もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

カテゴリ:2010-2011 フィギュアスケート( 45 )

2011世界選手権 女子FP

●かなこちゃん
やっぱり元気ないですねえ。。。身体の芯が疲れてる感じです。
とはいえ音取りの良さは健在で、剣さばきのステップは楽しませて頂きましたよ。

●真央ちゃん
今季はもともとちょっとやせ気味だったので、GPSのときから衣装の背中の空きのところが少し緩めだったのですが、今回はさらにゆるゆるになってました。いや~、SPのときも書きましたが、この細さでよく滑り切ったと思います。基礎体力も不安があるほどだと思うので、まさに気力で滑り切ったのではないでしょうか。SP同様、彼女が出場してくれたことを賞賛するにとどめ、演技についての評価は今回は棚上げです。

亜流に位置する視点からの個人ブログながら、「一旦舞台に上がったら評価する」という姿勢で今まで臨んできたので自分の中でもかなりの例外事由ですが、皆様にもご容赦頂きたく。

なお、蛇足ながら、私の実体験&見てきた経験からすると、アスリートとして筋肉を落とさず体重を落とすのはいろんな計算が必要で大変かもしれませんが、そうではなく単に痩せるということであれば、やせ形の若い女性であれば文字通り「あっという間」ですよ。3日風邪で寝込んだだけでガリガリになったりします。むしろ、体重増やす方が難しかったりするくらいです。

他方で、以前、私はダイエットや食欲の減退の原因が時として精神的なものであることがある、と書いたことがあります。今回の真央ちゃんについては、何らかの身体の原因(例えば食あたり)がないのであれば、やはり報道にあったように震災の影響と考えるのが素直だし、私もそう思います。

●レオノワさん
髪型が変わったせいか(スタイルとして素敵かどうかはさておき)、ぐっと印象が大人っぽくなりました。
GPSではなかなか見られなかった調子の良さとホームでの大きな応援が自信を生み、輝きを増したようです。悔し涙が多かった彼女が、嬉し涙を流しながら喜びで顔をくちゃくちゃにするところをシーズン最後に見ることができて、嬉しかったです。

来季には、極端にキャラクターに走った演目ではなく、彼女のキュートさとちょっとはにかむような笑顔を正面に出した演目を見てみたいですね。

●コストナーさん
スピンのスピードが、私が見てきた中で一番のような気がしました。
牧神・・・はぼやけた印象の楽曲ですが(何度も書くけど、私はオフシーズンに「高橋君に牧神は?」とコメント下さった方に、「ぼや~っとした曲だからスケートには向かないと思う」と断言したのだ!)、彼女はモノにしましたね~
しばらく、牧神・・・を聴くと彼女のことを思い出しちゃうでしょうねえ。

●マカロワさん
若いエビータですが、彼女の妙に大きな存在感にはよく合ってますよね。
細かなムーブメントがちょっと雑で、全体的な身体のコントロール力も課題でしょうか。

●安藤さん
主だったところはSPの雑感のところで書いたことと重なるので、今回は簡単に。
このグリーグは、安藤さんを後押ししてくれる楽曲ですよね。力強く歓喜のラストに向かうところは、何度見ても胸が打ち震えます。

同じ楽曲を使っても信ちゃんの場合は、曲に追い詰められている感じがあったので、選手にとっていかに自分に合った楽曲の選択が大切か、よく分かるってもんです。

●コルピさん
ジャンプのミスがおそらく後半の疲れを生じさせてしまったのでしょうか。本来はもっと動ける方なので、残念でした。

●ヨナちゃん
「オマージュ・トゥ・コリア」と銘打って、なんでこんな薄っぺらいのでしょうか。狙ったところはもっと高いところみたいだけど、誰しもが海外に暮らしたときに胸に湧く様々な祖国への思いを胸に滑れば、通常の表現力がある人なら十分のはずなんですよ。でも、そのカケラすら伝わってきませんでした。私が、韓国人だったら、「あぁ、ヨナちゃんは実は韓国のこと好きじゃないんだな。」と感じて、ひどくがっかりしたと思う。

あんた、しかも日本人なんかに言われたかねーよって思うだろうケド、わたくし思わず、「ヨナちゃん、あなたの国は美しくないの!?」って説教垂れたくなりましたよ。だいたい、祖国を想ってるのに「苦悶」の表情は頂けないでしょ。仮に必要なら、その後にちゃんと幸福で温かな景色を思い浮かべさせる表現をしなくちゃ。シズニーさんは祖国を想って滑ってたわけじゃないけど、シズニーさんのFPの向こうにはアメリカの田舎のmeadowが見えるのよ。それくらいの情緒が欲しい。

オマージュ・・・なんて大上段に構えないで、身の丈(=自分の表現力の地力の程度)にあった「▲▲山の冬」くらいに言っておけば良かったね。そしたら、衣装とばっちりだし、あの若干「苦悶」の表情も、厳しい冬を想像させたかも。

は~、本当にガッカリ極まりない。SPよりもFPの方が、ガッカリ度が高かったよ(SPは解釈する楽しさがあったので)。しかも、EXは「だしがら」だしさ。。。

と、ここまで書いて、あれ?この流れ前も書いたぞ、と思って遡ってみたら、去年のヨナちゃんの記事にそっくりだった!(こちらこちらこちら)。

去年読んで下さってると思いますが、お時間のある方は、上の過去記事を読んでみて下さい(特に前二者)。長いので申し訳ないですが・・・。

今回のFPは、色気を出す必要のある主題ではなかったから、さらにひどいね。。。
まあ、結局、これも彼女の順位が分かりやすくもっと下だったら、こんなにガッカリする必要もないんだろうケド・・・。

なんか、こんなに一生懸命ヨナちゃんのこと書いて(ということは私はある程度期待していたということだね・・・)、結局、去年と同じダメだししてるなんて、なんというか切ないものがあるな。

つまんないから、今後あまり彼女の感想は書かないようにしますわ。あしからず。
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by koharu-annex | 2011-05-03 18:41 | 2010-2011 フィギュアスケート

2011世界選手権 女子SP

フジテレビで視聴したのですが、うーん。
日本開催ということを意識して作った冒頭映像だったのでしょうけど、和物のモチーフを駆使してもなぜか安っぽさが漂うのはなぜ?

