もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

ヨナちゃんについて(B級大会雑感ほか)

今、ようやくGPFの女子雑感が「あとちょっと」ってとこまで来ているんですが。
その記事の中で<おまけ>として、B級大会の安藤さんとヨナちゃんのことを書いてたんです。

それを知らせたら、例の友が別記事で先にアップしろとぎゃーぎゃーうるっさい。彼女曰く、概要「ヨナはバレエの素養がある」(またかよ・・・)、「いや、ヨナのはバレエというより舞踊」(は?バレエは舞踊の一類型ですが?)というやりとりをネット上で見つけて、憤懣やるかたないらしい。

もうほっとけよ、そんなアホな記述・・・と呆れたけれど、新年早々、別件で彼女にちょっと冷たくしてしまったワタクシは、その罪滅ぼしにこの記事をアップします。(標題がやる気なくて申し訳ない)


<おまけ>
●ヨナちゃん
ほ~、これが噂の「沢庵」衣装ですか。ネットのニュース報道によると、この衣装をデザインした韓国人デザイナーさんに批判が殺到しブログ閉鎖に至るなど、営業妨害レベルのひどい迷惑を被っているとか。

韓国にも沢庵があるんだ~ってのが第一印象ですが、それはおいといて(笑)。
フィギュアの衣装としては珍しい辛子色ですが、デザイン自体は彼女のスタイルの良さを引き出しているし、色もそこまでひどいとは思わないけどなあ。黄色系ってくくりなら、例えばフラットさんや(カナリアイエロー)、キーラさんも何枚か(いずれもレモンイエローな記憶)着ていたし。カナリアやレモン等は鮮やか過ぎて黄色人種には難しいかもだけど、こういう辛子色って、韓国のチマチョゴリでも見たことがあるし(←韓国の大統領夫人が、薄くて張りのある一目で高品質と分かる辛子色のシルクを何枚も重ねたものを着てたの。凄く綺麗だった)、そこまで非難すべき色じゃないと思いますが。

ヨナちゃんは雰囲気も独特な人だし、韓国人としては唯一の有名スケーターだから、これくらいユニークな色使いで目立っても良いと思うけど、何かが韓国人の癪に障ったのかしらね。それにしたって、最終的にOK出して着用しているのはヨナちゃんなのに(←騒動後のナショナルでもこの衣装を着ている)、デザイナーさんを攻撃するって、そりゃひどい八つ当たりってものよ。それも八つ当たりの元になっている感情が、「私、この衣装の色、沢庵みたいでイヤっ!」って自分の好き嫌いオンリーって、なんだそりゃ。井戸端会議やせいぜいブログやSNS等で、「あの色、変だわ~」って友達と笑い合うくらいに留めておくべきイシューだわよ。

演技については、テレビ放映ではSPの一部しか放映されなかったので、一応動画でも確認しました。
私は、以前、性格を下敷きにして彼女の個性を生かし切る演目を考えたことがあるんですが(こちら)、結局のところ引退シーズンに至っても、彼女自身の本質を全く掘り下げていない演目しか選択していないので、正直、ちと残念。最後に、陰鬱だけど人を引き付ける香気芬々たるオーラをまとった悪者っぷりが際立つ演目、やって欲しかったけどな。

ぶっちゃけて言うと、今シーズンの演目は、今までで最もつまらないと思います。
SP(悲しみのクラウン)は、彼女のシニア歴代の演目の中では、あり得ないくらい知名度とインパクトに欠けます。これまでは「まるで印象操作だわね!」というほどに天晴れなレベルで(←褒めてます)、インパクトのある演目と音楽選択、それに見合った(あるいは真逆に見合わないがゆえに耳目を引く)衣装に、大いに背中を押してもらっていたのですが、今回はほぼ期待できません。背中を押してもらうものが無くなると、魔法が解けたように、欠点が・・・(後述)。

FSは、アディオス・ノニーノ。編集された音楽のテンポ感はヨナちゃんの身体がもともと持ってるテンポ感と大きくズレていないし、彼女の最大の魅力である硬質なセクシーさを生かせる演目だとは思うのです。しかし・・・いかんせん彼女、動けないんです。タンゴのキレのある動き、タメを利かせたペーソスのある動きはもちろん、緩急を利かせた高速ステップに至っては、まず絶対的に無理!あう~、なんで分からないの~。ってか、もともとタンゴを踊る気なんか、全くなしだわよね・・・。でも、それなら他の曲選んで欲しいわ。

いずれにしても、他に目を向ける事象(演目へのスペシャルな興味)が無ければ、彼女の演技を見ることは「ほぼこれまでの焼き直し」であることを確認する「だけ」の作業になるわけで・・・つまらんです。彼女の表現手段や表現の幅の狭さは承知しておりますが、同じように制約のあるワグナーさんがあそこまで努力していることを知っている鑑賞者サイドとしては(この点についてはGPFの雑感で書いてますので、しばしお待ちを)、白けてしまうのですわ。

