし、どっこらしょ、と足を動かしているところなんかもあって、身体のキレもない。
それと、姿勢が・・・顎が前に出て上がってしまって、ますます悪くなってる。

これでボレロはつらかろうて。

もちろん、そんな状態にもかかわらず、ここまでのパフォーマンスを見せることができるのは、彼女の能力の高さを示しているわけですが。
うーん、彼女の年齢や身体の成長具合から推し量ると、こんな状態があと1年くらいは続くんですかね。

●かなこちゃん/63.78
ソトニコワちゃんのあとだけに余計、ですが。
かなこちゃんが、自分の身体を自由にコントロールして動かしている点は、目を引かれるものがありました。
動きもキレキレでしたし、音楽を良く聞いて踊っているのが、素晴らしいと思いました。

自分のキャラと全く異なるこの音楽、将来振り返ったときに、「あれは、かなこちゃんのマスターピースだね。」という演目とはならないでしょうが、ここまで出来れば十二分に目標ハードルは越えたでしょうね。お疲れ様でした。

小塚君、「満知子DX」、グッジョブ♪

●レオノワちゃん/50.92
あらら、今回は調子悪いね。
表情も影がさしているし、身体も全く動いてない、スピードもひどく遅い。
私が見た中でという話ですが、今シーズンでワーストかも。
体調が悪いのかしら。

日本でのお披露目が、こんな状態で、ちょっと残念です。

●あっこねえさん/67.51
ステップが注目されがちだけど、冒頭の重ったるい音楽に、負けることなくむしろ音の伸びを引っ張っていけるのは、あっこ姉さんの音楽性の高さだと思う。

3-3の成功はもちろんめでたいですが、全編を通しての音楽との密着度の高さは、もはや快感のレベル。
ブラ~ヴァ♪
いや~、今シーズン最後にこれが見れて良かった。

●コストナーさん/69.48
まさに大人の安定した演技でした。他の選手とは、全く別の迫力がありますね。
存在感が別次元のレベルです。
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by koharu-annex | 2012-04-20 11:19 | 2011-2012 フィギュアスケート

世界選手権 男子SP

いろんな意味で波乱万丈なSPでございましたわね。

●ブライアン・ジュベール(27歳)フランス/「Genesis」by Justice、Daft Punk/4位 83.47(44.35、39.12)
うわ~~~~!!!ジュベールだ!ジュベールだ!ジュベールだーーーーーっ!!!!!

出場されることは事前に存じ上げてましたが、実際にTV画面で見ると、興奮してしまいました(笑)。は~。

4回転ほかジャンプの成功は勿論ですが、ちょっと変てこりん・・・もとい、個性的な衣装も、ほへ?と思ってしまう個性的な振付も、何もかも嬉しくて、満面の笑みで見てしまいましたよ。真下に振り下ろした空手チョップみたいな振付は、何か意味するところがあるんだろうか?知りたい(笑)。

従来、彼のことを愛するファンの方々から、「愛すべき筋肉脳」とか「4回転バカなんだけど・・・」というコメントをよく頂いていたのですが、そんな書き込みをして下さった皆様もきっと喜んでいらっしゃるでしょうね。

いや~。久しぶりにスカッとした彼の演技を見ました。羽生君やガチンスキー君など若手も注目される中、ジュベール君の「繊細な芳香」をまといながらも男らしさ漂う肢体が、20代後半のスケーターにしか出せないスケールの大きな魅力と圧倒的な存在感があることを見せつけてくれました。

●アダム・リッポン(22歳)US/「コロブチカ」by Bond/10位 73.55(37.77、35.78)
3‐3が成功したので、波に乗れるか?と思ったのですが、その後ジャンプに立て続けに失敗した後、身体がガクンと重くなったように感じました。

シーズン通して、後半にかけてテンポアップする音楽についていけない場面が多かったのですが、今回もそうでしたね・・・。フィニッシュも音楽と微妙に合わなかったですし。

●パトリック・チャン(20歳)カナダ/テイク・ファイブ/1位 89.41(46.24、43.17)
うーん、これでシーズンベストかあ。まあ、フェンスにぶち当たったり(GPFね)、いろいろあったからなあ~。

多くの選手が4回転にトライする中で目立っていたのですが、チャンさんって、スピン時やジャンプのランディング時のスケーティングがとても綺麗なのですね。擬態語で申し訳ないけど、「ザスッ」みたいなものがないし、氷カス全然飛ばないですし。