あとね。致命的に安っぽさが出てたのが、気の毒ながらヨナちゃんのとこね。
ヨナちゃんが久しぶりに復活ってことに触れる際、最初に能面が出てくるんだけど、そこで「最強の姫がめんをとる」ってナレーションが入ったのよね。

能面の「面」を、「めん」と呼ぶのは完全な間違いとは言わないけど、正しくは「おもて」だから!
しかも、仮面劇である能において「面を取る」ってのは、パフォーマンスが終わって揚幕の後ろに引き上げた後、その奥の鏡の間で行われる事です。競技開始とは正反対に位置する事柄であって、間抜け極まりない。
中高生の文化祭での映像ならいざ知らず、これ、テレビで放送するのアホすぎるでしょ。
ついでに言っちゃうと、映し出された能面はおそらく「増女」だけど、ヨナちゃんなら「万媚」の方が似合うと思う。

ということで、フジテレビの教養のなさがかな~りトホホ、ってことは指摘しておきたいと思う。

まったく関係ないけど、消臭力のCMの少年の歌声は好きだな。

では、雑感。

●イーラ・ファヌトさん (ベルギー)16才
SP:ウーマン・イン・ベルリン
次これやって、その次あれやって・・・と振付を考えていることが、見てる側にも分かるってとこも含めて、若いなあ。。。という感じでしょうか。

●ヘッケンさん (ドイツ)17才
SP:タンゴ・デ・ロス・エクシラドス
衣装も素敵で美しい方ですね。
やりたいことは分かりますしメリハリや緩急も付けているのですが、その付け方のポイントが微妙にずれることがあって、惜しいと思いました。
ポージングのキレや強さ、といったものは、若干足りないかな、という感じです。

●ヘルゲソン姉妹(フィンランド←スウェーデン。コメント欄でご指摘受けました。何故だか間違えててすんません) 22才・17才
お姉さんの方は、ミスも多かったですが、音楽はよく捉えていたと思います。
妹さんの方は、お姉さんよりも体型がかなり大柄で、動きの印象が「まったり」なところがあります。後半、楽曲のテンポがかなり速くなると、細かく音取りしていくのが苦しくなりましたね。

●レオノワさん
衣装の基調色を、濁ったピンクからビビッドな黄緑に変更。髪型もカーリーに変更。
いずれも変更後の方が彼女に似合っていたと思います。
今シーズンの中では、一番よく動けていましたし、なんといっても身体のコントロールがちゃんとできていて、とても良かったのではないでしょうか。

●コストナーさん
すごく調子が良かったのではないでしょうか。
コストナーさんもヘルゲソン(妹)さんと同じく、大柄で、特に調子が悪いと「まったり」感が前面に出ちゃうんですけど、今回は、軽やかさすら感じる部分もあったほどです。
身体がよく動いていて、鑑賞者も乗りが出てきたところで、ジャンプで転倒したのは本当に惜しかったと思います。

●マカロワさん
レオノワさんと同様、彼女もよく動いていました。お若い2人ですから、ホームの強さもあるのかもしれないですね。

が、テンポがあまりにも速い楽曲なので、完璧にムーブメントを合わせていくのは、難しいのではないでしょうか。観客が乗ってくれることを期待したのでしょうけども、本人が息切れしてることは明らかで、なんでここまで速い曲を使ったのか、ちょっと疑問に感じるところです。

●コルピさん
最後の虹をかけるような動きが、ちょっとファンタジックで素敵ですよね。
ドロシーじゃなくて、やはり白い魔女なんだろうな、彼女のイメージは。

●日本勢
男子の時にも書きましたが(こちら)、やはり日本勢は抱えてるものが他国の選手と明らかに違いますよ。

出場選手3人の世界選手権での演技は、今シーズンの彼女らの演技(&その推移)と比較すると、シーズン当初の手探り状態の時よりもいずれも出来が悪いと思います。
世界選手権だけ見たという方がおそらくいらっしゃると思うので、念のため書いておきますが、安藤さんの今季のパフォーマンスは、あんなもんじゃなかったんですよ。まさに凄みを感じるほどの抜きんでたものだったんです。

これは、震災の影響以外考えられません。実際、震災後心身の不調を訴えている国民がいかに多いことか。
しかも、身体表現者というのは、その多くが感受性豊かです。加えて、彼女たちはまだ10代あるいは20歳前後の若さです。影響を受けるな、あるいは落ち込んだ気持ちを押さえこめ、とにかく浮上しろ、などというのが無理な話です。

プロスポーツ選手、しかもチームスポーツの選手である野球やサッカーの選手ですら、数週間レベルで落ち込んでいたんですよ。それを考えると、よくぞこの世界選手権の氷上に立ってくれたと、それだけで落涙ものです。

◎かなこちゃん
衣装をモノトーンに変えましたね。おそらく震災前から用意していたのでしょうけど、色があった方が気持ちが少し明るくなれたかもしれません・・・。

表情に暗さがあり、動きもはじけ切れてない印象でした。
表情にある暗さと動きの重さが、緊張だけじゃない気持ちの落ち込み(本人が自覚しているかどうかはさておき)を表しているようでした。

点数がなぜだか随分抑えられた印象で、気の毒でした。

◎安藤さん
何度も書いてるけど、私は今季の安藤さんの演目はとても好きです。
そして、なんといっても今季の安藤さんの人間的成長と充足感に裏打ちされた安定感のある演技は、どういう言葉を使って賞賛しても賞賛し過ぎることはないと思います。いつだったか私は、演技する安藤さんの向こう側に澄み切った湖が見えるようだと、「明鏡止水」という言葉も使って褒め称えたと思いますが、今回は、さらに、彼女のその湖のような安定した心持から湧き上がる、悲哀さえも包み込む愛を感じます。

上で書いたように、演技の出来自体としては今シーズンの中で良いものとは言えず、本人もおっしゃっていたとおり本来のスピード感にも欠けていたと思います。
しかし、彼女から溢れ出る情感は、それを補って余りあるものがありました。ネッラ・ファンタジアの楽曲が鳴り始め、安藤さんが動き始めたところから、私はうるうるきちゃったほどです。音楽との親和性は、ばっちり過ぎるほどばっちりでした。

本来、安藤さんは、演技の中で自己の感情をコントロールして表出することが得意なタイプではなかったと思います。(出したい情感は出ず、むしろ出したくないマイナス感情やむらっ気などがそのままもろに出ちゃうような、要するにあまり表現の地力が強くないタイプ)
コツコツと技術を磨き、人格を磨き、感情をコントロールすることを覚え、ここまで成長するのは並大抵ではないと思いますよ。もちろん、コーチとの相性や現状の「人」としての生活に充足感があってこそ、なんでしょうけど。

なお、今回あらためて感じたのですが、ぶんぶん丸などと呼ばれていた、欠点の多い腕の動き(故障している肩の影響もありますよね)をフォローするために、上半身や身体全体を連動させて反転させるなど大きく動かすムーブメントが振付に多く組み込まれているのですね。これは、身体のコントロール力がないと到底できない動きで、安藤さんの身体能力の高さがうかがえます。

◎まおちゃん
皆様が感じたことだと思うけど、真央ちゃんの細さに・・・愕然。
いやもう、本当に身体が心配ですよ。わたくし、焼き肉持ってどこでもドアで駆け付けたかったよ!!
震災の報道に接して食が細くなっちゃった人は、私の周りにも沢山いたけど・・・真央ちゃんのようにぴったりとした衣装を着るとあまりにもあからさまに分かり過ぎて、本当に痛々しいほどでした。

安藤さんとは違う意味で、涙が出てきちゃいましたよ。
この細さでは、演技に必要な基礎的な体力がもたないと思います。にもかかわらず、よく頑張りましたよ。
今回の私の感想としては、このような状態であるにもかかわらず、出場してくれた真央ちゃんの心意気を賞賛することにとどめたいと思います。演技について、云々言うことはできません。とにかく、よく食べよく寝て、まずは身体をいたわって下さい。

あと、衣装担当者に文句垂れておかねば。
旦那が絶句してようやく絞りだした言葉が「キッコウ・・・」でした(分かってると思うけど、着物のめでたい柄の方じゃないですから)。誰がどう決めたのか知らないけど、もう本当に・・・いい加減にして。赤の使い方も最悪。真央ちゃんだけじゃなく、誰にも似合わんだろうが。(真央ちゃんじゃなかったら、超下品に転んでいたと思う)