さて、このB級大会でのパフォーマンスですが、昨季ワールドのSPについて褒めた点(こちら)が影を潜めてしまい、むしろ彼女の欠点の方が目立っていました。怪我明けのB級大会なので、あくまで調整としか捉えておらず流していたのかもしれません。先日のナショナルの動画でもほぼ同様の印象ですが、これも全力出す必要ありませんものね。特にFSの「だしがら」さ加減がひどかったですが、FSはいつもそうだからな(苦笑)。

演技中に目立っていた彼女の欠点ですが、柔軟性のなさとか、腕の表現手段の乏しさとかは、もう既に記事にしているので繰り返しません(興味ある方は、こちらとか、こちらをご覧ください。)

実は、彼女の欠点として、これまで書かなかったことがあるのです。それは下半身について。お尻を含めるから下半身なんだけど、以下では上品に「脚&足」って書きます(笑)。

何故書かなかったかと言うと、私はあくまで舞踊的な観点から見た表現という観点でブログを書いているわけだけれども、そうは言ってもフィギュアスケートは「滑る」競技。なので、脚&足に関してあまりに舞踊的な観点から物を言うのは筋違いではないか、フィギュアスケートについて脚&足についてまで舞踊的なものを求めるべきではないのではないかと、遠慮というか自制してきたからです(一応、これでも良識を持とうと努力しているのデス)。

でも、今季ますます踊るスケーターが増えてきて、一般的に女子より柔軟性が劣る男子選手と比べてすら、ヨナちゃんの脚&足の「まずさ」が際立ってきたので、解禁を決断した次第。(友も何かとうるさいしね・・・)

ヨナちゃんの脚。そもそもの形は、長くて真っ直ぐな、極めて綺麗な脚です。アジア人の中では「超」がつくほど綺麗と言っても良い。しかし、姿勢とポジショニング、ムーブメント、全てが汚い。残念感、常に満載。

なぜ、汚いのか。
綺麗にしなくても点数が出ているし、頑張って綺麗にしてもこれ以上の上乗せはないだろうから、放置しているんでしょうけれども(絶対当たっていると思うのでアンダーライン引いてみた。苦笑)、そういう「意識の姿勢」は置いておいて、客観的な舞踊面から見た物理的な理由ね。

それは、①股関節に柔軟性がない上に、膝の緩みが甚だしい、②加えて足の甲が全く伸ばせてないから。

①を端的に言うと、「オヤジのガニマタ」です。オヤジ=おっさん、です。まずは一般論として、オヤジ=おっさんのガニマタと、バレエダンサーのガニマタの違いについてご説明。

オヤジのガニマタは、バレエダンサーの「ガニマタ」とは、全く種類が異なります。
バレエのガニマタはね、アンドゥオールと言います。英語では「ターンアウト」。私は口頭ではフランス語のアンドゥオールを使うのですが、PCで打つのが簡単なのでこれまでコメント欄では「ターンアウト」という言葉を使ってきました。以下でもアンドゥオールの代わりに、「ターンアウト」を使います。

ターンアウトは、簡単にいえば足の付け根である股関節から、脚を外側に開くことです(皆さんが思っているよりももっと外側。身体の真横って感じ)。その際、膝もつま先も外側に開きます。バレエには足のポジションが様々あるので、一概には言えないのだけれど、最も基本的なポジションにおいて股関節からきちんとターンアウト出来ていると、両膝がきちんと裏合わせになって、両ふくらはぎの裏側がくっつくの。もちろん、意図的なプリエ(=膝を曲げる動作)の場合を除いて、きちんと膝は伸ばされています。

ターンアウトはバレエやダンスの基礎中の基礎でして、簡単にいえば、ターンアウトすることにより、脚を美しい形で横や後ろに高く上げることができるようになります。逆にいえば、ターンアウトができていないと、理想的な形でのアチチュードやアラベスク(これらは一例ね)をすることはできないってわけです。

これに対してオヤジのガニマタはね、脚の付け根の開き具合は適当で、膝が緩んで外向きになってるだけなの。膝が外側に緩んでいるので、膝の間が意図せず空いてて間抜けで不格好です。

余談ですが、まだ10代の頃、なんでオヤジにはガニマタが多いんだろうと考えたことがあって。得た結論は、股間に物理的に余計なもの、しかも高温になったり蒸れてはいけないものがあるからってこと。20歳の頃、宝塚の舞台で男役が踊るのを初めて見た時、「股間にものがないだけで、こんなに綺麗なんだ!」って感動したことがあるんです。脚のラインや脚さばきの美しさという観点から見た場合、宝塚の男役は、股間にものがある生身の男性と比べて圧倒的に美しい。