私は、テイクファイブにはもう少し洒脱な演技の方がって思うけど、チャンさんの能天気さが前面にでた演技も、それはそれで味があるような気がしてきた(笑)。軽く表面をスリップしていくという感じというか、バーで常に女の子に声かけてるんだけど、いつも軽くいなされて、本人は肩すくめるんだけど全くめげてない感じというか。

●サミュエル・コンテスティ(29歳)イタリア/「ハンガリー行進曲」「泥棒かささぎ」序曲「1812年」/11位 
彼らしい小技が随所に仕込まれた楽しい演目でした。

毎回思うのですが、彼は、このようなちょっと泥臭い演目を選択することによって、姿勢が悪く動作に洗練さが欠けるという短所を、むしろ演目の「役柄」に合致させる方向に転換させることに成功していますよね。

●ミハル・ブレジナ(22歳)チェコ/Best of Kodo/2位 87.67(48.70、38.97)
衣装の前面に描かれている模様、龍と対峙しているのが「コブラ」(?)なのが気になる(笑)。日本だと、伝統的には虎だよ~、と誰か言って差し上げて~。

ファイナル含めGPSには4回出ていましたが、最後に息切れすることが多かったのですよね。が、今回は、息切れを最小限にできていたことが、とても良かった。3つ目のジャンプに4回転を持ってくるという構成(実況と解説がともに「決まったーっ!」と叫んだときには笑ってしまった)も含め、構成を工夫してきたのでしょうね。

気持ちも乗ってきたのでしょう、身体のキレも素晴らしく、イナセな雰囲気が出ていました。近所の祭りに、こんな兄ちゃんがいたら楽しいな~と思っちゃいましたよ。

●高橋大輔(26歳)日本/「In The Garden of Souls」by VAS/3位 85.72(43.43、42.29)
4-3、6分間練習では綺麗に決まっていたので、本当に残念です。あ、そういえば、6分間練習の時のスピン、身体の軸が真上に綺麗に引き上げられていて、バレエレッスンの成果を見た気がしました。

最後のジャンプのトリプルルッツ、とても余裕があって綺麗だと思ったら、GOEで1.3加点もらってました。納得。また、ステップは、たたみかけるように迫ってくる素晴らしい出来で、GOEの加点も非常に高い(1.7)。これも納得。

何かが降りてきた演技ではなかったけれども、精神世界の深みに突入していくようなこの楽曲の世界観を、理屈じゃなく圧倒的なリアリティと説得力をもって体現していく演技は彼にしかできないものでしょうね。

●ジェレミー・アボット(26歳)US/「素敵なあなた」by B.グッドマン、映画「スウィング・キッズ」より/9位 74.85(34.64、41.21) 
演技の前に、役柄に呼応したちょっとおどけたような仕草をしましたよね。アボット君にはあまりない行動だったので、逆にすごく心配になってしまったのでした。

そしたら、案の定で。
落ち込まずに小技を効かせ続ける彼が、少し、辛く見えてしまったのでした。
もう、キスクラの様子は、見てられませんでしたよ・・・。

●アルトゥール・ガチンスキー(18歳)ロシア/Saint Louis Blues/16位 68.50(31.39、37.11)
身体の動きが全く悪い。。。気分だけの問題なのかどうかは不明だけど、本人にとっては苦い結果となってしまいました。FSで弾けてくれると嬉しいのだけど・・・。

●フローラン・アモディオ(21歳)フランス/映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」より/6位 79.96(42.82、38.14)
GPSの時とは演目を変更したのですね。安藤さんに良く似合うと感じる楽曲ですが、アモディオ君には・・・うーん、難しかったかな。

必死で食らいついていっているのは良く分かるんですが、アモディオ君の長所がむしろ封印される結果にしかならなかったかな~という印象です。また、アモディオ君、上半身をよく動かすだけに、下半身が心もとない感じが目立ってしまいますね。この楽曲だとその短所が余計強調されてしまうかな、と。

●羽生結弦(17歳)日本/「12のエチュード」より「悲愴」byスクリャーピン/7位 77.07(38.68、38.39)
あのね、皆様。言ってもいいかなあ。

私、彼を愛しているかもしれない。

あ、もっと正確に言わないといけませんわね。

私、彼の「美しさ」を愛していると思う。うん。多分、これは愛だと思う。

3回転が1回転になっちゃったけれども、終始一貫して、手足の長さを生かした大きな動きや、振り返ると彼の人生の中で「この年代特有の柔軟性」となるであろう身体の「しなり」は、とても魅力的です。ただ、スローなムーブメントの際に、もう一伸びスケートが伸びると、彼の繊細な雄大さがもっと出るんだろうなあ、と思ったりします。