●ヨナちゃん
衣装やジゼルの解釈については既に書いたので(こちら)、今回は、身体表現そのものについて。

昨年も書いたんだけど、ヨナちゃんって「動く」こと自体がちょっと苦手だし、柔軟性等の点で身体能力的にも限界があるので、狂乱をダイレクトに「動き」で表すような多彩なムーブメントをこなすことはまず不可能です。実際、ヨナちゃんの演技には、そのようなムーブメントはほぼ皆無と言ってよいと思います。

加えて、彼女は、高いレベルの表現者が持ってる「自分以外の何者か」になれる能力というのは、残念ながら持ち合わせていない。したがって、ヨナちゃんが行うことができるごく限られた動きから、「狂乱するジゼル」に関する情感を表出するということは、彼女にはできません(年取ったバレエダンサーとか高度な表現者にはこれができる人がいる)。

結局のところ、狂乱の場面の音楽という色彩に富んだ劇的で派手な楽曲の雰囲気に合致するように、ヨナちゃんでもやることが可能な動きと、スタイルの良さと手足の長さを生かした得意のポージング、そしてちゃんと観客席までお届けできるよう濃いめのメイクを施したお顔の表情で、演技にメリハリを利かせてみました、という感じでした。

ただ、フィギュアスケート、特に短いSPについて、時間、本人の資質、音楽の効果、これらのバランスを取ると割り切れば、この方針は十分「あり」なのだと思います。だから、仮に、彼女の順位が5位前後くらいだったら、誰も何の文句も付けないんだと思う。私がここで、「狂乱を表現できてなくて、つまらん」と文句垂れてるだけで(笑)。
なぜだか、1位を取ってしまうのが、納得できないところなんでしょうね。確かに安藤さんよりもスピードはありましたが、それだけで失敗も動きの緩慢さもフォローされるって普通に考えて普通に変ですから。

最後にやっぱり書いちゃう。
お腹を押さえることは苦悶を表したいとのだと思うのだけど、バレエ見としてはジゼルに一切ない「お腹を押さえる」ということをやらかされると、「下痢!?」としか思えなかったよ。音楽もちょうど音が急降下するところだったし。。。(昔、「お腹の急降下、下痢をストップ」ってCMがあったなあ)
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by koharu-annex | 2011-05-02 13:18 | 2010-2011 フィギュアスケート

2011世界選手権 男子FP

SPの雑感(こちら)に引き続き、FPの雑感を。

●フェルナンデスさん
今季の最後に、パイレーツ・オブ・カリビアンに乗せた彼の酔っ払いステップが見られて嬉しかったな。
ちょっと硬くて、GPSの時の方がはじけた演技だったようにお見受けしたけれども、それでも満足でありました。

●ジュベールさん
彼のこのなんとも形容しがたい魅力はなんなんでしょうね~
踊りがうまいわけでは決してなく、また身体表現者というよりもむしろモロ体育会系男子みたいなイメージが前面に出ちゃう男臭~い体型であるにもかかわらず、滑り出すと微かに漂ってくる繊細な芳香のようなものがあります。

ブレードでお怪我されてしまったせいか、音とりが微妙すぎる感じになってすら、ちぐはぐな感じは最小限に抑えられ、ジュベールさんの魅力の方がむしろ感じられる演技でした。

●リチャード・ドーンブッシュ(USA) 
FP:映画「シャーロック・ホームズ」より
私は、彼についてはこのFPが初見です。一見した限り、町田さんとタイプが似てるようにお見受けしました。

町田さんについて、GPSのときに「よく動いててエライけどまだ踊れてない。動けるのだから踊れるよう頑張れ」という趣旨のことを書いたことがあります(こちら)。
ドーンブッシュさんにも、同じことが言えるかなと。あ、でも、ドーンブッシュさんはマイムは今のままでも充分上手だと思います。

●チャンさん
彼については、今回のSPのほかGPSのときに彼を主題に3つの記事を書いています(こちらこちらこちら)。今回も、これらの記事に書いたこと以外、基本的に感想はありません。

あ、書いてないことが一つあった。
彼は姿勢のタイプとして背筋が伸びてるんですけど、その伸び方はバレエ系よりもむしろ社交ダンス系でほめられる形ですよね、ってこと。かなり瑣末なことかもしれませんが(笑)、このような形状で背筋が伸びてると端正さを印象付けるし、社会的に社交ダンスが馴染んでいる場所ではそれだけで一定の評価を得られるんじゃないかと思ったりします。

ちなみに、チャンさんの技術について、上記3つの記事のコメント欄で皆様からいろいろ教えて頂きました。が、まだお勉強が足りないので、スピードが落ちないという点以外は、チャンさんの技術のすごさを未だ把握できずにおります。すみません。

●織田さん
GPSのとき、私は信ちゃんについては、あとでまとめて書くとして感想を留保してきました。
そのときの感想でも、今回のことでも、信ちゃんについて私が言いたいことは集約するとただ1つ、

余計なことはやろうとしちゃダメ!

ということです。

どうしても直せない苦手なものがある人って、いらっしゃるでしょう?(実は私もそうなんだが。私はどんなに気をつけても、タクシーの運転手さんに左右で道順を言うとき、10回に1~2回の割合で間違える。どうしても1~2割は気が抜けちゃうらしい。)

ジャンプの跳び過ぎは何度も繰り返してきたミスで、これは織田さんがどんなに気をつけてもある一定割合でやっちゃう、彼にとっては不可避のミスなんだと思う。どんなに対策を練っても、これを100%撲滅することはほぼ無理だと思います。
実際、信ちゃんサイドは対策を練っていたはずです。失敗したら、こうする、ああする、という絵は描いていたはずです。でも、信ちゃんは、それがきちんとできない。
それを正面から認めてしまって、あとは開き直って、余計なことはやらないことをお勧めしたいです、ええ。

余計なことはもう1つ。
FPの音楽です。シーズン前半よりも随分馴染んできたので、かなり努力して滑り込んで音楽を身体に取り込んだのだと思います。ここまで馴染んだことは賞賛に値しますが、このグリーグのピアノ協奏曲は、信ちゃんの良いところを引き出してくれるタイプの楽曲ではないと思います。

何かの報道で、信ちゃんがこの手の楽曲は苦手なんだけど挑戦したという趣旨のことをおっしゃっていたように記憶しています。
そういうことは、もう、やらんでよろしいですよ。
信ちゃんは小器用なタイプでないどころか、むしろものすごく不器用なタイプです。残りあと何季残っているか分からない選手人生の中で、苦手なものに手を出すよりも、得意分野や似合っている分野を掘り下げることが大事だと思います。

今季もまた最後に涙の信ちゃんを見る羽目になるとは・・・という感じですわ。
本当に、信ちゃんは、父じゃない遅々としか進まないなあ。。。
でも、わたしゃ、信じてますよ。
心折らずに、来季も頑張るんだぞーーーーー

●ガチンスキーさん
音楽はショスタコビッチのバレエ音楽「ボルト」。
この楽曲についてはカナダ杯のときに書いたので、ご興味のある方はこちらをご参照下さい。
ちなみにストーリーは、ちょっとしたドタバタ喜劇なのですわ。

