もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

カテゴリ:2010-2011 フィギュアスケート( 45 )

四大陸選手権 男子SP

四大陸選手権の男子SP、今夜のフジテレビの放送を観ました。
久しぶりに録画ではないフィギュアスケートを観たので、雑感をば。

●アボット君
若干調子が悪くて、自分の身体をコントロール仕切れなかったのが残念でした。
が、それでも私はこのSPをすべるアボット君、やっぱり好きですね。
アメリカでの評価が今ひとつらしい・・・というコメントも頂いたけれども(これはかなり意外だった!)、それでも私は何度も書くよ。私は好きです。ええ。

今期のアボット君は大化けしたけれども、彼の腕の動きに詩的なものすら感じるのは、このSPの振付があってこそ、という面はあると思う。
ナハロさん、おそるべし。

「ナハロさんがフラメンコダンサーだから、こうなるんだよね~」と思ってたら、久しぶりにフラメンコを観たくなりましたよ。
今週末、オーチャードで、「マリア・パヘス舞踊団」が「ミラーダ」(世界初演)を公演するんだけど、用事が入ってて無理なんですよね。
フラメンコ好きの旦那も、私経由じゃなく(!)この公演のこと嗅ぎ付けて、行きたいとわめいていたんだけど、彼は彼で用事があり・・・結局夫婦そろって行けないのでした。
残念。

●リッポンさん
ヘアスタイルと衣装、変えたんですね。
いろいろ意見は分かれそうだけど、私はどっちも好きですよよ。くりくり頭も好きだったけど、今のも嫌いじゃないっす。
バレエの「ロミオ」よりもゴテゴテとした衣装も好きです。彼には似合ってるしね。

●レイノルズさん
ここまで調子が悪いと、音楽と表現が全く離れちゃうわ、もともとの色の白さが妙に青白く見えるわ、逆にほっぺは真っ赤になってくるわで、なんかかわいそうになってしまいました・・・。
私は彼の身軽さがとても好きですが、その身軽さが災いして失敗が失敗を呼んでいるようで、残念でした。

それはそうと、レイノルズさんって私の中の誰かのイメージだよなあと思っていたのですが、はたと「トムソーヤ」だと気づきました。
いや、もちろん、トムソーヤはもっと陽に焼けててると思いますけどね。
身軽でいたずらっ子で、おっちょこちょいのイメージが、なんとなくちょっと重なるの。
あと、見かけをあんまり気にしてなさそうなところとか。
下級貴族イメージのチャンさんに比べて、庶民のイメージがあるからかしらね。

●高橋さん
素晴らしい身体のコントロール力でしたね。
もちろん、コントロールに重点を置いている感じで、踊り的にはじけ切った感じはなかったけど、今まで若干(お疲れ気味ゆえに?)技術が荒れ気味だったことを考えると、当然のことでしょう。

彼は踊りもうまいけれども、音楽性も図抜けてますよね。
今回は踊りを押さえ気味にしていただけに、この音楽性がむしろ強調された感じでした。

あとねえ、私、彼の楽しそうにすべる表情が好きだな。
この人、スケートや踊りが本当に好きなんだな~、と素直に思えることって、思いのほか観客を幸せにする要素だと思う。
もちろん、演技で表情を作っている部分もあるのでしょうけど、それだけじゃないとちゃんと思わせるところがグレートだな、とも思います。

●小塚さん
ジャンプの調子が悪くて失敗が目立っちゃったけど、身体をぐーんと伸ばそうと意識していることは分かったし、実際、前半では良く伸びていました。

ただ、前も言ったと思うんですけど、このSP、振付と音楽の親和性がところどころ良くないんですよね・・・。
小塚さんの調子が悪くなると、この親和性の良くない部分が、前に出てきちゃう。

あと、「前にうつむいてダダダダダと足踏み」、という部分があるじゃないですか。あれは、調子が良いときは、小休止的なアクセントになるけれども(とはいえ私は個人的には好きじゃない振付だが)、調子が悪いときは、むしろイタイ動きになってしまう。
かわいそうな気すらしてしまいました・・・。

●羽生さん
シーズン前半に比べると、体力の分配がうまくいっているようで、安心してみていられました。
以前は、妙にはらはらして観てたのですけどね。
体力が劇的に増強することは考えられませんから、力の配分を考えてコントロールしているのだと思いますが、この調整能力というか、成長ぶりは頼もしいですね。

何度も書くけど、この羽生さんのSPはとっても羽生さんに合ってる。
川井さんのアレンジも秀逸だけど、今の彼の年齢ゆえのはかない美しさと、音楽が見事に調和してて、素晴らしいと思います。
全ての年長者が知っているように、彼の、いくつもの小さな鈴がしゃりんと音を立てるような、あの美しさは、将来必ず消えてなくなってしまうものです。
彼のあの華奢で細く長い首が、あのラインを描くことは、もうあとわずかです。

「あの年齢」を具現化する美を、テレビを通してすらあそこまで見せ付ける人も珍しいと思います。
ゆえに、ワタクシ、羽生さんには、ケガなく元気に来季もテレビ放送される大会に沢山出て欲しい、と切に願っている次第であります。

蛇足ながら、羽生さんのSPの曲(ホワイトレジェンド)が入ってる川井さんのアルバムを購入しました。
が、続けて聴くと飽きる・・・ということを発見しました。
年をとって、クラシックはやっぱクラシックで、という感覚になってしまったのか・・・という考えが頭をよぎり、一瞬、微妙に落ち込みました。
なので、これはあかん、と思って、「羽生さんの踊りをセットで見るからいいんだな。」という方向に無理矢理結論付けて、心を整理しました。すみません・・・川井さん。。。
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by koharu-annex | 2011-02-19 00:03 | 2010-2011 フィギュアスケート