うふふ。「7位で77.07」なんですよね。ラッキー数字の7つながり。ちょっとゲンが良いなと思ったり。

●小塚崇彦(23歳)日本/「Inner Urge」byヘンダーソン/13位 71.78(35.96、37.82)
ええとね、これ、ご本人の性格上、すぐには明らかにしないかもしれないけど、体調悪くないですかね?顔色も唇の色も悪いし。あと、靴も問題があるんじゃないですかね?ランディングの時とか、ご本人の感覚とは靴の滑りとか体重がかかった際の持ち堪え具合とかそういうものが、微妙にズレてる感じがする。

彼、今シーズン、SPもFSも全て2位なんですよね。つまりは、優勝こそ逃しているものの、演技自体は高めで安定しているわけで。そうすると、今回の結果は何か突発的な要因があったと考えるのが論理的だと思うのですが。。。

何にせよ、彼は今シーズンの目標を「表現」に置いていたにも関わらず、最後の試合でジャンプで足元をすくわれるとは・・・人生ままならないなあ。

サミュエルハビエル(←コメントでご指摘受けたので訂正。すんません)・フェルナンデス(20歳)スペイン/「I love Paris」byザ・ウィットネス、「プチ・フルール」by H.レネ/5位 81.87(43.72、38.15)
冒頭、緊張しているように見えましたが、ジャンプを決めて安心しましたかね。

スペインの応援団が、集団で国旗の色(黄色・赤色)で身を固めているのが楽しかったです。サッカーじゃなくても、ちゃんと応援してくれて良かったね。きっとフェルナンデス君も元気をもらえたことでしょう。FSも頑張れ。

●トマシュ・ベルネル(25歳)チェコ/「カルミナ・ブラーナ」byオルフ/14位
カルミナ・ブラーナって、調子が悪いとこの楽曲の強さに押しつぶされるリスクがありますね。ジャンプの失敗はありましたが、ベルネルさんはこの強さに押しつぶされずに頑張ったと思います。

ベテランでも最終滑走は辛いですね。。。
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by koharu-annex | 2012-03-31 20:19 | 2011-2012 フィギュアスケート
●ヴァレンチィーナ・マルケイ(25歳)イタリア/「Strictly Dancing」より/12位 52.14(27.28、24.86)
マンボの音楽と、振付&ムーブメントの親和性が低いのが残念(特に前半)。この点、振付そのものと本人の動きの両方に問題があるのでしょうが、どちらにより大きな問題があるかは不明。いずれにしても、トップグループの選手になれるかどうかって、こういうところでも差が出る様な気がする。

●アリッサ・シズニー(24歳)US/「バラ色の人生」byピアフ/16位 48.31(23.26、27.05)
うわ~・・・・ジャンプが全て決まらない。。。
気持ちが落ちてしまったからか、彼女の雰囲気にある「半透明」な部分が少し濁ったように見えてしまいました・・・。つらい。キス&クライで涙を浮かべる彼女をみて、またつらい。

SPだけ調子を崩した・・・(=FSでは別人になれる)という感じではない気がして・・・ワタクシは「こんな時から?」と突っ込まれるのは承知の上で、「引退しないで!!」と言いたい。。。

あ~、私、シズニーさんも、このSPも、こんなに好きだったんだな~と再確認した次第。

●村上かなこちゃん(17才)日本/ヴァイオリン・ミューズby川井郁子/2位 62.67(34.61、28.06)
おお、かなこちゃん、この春から高校3年生ですか。今日まで、ワタクシ、あなたが私の大好きな姪っ子ちゃんと同じ学年だと気付かなかっただよ。そうかーーー、今日、ちょうど姪っ子ちゃんの最後の舞台(習い事のね)を観に行ってたんだけど。。。それと比べてどうこういうわけじゃないけど、うん、かなこちゃん、まだまだ子供の年齢なのに・・・すごく頑張ってるね。えらい。本当にえらいよ。

さて、彼女の魅力は、なんといっても「よく踊れる」という点です。しかも、彼女、踊れる人の中で比較しても、自由に動かせる身体の箇所・部分が多い部類に入ると思いますね。これは大きな強みだと思う。