いいよねえ、ガチンスキーさん。私は大っ好きなタイプの表現者です。
氷上では演技でおどけた表情を作っても、演技が終わるとまたいつものブスッとした無愛想な表情に戻るところ(お笑い芸人が舞台から引っ込んだら無口みたいな感じ?)も含め、表現者としてのポテンシャルを感じます。

●高橋さん
不運・・・という言葉で済ませられる事態ではなかったと思います。
彼は、大ケガといい、今回の通常あり得ないアクシデントといい、「荒業」で導かれるタイプのように見えます。荒業を行っているのが、神様なのか、守護霊なのか、ガーディアンエンジェルなのか、そこのところは私には分かりませんが。

あのアクシデントを見て、多くの方が、高橋さんのメダル取りが消えたことを予想したと同時に、これで彼が今季で引退することはなくなったと直感的に思ったのではないでしょうか(少なくとも私はそう思って正直ホッとした感じすらあった)。

即座に現役続行を表明されたことが報道され、これでは納得できないからというお気持ちに対し「そうでしょうとも!」と思いつつ、私は神様とかそういう類のものが全力でそっちの方向に彼を持っていったように感じました。

20代後半という選手としては苦しい年代に入りますが、高橋さんには頑張って頂きたいです。
うん、頑張れ!!

●小塚さん
おお、伸びが!、おお、タメが!!と目を見張ったSPに引き続き、FPも素晴らしくムーブメントがレベルアップしていました。

音楽との親和性が全体的にイマイチだったのに、部分部分でムーブメントの動きを俊敏にすることで、音楽との密着度が高まっていました。正直、よくここまで持ってこれたな~と思います。もちろん、音楽の表現としては、更に一層レベルアップが期待できる余地があると思います。その意味では、チャンさん方式で来季も同じ楽曲を使って、より音楽を身体に入り込ませるのもありかなと、考えたりします。

もちろん、鑑賞者としては別の楽曲の別のパフォーマンスも見たいとも思いますが、小塚さんがここまで持ってきた事実を見せ付けられると、更に一層レベルアップした小塚さんの音楽表現を見たいなあ、とも思ってしまうのです。翌日の(←たぶん)日経新聞紙面によると、お祖父様ゆかりの楽曲だそうですし。どうでしょうか。

●アモディオ君
ヴォーカルが入った曲が流れたのが、何らかのアクシデントだったのか、それともアモディオ君サイドの確信犯だったのか、誰か教えてたも!

前者だったのなら、平気な顔で滑り続けたアモディオ君の強心臓に乾杯。
後者だったのなら、その破天荒な度胸に乾杯。
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by koharu-annex | 2011-05-02 02:31 | 2010-2011 フィギュアスケート

闇に落ちたジゼル

男子FPの雑感を途中まで書いたんですけど、おそらく私に求められているのはこちらだろうと思いますので(笑)、とりあえず先に、キムヨナちゃんのジゼルについて、私の感想をあげておきます。

テレビ放送では、出番よりも前に練習やアップ風景が出るじゃないですか。そこで、ヨナちゃんの衣装を見たとき、私、ドン引きしちゃったんですよね。

上半身は紺でワンショルダー(肌色部分は無視ね)でキラキラさせてて、スカートは黒(あるいは限りなく黒に近い濃い~紺)。

これでジゼルですと!?、とちょっと混乱して動揺しちゃいましたよ。おそらく、バレエ「ジゼル」の衣装を把握している多くの方も同様だったのではないでしょうか。

無理矢理ジゼルと結び付けられるものがあるとしたら、ジゼル第1幕の衣装の胴着部分が水色~青を使うことが多く、「紺」がその延長線上にある色である、ということくらいです。

でも、あの衣装はストレートに「夜」のイメージで、バレエでいうならむしろ「こうもり」ですよ。オペラなら、夜の女王とか・・・
どうするつもりなんじゃ~?と思いながら、ヨナちゃんの演技が始まったのでありました。

音楽が鳴り出した途端・・・その音楽は、以前書いたとおり、狂乱の部分の音楽で、わたくし、あっ!と声をあげてしまったのでありますよ。


この衣装は、ジゼルの心の闇を表している!


と感じたわけです。

ワンショルダーは引き裂かれたジゼルの心の形状を暗に示しているようで、キラキラさせて夜の衣装のように見えた部分は、砕け散っていく心や涙を表しているようでもあり・・・。そこが濃紺であることは、その心がジゼルのものであったことの名残を示しているようです。そして、黒いスカートは、闇にズドーンと落ちていくジゼルの砕けた心の色をそのまま引き写したようです。

あの衣装は、バレエ「ジゼル」の具体的な衣装を模したものではなく、恋人の裏切りを知り、闇に落ちていくジゼルの心のうちを抽象的に表したものであると思いました。
あぁ、なるほどな~。良く考えてるなあ~。とワタクシ、感心した次第。

ヨナちゃんの「ジゼル」は、バレエ「ジゼル」の中から「闇に落ちていくジゼル」だけを取り出したものだと把握することが可能です。これは、陰陽で分けると完全に「陰」ですから、これまた完全に「陰」に分類されるヨナちゃんの本来的な性質と一致します。

実際、音楽は、9割以上をバレエ「ジゼル」第1幕ラストの狂乱の場面から取っています。唯一の例外は、第2幕ラストの「夜明け」のシーンの音楽(鐘の音が入っている部分です)がごく一部のみ採用されていること。
この夜明けの音楽は少しだけ周囲を明るくするイメージなので、その際、ヨナちゃんも「もしかして好転する?」というような顔をします。が、直後にまた狂乱の音楽に戻るので、ヨナちゃんもまた「やっぱりダメか~」的な顔をします(笑)。そして、あとはひたすら、狂乱の場面の音楽が続きます。

バレエでは、狂乱の場面でジゼルは発狂していますから、硬直した動きとか、不器用な動きとか、ぎこちない動きが多く見られます。柔らかくなめらかな動きは殆どないといっていいでしょう。

この狂乱の場面のムーブメントの特徴は、ヨナちゃんの身体のタイプに良く合う。
彼女は、ちゃきちゃき動くというタイプではありませんし、いわゆる「柔らかい動き」も身体能力的に難しいです(昨年から書いているとおり柔軟性、特に肩や肩甲骨の稼動域の狭さなどが主な理由)。なので、彼女は、強弱をつけたメリハリで勝負するしかないわけですが、それは、この狂乱の場面を演技するには、良い方向に働くと思います。

しかも、狂乱の場面の音楽は、極めて色彩に富んだドラマチックな音楽なので、演技の後押しをしてくれていました。

もちろん、ヨナちゃんの今回の演技が「メリハリあったね。」という評価を超えて、狂気の演技といえるかという点は、また別問題。以前も書いたけど、なんでお腹を押さえるの?という疑問が沸く動きもあるし(笑)。
さらに狂気さの推移で言えば、夜明けの音楽の後、花占いを思い出すシーンの音楽、剣を引きずり回すシーンの音楽、と進むにしたがって「狂気さ」が増して欲しい、とも思います。
その意味では、まだまだ食い足りない部分が多いです