お知らせとお願い

皆様、ごきげんよう、でございます。
暴飲暴食が続き、「食べる前にのむ!」が合言葉になっているワタクシめですが、いかがお過ごしでしょうか。

コメントへのご返信が相変わらず滞っておりますところに、コメント欄が若干ナーバスになっている箇所が見受けられましたので、先ほど、最低限の対処として一つの記事についてコメント欄を閉じました。

20以上のコメントを頂いていたのですが、閉じたことにより当該コメントは全て読めなくなっております。コメントを下さった方々には大変失礼なことですが、あしからずご了承ください。
私がこまめにコメント欄をフォローできなかったことと、記事を途中でアップしただけで続きを書けなかったことで、こういう事態を招いてしまい、申し訳ない思いでいっぱいです。

*この記事をアップした後ご連絡いただき、こちらでコメント欄を閉じた後でも、携帯からは全てコメントを見られる状態にあると伺いましたので、記事そのものを非公開としました。*

自分の失態を棚に上げてなんですが。
私にとって、今までこのブログにコメントを下さった方々というのは、何と申しましょうか、現実感をもった個別の認識はないネット上の架空空間という限定があるとはいえ、フィギュアスケートに対する亜流の見方とバレエ鑑賞について暇な時間に語り合うという、共通の趣味を持ったゆる~い仲間内のような感覚なのです。
コメントを継続して下さっている方々は、なんとなくとはいえ嗜好も分かってくるので、本当に電話やメールで友人と話しているみたいです(あ、昔はやった文通相手みたいな感じ?)。

もちろん人の数だけ意見があることは承知のすけ、ではありますが、私にとっては仲間内であるコメントを下さる方々同士が、お互いのコメント欄の短い文章についてネガティブな反応を示すのは、純粋に「悲しい」気持ちになります。

ありていに申し上げた方が萎縮効果を招かないと思いますので書きますが、私は、真央さんに関しても他の選手についても、基本は、肯定的なもの・否定的なもの含め一切の情報・感想・意見をオープンにすることだと考えています。
真央さんの現在の状況や彼女のファンの感情を配慮して、真央さんに対する感想・意見だけ「一旦中止にすれば?」というご意見も頂いたのですが、私としては基本どおりやっていきたいと思っています。

真央さんが今矯正途中であり、状況が100%じゃないことは、多くの方が知っていることです。
その矯正途中における演技について、「この時点で、~については・・・だった。だけど、~については・・・だった。」という感想や意見を書いておくことは、鑑賞者から見た真央さんの矯正の道のりの記録でもあるわけです。

私は、その記録をつけていきたいと思っています。

もちろん、上記のご意見が、私のブログのコメント欄がいわゆる「荒れる」ことをご心配してのコメントであることは十二分に分かっています。そのお気遣いについては、ここでお礼を言わせて頂きます。「お気遣いありがとうございます!嬉しかったです。」

が、私も、身体表現の鑑賞者としてのポリシーを持っております。
当該身体表現者が、とある「舞台」に立った以上、その表現者が矯正途中であることや怪我からの復帰途中であること等は、鑑賞者が記録することを否定する理由には全くならないのです。
私の記事本文だけでなく、コメント欄におけるコメントについても同様の理由で、「表明すること」(=記録すること)自体を否定してはならないと考えます。

もちろん、表明・記録した感想については、矯正や怪我の経過状況からして「それを今言っても仕方ないじゃん。」と突っ込みいれたくなることもあるでしょうが、事実としての記録付けは認容されてしかるべき、と考えます。

このような方針は、私の頑固さからすると、おそらくこの先もずっと変わりません。
できれば皆様にもご理解いただきたいと思います。
よろしくお願い申し上げます。
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by koharu-annex | 2010-12-15 14:09 | 2010-2011 フィギュアスケート
先週から3週間はそういう時期ですね。

なので、めちゃくちゃな生活になっているので、一言だけ。


鈴木さん、誰がなんといってもどんな採点でも、私の中ではあなたがダンシング・クィーンだから!
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by koharu-annex | 2010-12-13 17:58 | 2010-2011 フィギュアスケート
フランス杯 11月26日~28日
女子 ショート&フリー その1

●レナ・マロッコ(15才) フランス
SPは映画「ブルース・ブラザーズ」より、FPはSing, Sing, Sing。
いずれもジャンプの調子が悪かったせいで、本来の演技ではないことが見て取れたので、取り立てて何も言いませんが、1点だけ。
15才にしては、セクシーを狙い過ぎではないでしょうか。
持ってるキャラの要素と合っていることは否定しませんが、これでは下品に転びそうで可哀想です。

●マエ・ベレニス・メイテ(16才) フランス
SPはフォレストガンプ、FPはギター小協奏曲イ短調ほか。
これはひとえに振付師の問題なんですけど、黒人の表現者の身体的特徴を全く生かすことができていませんね。とてももったいないと思います。
白人スケーター向けの振付をそのまま持ってきただけでは、黒人スケーターの良さは引き出せませんよ。黒人の良さをもっと引き出す振付を採用して欲しいと思います。

黒人の身体表現者の特徴は、なんといっても腕・手首・手です。
これを生かすような振付においては、彼らは腕~手首~手を柔らかく連動させて、まるで空気を泡立てたり波のように揺らしたりするような、美しい動きをします。この妙なる動きは、極めて魅力的です。これは彼らの特権で、どんなに腕が長い白人や黄色人種でもこの動きを完全に真似することはできません。

日本では鑑賞のチャンスはあまりありませんが、少なくともアメリカの大都市の多くには、黒人のバレエカンパニー(コンテンポラリーが多いと思います)やダンスカンパニーがあります。「空気を泡立てる妙なる動き」は、多くのカンパニーの公演で見ることができますので、チャンスがあれば是非。

