もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

カテゴリ:バレエ(その他)( 11 )

第13回世界バレエフェスティバル 全幕特別プロ
マカロワ版「ラ・バヤデール」(前3幕)

振付・演出:ナタリア・マカロワ(プティパ版による)
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団

<出演>
ニキヤ: アリーナ・コジョカル
ソロル: ヨハン・コボー
ガムザッティ: 田中結子
ハイ・ブラーミン: 木村和夫
ラジャ: 高岸直樹
マグダヴェーヤ: 松下裕次
アヤ: 崔美実
ソロルの友人: 森川茉央
ブロンズ像: ダニール・シムキン
【第1幕】
侍女たちの踊り: 矢島まい、川島麻実子
パ・ダクシオン: 高村順子、佐伯智香、岸本夏未、阪井麻美、西村真由美、
           乾友子、高木綾、渡辺理恵、柄本弾、松野乃知
【第2幕】
影の王国(ヴァリエーション1): 岸本夏未
影の王国(ヴァリエーション2): 奈良春夏
影の王国(ヴァリエーション3): 乾友子

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私の隣席でご覧になっていたご婦人、お疲れのようでよく舟を漕がれていたのですが。ブロンズアイドルの踊りの直前にぐっと集中力を高め(傍からも分かる)、終わった後はこれまでの3倍はあろうかという力強い拍手。

シムキンファンの方だったのね。
還暦を優に過ぎていると思われるご婦人をも虜にするシムキン君、恐るべし。
私は、彼のブロンズアイドルを見て、やっぱりキャラクター向きだなあ~との感を強くしたわけですが。

コジョカルさんのニキヤは気の強いじゃじゃ馬で、ヨハンさんのソロルは優柔不断。
これらは基本路線として鉄板なんだけど、なんだか物足りなかったなあ。いずれも最初の登場場面でソロルのヒーローオーラや、ニキヤの美オーラが少し足りなかったため、最初からケチがついたところはあるかも。

考えてみれば、ニキヤの登場における「ヴェールが取られる瞬間」というのは、恐ろしい場面だわ。
ヴェールが取られてニキヤの容姿が顕わになった瞬間にドバッと神々しい美オーラを発散させ、これによりハイ・ブラーミンが悩殺されてしまうことを、観客全員に納得させなきゃいけない。
ホント、大変だと思う。集中力だけでクリアできる問題じゃないものね。

ガムザッティの田中さん。以前、東京バレエ団でのラ・バヤデール公演(こちら参照)で、確か奈良春夏さんとのダブルキャストだったのに春夏さんがお怪我か何かで降板されて、全ての公演でガムザッティを踊りきらざるを得なかった田中さん。
あのときの田中さんは、状況が状況だったからでしょうか、鬼気迫るほどの素晴らしい出来だったのですが、今回はピリッとしない。少しお痩せになったようにもお見受けしたので、夏バテですかねえ。今年も暑いものね。どうぞお大事に。

上記の東京バレエ団の公演の時もそうだったのですが、第3幕の影の王国でアラベスクの先頭に立っているダンサーの方がとても美しい。容姿だけでなく、アラベスクの姿勢はもちろん何度も反復する動きがとてもきれいなの。彼女は先頭が固定位置のようですが、むべなるかな。もし、機会があったら、是非ご注目を。

・・・いつも思うんだけどさ、マカロワ版って壺の踊りとかがなくて、ちょっとだけ寂しいよね。
[PR]
by Koharu-annex | 2012-08-28 22:24 | バレエ(その他)
第13回世界バレエフェスティバル プログラムB
2012年8月14日(火)午後6時~ @東京文化会館
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ(椿姫、アザーダンス、ル・パルク):高橋望

■第1部■
序曲「戴冠式行進曲」(ジャコモ・マイヤベーア作曲)

●チャイコスキー・パ・ド・ドゥ
振付:バランシン
音楽:チャイコスキー
出演:ポリーナ・セミオノワ、フリーデマン・フォーゲル

音楽のテンポがゆっくりめ。後半もずっと変わらずゆっくりめで、大人の仕上がり。
テンポが速い場合に存在する盛り上がりに欠けるきらいはあるけれども、これはこれでアリかな。
特にポリーナのバランス力・キープ力が見事なので、そこを強調するためにはむしろゆっくりめが良いのかな、と。

●パルジファル
振付:ベジャール
音楽:ワーグナー
出演:カテリーナ・シャルキナ、オスカー・シャコン

「80分間世界一周」の一部になります。この部分の楽曲は、ワーグナーの楽劇「パルジファル」第3幕の前奏曲。
舞台手前に、奥に向かって光を放つライトが1台ちょこんと置いてあるので、舞台後ろの壁にダンサーの影が映る。激しく動く2つの影を見るのは、とても楽しい。
・・が、途中で「あかん、影ばっか見てる、私。」と何度も我に返る(笑)。

●タイス(「マ・パヴロワ」より)
振付:プティ
音楽:マスネ
出演:上野水香、マユー・ゴールディング

この演目のまったりさ加減は、上野さんの個性に合ってますね。
まあ、相変わらずというか上野さんという不思議な個性を前にすると、もう少し情感を込めてくれないかなあ、情緒ってものがあまり感じられないよな~とも思いますが。

●エフィ
振付:マルコ・ゲッケ
音楽:ジョニー・キャッシュ
出演:マライン・ラドメーカー

静かになるとなぜか咳をしたくなるのは、人のサガなのかもしれません。
が、ラドメーカー君が自身の口笛だけで踊るところは、静かにして欲しかったなあ!!!

