もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

フランス杯 男子雑感

●1位/無良崇人(21歳)/日本
SPはマラゲーニャ、FSはゲーム『Shogun Ⅱ Total War』より Ona Hei、For the Daimyo。

SPもFSも、堂々と自信たっぷりに踊ってもらいたい演目ですが、まだまだ初々しい印象です。
決めのポーズでアクセントをつけたり、メリハリを効かせようとする意識はあって、実際トライしているのですが、あと10倍大げさにする気持ちでやれば丁度良いくらいかも!遠慮は禁物、どんどん前に出る気持ちでやって欲しいわ~
表彰式の時も慣れない様子で初々しい感じがしました。これからどんどん上位に入って、慣れた様子で堂々と表彰台に向かえるようになって欲しい。頑張れ。

難癖レベルの話ですが、日本的(戦国武将的?)なマイムや動作って外国人の振付家は知らないでしょうから、FSの振り付けは日本人の方がより世界観を出せたんじゃないかなあ、と思う次第。

それにしても、佐野のおっちゃんの解説、FSで4回転決めたら「いーねー、いーねー、いーね、いーね、いーねっっっ!!!」、「このままいってね、このまんま」って。いつものこととはいえ、解説になってないっぷりが絶好調でしたね(笑)。

●2位/ジェレミー・アボット(27歳)/アメリカ
SPはスパイ、FSはミュージカル『レ・ミゼラブル』より「彼を帰して」。

大柄でスタイルの良いスパイが、ちょいとおちゃめに暗躍するSP、悲劇の中で祈りを純化していくような透明なFS。今季の演目、どちらもアボット君の良いところが見事に引き出された演目ではないでしょうか。

FSでは細かなミスが複数あったようですが、スケートアメリカの時と比べれば出来は雲泥の差で素晴らしい。まあ、私なんぞはスケートアメリカの時でも、この楽曲とアボット君の伸びのある滑りと雰囲気のマッチぶりに惚れてましたから、出来の悪さは気になりませんでしたが。

●3位/フローラン・アモディオ(22歳)/フランス
SPはファルーカス、FSはBroken Sorrow、To Build a Home(BS朝日では実況が「ジャンピング・ジャックほか」と紹介していましたが、違いますよね)。

SP7位からFS1位で、表彰台へ。諦めない不屈の闘志がえ見て取れた見事な試合でした。SPのキスクラでの、がっくりうなだれて頭を上げられない姿も、FSのキスクラでの、闘志が実を結んだ喜び様も、あまりに「まんまの率直さ」であるが故に、人の心をつかんでしまうアモディオ君なのでした。

FS、もとからリズム感については傑出したものを持ってらっしゃいましたが、マイムも含めて「踊り」が上手くなりました。それよりも更に上手くなったのは、踊りに情感を乗せることで、著しい成長が見られます。
この演目の振付には、具象的なものから比較的抽象的なものまで、様々な特徴的な振付が入っていますが(モロゾフさんにしては洗練された部類に入ると思う)、アモディオ君は躊躇することなくその世界にどっぷり入って、自信たっぷりにこなしていきます。ガラスの箱に入れられたような閉塞感、何かを得て、またそれを失ってしまうような無常感、人生を象徴する何かをくみ取れそうな素敵な作品に仕上がっていました。

●4位/ブライアン・ジュベール(28歳)/フランス
SPは昨季から持ち越しのジェネシスほか、FSは映画「インセプション」より。

SPで4回転を鮮やかに決め、久々に曇りのない笑顔を見ることができたのは嬉しかったなあ。
実況によると、ジュベールさんがこの演目で表現したいのは「人間の中にある二面性のようなもの」だそうで。それをそのまま感じられるかと問われれば、即座に首肯出来かねるところはあるのだけれども、この演目は彼に妙にマッチしていると思います。

FSの衣装がまた個性的で、ジュベールさんらしい。映画の世界観とは全く異なるアプローチだったようですが、ジャンプの調子が悪くてその全貌が拝見できず、残念。

●5位/宋楠(22歳)/中国
SPはミドル・イースト・サイド、FSは交響曲第4番ほか(チャイコフスキー)。

中国杯ではリッポン君と衝突してしまい、棄権となってしまいましたが、今回もその影響が見て取れました。FSでは調子を上げてきていましたが、この方が本来持っている元気、スピード、勢い、力みみたいなものが、どれもありませんでしたよね・・・。特にSPはあまりに動きにキレがなくて、真面目に心配しましたよ。

昨季よりも振付が洗練されたと思ったら、今季の振り付けはジェフリー・バトルさんなんですね。納得。

●6位/関金林(23歳)/中国
SPは死の舞踏、FSはパーカッション・カルメン。
中国杯にも出たとのことですが、地上波では放送されなかったので、今回(BS朝日を録画)が初見です。

SP、冒頭とラストの動きが面白いですね。途中、「死の舞踏」(=骸骨ダンス)を模した楽しい振付が入っているのですが、こなしきれずちょっと残念。

FSはカルメンですが、そもそも、男性のカルメンは、こつまらないものが多いですね。関さんの今回の作品は、一貫したストーリー性を目指したというよりも、典型的な雰囲気を借りるだけの作品だったと思います。
序盤は悲劇を匂わせる静かで低い音楽、中盤は動的な音楽、後半は情緒的で静的な音楽から盛り上がる音楽へ、それぞれ適当に選択して、スペインっぽい振付を時々入れました、的な?闘牛士の格好してないだけ良かったかな~。まあ一言で総括すると、「つまらん」ってことになるんであります。

●7位/シャフィック・ベセリエ(23歳)/フランス
SPはピアノ協奏曲イ単調(byグリーグ)、FSはフリースタイラーほか(by HONDALADY?)。

SPは、五線譜や音符、ト音記号がキラキラのラインストーンで描かれているキュートな衣装。楽曲がポップにアレンジされていましたが、アップテンポ過ぎたのか遅れ気味になってしまいました。

FSはテクノっぽい楽曲で始まる、とても個性的な演目。衣装も意味不明一歩手前の派手さで、さすがおフラ~ンス。楽曲と衣装で表現している何らかの趣旨やコンセプトがあるのでしょうけれども、そこは分かりませんでした。。。

●8位/トマシュ・ベルネル(26歳)/チェコ
SPは映画「ドラキュラ」より、FSは「スイングがなければ意味がない」ほか。

ジャンプの調子が悪過ぎて、見てて辛いほどでした。ただ、やはりこの方、表現面でセンスがあるので、絶不調の中にもキラリと光る所作やムーブメントがありました。完成形を見たいけれども、なかなか難しいでしょうか。。。

●棄権/ヨリック・ヘンドリクス(20歳)/ベルギー
SPはクライ・ミー・ア・リヴァーほか。
初めてのグランプリシリーズで棄権となってしまったとは・・・私もFSが見られなくて残念だよ。SPでは4位だったのに・・・。

バレエジャンプ、佐野のおっちゃんもほめていたけど、確かに綺麗でした!
肩甲骨の稼働域が広く、且つ動きがスムーズで、肩が回るようによく腕が動きます。スピンの時の柔軟性や、身体のコントロール力も高く、この方、ポテンシャル高いのでは~?
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by koharu-annex | 2012-11-21 22:48 | 2012-2013 フィギュアスケート