もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

四大陸 女子雑感

相変わらず、日本語の不自由さにかけては右に出る者がいない塩原アナの実況。年を重ねるごとに日本語の壊れ具合に拍車がかかっているけど、大丈夫かしらね。

ジジュン・リちゃんのSP実況では、「(ダークアイズの曲とともに)演技の方が始まりました。」って、ここ10年以上ずっと指摘され続けてるファミレスバイトのトホホ語まで披露し、アナウンサーの自覚すら持ち合わせていないことまでも披露。

北京の大気汚染なみのポエム公害以前に、職業人としての人となりに疑問を感じるよ。社内で給料泥棒として問題にする声は挙がらないのかしら。挙がらないのなら、そこも問題だと思うけど、どうなのよ。


●1位/浅田真央(22歳)/日本
SP: I Got Rhythm
FS: 白鳥の湖

SPでは、トリプルアクセルが美しく決まり、GOEも加算されました(最終的に10.07)。踊り見の私ですら、点数がどんと出たことはやっぱり嬉しかったですよ。
ただスコア(こちら)を見ると、左から4番目のジャッジ、真央ちゃんへの評価が異常に辛いな(特に5コンポーネンツ)。このジャッジ、真央ちゃんへの採点に限らず、他のジャッジの採点からしばしば浮いちゃってる。
例えば、あっこ姉さんへの評価は異常に高く、かなこちゃんやガオちゃんへの評価も上昇気味。他方で、ジジュン・リちゃんやクエイシン・ジャンちゃんへの評価はかなり下降気味。
あくまで他の方の採点と比較しての話だけど、この方、個人的な好み・偏見を反映させたと邪推されても仕方がないほどの偏りがあるように感じられ、なかなか興味深い。

まあ、採点についてはどうでもいいや。
真央ちゃんのSPでの圧巻は、ステップでしょう!
これまでの中で最高に勢いがあって、楽しそうで、力強くも軽やかで、素晴らしいステップでした。最後のポーズが勢いあまった感じで終わったことも、むしろ見る者の興奮を後押ししました。

また、3Aを取り戻したこの方の笑顔が、どんなに沢山の人に幸せを運んできたか。当の真央ちゃんは想像もできないだろうけれども、そのパワーは凄まじいものがありました。3Aの復活まで長かったけど、本当に忍耐強くよく頑張られましたよね。

FSの新衣装、羽がたくさんついてて、とても可愛い。バレエの白鳥の湖の衣装では、昔に比べて最近は羽根をつけない(付けても少量)のものが多いように感じていますが、やっぱり羽根のたっぷりある衣装は白鳥の王道でしょう。

3Aだけでなく3‐3も入れるなど現在考えられるマックスのプログラム構成で臨んだためでしょうか、前半はかなり慎重な様子で、スピード感や勢いが前日のSPとは随分違うように感じられました。
動きがいつものFSとも違うと感じたのは、前半のコンビネーションスピン。序盤で入れられているウィンドミル・スピンが、これまでの真央ちゃんからは考えられないくらい微妙なポジション。録画で確認しましたが、NHK杯でも全日本でも、もっと頭が下がって角度が出ています。

なので、ワタクシ微妙に心配しながら見ていたのですが、後半は素晴らしい巻き返し。3‐2‐2の3連続が決まったのは大きかったですね。また、ステップの中で3回ほど組み込まれているイリュージョンでは、ウィンドミルの時とは異なり、いずれもいつもの通り頭がすごく下までさがってました。

さすがにステップの後半では少々疲れてしまったように見受けられましたが、これは3Aと3‐3を入れた構成にしたことを思えば、仕方のないことなのでしょう。ギリギリのところまでやっているというか、非常に体力の必要なFSですね。
が、「練習通りでしたね、先生。」という真央ちゃんの言葉が、なんとも頼もしい。ワールドで完成版を見られることを楽しみにしています。

ちなみに、NHK杯や全日本で、真央ちゃんを実際に生で見た時の印象なんですけども。
テレビ画面で見るよりももっと身体が大きく感じました。テレビの印象よりも、身長が高く手足もずっと長く感じましたし、応分の身体のしっかりさを感じました。あの身体の大きさで、あそこまで軽やかにスムーズに身体を動かせるということは、身体能力も身体のコントロール力も高いということです。