●ライモンダ
振付:プティパ
音楽:グラズノフ
出演:タマラ・ロホ、スティーヴン・マックレー

キレのある2人。トリプルを何度も入れたグランフェッテは、どよめきと大きな拍手をもらっていました。
アグレッシブな目力で舞台上から光線を飛ばすロホちゃん。ライモンダにしては珍しいけど、そんなことどうでもいいっす。しかし、全幕ではライモンダをどんなキャラにしてるんだろうなあ~。

■第2部■
●「ロミオとジュリエット」より第1幕のPDD
振付:マクミラン
音楽:プロコフィエフ
出演:アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー

うーん・・・コジョカルさんって、1つ1つの動きがおざなりになる時がありますよねえ。
全幕通して全体を評価するとどうなるかは分かりませんが、これだけのメンツが揃うガラ公演になると、ちょっとどうかな、と思います。

●ウィズアウト・ワーズ
振付:ナチョ・ドゥアト
音楽:シューベルト
出演:オレシア・ノヴィコワ、レオニード・サラファーノフ

全身肌色タイツの衣装。女性のノヴィコワさん、白人にしては珍しいО脚なんですが、それが目立っちゃいますよね・・・。

●「椿姫」より第3幕のPDD
振付:ノイマイヤー
音楽:ショパン
出演:アニエス・ルテステュ、ステファン・ビュリョン

ピアノが下手過ぎる。音が濁りまくってて、一音一音がクリアでない。おまけに、テンポが不安定。
こんな超ド級の有名曲(ショパンのバラード第1番)で、この下手さはつらい・・・。上手な録音を使った方がずっと良かった。

ルテステュさんとビュリョン君は、この演目のDVD(オペラ座)の出演者(ビュリョン君は代役だったらしいけど)。したがって、私も含め多くの人が何度も映像で見ている2人ってことになりますが・・・ピアノがひどいので、踊りにくそうでした(特にビュリョン君)。なんというんでしょう、音を伺いながらのっそりとしか動けない感じ?ルテステュさんは、途中から音は無視してた感じでしたね(苦笑)。

●「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ピエール・ラコット
音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファー
出演:エフゲーニャ・オブラスツォーワ、マチュー・ガニオ、東京バレエ団

ホルンが失敗した。ただ、その後、驚異の持ち直し(音が全く違う)を見せたけど、あれは演奏者が違うのかな。「あ、あいつあんな目立つ失敗したから、ここは俺が頑張んないとマズイ!」みたいな?

相変わらず、ガニオさんは美男子です。衣装のスカートから出る脚も美しい。今回の演目はブルノンヴィル版じゃないけれども、この演目に必須の細かな足さばきも軽やかです。・・・でも、ガニオさんは美男子すぎて、やっぱりこういう役柄じゃないよなあ~。

■第3部■
●「マーラー交響曲第5番」より“アダージェット”
振付:ノイマイヤー
音楽:マーラー
出演:エレーヌ・ブシェ、ティアゴ・ボァディン

ブシェさんは、身体のラインがとてもきれいです。特に脚のラインの美しさは、ひさびさにため息が出ました。
アダージェット。私には、この曲にしか刺激されない特別の感情があるかも。普段は忘れてる非常に奥の方の感情が、ピンポイントで刺激される感じ。

アダージェットに振りつけられたバレエ作品としては、ベジャールのものが最も有名だと思うけれど、あちらはソロ。ソロであの長さ(しかも内省的な踊り)を踊られると、当該ダンサーやその雰囲気が好きかどうかによって、かなり評価に差が出るような気がします。
こちらのノイマイヤーの、シンフォニックバレエなのに妙に雄弁なPDDの方が私は好きかな。

●シェエラザード
振付:フォーキン
音楽:コルサコフ
出演:ポリーナ・セミオノワ、イーゴリ・ゼレンスキー

演目の時間がちょっと長過ぎますよね。官能だけの演目なので、全幕じゃない限り、間延びする気が。
仕方のないことなんだけど、ゼレンスキー、年取ったなあ~と思いました。