話をヨナちゃんに戻すと、この人ね、股間にモノがないはずなのに、「オヤジのガニマタ」を放置しているんですよ!男性スケーターでも、ここまで「オヤジのガニマタ」度が高い人って、なかなかいないですよ。

はっきり分かるのは、イーグル。
ヨナちゃんのイーグルは、股関節が開いておらず、膝が緩み、お尻が後ろに突き出てる。これは、ターンアウトが全くできていない(=オヤジのガニマタでやり過ごしている)何よりの証拠です。あのイーグルの不格好さは、男子を加えてもぶっちぎりでワースト1位だと思う。

具体的に言うと、股関節の柔軟性がないのにターンアウトの訓練をしない、そういう身体で、膝とつま先を外側に向けようとすると(イーグルでは必須)、股関節が硬くて開かないから膝に無理がかかってくる。そうすると、膝を痛めないために、膝を緩めざるを得ない。つまり、股関節が開かないまま両膝が微妙に曲がって、「オヤジのガニマタ」になるって流れよ。そして、ターンアウトできない人が無理に膝&つま先を外向きにしようとすると、骨盤が傾いて反り腰になってお尻が後ろに突きだしちゃうの。ちなみにこのお尻ポッコリは、バレエやダンスのバーレッスンでは、すごーく注意されるの(笑)。

素人ダンス教室に通っている一般人ならいざ知らず(ターンアウトは身体への負担が大きいので、特に成人を対象とした素人教室では無理させないところも多いと思う)、五輪に出ようって人が、こういう姿で恥ずかしくないのかしらって、単純にそう思う。

私が「ヨナちゃんがダンサー?ボケかましてんじゃねーっ!」って本気で怒り狂った理由の1つは、このターンアウトにあったわけです。だって、イーグルもイナバウアーも、バレエの足のポジションのまま滑っているようなものなんだけど、ひどく不細工だもの。イーグルやイナバウアーの後、次の動作へ移る際に「よっこらしょ」的な老人臭さ(?)が出るのも、股関節が硬いから。女子のスパイラルは、バレエのアラベスクの進化系ポーズで滑っているようなものだけど、ヨナちゃんのはターンアウトが出来てないから理想形とは程遠い醜い形状なんだもの!・・・ようやく書けてスッキリしたわ、ふん!

②次に、足の甲。
神は細部に宿るとよく言われますが、足の甲は紛れもなく神が宿る部分です。多くの舞踊において、伸ばした脚の先にある足の甲が更に伸びて「弓なり」になっていると、印象は格段に良くなります。あ、でも「こうかな?」と思って、いきなり伸ばさないでね。普通の人間がいきなり甲を「弓なり」に伸ばすと、つりますから!(笑)

最も美しく、バレエ漫画でこれでもか!と描かれている造形は、脚と足の両方で「弧」を描いている形ね。あれ、漫画特有の造形じゃないんですよ。膝が引っ込んでいて、足の甲がちゃんと出ている人が、何年も何年も訓練した後でしかできない形なので、誰しもが出来る造形ではありませんが。あの造形は、一つの芸術作品と言ってよく、同じ人間のものとは思えないほど美しいです。私がバレエを見続ける理由の1つは、あれを見たいからかも(笑)。

フィギュアスケートでは、大きく重いスケート靴を履いているので、足の甲が「弓なり」になる造形はできません。ですが、例えばスパイラルの時などに、足の甲をちっとも伸ばさず、足首との角度を90度くらいに放置したままの、フレックスでございます~的な形は不細工だと思う(ジュニアの選手に多いように見える)。

限界はあっても、靴の中でできるだけ足の甲を伸ばした形の方が、ずっと綺麗。脚を上げている場合、足の甲をできるだけ伸ばす方が、膝も綺麗に伸ばし易いと思いますし。実際、トップ選手の多くはそうしているように見えます。フリーレッグの膝が綺麗に伸びている人は、靴先も伸びている(=足の甲を伸ばしている)ことがとても多い。

ヨナちゃん、例えばスパイラルの時だけでも、フリーレッグの足の甲を靴の中でもう少し伸ばして、膝を締めてあげるだけで、見栄え的にはちょっと改善されると思うのだけどなあ。点数に即座に反映される部分じゃないので興味は無いでしょうが、でも、トップ選手の中であの下半身は、恥ずかしいと思うぞ。

あんな綺麗な形と長さの脚を持っているのに、本当にもったいないことです。ここから分かることは、彼女は、美しさを追求する人ではないってことですわね。人それぞれの人生だけれども、宝の持ち腐れってこのことよね。
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by Koharu-annex | 2014-01-16 00:24 | フィギュアスケート女子