しかし、彼女のジゼルの「方向性」については、私的には「あり」です。
(私は、バレエについてかなり許容できる範囲が広く、古典バレエの翻案ものも楽しめるタチなので。)

もちろん、彼女のジゼルが「許せん」と思うバレエファンがいらっしゃることは、確実だと思います。その意味で評価が分かれる演目だと思いますし、批判されても甘受すべきであろうとも思います。

なお、バレエ「ジゼル」については、つい最近アップした3つの記事(こちらこちらこちら)をご参照下さい。
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by koharu-annex | 2011-04-30 01:07 | 2010-2011 フィギュアスケート
先日アップした「ジゼル」に関する2つの記事(こちらこちら)に頂いたコメントから、ヨナちゃんの「ジゼル」の練習映像があるということを知り、早速見てみました(本当に情報にうとくて申し訳ないっす・・・)。

うん、あれ、第1幕のラストの狂乱のシーンの音楽ですね。

ただ、割と早い段階で、第2幕のラストにある「夜明け」の音楽が、一瞬だけ入っています(鐘の音があるところです)。

なので、「お!?」と思ったのですが、直後にまた1幕ラストの狂乱のシーンの音楽に逆戻り。

がっかり。

コメント下さった方から、お腹をおさえるような仕草が入っているとのご指摘もあったので、見てみましたが確かにそう見える箇所がありますね。
でも、バレエ「ジゼル」では、お腹をおさえることはありません(笑)。

ただ、この練習映像、割と流してる感じもするので、もっと別の動きもあるのかもしれませんね。
あとは、衣装がどんなものなのか、というところでしょうか。ヨナちゃんには、1幕の村娘よりも2幕の衣装を模したものが似合うと思いますが、他方で、バレエ見としては、狂乱のシーンの音楽で2幕の衣装を持ってこられたらかなり興ざめだなあ。。。
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by koharu-annex | 2011-04-28 10:52 | 2010-2011 フィギュアスケート
●日本勢
チームジャパン男子の3人は、いずれも小さなミスが散見されましたし、全体的に元気がない感じがしました(特に元気がなく感じたのは高橋さん)。
だけども、それは致し方ないよな~と思いながら見ていました。

とにかく、他の国の選手とは抱えてるものが違い過ぎます。
あの未曾有の大震災と津波の報道に接していたら、どうしたって心身の調子が下降気味になるのは明らかです。そんな中で、あのリンクに選手として上がっているだけで、同じ日本国民として拍手、です。

あんたなんかと比べるなって話でしょうが、わたくしなんか、今週になってようやく仕事のペースが元の7~8割くらいに戻ってきたくらいで、本格的にバリバリいけそうなのはGWあけからかな、という体たらくですわ。

●カナダ勢
チャンさんは、その高得点が妥当か否かはさておき、ジャンプも含め全ての動きに余裕がありました。
ただ、やはりというか、舞踊的な色彩とか世界観というものは非常に薄くて、そこは私には正直つまらないですね。
フィギュアスケートの技に関する「動く教科書」を見せられてる感じがするだけで、鑑賞作品として楽しくないのですよ。
おそらく、彼はずっとそうだと思うので、私は彼に関しては技術の教科書として拝見することにいたしました。

それにしても、あの悩みの無さそうなチャンさんのお顔。
今はトイレの百ワットのようで、見るのがちとしんどい。

レイノルズさんは、調子が悪かったですね。身体が重く、彼のムーブメントに特有の軽妙さみたいなものが全く出てなかった。

●フランス勢
アモディオ君とジュベールさんは、ともに音楽が「レジェンド・オブ・メキシコ」ですが、アモディオ君の方によりロックを、ジュベールさんのほうによりフォークロアを感じますね。(私の好みはジュベールさんの方です)

アモディオ君はキレのある動きでした。以前は、勢いに任せて力いっぱい動かしてる印象が強かったですが、今回は余裕をもってムーブメントを行っていました。スケート選手人生の中で何度か手にする成功の波の第一波に乗ってる感じです。

●チェコ勢
ブレジナさんは、和太鼓を使った音楽を使用。起伏に富んだリズム感が出た音楽だったので、バチッと振付が決まれば、すごく素敵になると予感させるプログラムでした。
決まるためには、身体のコントロール力のレベルアップが必要でしょうか。

ベルネルさんの「雨に唄えば」は、やっぱり何度見ても好きだな。
ミスは多少ありましたが、あの平和な世界を今回も堪能いたしました。

●ロシア勢
観客席のプルシェンコさんに、心の中で敬礼!
あ、タラソワコーチにも敬礼!

ガチンスキーさん、私、好きなんですよね。
特にこのSPの音楽の選択は秀逸だと思う。何度も似たようなこと書いて恐縮ですが、彼のちょっと知的なんだけどティーンネイジャーにありがちな不機嫌そうな顔と、プログレの先駆けたるピンク・フロイドは、ベストマッチです。
彼、音とりが適当で、身体のコントロール力も定まってないので、音楽とムーブメントがよくずれるんですけど、そこすらロックに感じてしまうという、お得な音楽選択ですわ。

時々、長い脚を御しかねてますね。これは長い手足を持ったバレエダンサーでも見られることです。訓練するしかありません。
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by koharu-annex | 2011-04-28 02:27 | 2010-2011 フィギュアスケート
皆様、ご無沙汰しております。

3月11日に発生しました地震につきまして、「地震お見舞いとお願い」と題する記事を本館にアップしました。
クリックで飛びますので、お読み頂ければ幸甚です。

友から、昨日、標題の件について連絡がきました。
払い戻しは、友と私の名前で義援金にしたいと言うので、もちのろんで了解しました。
あぁ、友らしい発想だなあと思いつつ、ハタと気づきました。


チケット代、友のお父上が出してくれてたはず!!
(ちょっとしたことがあって、私のチケットもお礼と称してお父様が購入してくれたのだ)


おーい、友~~~!!
あなたの名前は良いとしても、私の名前で義援金送ってもらうのは、あまりにも申し訳ないぞ!

メール書いたが、返事来ず。
そういうところも、友らしい。
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by koharu-annex | 2011-03-15 15:59 | 2010-2011 フィギュアスケート
26日(土)、富士ゼロックススーパーカップ(←サッカーですわ)のために、横浜・日産スタジアムに出かけた旦那が風邪をひいて帰ってきました(観戦で感染・・・)

当初、招待先から私もお声をかけてもらったのだけど、絶対に風邪ひくと思って丁重にお断りしたのです。
ところが、日曜になって見事に風邪の症状が。旦那の風邪は必ずうつるよな~
同じ風邪をひくなら、いっそ行っとくべきだった!?

