もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

NHK杯 男子雑感その1

♪チョココロネ食べるの、どっちから~♪って歌がグルグルしてます。
Eテレ0655の「おはようソング」の一曲。チョココロネの食べ方について歌った曲で、今、ホームページで投票やってます(こちら)。

私の回答は、Q1:B(石澤典夫アナと同じく、チョコが入ってないしっぽをちぎって、頭のチョコをつけて食べる)、Q2:おしり(ちぎることを前提に「しっぽ」と呼ぶときもある)、Q3:なめちゃいます(というよりもしっぽにつける)、です。でも、投票はしてません(笑)。

さて、雑感ですが、長くなっちゃったのでまずは5~9位を先にアップします。


●総合5位 ハビ君(22歳)/スペイン/SP=Satan Takes a Holiday(振付:デビッド・ウィルソン)、FS=ドラマ『ピーター・ガン』より/ハーレム・ノクターン(振付:デビッド・ウィルソン)

ハビ君は日本やアメリカと違ってスペイン代表確定でしょうから、今からバリバリやる必要はないんでしょうけど・・・SPは2位だったのに、まさかのFSでの撃沈ぶり。

SPの冒頭、衣装から判断するに道化師(音楽からは悪魔?)が人を小馬鹿にしているような振付を、肩の力を抜き切ってこなす動作はとても上手です。この点に関連して…そもそも姿勢が良い人ですが、特に良いと思うのは肩に力が入っておらずストンと下に落ちているところ。

この肩の落ち具合が象徴する「力まない」ムーブメントは彼の特徴の1つで、振付もその特徴を生かそうとしているように見えます。が、冒頭だけでなく全体を通して脱力系で貫徹されると、力まないナチュラルな動きというよりも、若干「流している」ように見える(実際、今回は初戦ということで流していたのかもしれません)。が、もしかして振付そのものが小手先を使った小さめのもので、つまんないのかも・・・判断が難しいな。もしハビ君が流しただけなら、肘をもっとちゃんと使うと多少印象が違ってくると思いますが。

FSも冒頭は力まずオチャメ系の振付を上手にこなしました。続いて序盤はSPよりも肘を使っているような気がしたのですが・・・ジャンプの失敗があまりにも続いてしまったためか、中盤からはきちんと動けず、結果流していましたね。

うーん、ここまで動きが悪いと、立ち止まって行う小芝居的な動きすらも、魅力減退・・・というか立ち止まっているだけに、更に悪印象というか。動きが悪く「もっと動きを~」と誰しもが思う中、その意に反して完全に動きを止めてしまう点は、「立ち止まり系」振付の大きな短所かもしれません。流れの悪く淀んだ川を、大きな岩で堰き止めて濁らせてしまう感じ?(え、ちょっと違う?)

●総合6位 むら君(22歳)/日本/SP=ミニーザムーチャー/ジャンピング・ジャック(振付:阿部奈々美)、FS=Shogun(振付:トム・ディクソン)

SP,カナダ大会に比べて階段を上がっているとは思います。もう少し肩の力を抜いた余裕が感じられればいんですけど、それは今シーズンの特殊性から難しいかもしれませんね。が、例えば冒頭の振付なんかは、思い切ってもっと脱力した方がカッコイイと思います。

昨季のFSショーグンが復活。衣装まで気負っている印象だったスパルタカスよりも、安心感があります。同じ力技系の音楽とはいえ、スパルタカスのようなザ・腕力みたいなものより、鋭く尖ったような、あるいは刀の細身を感じさせるようなキレのあるものの方が、無良君には合ってるんだろうな。動きもさすがにこなれてて、スパルタカスとは比べ物にならない。

●総合7位 アーロン君(21歳)/USA/SP=ある恋の物語(振付:パスカーレ・カメレンゴ)、FS=カルメン(モダンアレンジ)(振付:パスカーレ・カメレンゴローリー・ニコル ←コメントでご指摘頂き修正。ありがとうございました~

アメリカ大会の時からあれ?と思っていたんですが、この方は・・・もしかしてご自身の肉体が結構お好きなのかしら?SP・FSともに、シルエットを誇示するような、Vネックのド級にシンプルなピチピチ衣装。あ、もしかして装飾とか無駄な膨らみがあると、気になって演技に差し障りがあるとか?