頭一つ抜けたスタイルの美しさと、その身体が作る造形美の素晴らしさは、日本人バレエダンサーで言うと上野水香さんタイプ。(ちなみに、上野さんの動画がネット上にいくつかありますが、どれも彼女の美しさの半分も伝わらないと思います。踊り自体は好き嫌いがかなり出るタイプですが、生の舞台で目の当たりにする、彼女のスタイルと、彼女が作りだす造形美の美しさは、息をのむほどです。) 真央ちゃんって、純粋に、大変に美しい人です。テレビ画面での印象よりも、生の方が、ずっとずっと美しいです。

●2位/鈴木明子(27歳)/日本
SP: 映画「キルビル」、映画「レジェンド・オブ・メキシコ」より
FS: 「О」byシルク・ド・ソレイユ

SPの冒頭3-3、キュッとキレがあって綺麗でした。もちろん女子選手では珍しいほどの「カッコ良い」仕上がりも見事。優れた舞踊でありながら、格闘技のような力強さを兼ね備えることができるのは、踊りに対する感性の高さに由来すると思われます。この点は、他の追随を許さないレベルの高さではないでしょうか。

FS、全日本以来崩れていたようですが、復調の兆しが感じられ、ほっとしました。
ただ、NHK杯では、ほぼノーミスの素晴らしい演技で会場は大盛り上がりだっただけに、当時のメンバーからは、「あのとき生で完璧な演技が見られたのはラッキーだった」とメールが。

NHK杯・全日本と、生で演技を見たから余計にそう思うのですけれども、あっこ姉さんは、脚のラインに気をつけないと少し損をするかもしれない。もともとテレビ画面で見ている段階から、膝が割と出ているタイプだと思っていましたが、生で見ると、FSの時に膝がかなり目立ってしまってるなと。

身体を使った表現の美しさを競う場合、どの部分も美しい方が良い。で、脚の美しさという観点から見た場合、膝は引っ込んでいる方が良い。バレエダンサーや新体操の選手等で脚のラインの美しさで有名な方というのは、膝が内側に入っていて、脚が弓なりのラインを描きます。
もう随分前ですが、体操の五輪メダリストの方(森末慎二さんだったと思う)が過去のエピソードとして、膝が出ているタイプの選手は、脚のラインを美しくするために毎日膝を上から押さえるストレッチをするのだけど、自分は押さえ過ぎて膝のお皿を痛めてしまった、という話をなさっていたんです。男子の体操でも、理想的な膝って引っ込み系なんだな~と思った次第。

で、あっこ姉さんの膝の話に戻りますとですね、SPでは、力強さを出すために身体で直線的なラインを出すことを意識しているのでしょう、膝が出ていることは殆ど目立ちません。
ところが、FSでは、そういう意識がないからか膝がかなり目立つことがあります。そして、その目立ち具合というのが、「あー、膝が出てるタイプなのねー」に留まらず、「これって脚が伸びてないんじゃない?」という誤解につながる恐れが多分にあるように思う。それぐらい、出てる。(神演技と言われたNHK杯のあっこ姉さんのFSについて、以前コメント欄で私が書いた「違和感」というのは、この膝の件です。)

舞踊的な観点から言うと、この「脚が伸びてない?」(=膝が曲がっている)という誤解を受けることは、とても損です。なので、あっこ姉さんには、どの演目においても、こと脚に関しては「直線的なライン」を意識して欲しいなあと思う次第です。

●3位/村上佳菜子(18歳)/日本
SP: Prayer for TayLor
FS: アストル・ピアソラ・メドレー 

衣装替えして心機一転といったところでしょうか。
が、SPの衣装、スカートの後ろの一部分だけモスグリーンってどうかしらね?ピンクの生菓子にちょこっとカビが生えてきちゃったように見えちゃったわよ。あと、私の好み的には、FSの赤い髪飾りはもう少し大きい方がいいな。

音楽にきっちり乗ったメリハリの利いたムーブメントが出来ることは、彼女の大きな強みですね。何度見ても、本当に見事です。また、一つ一つのムーブメントを丁寧に、かつナチュラルに最後まできっちり伸びきるのも素晴らしい。これって、踊り心が十二分にあることの証左の1つです。

SPのフィニッシュ後に見せたような弾ける笑顔を、演技中にもできるような音楽の選択をして欲しい、というのが私の願いであることは変わらないけれども、まあ、多くは言いますまい。

FS、相変わらず二人で踊っているとは感じられなかったけど、今まで私がタンゴを使ったスケートを見て「2人」を感じたのは高橋さんだけで女性では誰もいないので、その点は別段問題ないでしょ。むしろ非常に上手に踊っていたと思います。

ただ、「踊り」の素晴らしさに比べると、確かに少々足元はおぼつかないように感じます。ステップのところでも、もう少しスケートが伸びたり滑ったりした方がいいですし、エッジももう少し深い方が・・・とも。(←と、こういう風に自然に感じるところまで、ワタクシもきましたよ、皆様!!)