●安藤さん
FPは、未来ちゃんの直後でした。
未来ちゃんのパフォーマンスが良くて、随分盛り上がった雰囲気だったのですが、安藤さんがモロゾフさんと二言三言言葉を交わしてリンクに出て行くご様子の、なんと落ち着いていること。
安藤さんの経験の長さを差し引いても、女王の貫禄すら感じました。

そんな安藤さんを見て、私の脳裏に浮かんだ言葉が、「明鏡止水」。
80年代末に宇野総理(当時)によって「意味を変えられた」と散々マスコミが騒いだ言葉だけど、もちろん、本来の意味でね。
(関係ないけど、一般論として、私は、政治的な能力が優れていれば女性スキャンダルなんかどうでもいいと思ってる。宇野さんについては、政治能力を見る間もなく退陣に追い込まれたので、私は、トホホな気持ちでマスコミの煽りを眺めてた。「明鏡止水」についても別に意味は変えられてないと思います。あの当時から既にマスコミの本道は、揚げ足とり&難癖つけて退陣を求めるお祭り騒ぎに堕していたな~、と再びトホホな気持ちで思い返す次第。)

パフォーマンス自体は、体調が悪かったそうで、精彩を欠いていた印象はありました。ご本人も終わった途端、舌を出されてましたが、昨年末にガッツポーズが出るような会心の出来が2回もあったので、それと比べると、どうしても・・・ね。

ただ、演技中もずっと、「明鏡止水」という印象を途絶えることなく感じました。
彼女の向こうに、波立たない透明度の高い湖が見えるようでした。精神や試合に臨む気持ちが、こんなに強く高いレベルで安定した選手って、なかなかいらっしゃらないのではないでしょうか。

不安定でいろんな意味で「揺れる」印象の強かった安藤さんが、こんな高みまで上っている。鑑賞者サイドから見てもそう感じるということは、実際にはもっともっと高みに達しているということです。
彼女は、「人間はずっと成長していける。」というありふれた言葉でしか表現しないけれども、常人が知りえない深い真理に到達している印象を受けます。

もはや、昨年のバンクーバー五輪後に書いた「推薦する演目:小林幸子」(これには重畳的な意味があるのですが、説明はいずれ・・・いつ?!←自分ツッコミ)、は今の彼女には全く該当しないですね。

来シーズンは休養ということですが、必ずまた戻ってきて欲しいと切に願います。
もちろん、彼女の気持ちが一番ですし、彼女の選択が尊重されるべきですから、戻っていらっしゃらない事態になっても、それはそれで受け止めようと思いますが・・・。


●浅田さん
FPの衣装はずっと一緒なので、これは気に入っていらっしゃるのでしょうね。
私も、この衣装は好きだなあ。

FPの振付、随分変わりましたね。
が、やはり、振付の飲み込みと消化が早いのですねえ。振付に気をとられているような様子も見受けられませんでした。もちろん、これからもっとよくなるだろうなあ、という予感を感じるので、このときのパフォーマンスに完全性は感じない、ということにはなるのだけど。

愛の夢って・・・リストのピアノ曲の中では、「軽い」じゃないですか。
元は歌曲でノリが良いというだけでなく、幸福感のただ中で恋愛を夢見る乙女が、ひとり空想にふけりながらたゆたっているような、ピンク系を主とした淡い色彩だけに彩られてる。
逆にいうと、その世界は単一で、陰影や深みに乏しい。
まー、こういっては実も蓋もないですが、愛だの夢だのからは遠く離れてしまった年増の私なんぞは、リストが女性に大変にもてたという有名な事実と照らし合わせて、「そりゃ、こんな曲つくったら、女にはもてるわな~」と、思わず鼻をならしちゃいそうになるところがある。(いや、好きなんですけどね。ちなみにうちの旦那もこの曲が大好きで、真央ちゃんも好きなので、非常に喜んでいる)

もちろん、ロマンチックな幸福感のみに充たされたいわば単純な楽曲で、しかもそこに厳然と「恋愛の素敵さ」の香りがするという、ある種の「軽さ」があるからこそ、幅広く多くの人に愛されて、ここまでポピュラーになっているのだと思いますが。

さてさて、そんな「愛の夢」を、真央ちゃんは今回、安定して滑っていました。
彼女に安定性が戻ってくると・・・、あら、不思議。楽曲に少し、深い色が差したような気がするのですよ。

以前、「『演劇的な演目』か、『音楽的な演目』か、という視点」という記事を書きましたが、その記事で「音楽的な演目」には、

表現者が音楽に新たに別の旋律を加え、あたかも二重奏の様相を呈する。

類型がある、ということを書いたのですが、今回の真央ちゃんのパフォーマンスは、まさにこういう感じだと思いました。

ところで、以前の振付の中に、「両手を広げて身体を軽く伸び上がらせた後、前方にタタタと軽やかに小走りする」、という振付があったでしょう?今回、これがなくなっていて、ちと残念でした。

あの振付は、幸福感でいっぱいになった乙女が思わず(彼の方へ)走り出しちゃうような振付で、「乙女」といって違和感が全くない時期にこそ最も似合うものです。まさに今くらいの真央ちゃんにピッタリ。
ただ、幸福感を前面に出す必要があることと、多少の余裕を持って動作を行った方が格段に美しく見える振付ですので、滑りや気持ちが安定しないと綺麗に決まらない、という難所があるのですよね。

これまでの真央ちゃんのあの振付の動作は、少々「惜しい・・・」と思わせるところがあったのですよ(全日本は未見だけど)。だけど、今回の安定具合だと、今までで一番、あの振付を素敵に踊れたのではないかと思うのですよね・・・。

だけど、翻って考えてみると、あの振付を氷上でばっちり決めるのは難しいかもしれませんね。スケート靴で「タタタ」をやって、軽やかに見せるのが・・・。なので、削除されたのも、やむなし、なのかもしれません。。。むー。

ちなみに、ロミオとジュリエットのバルコニーのPDDでは、どの版でも、この振付と似たような振付が組み込まれてあります。「14歳の少女ジュリエットが、一目ぼれしたロミオが自分に会いに来てくれた幸福感でいっぱいになって、ロミオのもとへと、階段を小走りに駆け下りていく」、というシーンですね。バレエダンサーは40歳を超えても、14歳のジュリエットになりきって、これをやりきるわけだな。決して、「ねえ、ちょっとは冷静になったら~?ジュリエットォ!」とか思わずに(笑)。
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by koharu-annex | 2011-03-01 01:57 | 2010-2011 フィギュアスケート
関係ないけど、フジの放送で流れてたカップヌードルのCM、「好きだも~ん♪」と歌うフレディが素敵過ぎます。
往年のQueenファンとしては、新しい技術によって、おちゃらけでもフレディの歌声が聴けるのは、それだけで嬉しい。

女子も2回に分けて書きますが、男子のように完全にSPとFPという分け方ではなく、選手によってはSPとFPをまとめて書いてます。

●安藤さん
SPは映画「ミッション」より「ガブリエルのオーボエ」。ヨーヨーマがチェロで弾いてるやつのようですね。

このSPの安藤さんのパフォーマンスに情感感じられない人がいたら、ずばり、不感症でしょう(笑)。
素晴らしい、の一言です。

またね、この楽曲と衣装が、安藤さんの情感こもったパフォーマンスをより観客に伝える大きな力になってる。
シーズン途中での変更でしたが、完全に良い結果を生みましたね。

私、映画「ミッション」を観ていないことも関係して、この楽曲を聴くと、反射的にサラ・ブライトマンの「ネッラ・ファンタジア」が頭に浮かぶのです。
でね、サラの声って、キラキラしているじゃないですか。音なんだけど、光がちりばめられているような、細かく発光する声でしょ。