●アザーダンス
振付:ロビンズ
音楽:ショパン
出演:オレーリー・デュポン、ジョシュア・オフォルト

ショパンのマズルカとワルツに合わせた、ロビンズらしい、こ洒落た作品。
しかし、やっぱり、ピアノが・・・椿姫のときよりはマシだったけど。

●海賊
振付:プティパ
音楽:リッカルド・ドリゴ
出演:ナターリヤ・オシポワ、イワン・ワシリーエフ

圧巻ですわ!
片足つま先立ちでのリフトには、大きなどよめきが。私は、「よっ!力持ちっ!」と声をかけたくなりましたよ~
しかし、この素晴らしい2人にケチをつけたのがオケ。最後の最後で金管が音を外したんですよ・・・あぁ。。。
あとね、やっぱり、海賊は3人のパ・ド・トロワの方が好きだな。

■第4部■
●ル・パルク
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ
音楽:モーツァルト
出演:ディアナ・ヴィシニョーワ、マラーホフ

あれ?ル・パルク?
マラーホフは、違う演目だったはずだけど?と思ったけど、こうなったんでしょう。(事前にホームページで告知されてたかもしれないけど、チェックしてない)
うーん、ル・パルク、苦手なんだよね・・・。
でも、久しぶりにディアナちゃんとマラーホフさんに会えたので、良しとします。

●コール・ペルドゥート
振付:ナチョ・ドゥアト
音楽:マリア・デル・マール・ボネット
出演:スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドレイ・メルクーリエフ

ザハロワちゃん、ちゃんと来てくれたんだ。
5月の新国立(白鳥)は早々にキャンセルしてて、あの時は、幼い子供を連れて移動しているので放射能が不安だって理由だったと記憶してます。やっぱり、あれは口実か~。まあ、昨シーズンから新国立の芸術監督がビントレーに変わったし、今後、新国立がザハロワちゃんを呼ぶことも当分ないだろうな~。

エスニックな香りのある歌付きの音楽です。(パンフレットによると「チュニジア伝統音楽のミュージシャンによる独特のグルーヴ」だそうで、歌手はスペインはカタロニアの歌姫だそうです)
ザハロワちゃんに振りつけられたものではないですが、彼女の長身が生きるダイナミックな振付でした。

●「ジュエルズ」より“ダイアモンド”
振付:バランシン
音楽:チャイコフスキー
出演:ウリヤーナ・ロパートキナ、マルセロ・ゴメス

チャイコフスキーとバランシンの組み合わせ、冒頭のチャイコフスキー・PDDだけで良いのではないかな。
まあ、私がバランシンが好きじゃないだけです、すみません。

●「オネーギン」より第3幕のPDD
振付:クランコ
音楽:チャイコスキー
出演:マリア・アイシュヴァルト、マニュエル・ルグリ

この2人でのこの演目を見るのは、数回目。
円熟味が増してきたというよりも、ご本人達から少々「そろそろいいかな…」的な香りがします。

●ドン・キホーテ
振付:プティパ
音楽:レオン・ミンクス
出演:ヤーナ・サレンコ、ダニール・シムキン

今まで見てきたサレンコさんの中で一番の出来だったかもしれません。
ファニーフェイスのシムキン君の踊りは、相変わらず柔らかで(柔軟性が高い)、軽やかで(跳躍力と回転力がある)、人気がありますね。
まあでも正直、シムキン君は、ABTだとキャラクターダンサーをメインに生きていくのだろうなあ、と思います。
私の大好きな超絶技巧を誇るエルマン・コルネホ君(シムキン君よりも背が高いけど、他のダンサーよりかは低い)も、ABTでは基本はキャラクター。主役(せいぜいロミオとか)を、メインのリンカーンセンターで踊らせてもらえることは、ものすごく少ないですから。

しかし、この2人がラストって・・・

フィナーレ 「眠れる森の美女」よりアポテオーズ(チャイコスキー作曲)
[PR]
by Koharu-annex | 2012-08-27 15:25 | バレエ(その他)
皆様、お久しゅうございます。
あっという間に今年も前半戦が終わってしまいましたね。毎年のことだけど、ちょっとビックリ。
とりあえず、たまりにたまっているバレエ記事からアップです。

そうだ、コメント欄ですが、試しに承認制にしてみようと思います。
(承認制でも鍵コメが使用できるようですのでご利用下さい。)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「エオンナガタ」 

2011年11月20日(日)午後3時~ @ゆうぽうとホール

照明デザイン: マイケル・ハルス
衣装デザイン: アレキサンダー・マックイーン
サウンド・デザイン: ジャン=セバスティアン・コテ

出演: シルヴィ・ギエム
     ロベール・ルパージュ
     ラッセル・マリファント
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

主人公は、18世紀のフランスの外交官(で軍人かつスパイ)で曖昧な性別と流転の人生ゆえに、今でも謎に包まれた人物として語られる、「騎士エオン」。
女装した男性と言われているそうですが、医学的には両性具有だったのではないかという説もあるようです。