メイテさんの振付師には、このような黒人カンパニーの振付を是非お勉強して頂きたいと思います。

●今井遥(17才) 日本
SPはドンキのジプシーダンス。
スピードも落ちず、良く動けていて、カナダ杯より出来が良かったと思います。

FPは韃靼人の踊り。
何度聴いても音楽の編集が悪いですよね・・・。
振付も決して良いとは言えず、悪く言えば「何も考えてないだろ」的な感じなんですが。

音楽が終わるところで演技が終われなかったという、いかにもうまくいかなかった印象を残してしまいましたし、実際カナダ杯よりも出来は格段に悪かったです。
が、これは、まさに神様からお勉強の材料を与えてもらったわけです。
飛躍のための苦い経験、ってやつですね。

●長洲未来(17才) USA
SPはイーストウィックの魔女達、FPはSAYURI。
前回の後、身体を絞ってきましたね。良かったです。
FPの衣装は、中国杯のときの「もろ中国入ったキモノ風」よりも、私は好みです。
が、FPのメイクはちょっと苦手かな。

FPのレイバックスピンとそれに続くスパイラルは残念でしたが、ちょっと心配が。
ご自分の感覚よりも「胴体が曲がらなかった」ことが原因の失敗のようにお見受けしたのですよね。特にスパイラルのとき、胴体が想定よりも曲げらないから、代わりに肩と腕の方をいつもよりぐっと後ろにまわして靴を持ったように見えました。そのせいで、バランスを崩して、ぐらぐらしちゃった感じが・・・。
これは、もしかして・・・背中か腰か・・・やっちゃってるんじゃないですか?
心配です。

●シンシア・ファヌフ(22才) カナダ
SPはスパニッシュ・ギター、FPはラフマのラプソディ。
FPの衣装を変えて下さり、それだけで私は満足です。
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by koharu-annex | 2010-12-06 00:57 | 2010-2011 フィギュアスケート
フランス杯 11月26日~28日
男子 ショート&フリー その2

●ケビン・レイノルズ(20才) カナダ
SPはモーニンほか、FPはヨハン・シュトラウス・メドレー。
背中も肩甲骨もよく使える人なので、柔らかい動きもできるし、よく踊れていました。
ただ、ムーブメントが雑なのが気になりますね。
ジャンプの調子が悪かったために、集中力が切れたのかもしれませんが。

●ブランドン・ムロズ(19才) USA
SPはセビリアの理髪師、FPは映画「波止場」より。
ジャンプの失敗はあったけど、中国杯のときよりも良かったと思います。

ただ・・・正直にいうと。
私、この人の演技を見ているとちょっと退屈してくるんですよね。
無難なところに落ち着き過ぎていて面白みが足りないというか、ぶっちゃけつまんないというか・・・。
単純に、演目が好きじゃないだけかもしれませんが。
(中国杯のときも書きましたが、SPは信ちゃんのマスターピースがあるせいで色あせて見えるし、FPは音楽に盛り上がりが欠けますから。)

●ジュベール(26才) フランス
SPはレジェンド・オブ・メキシコより、FPは棄権。
中国拳法に出てきそうなヘンテコリンなポーズも、メキシコの踊りもどき(あくまで「もどき」)の振付も、独自で面白いと思います。
なぜだか分からないけど、妙にジュベールさんに似合っていて、私は結構好きですよ。

●小塚崇彦(21才) 日本
SPはソウルマンメドレー。
冒頭部分に限定されるけど、「タメ」ができるようになってた!
もちろん、冒頭部分以外でもできるようになればそれに越したことは無いけど、冒頭でできるのは大きい。鑑賞者の注意をぐっと引くことができますから。
また、前半、ちゃんとリズムを押さえていることが、要所要所で分かるのも良いですね。

後半もスピードが落ちなかったのも良かった。
これはスケーティング技術だけの話ではなくてですね、実のところ私は、小塚さんのSPの振付は音楽との親和性が完全ではないと感じています。
が、この親和性の不完全さを、小塚さんのスピード感が補っていたように思えました。

FPはリストのピアコン1番。
彼はとにかく「品」が良いですよね。
フリーの小塚さんの演技の順番はアモディオ君の直後だったでしょう?
アモディオ君には申し訳ないけど、彼の後だったからこそ余計に、小塚さんの品のよさが引き立ったように感じました。

成長著しい今季、敢えて今、私が彼の改善ポイントとして挙げたい点は、以下の2点です。

(1)頭がうつむきがちであること
(2)肩が固定されているような動きをしがちであること

(1)は、おそらくバックアイを意識するだけで、かなり改善されると思います。
バックアイというのは、両目が顔の前面ではなく後頭部の内側についていると意識することです。
このような意識でいると、不思議なことに、人間は姿勢が良くなり、頭のてっぺんが天を向きます。
そうすると、目が下の方を見ても(=視線が下向きになっても)、頭のうつむき加減は最小限で、姿勢は良いままですから、舞踊的には格好が良いです。
(和洋問わず踊りをやってる人はやってみて下さい。ちなみに、お能のお仕舞いでも、これはとても有効です。)

(2)ですが、彼の肩の動きの「ちょっとした悪さ」というのは、柔軟性の程度というのではなく、なんというか肩に力が入っているというか、良くも悪くも「崩れない」という感じなのですよね。
このような「固定」感というのは、良い面も探せばあって、それは優等生のような雰囲気が出ることです。
が、表現手段の広狭という意味では、やっぱりもう少し崩せた方が良いと思いますね。

上のバックアイほど確信はありませんが、一般的には、腕を動かす際、肩の力を抜いた上で、主に「ヒジ」と「広背筋」で動かすつもりで意識してみるのが良いのでは?と思ったりしますが、どうでしょう。
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by koharu-annex | 2010-12-05 00:28 | 2010-2011 フィギュアスケート
フランス杯 11月26日~28日
男子 ショート&フリー その1

気づいたら師走も1週目が終わり・・・おそろしや。
バレエのレビューもたまりまくってるし。

とりあえず、頂き物のジャン・ポール・エヴァンのチョコケーキあるので。
まず、食べて血糖値上げて、と。

・・・うまいけど、甘いな。コーヒー3杯も飲んじゃっただよ。

ってことで、フランス杯、男子へゴーだ!