安藤さんのSPの新しい衣装、GPFの演技前に見たときは装飾がtoo muchかな、と思ったのです。
しかし、音楽が鳴って滑り出すと、反射的に私の脳裏にサラの声が浮かんできて・・・サラのキラキラ声と安藤さんの衣装のキラキラ具合は、驚くほどぴったりマッチング。いや、もちろんヨーヨーマの音も素晴らしいですが(笑)。
いやいや、こんなこともあるのですね。

とりわけ今回の四大陸でのパフォーマンスは、素晴らしく音楽を自分のものにしていました。パフォーマンスの後ろにあんなにキラキラが見えた安藤さんは初めて見ました。
以前の楽曲(ブロークンソロー)がとても難しかったので、それと比べると音楽の難易度は下がるかもしれませんが、このネッラ・ファンタジアも決して簡単な楽曲じゃないですよね。それを聴きこみ、滑り込み、身体と心になじませているようにお見受けしました。
体調が悪くてどう演技したか覚えてないそうですが、そんな状態であそこまでのパフォーマンスが出来たということは、そのなじみようがとっても高度ってことだと思います。

どんな種類でも踊りを習ったことのある人には経験があると思いますが、傍目から見ると難しく見えないのに、実際に踊るとなるとどうもスムーズに行かない部分とか、動作の連結がうまくいかない部分ってあるじゃないですか。
この安藤さんのSP、かなりそういうところがありそうな気がするんですよ。勝手な想像ですが。
それをあそこまで振付を感じさせず情感を感じさせるところまで持ってきているのは、すごいことです。

長くなっちゃったので、FPについては次回。

●フラットさん
SPの楽曲、衣装、振付、全て変えたのですね。

新しいSP楽曲は「エデンの東」。
彼女には、やっぱり古き良き時代のアメリカが良く似合う(笑)。外さないなあ~

衣装は鮮やかなカナリア・イエロー。
カナリア・イエローって、ヴィンテージのイブニングドレスでいくつか実際に見かけたことがあるんですけど、人を選ぶ色だな~という印象を持ってます。フラットさんには良く似合っていたと思います。

GPFで非常に調子が悪くテレビの前で心配していたのですが、今回の身体の動きの素晴らしさはどうでしょう!
彼女は、知的なせいか、妙にマチュアな雰囲気を感じるのですけど、まだ18歳なのですよね。
初めてフラットさんの若さを真正面から見せられたようなパフォーマンスだと思いました。

●ファヌフさん
SPは、モスグリーンに明るいキラキラピンクに変更。
・・・私にはよく理解できませんでした。

FPもそうなんですけど、ファヌフさんって衣装に恵まれない人だな~という印象です。
確かにフリルが重なったようなボリュームのあるミニは身体とのバランスが悪いと思うのですけど、彼女がいつも着ているような「テニススカート」もどきのミニは、彼女のパフォーマンスにプラスになっているとは思えないぞ。
ボリュームはなくても、少し長めの方がよいのでは?と思いますが、どうなんでしょう???

なんかいつも衣装のことばっかり目に付いて、パフォーマンスの感想がなくなってしまうなあ・・・。

●シズニーさん
彼女の、華がありながらも、はかない柔らかな雰囲気は、得がたいものだと思いますね。
SPもFPも、彼女の雰囲気にぴったりな楽曲と衣装を選んでいます。

私は、とりわけFPの楽曲(winter into spring)とパフォーマンスが好きです。
彼女の向こう側に、北米の早春のmeadow(完全な牧草地ではなく、沼地もあってところどころ木もあるみたいなイメージ。)が見えるようで、彼女がmeadowを優しく吹き抜けながら舞う風のようです。

これは彼女のスピンが極上、というだけではなく、やっぱり彼女の雰囲気のおかげでしょうね。

彼女のあの雰囲気は、花が咲き誇る真っ只中の春ではなく、ましてや照りつける太陽のある夏でもなく、にぎやかな収穫を祝う秋でもなく、きーんと冷えきった冬では決してない。
まさに、冬から春への揺らぎの季節、春の息吹がうっすらと感じらてきたのだけどまだまだ寒くて、でも冬の厳しさは確かになくなってきている、そんな早春の雰囲気。色はもちろんパステル、でももっとpale、みたいな。

ところで、特にSPの衣装の時に目立つのですが、彼女、肩と肩甲骨がそんなに柔らかくなくて稼動域が狭めなのですよね。実は。
でも、それが全く目立たないのは、その他の部分(特に腰や背中)が物理的に硬くないことと、彼女のムーブメントがかもし出す、淡く柔らかで詩的な情感が勝ってるせいだと思いますね。

彼女の長所を存分に生かしきってる彼女自身と、その陣営は、天晴れだと思います。

●未来ちゃん
気合入っていましたね。世界選手権にもれたことが本当に悔しいのですね。
しかし、あれだけ層が厚いUSで、世界選手権の代表が2人とは・・・厳しい。

GPシリーズの後半で、背中か腰かやっちゃったか?と心配した動きがあったのですが、今回はそんな心配はなく、いつもと同じかそれ以上に素晴らしい柔軟性と安定した演技でした。

FPの「勝気」が見えたようなパフォーマンス、実はSAYURIの主人公と合致していると思います(笑)。
あの時代の舞妓・芸妓さんは、絶対に、勝気なところがないとやってけませんて。

私は、やっぱり未来ちゃんのパフォーマンスが好きだし、何よりポテンシャルを感じます。
世界選手権は残念ですが、怪我なく来季を迎えて欲しいです。

●鈴木さん
SPは見てる方も気持ちよかったんですけど、FPはちとつらかったな。
あっこ姉さんの良いところが出てなかった・・・。残念です。

でも、皆さんご存知の通り、私は彼女の踊りが大好きなので、現役を続行してくださることに感謝です。
彼女の踊り心を知っているだけに、来季も彼女のパフォーマンスが見られることが嬉しいです。
どうぞ怪我なく体調良くお過ごしになりますように。

●真央ちゃん
SPの衣装、また変えたのですね。これは賛否両論あるでしょうね(笑)。

今回、私が彼女の演技を見る前に心配していたことは、以前に書いた下半身の不安定さ、ということでした。
あのとき、皆さんからそこんとこもう少し詳しく、と言われながら忘年会で書けなかったのでここで書いちゃいますね。

下半身の不安定さ、という点で最も私が注目していたのは、「ひざの緩み」です。
これは、思春期にレオタードを着るような踊りのお教室に通っていた方は、ご覧になった経験があるかもしれません。
横に太らず急に身長だけが伸びたような人や、急激にダイエットをしたような人について、踊りの際に「ひざの緩み」が気にかかることがあるんですよね。
私自身のことは分かりませんが、少なくとも友人には何人かいました。

この手の「ひざの緩み」って独特なんですよね。
振付には、ピンとひざを伸ばす動作のほか、ひざが緩んでいる動作だって、もちろんある。だけど、ここでいう「ひざの緩み」というのは、振付やそのための動作と関係なく表れるものです。

この「ひざの緩み」、客観的に科学的にどうなっているのかは今もって私も分かりません。
想像するに、筋肉や脂肪のつき方が以前とは急激に変わってしまって、重心の取り方や力の入れ所が変わってしまっているのに、それに本人がついていけていない、ということなのかな~と。
もちろん、脚以外の部分についても同じことは起こっているんでしょうけども、脚が一番身体を支えるので目立つし、中でもひざは最も目立つ部位なんですわ。