今回の出演者の3人により、歌舞伎の「女形」とミクスチャして創作されました。衣装は、今は亡き、アレクサンダー・マックイーン(こちら参照)。

ルパージュの演じた「老いて見世物をする乞食のようなエオン」が秀逸。
[PR]
by koharu-annex | 2012-07-04 11:48 | バレエ(その他)

ローザンヌ

ローザンヌで菅井まどかさんが1位になりましたね(受賞者一覧はこちら←PDF)。
素晴らしいことに、決戦の模様は公式ホームページのこちら(youtubeで見たい場合はこちら)で全て見られます。

ちなみに、報道では「高校2年生の」が強調されているけれども、このコンクールに出られる年齢(15~18)は、高校生の年齢と丸かぶりするので、この点を強調するのは誤解を招くような気が・・・

また、確かに1位は快挙ですけれども(しかも審査員全員一致は嬉しい)、毎年のように日本人の受賞者がいること(こちら参照)も指摘しておきたいところ。

さて、菅井さんの踊りですが、クラシックは「ライモンダ」(上でリンクした動画では32分過ぎあたり。ちなみに佐々木バレエアカデミーの場所Yamatoが「ヤマモト」と発音されているのはご愛嬌)。
大きくゆったりとした優雅な動きは、10代のダンサーでは殆ど見られないもので、傑出していると思いました。オーラに女王の貫録すら存在します。これは、珍しい。

コンテンポラリーは、ストラヴィンスキーの音楽を使用したものです(動画では76分あたり)。
女性ダンサー用の演目もある中、この演目は、男性も選択する演目です。また、昨年から同コンクールの選択肢に入っているので(一昨年にもあったかもしれない)、男女・国籍を問わず複数のダンサーの踊りを見たことがありますが、菅井さんのは最も完成度が高い部類に入ると思いました。身体の芯がしっかりしていて、バランスとコントロール力が素晴らしいですね。

菅井さんは、バレエダンサーとしては、恵まれた体型とまでは言えません。
なので、唯一の心配は、10代の若いお嬢さんが、海外で過度の(且つ無駄な)外見コンプレックスに陥ることです。自信をもって頑張って欲しい。あの目を見張る優雅さと貫録は、彼女の大きな武器なので、それを自信喪失により失わないで欲しい、と切に願っております。

最後に、私が菅井さんのニュースの中で一番気に入ったのは、毎日新聞のこちらのニュース。
バレエだけじゃなく、学校生活でも体育祭の実行委員に立候補するなど活動的でいらっしゃるご様子。学園祭で、約20人で結成した「さといもダンサーズ」(!!)なるグループでダンスを披露したというエピソードは、ほほえましい限り。アホ(?)を全力でやれるのは学生の特権。菅井さん以外の「さといも」達にも幸多からんことを!!
[PR]
by koharu-annex | 2012-02-07 19:13 | バレエ(その他)
ベルリン国立バレエ団 2011年日本公演
「チャイコフスキー」 生と死のミステリー 全2幕 
2011年1月23日(日)午後3時~ @東京文化会館

台本・振付・演出: ボリス・エイフマン
音楽: チャイコフスキー
装置・衣装: ヴェチェスラフ・オクネフ
【出演】
チャイコフスキー: ウラジミール・マラーホフ
分身/ドロッセルマイヤー: ヴィスラウ・クノップ
フォン・メック夫人: ベアトリス・クノップ
チャイコフスキーの妻: ナディア・サイダコワ
王子(若者/ジョーカー): ディヌ・タマズラカル
少女: ヤーナ・サレンコ

指揮: ヴェロ・ペーン
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このバレエについては、ゲネプロのチケットも頂いていたのですが、仕事で行けず、ちょっと悲しい思いをしました。

エイフマンが、バレエ「チャイコフスキー」を振付けたのは93年。その後2006年になって、エイフマンはこれをマラーホフのために改訂しています。どこをどう改訂したのか存じ上げませんが、マラーホフが踊ることを念頭においた以上、エイフマンの振付の「ドS度」(byまーご様:いつもバレエに関してもコメント下さる有難い方です)が上がったことは、間違いないと思います。マラーホフが、この改訂版「チャイコフスキー」を踊る舞台を観る事ができて幸せでした。場面が転換するごとに驚嘆していたら、あっという間に終わってしまいました。

あらためて書くこともないことですが、マラーホフのダンサーとしての才能は凄まじいと思います。以前マラーホフ版「シンデレラ」の感想を書いたとき(こちら)、優れたダンサーが優れた振付家であるとは限らないと書きましたが、マラーホフが現役ダンサーの中で「不世出」と呼ばれるに値するダンサーであることは疑いようがないことです。

マラーホフの隣で男性ダンサーが踊ると、身体能力そのものはもちろん表現力にも叙情性にも差があることが明白になってしまうので、非常に酷な結果となることが多い。その意味では、今回のヴィスラウ・クノップ(分身/ドロッセルマイヤー役)もまた「まだまだ感」を感じることはありました。しかし、彼は充分善戦していたと思います。こちらにもアッパレと申し上げたいと思います。