まあ、相変わらず、この楽曲の世界観にはついていけてませんが(笑)、それは17歳には無理でしょ。17歳でこの楽曲の世界観を表すことができる人って、天才レベルかあるいは非常に過酷な育ちをしたかのどちらかですよ。この世界観を、単純に「大人っぽい」という言葉でのみ表するのは、明らかに不十分だと思う。

かなこちゃんは、世界観に追いつけない部分を、踊りのうまさと、動きの巧みさと、リズム感の良さ(=音楽とずれない)でカバーしてましたね。これで十分及第点でしょ。欲を言えば、音取りは、もっと「オタク的」にできたかな、彼女の能力からすれば。

●カロリーナ・コストナー(25歳)イタリア/「ピアノ三重奏曲第2番」より「アレグレット」byショスタコーヴィチ/3位 61.00(30.26、30.74)
彼女にしか似合わないと思わせる個性的な衣装(半分スネーク柄?ってところがまた!)と振付、何度見てもとても素敵ですね。このスネーク柄を部分的に使用した靴が欲しい、とか思う。

完璧とはいえない演技でしたが、調子がひどく悪いようには見えなかったのでFSで立て直してくれることを祈ってます。

●鈴木明子(27歳)日本/ハンガリアン・ラプソディ by E.マートン/5位 59.38(30.67、28.71)
冒頭から3‐3にかけての動きもキレてたし、何より3‐3が成功したので、これは乗っていけるか!?と思ったのですが、ルッツが2回転になってしまった辺りから、動きに精彩が若干欠けてしまったのは残念至極でござった。。。

でも次ですよ!これまで完璧にこなせたことのないFS、完成版を目指してゴー!だ、あっこ姉さん。応援してますよ!!
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by koharu-annex | 2012-03-31 01:55 | 2011-2012 フィギュアスケート
●真央ちゃん(21歳)日本/シェヘラザード/4位 59.49(30.89、29.60)
3Aの転倒は残念でしたが、四大陸に引き続きスピード感・勢い・滑らかさがありながらキレのあるムーブメント(特にステップ部分)が充分に見受けられ、表情もしまっていて(瞬間、鬼気迫るようなところがあるのも私は気に入ってる)、長期にわたり継続的に取り組み中のスケーティング技術の矯正は順調に進んでいるように感じられました。

2Aをクリアに飛んだ方が点数が高いってことはご本人がそりゃもうしっかりご存知なわけで。つまりは、彼女自身がどうしてもトライしたかったんだな~、というのがよく分かった今回のSPでありました。

●アレーナ・レオノワ(21歳)ロシア/映画「シンドバッド7つの海の伝説」「パイレーツ・オブ・カリビアン」より/1位 64.61(34.64、29.97)
乗ってましたが、羽目を外したような(あるいは感情を爆発させるような)乗り方ではなく、底にしっかりとした計算と落ち着きが見られました。大人になりましたね~

昨シーズンまでの彼女は不安定さばかりが目立つ人でしたが、今シーズンは高めで安定するという良い方向での劇的な変化が見られました。
なにより世界選手権で、シーズンベストを更新し、今シーズン初めての1位を獲得したのは立派ではないでしょうかね。

●クセニア・マカロワ(19歳)ロシア/「Maria And The Viollin's String」byアシュラム/6位 58.51(31.30、27.21)
青いマスカラが印象的な今回のメイクです。
八木沼さんが何度も指摘していた靴ひも、確かに気になりました。

GPSにおける彼女のSPパフォーマンスに対する感想は、アメリカ杯のときの感想(こちら)に集約されるのだけど、ワタクシ、この音楽、何気に気に入っているので、何とかものにしてくれないかな~と密かに思っていたのです。
したらば、今回はやってくれましたね~。決して情感は出てないんですが(というよりもむしろこの方向は諦めて音楽への調和に特化して訓練してきた感じがしました)、音楽に遅れずぴったりとムーブメントをシンクロさせていました。難しい楽曲なので、結構、これだけで快感です。シーズンベストもむべなるかな。

●アシュリー・ワグナー(20歳)アメリカ/映画「ポロック 2人だけのアトリエ」より/8位 56.42(28.80、27.62)
冒頭から勢いが足りないなあと思っていたら・・・あらら。終始スピード感に欠け、いつも感じられる体の力みすら感じられないような・・・。熱でもありましたか?という感じ。
四大陸の神がかった演技(こちら参照)が、重荷になりましたかね~。
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by koharu-annex | 2012-03-30 03:40 | 2011-2012 フィギュアスケート