あ、その前に、一発、文句をば。

あのさ、このフランス杯、


映像編集がおかしいでしょ!!!!



選手の演技中に、コーチや客席にいるエライ人(?私には何者かさっぱり分からん)の様子をはさんで、選手の演技が見られないことが頻発したけど、そのたび私は、怒髪天を衝くっつーか、憤死しそうでしたよ。

これがKバレエの録画でなされたなら、熊団長が、「なんでダンサーが画面の中心じゃないのさ!?」って怒鳴ってるところだよ(実際そういうことがあった)。

加えて、トリノの世界選手権の時と同じような、スピン時のスケート靴のアップ。
必要なら、演技後のリプレイ時にしてくれ!!
演技を通してみているときには、全身見れないと意味ないから!

あと、あんな下手くそな絵描きの絵とかいらんから!
フラワー少女達のチュチュの下からのぞく小さなお尻とパンツを、やたら下から映すのもやめて頂戴!
変な性癖を持ってる奴に見られたらどうすんの!

もし、「フランスの芸術センスってやつを見せてやるぜ!」とか考えてやってるんだったら、それ、こっぱずかしい勘違いってやつだから!

・・・・

という諸々の「怒り」が頻繁に私を襲うので、これまでのGPSと異なり、かなり集中力が切れました。
なので、演技の見方がおろそかになっております。
スミマセン・・・。

●シャフィック・ベセリエ(21才) フランス
SPはアルメニアン・ラプソディ、FPは映画「ジプシーのとき」から。
良く動いていたし、身体能力は高そうです。
が、舞踊的な観点から言えば、あと一伸び身体の伸びが欲しいところ。

FPについては、序盤のジャンプの失敗が響いたのか、特に後半になって音楽と乖離したようなチグハグな印象となってしまいました。

●フローラン・アモディオ(20才) フランス
SPはレジェンド・オブ・メキシコ、FPはブロークンほか。
中国杯のときより、安定感がありました。
とにかくよく動けるし、その動きが一定レベル以上のかっこ良さを保てることは、この人の大きな強みだと思います。

演技がうまくいったせいか、表情も自信に満ちていました。
強い目力、小生意気で鼻っ柱が強そうな雰囲気は、好みが分かれるでしょうけどね。

FPは、まさしく「気迫の演技」ってやつでした。
この人、フィジカルも強そうなだけど、メンタルも強そうですね。
小塚さんと比べると、そのアグレッシブさが目をひきます。

このどこまでも「強い」イメージは、諸刃となる可能性があるかも、ですね。
表現の幅が狭まる可能性がありますから。
まあ、これから数年どういう風に進んでいくのか見ものだと思います。
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by koharu-annex | 2010-12-04 13:45 | 2010-2011 フィギュアスケート

ロシア杯 雑感 その6

ロシア杯 11月19日~21日
男子 ショート&フリー その4

フランス杯の結果がとっくに出てるのに、ロシア杯でうろうろしているワタクシ・・・。
ロシア杯については、今回が最後です。

●羽生結弦(15才) 日本
SPは白鳥の湖よりホワイトレジェンド、FPはツィゴイネルワイゼン。
白鳥の湖のアレンジは川井郁子さんだそうですが、今回聴いていてもやっぱりとても良いと思いましたね。
FPでも毎回思うのですが、羽生さんは、ヴァイオリンの高音の消え入りそうなギリギリの音が良く似合いますね。

羽生さんという方は、もともと柔軟性が高い(おそらく多くの関節のソケットが浅い)こともあって、腕のムーブメントが本当に美しいです。
加えて、男性には珍しく背中と首が、これまた美しいです。
が、特に首や背中のストレッチを入念にやっているようにも見えないので(想像ですが。笑)、やはり持っている資質でしょうね。
この手の柔軟性は、普通に意識してストレッチなどをしていても、年齢を経るごとにある程度なくなってしまいますから、今のうちに良く見ておかなくちゃ、ですよ。

FPは、NHK杯のときよりも、体力の分配を考えているようで、前半は動きを抑えている印象でした。
ただ、スピードは比較的出ていて、身体の伸びもあったと思います。
残念なのは、そういう「抑えた演技」でも、少々危なかったしいところがあることです。
身体の動きの全てをコントロール下におけていないというか、御しきれていないというか・・・。

前半抑えたにもかかわらず、後半は足に来たようで、ステップで転倒してしまったことも残念でしたね。
やはりスタミナの問題は急務でしょうか。
スタミナ強化がなされたら、一つ一つのポジショニングを大事にして、呼吸をためることも覚えると良いのではないかと。

●ジュレミー・アボット(25才) USA
SPは、ディエポス・アイレス。
身体を本当によくコントロールできています。
スピンが残念でしたが・・・。

前回よりもタンゴのセクシーさが出ていた気がします。もちろん、アボット君らしい端正さを感じさせる範囲でのものなので、清潔感のあるセクシーさというちょっと珍しいセクシーさですね。
それにしても、この演目、アボット君の新境地を開いたマスターピースであると、つくづく思います。

FPは、ライフ・イズ・ビューティフル。
照れ屋というかシャイなところのあるアボット君のグイドは、好感が持てますね。
ジャンプが残念でしたが、後半のひざまずくポーズが含まれた、情感あるステップは本当に素晴らしかったです。
ジャンプに失敗しながらも懸命にパフォーマンスするアボット君の姿が、家族のためにその場その場でやれることを必死でやっていくグイドの姿に重なりましたよ。