最後に群舞について。
新聞の批評では(紙媒体で読んだ記憶があるので日経だと思う)、群舞がずっとフォルテ、フォルテ、フォルテ!で押しまくるのはどうか、というものがありました。私は、エイフマンの群舞は、圧迫感や閉塞感のある状況や主人公が感じる強迫観念等を表すために使用されることも多いと感じていて、特にそのような場合にはフォルテで押すことが良く似合うと思っています。

考えてみれば、エイフマンの群舞は、枯れ木の賑わい的なものであることは想定し難く、むしろ効果音とか照明などとともに明確な目的をもって用いられているものなので、そういう意味では独特の存在感がある、ということは言えると思います。その点が鼻につく、という方もいらっしゃるのだと思いますので、最終的には好みの問題だと思います。
[PR]
by koharu-annex | 2011-05-09 17:50 | バレエ(その他)
ベルリン国立バレエ団 2011年日本公演
「シンデレラ」 全2幕  2011年1月16日(日)午後3時 @東京文化会館

振付・演出: ウラジミール・マラーホフ
音楽: プロコフィエフ
装置・衣装: ヨルディ・ロイク
【出演】
シンデレラ: ポリーナ・セミオノワ
ゲスト・ダンサー/王子: ミハイル・カニスキン
甘いモノ好きのバレリーナ: ライナー・クレンシュテッター
アル中のバレリーナ: フェデリコ・スパリッタ
元プリマ/仙女: ベアトリス・クノップ
芸術監督: バーバラ・シュローダー
バレエ・マスター: トマス・カールボルグ
衣装デザイナー: エルフィ・グンプレヒト
そのアシスタント: マルツェナ・ソバンスカ
春の妖精: マリア・ジャンボナ
お付きの騎士: アレクサンドル・コルン
夏の妖精: エリサ・カリッロ・カブレラ
お付きの騎士: アルシャク・ガルミヤン
秋の妖精:  ステファニー・グリーンワルド
お付きの騎士: ウラジスラフ・マリノフ
冬の妖精: セブネム・ギュルゼッカー
お付きの騎士: アルトゥール・リル
舞踏会の人々: ヤーナ・バローヴァ、マリア・ボムポウリ、アニッサ・ブリュレ、ソラヤ・ブルノ、
          エロディー・エステーヴ、ヴェロニカ・フロディマ、針山愛美、ヨアンナ・ヤボロンスカ
          エリナー・ヤゴドニク、アナスタシア・クルコワ、ワレリア・マナコワ、
          ニコレッタ・マンニ、ナターリア・ミュノス、クリスティアーネ・ペガド、巣山葵、
          ヴェレーナ・サーム、クセニア・ウィースト

          マルチン・アロヨス、ゲヴォルク・アソヤン、タラス・ビレンコ、ミハエル・ファトゥラ、
          クリスティアン・クレール、マリアン・ラザール、エイメリック・モッセルアンズ、
          アレクセイ・オルレンコ、ハビエ・ペーニャ・バスケス、アレクサンドル・シュパク、
          ディヴィッド・シミック、ウリアン・タオイル、メフメト・ユマク
指揮: ヴェロ・ペーン
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
オケの金管・・・頑張ろうか・・。

このマラーホフ版「シンデレラ」は、シンデレラとしては変わったバージョンなのですが、予習していなかった方もいらっしゃったみたいですね。
幕が上がって、ガランとしたバレエのお稽古場があらわれた途端、小さく戸惑う方々の声が聞かれました。

1幕はこのバレエのお稽古場で展開するのだけど、これがつまらない。
マラーホフがやりたいことは分かるのだけど、起伏に欠け、半分ほどしかこちら側に伝わってこない。甘いもの好きのバレリーナも、アル中のバレリーナも、もっと良い演出ができるはず。
これで退屈するなというのが無理な話。
せっかくプロコフィエフの音楽が、細かく展開していく場面に沿って作られているのに、これを生かしきれないのは、全くもって「もったいない」。

その中で、春の妖精のジャンボナさんと、冬の妖精のギュルゼッカーさんの踊りは良くて、観れて嬉しかったな。

2幕で書き留めておきたい点は、時計。
シンデレラの舞台では珍しいことだと思いますが、パーティー会場の時計が、最初から正面に掲げられています。
パーティー開始の時には、その時計は9時を指しています。
舞踏会のシーンの音楽には、12時の魔法が解ける際の大きな「カッコン、カッコン♪」という音だけでなく、それよりもはるか前に2回、地味~に時計の音が仕込まれています。

その地味な時計の音を、マラーホフは2回とも拾って、踊りに小さく反映させるだけでなく、正面の時計の針も1時間ずつ動かしていきます。
観客は12時で魔法が切れることを当然分かっているので、これはちょっとドキドキする(笑)。
シンデレラの能天気な浮かれ具合が気になってくるわけですわね。

