もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

中国杯 男子雑感

気付いたらどこにも行かぬまま連休が終わっていました・・・。

久しぶりに寝違えて首が痛くてつらい。
楽天優勝セールで買い物し過ぎたかな~と、懐も心もちょっと痛い(夜中のネット通販ってホント危険ですわね)。

中国のバナーってアニメチックなものもあって、日本とはまた違った趣で面白い。

●総合1位 閻涵(17歳)/中国/SP=マイナーワルツ/ヴァイパーズ・ドラッグ(振付:ローリー・ニコル)、FS=グルメ・ワルツ・タルタール/美しき青きドナウ(振付:ローリー・ニコル)

中国男子で初めてのGPSゴールドメダル取得。おめでとう!
まずは昨シーズンの私のハンヤン君の感想を引用(四大陸のものです)。
うん、この人が目指すべきは、ずばり、「香港ノワール」でしょう(笑)。
「インファナルアフェア」は世界的にみても傑作映画だと思っているワタクシ(ディカプリオ君でリメイクしたハリウッド版は…だったが)。フィギュア界にも、あの世界観を託せる人材が出てきましたよ!

ガチンスキー君の無愛想とは類型を全く異にする、この無頼漢のような無愛想。
FSで音楽にクラシックを使っても、隠しきれない「下手に触れると怪我するぜ」な雰囲気。
♪ ナ~イフみたいにとがっては 触る者みな 傷つけた ♪ なんていう10代特有のものではなく(この手のタイプは20代になると頼りになる整備工のあんちゃんになったりする)、本質的なものを感じさせる。しかも、そこに、うっすら哀愁すら感じてしまうのは、私の単なる期待?

間違いなく青リンゴでありながら(その匂いもちゃんとします)、本質的なダンディズムを感じさせる、恐るべき16歳だわ。
この人は無理して笑うことないし(今も笑ってないけど)、無理してクラシックなんか使う必要ないと思いますよ。
頼むからガチンコで行ってくれ、香港ノワールに。
お願いだから、単なる「ちょっと怒ってるらしい若い中国人」で終わらんで欲しい。

SP,これ、大好きになりそうだな。根底に常に哀愁があるんだけど、コミカルタッチな音も入っている魅力的な音楽。小芝居的な動作がふんだんに盛り込まれていて、彼の今の魅力があふれてる。いつかゴッドファーザーが誰よりも似合うようになるわ、きっと(香港ノワール系の音楽って世界的にはなじみがないと思うので、やっぱりゴッドファーザーだな)。

FS、序盤の美しき青きドナウの部分では、この曲をやるならムーブメントを洗練させないと(でもちょっと無理)・・・と思っていたのですが。途中から映画「ハンニバル」の音楽(グルメ・ワルツ・タルタール)が絡むようになってから氷上の景色が一変。

良く覚えていないんだけど(そしてもう一度見る気も起らない)、そういえば映画ハンニバルでも美しき青きドナウがかかっていたような・・・(気のせい?)。ということは、この演目はまさにあの映画の世界観なわけかしら?ってことは、ハンヤンさんが演じているのってレクター!?うわ~、面白い。そうすると右肩の赤いキラキラは・・・血!?

●総合2位 マキシム・コフトゥン(18歳)/ロシア/SP=フラメンコ、FS=チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番

昨年のジュニアDGF金メダリストで、今回シニアGPSデビュー戦だそうで。
軸が取り易く、回転の速度が上がり易い、細長い身体は4回転やスピンにはメリットなのでしょうね(この点は羽生君と共通する)。

SPは、フラメンコ。冒頭から、男性フラメンコらしい足の動きが入ります(氷を無駄に削るな!と叱られそうで、見ててビクビク)。腕の動き、線は細いですがしっかりしていますし、何より男子選手の中ではかなり綺麗な部類に入ります。何でもないところで転倒しちゃったのは御愛嬌(ここも羽生君と似てるな。笑)。

FSは音楽も衣装も王道クラシック。端正な身のこなしに良く似合っていましたが、FSだけでも3回の4回転にトライしたので(うち2回は成功)、やはり少し疲れましたか。よく音楽についていっていましたが、曲の大きさに動きのスケールが追いついていない(特に後半)。

●総合3位 小塚君(24歳)/日本/SP=アンスクエアダンス(振付:シェイ=リーン・ボーン)、FS=序奏とロンド・カプリチオーソ(振付:マリーナ・ズエワ)

ベストな出来には程遠いのでしょうが、アメリカ大会より良くなったと思いました。あとはご本人もおっしゃる通りメンタルな問題をクリアすることなんでしょうね。五輪シーズンって恐ろしい。

何も言えないけど・・・唯一これだけは再度言わせて欲しい。
FSの衣装、変えて!(汗やら氷やらでこんなにビショビショなのは、いただけないわ!)