いよいよですな~

皆様、ほんにご無沙汰しております~。

四大陸が終わってから、昨年11月以来たまっているバレエ記事のアップをするべ!と思っていたら、あっという間に、こんな時期に!あらら・・・。重なるときは重なるもので、本当にハードな1ヵ月半でした。忙しさで記憶があまりはっきりしない部分も多いし。ははは。
ということで、何度目かのブログ放置プレーでしたが、ご容赦下さい。

さて~!
アイスダンスのリード姉弟、涙、涙だったようで。弟君の怪我がやっぱり痛かった。しっかり治して、来期に向かって気持ちを切り替えて欲しいなあ。

ペアの高橋・トラン組は、会心の出来だったようで何よりでした。フリーが楽しみですね。川口組も気落ちせず前向きに!

今晩のフジでの女子SP、私は帰宅が放映時間に間に合わないので、夜中に録画を見ます。ドキドキ。明け方までに記事をアップするのが目標ですわ。
どのようなプログラム構成にしようとも、鈴木・浅田・村上(←年齢順ね)の3選手ご自身が、それぞれ自分で満足のいくパフォーマンスを披露できることを祈っています。まあ、正直にいうと、選手の年齢的な問題から(と言ったらご本人には失礼だが)、ワタクシはあっこ姉さんへの思いが強いですが。

これから数日、寝不足の日々ですね。
美味しいもの食べて頑張りましょう、皆様!

ほいじゃ、ひとまず、ごきげんよう~
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by koharu-annex | 2012-03-29 18:03 | 2011-2012 フィギュアスケート

四大陸 女子FS

私、あの子役のまなちゃん(?)でしたっけ、特に好意的に見ているわけではないのですが(むしろ「子供はちゃんと学校に行かせないと・・・」とか思う)。
テレビ放映の合間に流れた、チキンラーメンのCM(ひよこの着ぐるみきてチキンラーメンのワゴンを押しながら歌を歌ってるやつ。こちら)、音楽と歌い方が良くて思わず見入ってしまいました・・・。
大画面で見ると、ますます可愛いのよ・・・。やられた。

●今井遥(18歳)日本/マイ・フェア・レディ/最終9位(134.49) FS:9位89.30(49.05、42.25)
緊張などの精神的なものなのか、怪我の再発や高地での負担という身体的なものなのかは理由は分かりませんが、身体に伸びがないしスピードもいつもより無いので、頑張れ頑張れと思いながら見ていました。
フィニッシュが音楽と合わず、ああ、やっぱり調子悪かったんだな~と再確認したり・・・。

実は、ワタクシ、かなり今井さんを応援していたのですよ。先日、golden skateに、"Imai embraces change"と題して、未だ日本のスター選手の陰に隠れた存在だけれども注目すべき選手であると紹介する好意的な記事が出て、とても嬉しく感じました。記事でも触れられていた四大陸での活躍を期待しましたが・・・ご本人も悔しかったことでしょう。
が、今シーズンは昨シーズンに比べて飛躍的な進歩が見られました。佐藤ゆかさんご夫妻の下での、来シーズンを楽しみにしています。

●シンシア・ファヌフ(24歳)カナダ/パガニーニの主題による狂詩曲byラフマ/最終8位(147.47) FS:7位96.71(44.83、51.88)
あら、このFSの衣装も、私、好きだわ。どうしたことかしら、彼女の衣装は今まで「?」なものが多かったのに。しかし、この衣装ではっきりしたけど、やはり、ますますお身体が大きくなられたようで・・・。

とはいえ、このラフマの音楽の雄大さに、彼女の大胆で迫力のあるムーブメントはとてもよく合っていました。今シーズンはずっと調子が悪そうで、今回もご本人の中では最上ではないとは思いますが、シーズン中においては1番良かったのではないでしょうか。

●アメリー・ラコステ(23歳)カナダ/エビータ/最終7位(147.65) FS:8位95.93(43.84、53.09)
やはり、この装飾過多のアレンジをした楽曲には、もう少し繊細なムーブメントが欲しいところ。