まー、それ以外は、このマラーホフ版「シンデレラ」は特筆すべきところがないというか、ぶっちゃけ、改訂の余地、大有りでしょう。
マラーホフは不世出のダンサーの1人であることは確かですが、どんな世界でも、「良い選手が良い監督とは限らない」のと同様、「良いダンサーが良い振付家とは限らない」ってことですわね。

だいたい、この「シンデレラ」は、マラーホフがポリーナのために作った作品ですが、正直、「もうええっちゅーねん」という感じですよ。
ポリーナのこと特別だと思ってるから!ってことしか伝わってこないんだもん。こんなん全幕で見せられても、鼻白んじゃうだけですわ。
ベルリンのダンサー達も、内心、こつまらないと思ってるんじゃないかしら。

ところで、この日は政財界や芸能界の方々が多く観客席にいらしてて、オーディエンスが華やかでした。
マラーホフも観客席に席を用意なさっていて、招待客の皆様とご挨拶なさってましたね。

私の席の近くで、神田うのさんが観劇してらしたのですが、うのさんがインターミッションで席を立たれた際、うのさんが席に置かれていた毛皮のショールを覗き込む方が! (タグのブランドを確認していたように見えましたが真相は不明)
これは・・・マナー違反と言うか、あまりにも下品でしょ。
ほんと、トホホ。
[PR]
by koharu-annex | 2011-02-13 00:37 | バレエ(その他)
2010年11月14日(日)午後3時~ @東京文化会館

●3人のソナタ   
ジャン=ポール・サルトル「出口なし」に基づく
振付: モーリス・ベジャール
音楽: ベラ・バルトーク(2台のピアノとパーカッションのためのソナタ第1楽章、第2楽章)
【出演】
ジュリアン・ファヴロー、ルイザ・ディアス=ゴンザレス、ダリア・イワノワ

●火の鳥
振付: モーリス・ベジャール
音楽: ストラヴィンスキー
【出演】
火の鳥: ダヴィッド・クピンスキー
フェニックス: オスカー・シャコン
パルチザン: シモナ・タルタグリョーネ、フロランス・ルルー=コルノ、リザ・カノ、ホアン・サンチェス、マルコ・メレンダ、アンジェロ・ムルドッコ、ホアン・プリド、エクトール・ナヴァロ
小さな鳥たち: アドリアン・シセロン、ローレンス・ダグラス・リグ、ヘベルス・リアスコス、ファブリス・ガララーギュ、サンドリン・モニク・カッシーニ、オアナ・コジョカル、キアラ・パペリーニ、コジマ・ムノス

●メフィスト・ワルツ
振付: モーリス・ベジャール
音楽: フランツ・リスト
【出演】
ダヴィッド・クピンスキー、キャサリーン・ティエルヘルム

●アリア
振付、演出: ジル・ロマン
音楽: J.S.バッハ、ナイン・インチ・ネイルズ、メルポネム、イヌイットの歌から抜粋
オリジナル音楽: チェリ・オシュタテール&ジャン=ブリュノ・メイエ(シティ・パーカッション)
【出演】
彼: フリオ・アロザレーナ
他者: ジュリアン・ファヴロー
アリアドネたち: エリザベット・ロス、ダリア・イワノワ、カテリーナ・シャルキナ
若い娘: シモナ・タルタグリョーネ
闘牛士: ヴァランタン・ルヴラン
若者たち: マルコ・メレンダ、ホアン・サンチェス、ヴァランタン・ルヴラン、ホアン・プリド、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、アドリアン・シセロン、大貫真幹、ファブリス・ガララーギュ、ヘベルス・リアスコス、シモナ・タルタグリョーネ、リザ・カノ、オアナ・コジョカル、サンドリン・モニク・カッシーニ、ポリーヌ・ヴォワザール、フロランス・ルルー=コルノ、コジマ・ムノス、キアラ・パペリーニ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
インターミッションでコーヒー飲んでたら、「やっぱりベジャールバレエ団って最高だよね!」「そうだね~」と言い合ってる、おそらく同世代の女性2人組の話し声が。

うんうん、わかるよ、と心のなかで同調しておきました。

ま、ぶっちゃけ、「このバレエ団の演目って、やっぱ苦手~」って思ってる人も、この場に一定割合いるよね…と同時に思ったことも事実ですが。

ベジャール作品(しかも複数)の後にやると、ジル・ロマン作品が、少し幹が細いというか、一貫性に欠けるというか、そういうグラグラしたところが見受けられるのが面白いというか、残酷ですわね。
アリアは良い作品ですが・・・。

巨匠の跡を継ぐというのも大変でございますわねえ。。。
[PR]
by koharu-annex | 2011-02-02 00:14 | バレエ(その他)
2010年11月10日(水)午後7時~ @東京文化会館
モーリス・ベジャール・バレエ団 「80分間世界一周」