●コンスタンティン・メンショフ(27才) ロシア
SPは、シルバー・ギター。
様々な効果音を使った音楽が面白いですね。
この音楽を振付やムーブメントに生かし切れれば素晴らしいのですが・・・そこまで望むのは高望みですかね。

FPはスムーズ・クリミナル。
いわずと知れたMJの名曲ですが、バイオリン奏者のデイビッド・ガレットによるアレンジがユニークで良かったです。
SPに引き続きFPでも、音楽に強いこだわりを感じますので、そういうスケーターあるいは陣営なのでしょうか。

今季、MJの楽曲を使用した演目としては、アモディオ君、ベルネルさん、そしてこのメンショフさん、という3人のものを見てきました。
私は、この中では、メンショフさんのものを最も評価したいですね。
作品として志向しているレベルが非常に高い、と感じるからです。

MJって良くも悪くも強烈なので、MJの行った具体的表現をそのまま真似することは、文字通り「無謀」です。
無謀でなくするためには、生々しいMJ色をある程度排除した方が良い。

そのためには、一旦、MJが行った具体的な表現を抽象化し、その抽象化された(つまり具体的表現とは少し離れた)「本質的特徴」とでもいうべきものを、MJとは違うポイントに下ろしてきて、そこで改めて具体的表現として作り直す、という作業が必要になります。

メンショフさんのこの作品は、まさにそれをやってのけてる。
それも、音楽と振付の両面から。

まず、音楽については、ガレットさんによるアレンジが秀逸で、基本的に電子バイオリン(もしかしてシンセサイザー系?)でメロディを奏でているのですが、この音と編曲されたメロディが新鮮で、生々しいMJっぽさを払拭していました。

また、中間部に様々な鳥の声がたっぷり入っています。
もちろん、鳥の声は、MJを肯定的に評価した場合に欠くべからざる不可欠の要素で、実際MJの楽曲にも入っていたと思います。
が、MJの楽曲に入っていたものをそのまま利用するのではなく、別途、数種の鳥の声をあらたに採取して、複合して作っていると思います(違っていたら、コメントでご指摘下さい)。
これがまた秀逸な複合で、既存の音楽を切り貼りしたいかにも「適当にバックミュージックとして作りました」みたいな楽曲と、一線を画していました。

振付も、いかにもMJ風の振付は、極最小限に効果的に使用するにとどめており、センスを感じました。

惜しむらくは・・・メンショフさんに、この作品をこなしきれるだけの体力や技術が、少なくともロシア杯では見られなかったことです。
この作品の内容の濃さと、メンショフさんの年齢を総合考慮すると、これの完成形はなかなか見られないのではないかしら・・・。
それが、とても残念。
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by koharu-annex | 2010-12-03 02:22 | 2010-2011 フィギュアスケート

ロシア杯 雑感 その5

ロシア杯 11月19日~21日
男子 ショート&フリー その3

前回、チャンさんの演技構成点は高すぎるんじゃないか、ということを書いたら、皆様からいろんなコメントを頂きました。
詳しく教えてくださるコメントが多くて、大変感謝しております。できれば受講料をお支払いしたいくらいですわ!

鍵付でコメント下さった方が複数いらっしゃったので、皆様には流れが分かりにくいかもしれませんが、ワタクシ、コメントを拝読していて「あー、やっぱ書いとけば良かった。」と思ったことがあったのでした。

あまりに長くなりすぎるので省略しちゃったんですけど、前回の文末後には続きがあったのです。
今回は、それを書いておこうと。

実は、ずっと気になりながら言及しなかったことがあります。
それは、舞踊の中には、


下半身特化型


とでも呼ぶべき類型があることです。

例えば、アイリッシュダンスの一類型や、メキシコの民族舞踊の一類型には、「足技、とりわけ膝から下だけ」で踊るというものがあります。両手を後ろに組んで、純粋に足技であることを強調したりもします。
ショー形式の場合に、上半身に若干の振付がつくこともありますが、言ってしまえばラジオ体操レベルの動きと大差なく、舞踊的な意味は殆どありません。

もちろん、上半身を上に引き上げることで下半身の負担を減らす、ということを基本としている舞踊は多いし、実際、上の2つの舞踊では姿勢がまっすぐなので、上半身で上に引き上げているなあ、ということを感じます。
ですから、意識的・無意識的に上半身で引き上げている、という意味では、「上半身も使っている」ことになるかもしれません。が、それも鑑賞者にとってみれば、舞踊的な意味はありません。

「下半身」ときいて多くの人がぱっと思いつくのは、タップダンスではないでしょうか。
現在タップダンスには多様なものがあって、もはや全身を使った舞踊に入る類型も多いと思いますが、発生的には足技の踊りですから。
ただ、純粋に足技に重きを置いているタップダンスの場合でも、上半身や腕をつかって反動をつけることも多いので、上の2つの舞踊よりもずっと上半身を使っているといえるかもしれませんね。

下半身特化型の舞踊が、その舞踊に詳しくない観客をも喜ばせる大きなポイントは、「スピード」と「音」だと思います。
目にもとまらぬ高速ステップや、床を踏み鳴らすリズムの音は、とても魅力的です。
集団でパフォーマンスする際など、高速の動きと音が揃えば揃うほど、興奮度も高まろうというもの。

しかし、その足技の細かな技術や、高難度か否かという違いについては、素人の鑑賞者には分かりません。
分かるのは、動きや音のスピードが、「速いかどうか」、「スムーズかどうか」、集団の場合は「揃っているかどうか」、というものだと思います。

さて。
私の喉に刺さっている小さな小骨は、フィギュアスケートって、「下半身特化型」の舞踊とパラレルな部分があるのではないか?ということです。
もし、そうであるならば、たとえ上半身がラジオ体操レベルであっても、高い評価をもらうことはあり得ることです。