●4位/クリスティーナ・ガオ(18歳)/US
SP: 「Close Without Touching」 by D.アーカンストーン
FS: リベルタンゴ

細い枝のような体つきでしたが、少し丸味を帯びて女性らしくなってきました。加えてヘアスタイルやメイクも少し(だけだけど・・・)改善されてきましたね。FSの衣装、とても素敵で似合っています。

以前から指摘しちゃってる部分ですが、柔軟性がない上に姿勢が悪いこと、さらには踊り心がかなり低いことから、動きがぎこちない。技術的には優れているのでしょうが、舞踊面からみると、残念と言わざるを得ません。今のままの柔軟性であっても、単純に振付の一つ一つについて、身体の部位を伸ばしきって動作をこなすことができれば、かなり印象が異なるのでしょうけれども・・・。今は中途半端な動きをするだけで次の動作にうつることの連続で、あまりにもおざなり過ぎる。

ところで、NHK杯の際、未来ちゃんをかなこちゃんに間違えた友人は、ガオちゃんを見て「荒川静香に似てる。」とメールを寄越しました。誰でも日本人選手に引き寄せちゃうらしい(笑)。でもちょっと似てる?

●5位/ジジュン・リ(16歳)/中国
SP: 黒い瞳
FS: 眠れる森の美女

可愛いなあ。ジジュン・リちゃんって、本当に愛らしい。
小柄でまだか細いからでしょうか、バランスが安定しているので、スピンやツイズルの時にはまるで小さなコマが回っているようです。
ただ、年齢を考えると今後身体が女性らしく成長していくことは否めず、そうなったときの身体のコントロールが問題になるのでしょうね。

FS、序盤のフロリナ王女と青い鳥のPDDの音楽も、中盤のオーロラ姫とデジレ王子のPDDの音楽も、終盤のローズアダージョの音楽も、全てテンポが若干速め。ボリショイなどのトップカンパニーでは、これよりもテンポが遅めです(テンポが遅くなるほど踊るのは難しくなる)。速いテンポは、若いダンサーのコンクール等で使われることが多いので、このテンポ感はうら若いジジュン・リちゃんには「いかにも」な感じがしたのでした。

●6位/グレイシー・ゴールド(17歳)/US
SP: ミュージカル「パジャマゲーム」より
FS: 映画「ライフ・イズ・ビューティフル」より

ゴールドさんって、ものごっつ美人というわけではないですが(私はどっちかっていうとファニーフェイスだと思う)、華がありますよね。
クラシカルなドレスも似合いそうですが、SPのレッドカラント(赤房スグリ)色の衣装、こんな彩度の高い赤が似合う人もなかなか珍しくて、よろしいのではないでしょうか。FSの衣装もキラキラの入り具合がSPと同じ傾向。この鮮やかなブルーも、ゴールドさんの肌の色に映えて、とても綺麗。

SPはフォッシー振付のミュージカルが原曲。このミュージカル「パジャマゲーム」、私は未見なのですが、ゴールドさんの演技を見ていると、おそらくミュージカルの振付を意識したであろうと推測されるマイムのような振付が入っていて楽しい。ミュージカルをいつか見ねばと思わせます(フォッシーの振付って楽しいしね!)。

FSは、ジャンプで失敗が散見されましたが、スピンがとても綺麗でした。
この方ね、腕を上にあげる動作の時、ブンブンという感じではないんだけど、若木のような勢いがあって元気なのね。それは表現面の未熟さの裏返しでもあるのだけど、瑞々しい若さが感じられてちょっと可愛い。

●7位/ケイトリン・オズモンド(17歳)/カナダ
SP: マンボNo.8、ゴールド・パピヨン
FS: カルメン組曲 byビゼー

SP、彼女の肉感的な見かけと本来持っているコケティッシュ(の語感よりも性的に感じる)な雰囲気に、この音楽と振付をマッチングさせた場合、多少の下品さが出てきてしまうことは否めませんが、それにちょっとした嫌悪感を感じるかどうかは人によりけりでしょうか。

FSでは、むっちむちの身体ながら、キレのある動きを見せていました。しかし、細部が粗く、全体的に乱暴な印象すら残します。カナダの選手って、ファヌーフさんといい、ラコステさんといい、多かれ少なかれ女子にこの手の傾向がありますね。男子のチャンさんやレイノルズさんには全く見られないことが、不思議というか面白いところです。
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by koharu-annex | 2013-02-25 00:13 | 2012-2013 フィギュアスケート