SP・FSとも、音楽や演目が必要とするセクシーさや男の色気は衣装で充分ということなのかもしれませんが、正直、音楽表現としては物足りないと思います。SPでは、「多少くねくねしとけばいいだろ」的な?おざなりさが感じられるというか・・・この楽曲ならもっとリズムを利かせるべきかな、と。FSでは・・・解釈によりけりだけど、もっと何かあるでしょーよ。

●総合8位 メンショフさん(30歳)/ロシア/SP=Coultergeist(作曲:フィル・コウルター)、FS=Allegro Rose Night Run(作曲:ルネ・オーブリー)

SP,個性的な衣装。あの「手」は・・・ミケランジェロだわね。

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システィーナ礼拝堂の天井画の一部「アダムの創造」

メンショフさんのSP衣装の左肩にプリントされているのは、この絵の中で創造主がアダムに伸ばしている手で(この指先からアダムを創った)、同右腹にプリントされているのはアダムが伸ばしている手。ふふ、相変わらずメンショフさんってば、面白いわ。

私はメンショフさんの、人知れず(←実況&解説者にはほぼ全て無視されてる)物語を紡ぐプログラムを、偏愛しています。ええ、心から愛しています。
トリプルルッツで転倒した時、偶然にも音楽の空白地帯で、舞台上(氷上)の時が止まったみたいで・・・そういうところもメンショフさんの紡ぐ物語の一つのようで、もう何もかも好きです。

摩訶不思議でシュールな絵の中のマジシャンが、魔法のPop Up絵本のページを次々と開くように、淡々とした音楽を背景に様々な絵画的場面を繰り出していくようです。中盤、どこからか取りだした小鳥を空に飛ばして、音楽に小鳥のさえずりを加えて・・・それでも畳み掛けるように淡々と、でも何かがどこかへ昇っていくかのように音楽は続いていき・・・最後は彼の手の平に収まる小さな小箱(絵本)の中に全てをしまって、おしまい。

あの天井画から衣装のモチーフを取ったことも、それが「手」であることも、リンクしたものを感じさせ、彼の物語の深奥をもっと探りたくなります。まあ、旧約聖書の物語の一部を再現したって考えるのが最も妥当な考えなんでしょうけど・・・最初のポーズがおそらくアダム創造で、鳥を飛ばす動作は、大洪水の後に水が引いたかどうか確認するためノアが鳩を放しているところで、ラストはオリーブの葉を銜えて戻って来た鳩を手に取ったところ・・・ってな具合にね。でも、私は、それを踏まえた上で、それを超えた設定を考えるのが好きだな。

ご本人は技術的な失敗にがっかりなさったようなお顔でフィニッシュだったけど、私はメンショフ劇場が拝見できて、大変満足でした。

FSは昨季からの持ち越し。随所にコンテンポラリーダンスの振付を模した動きが入っており、アーティスティックな演目で私は大好き(ただしそれ系ダンサーの動きを念頭に置くと、メンショフさんの身体が硬いんだが…笑)。しかも、なんだかレベルアップしてる気がする!中盤の打楽器が印象的な音楽に合わせたカクカクした動き、まるで身体が鳴っているようで楽しい。終盤の少し焦燥感のある音楽が、観客の皆様の拍手によって迫力をどんどん増してて・・・拍手の音も演目の一部のようでした。観客の皆様、ヴェリーグッジョブ!

●総合9位 セルゲイ・ボロノフ(26歳)/ロシア/SP=二つのギター(振付:イリーナ・ジュク)、FS=A Los Amigos(作曲:アルマンド・ポンティエル)、ポル・ウナ・カペサ(作曲:カルロス・ガルデル)、タンゲーラ(作曲:マリアーノ・モーレス)、振付:イリヤ・アベルブフ

SP,ロシア民謡にしては最後のテンポアップが緩やかで、動作が流れず音楽に充分に追いついていたのが良かったと思います。ただ、動きとしては、キビキビとして綺麗でしたが、若干単調かな。

FSは、様々な楽曲を使っていますが、振付の表面をなぞるだけの段階であることと、技術要素を失敗した関係で音楽とずれた箇所も複数あって、いずれも動作と音楽との合致が薄く印象がほぼ残らないのが残念。
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by Koharu-annex | 2013-11-19 23:52 | 2013-2014 フィギュアスケート