ただ、そのスケーターのレベルが、仮に陸上での「下半身特化型」の舞踊ならば、素人でも理解できるであろう、かなり高度なレベルのものであっても、氷上という特殊性のために、専門家あるいはある程度詳しいファンにしか理解してもらえない可能性は大きいですよね。

というのは、フィギュアスケートでは、誰が見ても分かる「ステップの高速さ」には氷上ゆえの限界があり、加えて誰にでも分かる「音」というものがありませんから。
ここに素人レベルの鑑賞者と専門家による評価との間に、乖離が生じる原因があるのではないか、と。

もちろん、その乖離を解消するために、「下半身特化型」の足技の技術の高さをそのままに、上半身もレベルの高い振付をこなせれば言うこと無しなんでしょうが、それは陸上での「下半身特化型」の踊りでも、とても難しいことです。
実際、上半身の舞踊をつけると、下半身のレベルは落とさざるを得ない場合が多いのではないでしょうかね。

そうすると、ですよ。
高橋さんのように全身で踊ってる選手がおり、実際に高橋さんは演技構成点で高得点を挙げていますけれども。

そもそも論として、フィギュアスケートは「下半身特化型」の類型として評価されるべき、という価値基準があるのであれば。
高橋さんよりも足技がずっとずっと優れているのであれば、上半身がラジオ体操でもカカシでも、高橋さんよりも評価が高い、というのは至極納得できる話なんです。

もちろん、足技のレベルが高橋さんよりも「ほんの少しだけ」高いというレベルの場合は・・・全身で踊ってる高橋さんの方がエライのではないか?というのが私の感覚ですが。

鍵コメでコメント下さった方には、このような「下半身特化型」の価値基準に近いのではないか?、と思われるコメントを残して下さった方が複数いらっしゃいました。
加えて、チャンさんは、この「足技」に極めて優れた方、ということも複数の方が指摘して下さってました。

ということで。
結論としては、「足技」が分かるようにならなければ、チャンさんについては理解できない、ということのようですわね。

・・・長い道のりだわ~。

というか、無理な気がする。
私、全くスケートの経験がないので(小学校5年生くらいのときに1回やって、恐怖でそれ以来やってない)

無理だとすれば・・・チャンさんのことを無視するしかないかなあ~とも思ったりもするのでした。
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by koharu-annex | 2010-12-01 19:50 | 2010-2011 フィギュアスケート

ロシア杯 雑感 その4

ロシア杯 11月19日~21日
男子 ショート&フリー その2

仕事を持ち帰ってテレビをつけたら、BSのハイビジョン特集で、「人生をタンゴに刻んで~世界選手権に挑むダンサーたち~」という番組をやってました。

日本人女性(パートナーはアルゼンチン男性のようです)が優勝した、この8月にブエノスアイレスで開かれたタンゴの世界選手権を取材したものでした。

おお、アルゼンチンは8月は冬だったね、などと思いながら、久しぶりにアルゼンチンタンゴを見られて楽しかったけど、ダンスシーンがちょっと少なめだったのが残念。

見ながら思い出したのは、名バレエダンサーだったフリオ・ボッカのこと。
私は彼のバレエダンサーとしての引退公演を、NYCのMetで観ているんだけど(こちら参照)、向こうの新聞だったか雑誌だったかの記事によると、彼は引退後はアルゼンチンタンゴダンサーとしてやっていく、みたいなことが書いてあった記憶が・・・。
確か、現役のバレエダンサーだった頃から、ABTのオフシーズンにはアルゼンチンタンゴのカンパニーを率いて公演とかやってたと思うのだけど、その後、どうなったのかな?


●パトリック・チャン(19才) カナダ
SPはテイク・ファイブ、FPはファントム。
はぁ・・・。

アメリカ杯の雑感で、高橋さんに関して、概要、以下のことを書いたじゃないですか。
(1)舞踊面では抜群。
(2)だから、演技構成点が他の選手に比し抜群に高いのは理解できるし当然。
(3)でも、演技構成点と技術点のバランスが現状で良いのかは疑問。

ここから先について、私の説明が足りなかったのですが。
実のところワタクシの心の内ではですね、織田さんがジャンプを飛びすぎるというどアホなミスをしなければ優勝できたことを知って、(3)についてはですね、

ま、本来なら、今回技術が駄目だった高橋さんより、技術がちゃんとしてた織田さんが勝てるはずだったんなら、バランスはひどく悪いわけじゃないんだな~

ということで、決着がついていたんですよ。

しかし。
チャンさんを見て、次なる疑問が。
以前こちらに書いたように、チャンさんって舞踊面での魅力は極めて薄いんですよね。

この点、はっきり言わせてもらえれば、高橋君がトップレベルのダンスカンパニーでも主役をはれるレベルだとすれば、チャンさんはその辺の素人向けダンス教室で「上手ね~」といわれてる程度の生徒さん、というくらいのレベルの差があります。

たぶん、今私が通ってるスポーツクラブでも、ある一定程度以上に上手な方に頼めば、下半身のスケート部分は足踏みになっちゃうけど、チャンさんの踊りをそっくり真似て、チャンさんと同じ程度のインプレッションを残すレベルで踊ることができる人は複数いらっしゃると思いますよ。
(また関係ないところで出して申し訳ないけど、キムヨナちゃんの踊りもその程度だと思う。)

もちろん、チャンさんにある「下級貴族」な雰囲気や、ヨナちゃんにある「硬質なセクシーさ」という情感まで真似て表現できるか、という問題は次にあります。

が、肝心の舞踊面が素人レベルである以上、この雰囲気や情感というのは、演目の要求する要素と高いレベルでマッチングするか、自分自身の世界観の外界への表出としてほぼ100に近いレベルで生かしきれないと、評価に値しない、というのが私の意見。
(脱線するけど、私がダンサー系ではないけれども独特の世界観をいつも表出できるシュルタイスさん等のスケーターに対して高い評価を行うのは、私のこの意見によっています。)

