もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

世界選手権 男子SP

いろんな意味で波乱万丈なSPでございましたわね。

●ブライアン・ジュベール(27歳)フランス/「Genesis」by Justice、Daft Punk/4位 83.47(44.35、39.12)
うわ~~~~!!!ジュベールだ!ジュベールだ!ジュベールだーーーーーっ!!!!!

出場されることは事前に存じ上げてましたが、実際にTV画面で見ると、興奮してしまいました(笑)。は~。

4回転ほかジャンプの成功は勿論ですが、ちょっと変てこりん・・・もとい、個性的な衣装も、ほへ?と思ってしまう個性的な振付も、何もかも嬉しくて、満面の笑みで見てしまいましたよ。真下に振り下ろした空手チョップみたいな振付は、何か意味するところがあるんだろうか?知りたい(笑)。

従来、彼のことを愛するファンの方々から、「愛すべき筋肉脳」とか「4回転バカなんだけど・・・」というコメントをよく頂いていたのですが、そんな書き込みをして下さった皆様もきっと喜んでいらっしゃるでしょうね。

いや~。久しぶりにスカッとした彼の演技を見ました。羽生君やガチンスキー君など若手も注目される中、ジュベール君の「繊細な芳香」をまといながらも男らしさ漂う肢体が、20代後半のスケーターにしか出せないスケールの大きな魅力と圧倒的な存在感があることを見せつけてくれました。

●アダム・リッポン(22歳)US/「コロブチカ」by Bond/10位 73.55(37.77、35.78)
3‐3が成功したので、波に乗れるか?と思ったのですが、その後ジャンプに立て続けに失敗した後、身体がガクンと重くなったように感じました。

シーズン通して、後半にかけてテンポアップする音楽についていけない場面が多かったのですが、今回もそうでしたね・・・。フィニッシュも音楽と微妙に合わなかったですし。

●パトリック・チャン(20歳)カナダ/テイク・ファイブ/1位 89.41(46.24、43.17)
うーん、これでシーズンベストかあ。まあ、フェンスにぶち当たったり(GPFね)、いろいろあったからなあ~。

多くの選手が4回転にトライする中で目立っていたのですが、チャンさんって、スピン時やジャンプのランディング時のスケーティングがとても綺麗なのですね。擬態語で申し訳ないけど、「ザスッ」みたいなものがないし、氷カス全然飛ばないですし。

私は、テイクファイブにはもう少し洒脱な演技の方がって思うけど、チャンさんの能天気さが前面にでた演技も、それはそれで味があるような気がしてきた(笑)。軽く表面をスリップしていくという感じというか、バーで常に女の子に声かけてるんだけど、いつも軽くいなされて、本人は肩すくめるんだけど全くめげてない感じというか。

●サミュエル・コンテスティ(29歳)イタリア/「ハンガリー行進曲」「泥棒かささぎ」序曲「1812年」/11位 
彼らしい小技が随所に仕込まれた楽しい演目でした。

毎回思うのですが、彼は、このようなちょっと泥臭い演目を選択することによって、姿勢が悪く動作に洗練さが欠けるという短所を、むしろ演目の「役柄」に合致させる方向に転換させることに成功していますよね。

●ミハル・ブレジナ(22歳)チェコ/Best of Kodo/2位 87.67(48.70、38.97)
衣装の前面に描かれている模様、龍と対峙しているのが「コブラ」(?)なのが気になる(笑)。日本だと、伝統的には虎だよ~、と誰か言って差し上げて~。

ファイナル含めGPSには4回出ていましたが、最後に息切れすることが多かったのですよね。が、今回は、息切れを最小限にできていたことが、とても良かった。3つ目のジャンプに4回転を持ってくるという構成(実況と解説がともに「決まったーっ!」と叫んだときには笑ってしまった)も含め、構成を工夫してきたのでしょうね。

気持ちも乗ってきたのでしょう、身体のキレも素晴らしく、イナセな雰囲気が出ていました。近所の祭りに、こんな兄ちゃんがいたら楽しいな~と思っちゃいましたよ。

●高橋大輔(26歳)日本/「In The Garden of Souls」by VAS/3位 85.72(43.43、42.29)
4-3、6分間練習では綺麗に決まっていたので、本当に残念です。あ、そういえば、6分間練習の時のスピン、身体の軸が真上に綺麗に引き上げられていて、バレエレッスンの成果を見た気がしました。

最後のジャンプのトリプルルッツ、とても余裕があって綺麗だと思ったら、GOEで1.3加点もらってました。納得。また、ステップは、たたみかけるように迫ってくる素晴らしい出来で、GOEの加点も非常に高い(1.7)。これも納得。