で、私、この手の「ひざの緩み」をフランス杯の真央ちゃんの演技途中で感じたんですよ。
さらには、この手のひざの緩みがあるときには誰でもそうなるのですが(おそらく重心がうまく取れないことや、力をちゃんと入れられないことと関係している)、スピードやキレの減少や、動作の微妙な緩慢さ、のようなものも見受けられたのですよ。そしてこれは、性質上、より下半身に顕著に見受けられる。

そのため、真央ちゃんやせたし体調悪いのかな~と思ったりしながらも、それを「下半身の不安定さ」という言葉で表したのでした。

で、今回の四大陸を、この点がどうなっているかな~と思いながら拝見した次第。
SPの衣装が、真央ちゃんの身体の華奢さを強調していたので、「あ、まだこんなに細いんだ」と心配したのですけど・・・・私が感じていたひざの緩みは、ほぼ消失していました!
ゼロじゃないんだけど、全く気にならないです。

コメント下さる方からの情報によると、昨年中、身体をかなり変えていて、やせたけれども筋肉量がすごく増えたこと、重心の取り方を佐藤コーチに言われて改善していたということでしたので、その経過で表れていた事象だったのだと想像しています。

いやいや、ぶっちゃけると、頻度としては「ひざの緩み」は過激なダイエットが引き起こすことが多く、そのダイエットの奥には実は精神的なものがあることから、それを心配していたのでした。
良かったです。。。本当に・・・良かった。

さて、SPのパフォーマンスとしては、どんどん良くなってますね。スピード感や力強さが、倍増している。
もちろんこの楽曲の世界観を表すところまでには至っていませんが、ところどころに置かれているアクセントとなる振付をちゃんと「アクセントとして」こなそうとしている意気込みも感じられる。
全然まだ弱いけれど、彼女のことですから、世界選手権までにはこれらについても磨きをかけてくるでしょう。

FPについては次回。
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by koharu-annex | 2011-02-20 23:56 | 2010-2011 フィギュアスケート

四大陸選手権 男子FP

確定申告の準備が終わりました!

2月に終わったのは、私の生涯において初めて。(税理士さんに頼めよって話なんですけどね・・・。)
実は3月に、仕事では苦手な講演が再び入っており(また落ち込むんだろうな・・・)、プライベートでは、家の引越しと、とある女性社長のお誕生会(喜寿!)のためのコンテンツ制作&事務方を控えてることから、ちょっとやる気を出してみました。

●小塚さん
大きく伸びのある動きをすることや、メリハリをつけて動くよう意識して頑張っているようにお見受けしました。

結果は残念でしたが、私が観てきた彼は、ジャンプの調子が悪かったり失敗が続くと、硬直するのか、表現の部分がすごく小さくなってしまっていたのですが、今回はそれが改善されていたように見えました。
あと、以前、硬いと指摘した肩の動きがね、少し緩みがでてきているような感じがして、そこも良かったな。

●レイノルズさん
ヨハン・シュトラウスはいわずと知れたウインナ・ワルツの作曲家ですから、このシュトラウス・メドレーのキーは、「陽気にくるくる」です。
レイノルズさんにボール・ルームが似合うような貴族的な雰囲気はありませんが、この「陽気にくるくる」は、まさにぴったりです。
が、ジャンプの調子が悪かった部分では、シュトラウスの能天気すぎる音楽が、ちとつらく響くことがありましたね。

●アボット君
今シーズン、彼を観るのも今回が最後なのでしょうか。
今季のアボット君の演目は、どちらも本当に好きだったので寂しいですね。

覚えて下さっていた方もいらっしゃったけど、このFPの演目「ライフ・イズ・ビューティフル」は、今シーズンが始まる前に、私が信ちゃんに推薦していた演目でした。
アボット君のグイド(←ライフ・イズ・ビューティフルの主人公の名前)が、強い印象を残したことから、信ちゃんが近い将来この演目を選択する可能性はゼロになったでしょう。

私は、今でもこの演目は信ちゃんに合うと思っているので、可能性がゼロになったことは、残念な気がしないでもないです、正直。
それでも、アボット君の素晴らしいグイドを見られたことは、鑑賞者として実に嬉しいことでした。

グイドの、根も明るくて社会の中でも道化役を引き受ける人柄という要素は、アボット君にはないし、そこはパフォーマンスでも出していない。
けれども、グイドの、うまくいかないことが多い人生で哀しみを感じることも多いのだけど、決してヤケを起こさず、健気に対策を立て誠実に人生を生きていくという要素は、アボット君も共通してもっていて、そこはパフォーマンスに非常に印象的に出ていました。

大ヒット映画だから多くの人がご覧になったと思いますが、アボット君のパフォーマンスを見ていると、映画を観たときに感じた切なさを思い出します。
そして、ラストでは、「アボット君に多くの幸あれ」と願わずにはいられないのでした。

●アーミン君
SPはフジが放送してくれず、TVで見られなかったのが残念でした。

アバターの不思議な音楽は、エキゾチックな彼のルックスに似合ってますよね。
今回は、以前拝見したときよりも、肩に力が入っていたように感じました。そのせいか、腕の動きも前に比べると、若干悪い感じが・・・。

●羽生さん
今シーズン最期ですか。ジョニーさんデザインのこの衣装を見るのもこれが最後と思うと、これまたちょっと寂しい気がしますね。

綺麗な四回転でしたね~

が、途中いくつかジャンプをミスしてしまい音楽に遅れた箇所があったこと、そのせいか振付が抜けたり、ムーブメントを流さざるを得ない部分があったこと、等々については、パフォーマンスとしては残念でした。
今シーズン、ずっと課題だった体力、SPでは配分することでこなしましたが、FPではもちませんでしたね。
リンクを上がったからおりた途端に発言された、「しんどかった」というコメントはまさに本音でしょう。

・・・でも、最後だから言ってもいいですかね。
これまで心の中で思いながら、敢えて言わなかったことなんですけど。(理由は、絶対に点数に反映されるべきではないから。)
あの体力がもたなくて、ヨロヨロと、破れかぶれっぽくなっていくところ、あれはある種の「美」なんですよ、間違いなく。特に、羽生さんのルックスと年齢においてはね、美しさ倍増です。

●高橋さん
4回転を失敗した際の彼の悔しそうな顔に、「いける!」と確信したワタクシでございました。

堂に入った情感たっぷりのムーブメント、何度も同じこと書いて恐縮ですが、他の追随を許さないレベルだと思います。
彼ほど踊り心がある人が、あそこまで踊ってくれると、本当に気持ち良いですよね。

表現の地力が他と圧倒的に違いますので、彼ほど安心して観ていられるスケーターは、ほかにいないでしょう。
私なんぞが指摘すべきところは何もありません。
黙って観てれば良い、私が知るフィギュアスケーターの中で、唯一、そういう存在です。

●リッポンさん
ジャンプの調子が悪いためか、乗り切れないまま終わってしまった印象です。
彼の雰囲気にとても合う楽曲で、他の楽曲よりも乗りやすいはずだとは思うのですが、ジャンプの調子というのはそういうレベルの話を軽々と乗り越えてしまうほどのことなのでしょうね。
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by koharu-annex | 2011-02-20 01:06 | 2010-2011 フィギュアスケート