振付: モーリス・ベジャール

【出演】
Ⅰ.イントロダクション   男性全員
   旅人: マルコ・メレンダ
Ⅱ.セネガル
   ソロ: リズ・ロペス
   パ・ド・ドゥ: ダリア・イワノワ、ダヴィッド・クピンスキー
Ⅲ.サハラ
   パ・ド・シス: ジュアン・プリド、ヴァランタン・ルヴラン、ホアン・サンチェス、ダニエル・サラビア・オケンド、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、エクトール・ナヴァロ
Ⅳ.エジプト    ジュリアン・ファヴロー
Ⅴ.ギリシャ    女性全員
   マヌーラ・ムウ: リザ・カノ
Ⅵ.ヴェネツィア
   七つの色: 大貫真幹、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、エクトール・ナヴァロ、ウィンテン・ギリアムス、ローレンス・ダグラス・リグ、ダニエル・サラビア・オケンド、ヴァランタン・ルヴラン
   ライト: エリザベット・ロス
   恋する兵士: 那須野圭右
Ⅶ.ウィーン
   美しく青きドナウ: キャサリーン・ティエルヘルム、ドメニコ・ルヴレ、カンパニー全員
   エジプト王タモス: ジル・ロマン
Ⅷ.パルジファル   カテリーナ・シャルキナ、オスカー・シャコン
Ⅸ.インド    那須野圭右、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、ヴァランタン・ルヴラン、男性全員
Ⅹ.アレポ  ルイザ・ディアス=ゴンザレス、ポール・クノブロック、ダリア・イワノワ、フェリペ・ロシャ
ⅩⅠ.中国
   ソロ: オアナ・コジョカル
   パ・ド・ドゥ: エリザベット・ロス、ジュリアン・ファヴロー
ⅩⅡ.北極  男性全員
ⅩⅢ.サンフランシスコ
   タップダンス: ダリア・イワノワ、カテリーナ・シャルキナ、リザ・カノ、女性全員
   ハムレット(デューク・エリントン): ジュリオ・アロザレーナ
ⅩⅣ.パ・ド・シス  エルザベッド・ロス、カテリーナ・シャルキナ、ダリア・イワノワ、ジュリアン・ファヴロー、ドメニコ・ルヴレ、ポール・クノブロック
ⅩⅤ.アンデス
   ソロ: ダヴィッド・クピンスキー
ⅩⅥ.ブラジル
   パドゥカーダ: 那須野圭右、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、ダヴィッド・クピンスキー、ポール・クノブロック、オスカー・シャコン、カテリーナ・シャルキナ、ダリア・イワノワ、エリザベッド・ロス、ジュリアン・ファヴロー、カンパニー全員

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
とても美しい作品でした。
ベジャール、やっぱり、天才だな。

ソロの振付もさることながら、パ・ド・ドゥ、パ・ド・トロワ、パ・ド・カトル…等々、複数のダンサーの組合せによる振付の有機的な結合は、見事というほかない。

昨今、ある一定割合の振付家は、パ・ド・ドゥやパ・ド・トロワの振付でリフトを多用するけれども、ベジャールはリフトを殆ど使わない。
使ってもここぞというときに効果的に使うだけだし、そのときのリフトも決して派手じゃない。

最近の派手なリフトは、男性は「土台」に徹せざるをえないようなものが多くて、思い返すと男性ダンサーについては、「なんかずっと、かがんでたな~」みたいな印象しかなかったりするんだけど(笑)、ベジャールは決してそういうことがないね。

ダンサー達はいつも対等に「踊っている」。

その前に観たオーストラリアバレエ団の白鳥のパ・ド・ドゥがまさに「男性は土台」系で、しかもその度が過ぎている気がしていたので(感想には書いてないけど)、なお更一層、「あぁ、踊りってこうじゃなくちゃなぁ~」としみじみ思いましたことよ。

ダンサーでは、ジュリアン・ファヴローに釘付けになりました。
いや、有名バレエ団の主役級のダンサーってね、踊るために生きているんですよ。
生活のほぼ全てをそれに捧げてる。そうじゃなきゃ、主役はれませんから。

でも、その中でも、こっちサイドから見るだけで、



踊るためにこの世に生まれてきて、
踊るためだけに生きている。





と思える人は、ほんの一握りです。
完璧に均整が取れた肉体と、完全な美を造形していく研ぎ澄まされたムーブメント。

久々に観たけど、ファブロー君って、まさにそんなダンサーだわね~
と思いながら、胸熱く観ていました。
[PR]
by koharu-annex | 2011-01-31 19:10 | バレエ(その他)
久しぶりにマシュー・ボーンの「スワン・レイク」(白鳥の湖)を観に行ってきましたよ(英語版の公式サイトはこちら。日本公演サイトはこちら)。
これを観劇するのは、通算で4回目くらいだと思うのだけど・・・でも、随分久しぶりです。なお、皆様ご存知とは思いますが、この演目と映画「リトル・ダンサー」の関係については、こちらの記事をご参照ください。