何かが降りてきた演技ではなかったけれども、精神世界の深みに突入していくようなこの楽曲の世界観を、理屈じゃなく圧倒的なリアリティと説得力をもって体現していく演技は彼にしかできないものでしょうね。

●ジェレミー・アボット(26歳)US/「素敵なあなた」by B.グッドマン、映画「スウィング・キッズ」より/9位 74.85(34.64、41.21) 
演技の前に、役柄に呼応したちょっとおどけたような仕草をしましたよね。アボット君にはあまりない行動だったので、逆にすごく心配になってしまったのでした。

そしたら、案の定で。
落ち込まずに小技を効かせ続ける彼が、少し、辛く見えてしまったのでした。
もう、キスクラの様子は、見てられませんでしたよ・・・。

●アルトゥール・ガチンスキー(18歳)ロシア/Saint Louis Blues/16位 68.50(31.39、37.11)
身体の動きが全く悪い。。。気分だけの問題なのかどうかは不明だけど、本人にとっては苦い結果となってしまいました。FSで弾けてくれると嬉しいのだけど・・・。

●フローラン・アモディオ(21歳)フランス/映画「ティアーズ・オブ・ザ・サン」より/6位 79.96(42.82、38.14)
GPSの時とは演目を変更したのですね。安藤さんに良く似合うと感じる楽曲ですが、アモディオ君には・・・うーん、難しかったかな。

必死で食らいついていっているのは良く分かるんですが、アモディオ君の長所がむしろ封印される結果にしかならなかったかな~という印象です。また、アモディオ君、上半身をよく動かすだけに、下半身が心もとない感じが目立ってしまいますね。この楽曲だとその短所が余計強調されてしまうかな、と。

●羽生結弦(17歳)日本/「12のエチュード」より「悲愴」byスクリャーピン/7位 77.07(38.68、38.39)
あのね、皆様。言ってもいいかなあ。

私、彼を愛しているかもしれない。

あ、もっと正確に言わないといけませんわね。

私、彼の「美しさ」を愛していると思う。うん。多分、これは愛だと思う。

3回転が1回転になっちゃったけれども、終始一貫して、手足の長さを生かした大きな動きや、振り返ると彼の人生の中で「この年代特有の柔軟性」となるであろう身体の「しなり」は、とても魅力的です。ただ、スローなムーブメントの際に、もう一伸びスケートが伸びると、彼の繊細な雄大さがもっと出るんだろうなあ、と思ったりします。

うふふ。「7位で77.07」なんですよね。ラッキー数字の7つながり。ちょっとゲンが良いなと思ったり。

●小塚崇彦(23歳)日本/「Inner Urge」byヘンダーソン/13位 71.78(35.96、37.82)
ええとね、これ、ご本人の性格上、すぐには明らかにしないかもしれないけど、体調悪くないですかね?顔色も唇の色も悪いし。あと、靴も問題があるんじゃないですかね?ランディングの時とか、ご本人の感覚とは靴の滑りとか体重がかかった際の持ち堪え具合とかそういうものが、微妙にズレてる感じがする。

彼、今シーズン、SPもFSも全て2位なんですよね。つまりは、優勝こそ逃しているものの、演技自体は高めで安定しているわけで。そうすると、今回の結果は何か突発的な要因があったと考えるのが論理的だと思うのですが。。。

何にせよ、彼は今シーズンの目標を「表現」に置いていたにも関わらず、最後の試合でジャンプで足元をすくわれるとは・・・人生ままならないなあ。

サミュエルハビエル(←コメントでご指摘受けたので訂正。すんません)・フェルナンデス(20歳)スペイン/「I love Paris」byザ・ウィットネス、「プチ・フルール」by H.レネ/5位 81.87(43.72、38.15)
冒頭、緊張しているように見えましたが、ジャンプを決めて安心しましたかね。

スペインの応援団が、集団で国旗の色(黄色・赤色)で身を固めているのが楽しかったです。サッカーじゃなくても、ちゃんと応援してくれて良かったね。きっとフェルナンデス君も元気をもらえたことでしょう。FSも頑張れ。

●トマシュ・ベルネル(25歳)チェコ/「カルミナ・ブラーナ」byオルフ/14位
カルミナ・ブラーナって、調子が悪いとこの楽曲の強さに押しつぶされるリスクがありますね。ジャンプの失敗はありましたが、ベルネルさんはこの強さに押しつぶされずに頑張ったと思います。

ベテランでも最終滑走は辛いですね。。。
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by koharu-annex | 2012-03-31 20:19 | 2011-2012 フィギュアスケート