●総合4位 テン君(20歳)/カザフスタン/SP=サン=サーンス 死の舞踏(振付:ローリー・ニコル)、FS=バレエ『お嬢さんとならず者』より、映画『馬あぶ』より、バレエ『ボルト』より(作曲:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ)(振付:ローリー・ニコル)

アメリカ大会を怪我で欠場したテン君。今回も万全の体調でなかったようです。早く治して、万全の体調で五輪に臨めますように。

SP、万全ならば、テン君のキレのある身のこなしや、勢いのある直線的な動きに良く合った演目だと思います。FSは、ショスタコーヴィチのバレエ音楽をはじめ様々な音楽が散りばめられた楽曲。当時ボリショイで活躍したラトマンスキーの新振付で岩田さんが踊ったことなどが思い出されますが、今回のテン君は不調が前に出て乗り切れなかったかな。

●総合5位 リチャード・ドーンブッシュ(22歳)/米国/SP=Sons of Italy(振付:マーク・ピレイ)、ビートルズメドレー(振付:マーク・ピレイ)

SP,姿勢の微妙な悪さは相変わらずちょっと気になるけれども、もともと得意としていたコミカルな動きや、軽快な音楽に合わせた細かなステップは上手くなってる気がする。

FSはビートルズメドレーだけど、当然のことながら高橋さんの楽曲とは全く異なる音楽。前半には面白いアレンジがありましたが、後半は割とムード音楽的な平板な印象で・・・って言ったら悪いかしら。パフォーマンスとしては、メドレー楽曲の色が変わるごとに演技を変化させようと努力していましたが、ジャンプ不調に邪魔された感じ。

●総合6位 アモディオ君(23歳)/フランス/SP=ラ・クンパルシータほか(振付:ステファン・ランビエール)、FS=Under The Moon/Happy、バラ色の人生ほか

今年6月にモロゾフさんを離れたのですね。今回は今一つだったようですが、今後この変更が吉と出るよう祈っています。

SP、音楽をがちっと捕まえてこねくり回すような、音に対する独特のラテンな感性は相変わらず健在。このSPの音楽アレンジは、その彼の魅力を存分に見せてくれるものでした。ランビエールさんの振付も秀逸。

FSで見せてくれる茶目っ気あふれるコミカルなステップも、彼のとても素敵な特徴。今回はジャンプが不調で、全体的な出来は悪かった。でも、彼はジャンプの出来が最悪でも、落ち込んだ顔で委縮したステップに陥るのではなく、パッと切り替えて楽しそうな顔でステップを踏むところが立派。途中何度も立ち止まるのは振付なのか(ならばやり過ぎ感が)、単に疲れただけなのか・・・。

●総合7位 ペーター(ぺテル)・リーバース(25歳)/ドイツ/SP=Clocks 演奏:2CELLOS feat.ラン・ラン、FS=リヴ・フォーエヴァー スメルズ・ライク・ティーン・スピリット 演奏:デイヴィッド・ギャレット

SPもFSも水色を利かせた、面白い衣装。上半身の姿勢の美しさを強調したかったのかな。パフォーマンスとしては、いずれも抒情的なものに少々欠け、失敗を最小限に収めようと慎重にこなして終わった印象です。

●総合8位 宋楠(23歳)/中国/SP=ギターコンチェルト(振付:ローリー・ニコル)、FS=映画『ミッション』より(振付:ローリー・ニコル)

SP、以前小塚君が使用していた懐かしい曲。その印象が強すぎるのか、スケートがもっと伸びて、音楽と併せて爽快感を出して欲しいなあと思う。柔らかい雰囲気は良く出ていましたが。

FS、なぜこの音楽にこのデザインなの?という以前に、脇汗が目立つ衣装はダメ。以前よりずっと柔らかい動きが板についてきたのですが(ローリーさんの功績?)、後半からの音楽が変化するところでは力強さが欲しいと思いました。体力的な問題でしょうか。

●総合9位 王一(21歳)/中国/SP=A Beautiful Storm、FS=四季byヴィヴァルディ

SP、あまりにも淡々と平板に過ぎていってしまいました・・・。
FS、今季は男子でヴィヴァルディの四季を選択している選手が多いけれど、王さんの演目の振付はちとダサく、ご本人のこなしも一部適当な感じ。しかし、SPに比べてこちらの方がよく音楽を聴いているようで、ご本人のパッションも感じられました。
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by Koharu-annex | 2013-11-05 10:31 | 2013-2014 フィギュアスケート