2010年6月25日(金)午後7時~ @青山劇場

振付・演出: マシュー・ボーン
音楽: ピョートル・チャイコフスキー
美術: レズ・ブラザーストン

【出演】
ザ・スワン/ザ・ストレンジャー: ジョナサン・オリヴィエ
王子: ドミニク・ノース

女王: ニーナ・ゴールドマン
執事: スティーヴ・カーカム
ガール・フレンド: ケリー・ビギン
幼年の王子: サイモン・カレイスコス

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
3幕のストレンジャーと女王のデュオの場面で、女王の内スカートがひどくほつれて、だらーんと垂れてしまうアクシデントがありました。ご本人も真っ青だったでしょうが、ポーカーフェイスで踊り通しました。当たり前の行動とはいえ、踊りに全く綻びが見られなかったのは褒めるべきだと思う。

スワン&ストレンジャー役のジョナサン・オリヴィエは、バレエダンサーですが、最初の登場の場面でちょいとミスってひやひやしたけど、その後は安定した技術の高さで、力強い反面エロチックでもある魅惑的な表現を披露。
彼のキレキレの踊りに比べると、王子役のドミニク・ノースは、ちと見劣りする。というか、ダンスの振付こなすのが精一杯で、王子役の演技が殆どできてない。まあ、この王子役、人物造形とその表現が難しい役柄ですからね・・・。
(ダンサーについてはこちらをご参照ください)

白鳥の群舞を担当したダンサー達は、うーん、ちょっとレベル下がってる?
身体が明らかに太ってテカテカしている人もいたしーー

とはいえ、この作品、バレエ「白鳥の湖」から派生した翻案の中では、群を抜いてオリジナリティと完成度が高い作品ですので、久しぶりに拝見できて嬉しかったです。
あと、ものすごく久しぶりに青山劇場に行けたことも。あそこのピンクの椅子、可愛いくて幸せな気分になりますよね。

そうそう、帰りに、同行していたお友達に誘われて、久しぶりに青山劇場近くのポンテ・ヴェッキオでお食事。なんと15年ぶりくらい(笑)。フルボトル1本のサービスチケットを頂いたので、さっそく飲兵衛の先輩・後輩を誘って再訪。その先輩は、20年ぶりくらいだと感慨深そうにおっしゃってました(笑)。年を重ねると、こういうことがちらほらあって、悪くないですよね。
[PR]
by koharu-annex | 2010-07-14 00:44 | バレエ(その他)
NHKクラシックが、この7月に放送する、ドキュメンタリー傑作選の予定の中に、「シルヴィ・ギエム~限界への挑戦~」が。

昨年10月に放送されたものなんですが、ちゃんと録画してるかな~と思って探したら、一応あったので、確認のため、早く寝る予定を返上して視聴。

このギエムのドキュメンタリーは、2007年1月から2009年3月にかけて、ヨーロッパや日本でのギエムの公私にわたる行動を記録したものです。

昨年日本でも話題になったインド人ダンサー、アクラム・カーンとの「聖なる怪物」など、複数の演目の創作風景や公演も一部記録されています。
特に、後半は、18世紀のフランス人男性で、女装スパイとして活躍したシュヴァリエ・デオンをモデルにした、新作バレエ「女形」の創作過程が主になります。

この作品の名称「女形」は、男性が女装して・・・の部分が日本の歌舞伎と重なるからでしょうね。歌舞伎つながりで、随所に日本的な小道具(刀や扇子など。ちなみに刀はデオンが剣の名手だったからだそう)が出てきますし、衣装の一部には女性用の着物が使われています。

で、この「女形」の衣装制作の場面も出てくるのですが。

この衣装を担当しているのが、なーんと、今年2月に急逝した






アレキサンダー・マックイーン







うわぁぁぁぁぁ!  ・・・と思わず叫んじゃいましたよ~
去年放送された段階では、今年あの若さで亡くなるなんて、思ってもみなかったから記憶に全く残っていなかった!
ワタクシ、皆様ご想像のとおりファッショニスタでもありませんし、マックイーンの服も一着も持っておりませんが、彼を知る全ての人が言う、彼の代名詞でもある、あのはにかんだような、シャイだけどとってもキュートな笑顔が、私もとても好きだったんですよね。

あぁぁぁ、マックイーンが、あの笑顔で、ギエムと衣装の相談をしながらマチ針打ってる!
あぁ、マックイーン、シャイな笑顔なのに、言うべきことはちゃんと言ってるよ。それもギエムに対して!

こんな、お宝映像があったとは・・・。


ということで、皆様、よろしければご覧になって下さい。

BShi 7月9日(金)15:00~16:35
NHKクラシック ドキュメンタリー傑作選 「シルヴィ・ギエム~限界への挑戦~」
[PR]
by koharu-annex | 2010-07-09 01:18 | バレエ(その他)