●キャロライン・ジャン(18歳)US/チェロ協奏曲ロ短調作品104よりアレグロbyドボルザーク/最終3位(176.18) FS:3位117.44(63.25、54.19)
ヘアスタイルが・・・以下略。
ジャンさん、この大きくなった身体に順応したんでしょうね。すっかり演技が安定しました。そのおかげで、柔軟性を生かした完成度の高いポジショニングが、より生かされている印象です。
SPと同じく、パールスピンから伸びあがってビールマンスピンになる一連のスピン、見ていて本当に快感です。

●アシュリー・ワグナー(20歳)US/映画「ブラックスワン」より/最終1位(192.41) FS:1位128.34(66.61、61.73)
白鳥の音楽を聴くと・・・こないだ間違えてマチネを取ってしまってて結局見られなかったボリショイの白鳥を思い出して、また落ち込みモードに入ってしまうワタクシでございます・・・。ううう・・・。ダメだ、やっぱりまだ立ち直れない。

さて、アシュリーさんですが、シーズン前半に見られたような「強めで一本調子」がかなり緩和されているように見えました。滑りこまれていて、技術面だけでなく表現面も深められていたように思います。もちろん、この映画の闇の深さと広がりを考えるとまだまだ感は残るのでしょうが、彼女のこれまでの一本調子に照らせば、飛躍的な進歩ではないでしょうか。

●アグネス・ザワツキー(17歳)US/ラプソディ・イン・ブルー/最終6位(157.23)、FS:6位104.36(49.27、55.09)
本拠地だからといって満足のいく結果が出るとは限らないですよね・・・。残念そうな表情でした。実際、少し安定感に欠けていました。ザ・米国!な楽曲なので、頑張って欲しかったですが。
左足を痛めていたようでしたし、何より、ジャンさん、ワグナーさんというUS勢2名が素晴らしい演技を行った後だけに、難しかったのかもしれません。

●村上かなこ(18歳)日本/バイオリン・コンチェルトbyメンデルスゾーン/最終4位(169.32)、FS:5位105.87(51.58、54.29)
うーん、やっぱり。SPに引き続き、呼吸が浅そうというか、気持ちがふわふわしてるというか、そういうことの表象として出る様な動作の荒さが目立つなあ。楽曲で「大人っぽさ」を目指すより、こういうところで荒さが目立ってしまうようなムーブメントの癖そのものを見直した方が演技の「大人っぽさ」には近づくと思うのだけど、どうでしょう。

最後に、息が苦しそうにしているところを見て、ああやっぱり高地って辛いんだな~と思いました。お疲れさまでした。

全く関係ないけど、コーチの胸元のシャネルブローチと真っ赤なLVストールに、ヒィーッと思ってしまったワタクシです。。。

●浅田真央(21歳)日本/愛の夢/最終2位(188.62) FS:2位124.37(62.95、61.42)
衣装替え!!・・・比較的露出が高いにもかかわらず上品さとロマンチックさを失っていないところは評価したいですが、ファッショニスタの方々は、いろいろおっしゃりたいことがあるかもしれません。。。

さて、この録画は旦那と一緒に見たのですが、奴曰く、「可愛いなあ~、この子はいつ見ても!浅田真央だったら娘に欲しいな。みんな思うだろうな。だってこんないい感じで可愛い21歳っていないもの。しかもお母さんを亡くしているんだよ。皆さん、お忘れかもしれないけど!まだ喪に服しているんですよ!」

・・・いや、誰も忘れてないだろ。

表現面で言えば、ご本人も後に語られていましたが、全体が調和した完成度の高さは今回は残念ながら見られなかったかな。ステップのところも、今回のSPと比べてもムーブメントの滑らかさは影をひそめていましたし、完成度が高いときに感じられる幸福感漂う華やかさも、少し薄い。
3A。私は回ったと思いましたが、旦那は否定。結果は否定。むう、↑のような発言を繰り返す旦那も、そういうとこはきちんと見れてるんだな。球技が好きな人間って目が良いんですかね。

●クエイシン・ジャン(16歳)中国/映画「恋は魔術師」より/最終5位(162.59) FS4位108.52(58.32、51.20)
真面目に一生懸命練習してきた頑張り屋さんの雰囲気が満載ですね。この年齢で、変にケレン味をつけた表現をするよりもずっと好感が持てます。
が、その雰囲気だけで戦うには限界があるので、これからは練習してきた要素を羅列するだけのパフォーマンスを抜け出し、どうやって表現するかという大きな課題に取りかかる必要があるのでしょうね。
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by koharu-annex | 2012-02-14 16:01 | 2011-2012 フィギュアスケート