だから、ヨナちゃんの007は彼女の「硬質なセクシーさ」を100%生かしきった演目として、評価に値すると思っているけれども(私は過去にも名SPだと評価してる。こちら)、「下級貴族」な雰囲気という演目の要求する一部の要素にしか合致しないチャンさんのファントムは、私の感覚ではかなり評価が低くなってしまいます。

したがって、どうしてチャンさんの「オペラ座・・・」の演技構成点が、81.96などという高橋さん以外では見たこともないような点数になるのか、私には全く理解不能です。
スケーティング技術はさておいても、他にも評価項目があるのに、そしてその「他の評価項目」は舞踊意的な魅力と非常に親和性が高いものであるのに、どうしてこんなことになるの?

これじゃ、あんなに一生懸命踊ってる高橋さんが、アホみたいじゃないですか。
まさに踊り損ですよ。

私はね、例えばベルネルさんのSP(雨に唄えば)は、動きが比較的少ないし、舞踊面に関してすごく高い技術が要求されているわけではないですから、時々皆さんがコメントに書いて下さる「省エネプログラム」という範疇に入るかもしれないと思っています。
が、私は別記事で2回書いたように、このSPについては、演目の世界観の表現や、傘が見えるような細かな演技が秀逸なので、評価してます。
だから、「省エネプログラム」を全て否定しているわけじゃない。

でも、基本はやっぱり、「動いてなんぼ、動けてなんぼ」だと思います。
だから、形式的な一般論になりますが、「省エネプログラム」をやり遂げた場合に比べて、その真逆をいく「燃費の悪いプログラム」をやり遂げた場合に、より高い演技構成点が与えられるべきだと思いますよ。

もちろん、「省エネプログラム」でも、ベルネルさんのように世界観の構築に成功しているような場合は、上乗せされて当然です。また、「燃費の悪いプログラム」に評価に値しないものが存在することも事実ですので、その場合に演技構成点を抑えることも当然です。

後者の例。
悪い例に出して申し訳ないけど、例えばこちらの記事で書いた町田さん。
町田さんのプログラムって、振付が必要以上にギュウギュウなんですよ。

高橋さんのプログラムも「燃費の悪いプログラム」なわけですが、彼は「燃費の悪いプログラム」をやり遂げるだけの踊り心がある。ところが、まだ踊りのレベルが拙い町田さんの場合は、「燃費の悪いプログラム」を未消化なまま披露するしかなかった。いくら元の振付に高度なものが詰まっていても、実際のパフォーマンスがこういう出来では、評価できない。

なので、いくら動いても演技構成点に結びつくのは難しいと思うし、実際結びついていなかったのは仕方ないと思います。

私の感覚は、以上のようなものです。

だから。

凡庸かつ簡単な振付を、凡庸なレベルでこなしているに過ぎず、特に独特の世界観を構築するわけでもなければ、演目と演者の個性がぴたりと合致して妙なる味を出しているわけでもない、チャンさんの演技が、演技構成点でどーしてあんな高得点を叩き出せるのか、どーしても解せない!!

やっぱり、政治色にしか思えないなあ。

政治色じゃないなら・・・

フィギュアスケートにおける「表現」に関する考え方は、私の感覚とは著しくかけ離れており、「世界があまりに違いすぎる」としか言いようが無い。
もちろん、私は、自分の感覚がフィギュアスケート鑑賞者の中でもかなり亜流だともともと自覚しているのだけど、この「あまりに違いすぎる」というは、かなりツライな~、と思う次第。
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by koharu-annex | 2010-11-26 01:15 | 2010-2011 フィギュアスケート

ロシア杯 雑感 その3

ロシア杯 11月19日~21日
男子 ショート&フリー その1

皆様、今週末は、とうとうGPS最終戦のフランス杯ですね!
フィギュアスケートのファンの皆様は、毎年、このような怒涛の秋をお過ごしなのしょうか?
いや~。皆様の集中力と体力に感服いたしますわ。

私サイドの事情としては、10月からバレエのシーズンも始まっていてですね。
12月のお能の納め会のためのお稽古もあったりしてですね。
ついでに、なぜだかとある仕事案件のために、複数の官庁のところに情報提供を行ったり、マスコミの取材を受けたり、果ては代議士のところに陳情に行ったり・・・
これらは全部、私の通常の仕事の範疇外なんですけど、なぜだか私がやらされてしまい、文字通りてんやわんや、でしたの(そしてその多くが上手くいったとは思えず、私ってデキナイ駄目人間だと落ち込むのでありました・・・)。

しっかし、有力な議員が動くと、行政って即行で動くんだな。よく分かった。
私が100のことをやるよりも、代議士が局長呼びつけると一発で変わるんだもん。
こちらとしてはありがたかったけど、なんだかな~。

そんなワタクシを見て、例の友が、私の好物の抹茶クリーム大福を20個も送ってくれましたの。
それが・・・冷凍で手配してくれたはずなのに、運送業者の手違いで冷蔵便で届いてしまい。
賞味期限が4日しかなかった!

ということで、20個消費するために、毎日5個食べてます。
旦那に「誰かにおすそ分けすれば?」と言われたけど、送ってくれた友に悪いっしょ!という言い訳のもと、せっせと食べてる。
もちろん、順調に太ってる。

今日もさっき5個目を平らげ、血糖値上がったところで、ロシア杯男子へゴーだ!

●ハビエル・フェルナンデス(19才) スペイン
SPは、高橋君と一部重なる、ある恋の物語ほか。
ジャンプの調子は悪かったけど、ギャグなところは前回よりねちっこくなったというか、完成度が上がっていて、楽しい。
この年齢で、こんなギャグっちいパフォーマンスを「イタさ」をまるっきり感じさせずに、こんなに上手にこなすなんて、本当に将来が楽しみだなあ。
観客に受けるのも良く分かります。

FPは、パイレーツ・オブ・カリビアン。
こちらもジャンプがまるで駄目で、そのために他の部分の動きにも勢いがなくなってしまいました。
が、酔っ払いステップとか相変わらず上手です。

この人は、少なくとも今季のパフォーマンスを見る限り(というか私は今季しか知らないんだけど)、同じ身体表現というジャンルであっても、ダンサー系というよりむしろコメディアン系(例えばガーマルチョバ)なのですが、身体がよく動くし、お芝居系の演技がとても上手です。
こういう人は、その特性を大いにいかすために、今季のSPやFPのような、具体的でかつ個性的な人物像とか役柄を想定している演目がいいのでしょうね。

酔っ払いステップといえば、バレエ「マノン」のレスコー(主人公マノンの実兄)のものが有名なのですけれど、これはこの人に似合うと思いますね。
この人が、マノンのドラマチックな音楽にのせて、胡散臭く自堕落だけど、娼婦達にはとても人気のある、馬鹿みたいな勢いのあるレスコーを演じるの、見てみたいなあ。

●アルツール・ガチンスキー(17才) ロシア
SPはSelection of Music by Pink Floyd、FPはバレエ音楽「ボルト」(byショスタコビッチ)。
カナダ杯のときは、FPについてかなり長く書いたので、今回はSPについて。

ピンク・フロイド。
いわゆるプログレの先駆けですね。

ワタクシには、おませな音楽少年だった兄がいましてね。
この兄、いろんなジャンルの音楽を同時平行で聴いてましたけど、プログレも大好きでしたの。
だから、小学生の頃から、隣の兄の部屋から垂れ流されるピンク・フロイドやレッド・ツェッペリン、クラシックは何故かドヴォルザーク、日本のニューミュージックの数々を聴かされていてですね、いつの間にか覚えていたのですわね。
おかげで、年上の方とカラオケに行っても、チューリップとか全部歌えるのであります(私の年齢の女性では、まずあり得ない)。
そんな記憶の宝物ができていたことを知ったのは、20才を過ぎてからですわね。
高校生までは、「うるさいっ!」とよく喧嘩してましたわ・・・。

という次第で、このSP、思いがけず兄との想ひ出を想起させてくれる、懐かしく聴きなじみのある楽曲が使われていて、何気に好きなのです。

ガチンスキーさんの10代らしいちょっと不機嫌というか気難しそうというか、よく言えば反骨精神があるような、自意識がいかにもアンバランスに過剰な若者の雰囲気は、ピンク・フロイドの哲学的で妙に「巨匠」感のある音楽と、合い過ぎなほど合ってると思います。
私の兄もそういうタイプでしたから、私の感覚がそういう風に出来上がってるだけかもしれませんが(笑)。

下半身に安定感とか力強さがまだ足りないですね。
また、スピードや勢いが欠けて、どんどん元気がなくなる。
ポテンシャルはあるのですから、スタミナと体力が課題でしょうか。

●トマシュ・ベルネル(24才) チェコ
SPは、シンギン・イン・ザ・レイン。
中国杯のときも書きましたが、この「雨に唄えば」は、本当に素敵な演目ですね。
手にした傘が何度も見えるようで、中国杯のときよりもずっと完成度が上がっている印象です。
特に若いガチンスキー君の後に思い出すと、1つの演目として完結させる力量の差は明らかで(申し訳ない、ガチンスキー君…)、さすがベテランって感じでしょうか。

中国杯の雑感でも触れているのですが、ジーン・ケリーの踊りを模した振付が随所にあるので、ジーン・ケリーのこのシーンをまだ未見の方は是非見て欲しいと思います。
ベルネルさんが、何をやりたいかが、すごくよく分かると思います。
ジーン・ケリーのこのシーンの踊りは、基本的にはタップダンスなんですが、多くの人が想像するタップダンスとは異なり、ゆったりとしたテンポでかなり移動しながら踊るんですよね。
音楽からも想像つくでしょうけども、このシーンを包み込む平和でハッピーな雰囲気を、踊りを見て感じて欲しいと思います。

GPファイナルでもう一度このSPを見られること、私はとても嬉しいです。

FPは、MJメドレー。
安定感はありましたが、相変わらず、ワタクシはこのFPについては辛口です(笑)。
中途半端なMJ風振付を多用し過ぎるというか。。。
まあ、SPのジーン・ケリー風振付の多用を考えると、統一されているとも言えるわけで。
なのに、なぜにFPだけ責めるのかと問われれば、私に「MJはかくあるべき」というこだわりが強過ぎるってだけの話で。
つまりは、私の感覚では、ベルネルさんは、SPでジーン・ケリーの世界は出せているけれども、FPでMJの世界は出せてないと思う、という話なんですけど。

なので、MJに私のようなこだわりさえ無ければ、MJ風振付をベルネルさんがちゃんとこなしている様子を見て、(それだけで)即「わかる!MJを感じるよ!カッコいいね!」ってな高評価が与えられるのだろうと思います。

なので、やるなとは言えませんが・・・

なんか物足りないのです。

ベルネルさんのパフォーマンスを見た後、ワタクシ、MJの「THIS IS It」(DVD)見ちゃいましたからね・・・。
関係ない話ですが、THIS IS IT のバックダンサー達って、MJが入るリハの前にすごい踊りこんでいるのですよね。彼らのダンスも必見でござるよ。
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by koharu-annex | 2010-11-25 01:34 | 2010-2011 フィギュアスケート