もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

全日本 男子フリー

皆様、あけましておめでとうございます。
今年もぼちぼちの更新になると思いますが、よろしくお願いします。

そして、ジョニーさん、ご結婚おめでとうございます。
お相手の弁護士さんとのツーショット写真を拝見しましたが、美男美男でとてもお似合いのカップルだと思いましたよ~。お幸せに。

●無良崇人(20歳)/Slow dancing in the big city/FS144.16(74.06、70.10) 総合5位204.21
昨年の高橋さんと同じ楽曲ですが、アレンジが異なるせいか印象もだいぶ違いますね。もちろん高橋さんのあの名演技の印象は強烈なので、意識的・無意識的に比較されることは避けがたく、そこはチャレンジングな選択なのかもしれません。

その点はおくとしても、私は、SPに引き続きこの楽曲についても、弦楽器の印象的な響きに、無良さんが動きを合わせることができていないように思います。私は彼の演技は殆ど見たことがないので、まずは彼の野性味を生かした演目が見たいなあ、と思ってしまいました。

●宇野昌麿(14歳)/ツィガーヌbyM.ラヴェル/FS126.93(63.63、64.30) 総合9位190.42
ツィガーヌ!!バランシンがこの楽曲でバレエ作品をつくってるけど、そこは無視して。ベタだけど、例えばあっこ姉さんなどにはピッタリな楽曲と思うけど、ほー、14歳の宇野さんが。
と思って見始めたら、あらま~!この動きは!

生来の音楽性が高いのはもちろんですが、これは音楽を聴きこんでいますねえ。この年齢で、ここまできちんと音楽を聴きこみ身体に叩きこんだ上で表現していることが、まずすごいと思う。身体が小さいためにぱっと見では見過ごしてしまいそうですが、じっくり見ると、全体を通して細かく音取りして微妙な身体のムーブメントを作り出しています。そしていずれも音楽との密着度がとても高い。快感を覚えるほどです。
また、そのような細かなムーブメントを連続して行うことを可能にする身体のコントロール力も高い(もちろんこの点は小柄なことが有利に働いているけれども、小柄な人が全員出来るわけではない)。かつ、身体表現が巧み。しかも、スタミナがあって最後まで体力が落ちない。
これら諸々、年齢を考えると驚異的ではないでしょうか。

友が「宇野君に萌え」とメールで書いてきて、40代女子が「萌え」とか書かんでも、と眉間に皺が寄ったのだけど、そういう気持ちになる人がいるのは理解できました。
ただ・・・「萌え」は、今後も、私の使用単語には断じて入れないけどね。

●町田樹(21歳)/ドン・キホーテbyミンクス/FS138.84(68.44、70.40) 総合4位213.48
ああ、本当にドン・キホーテの音楽でフィギュアを見るのは辛い・・・。
この演目はバレエでは超絶技巧オンパレード、そしてあっかるいアホみたいなお話で舞台上もにぎやか、跳ねる様な楽しい踊りの数々が繰り広げられる演目で、上演回数も多い。ゆえに記憶にしみついているので、音楽を聴くと踊りが目の前に浮かぶのね~。それを消しながらスケート見ないといけないので、本当に大変でござる。
とはいえ、町田さんの衣装は、バレエ「ドン・キホーテ」の主役バジル(の最後の結婚式の場面)のものですし、振付もバジルを意識した箇所がいくつもあって、バレエ見ゆえに楽しめる部分もたくさんありました。

振付がランビエールさんということですが、町田さんはランビエールさんが踊る姿を心に焼き付けて、それを念頭に置いているのでしょうねえ。まるで影のようにランビエールさんの幻影が見えます。身体使いやポージングが町田さんというよりもランビエールさんなのね。映像で何度も確認するような練習もすごくしたのだと思う。

努力のかいあっていつもの町田さんよりもずっと踊れてると思います。が、ランビエールさんの幻影が見えてしまうのは表現者という意味では、損だな~という感じもする。町田さんのいかにも日本人的な体型を考えるとランビエールさんの動きをほぼほぼマスターした今、わたくしは、是非、町田さんに、熊川さんのドンキホーテを観ることをお勧めしたい。
熊川さんのバジルは、世界一だと私は思っています。しかし、熊川さんは、手足が短く(特に脚の短さは…)、顔と頭が大きく、決してバレエダンサーとして美しい見ばえをもっているわけではない(むしろ対極)。でも、世界一なの(笑)。熊川さんを世界一のバジルたらしめている「動き」の極意を、町田さんの吸収力でもってゲットして欲しいと思う次第。

●田中刑事(17才)/映画「アンタッチャブル」より/FS133.97(69.77、65.20) 総合7位201.45
同じサントラの使用でも、ブレジナさんの音楽のチョイスよりも、私は田中さんの方が好きかも。
ただ、体力不足になりがちなブレジナさんの演目よりも、音楽面の壮大さから見ても、更に体力が必要そうな演目になってましたね(苦笑)。そして、案の定、後半明らかにばててしまってました。残念・・・。

●小塚崇彦(22歳)/ファンタジア・フォー・ナウシカby久石譲/FS165.37(84.87、81.50) 総合2位250.97
何度も同じこと書いて恐縮ですが、この楽曲、本当に好きなんでしょうね。全然動きが違うもの。SPのときの「勢い」のある動きともまた違う、ハート(←情感、ともまた違うんだな、これが)がこもった動き。これが小塚君ができているのは、私が観た中で、この楽曲しかないと思う。

彼、冷静で、クレバーで、という印象が強いのですが・・・ぶっちゃけて言えば、生来的には不器用ですよね、信ちゃんとはまた違った意味で。(小塚君のことを「皆が賢いっていうけど、俺には小塚は賢く見えない」と断言したプロの表現系の友人がいるのだけど、それはこの意味では当たっている)

外と内との間には誰しも壁をもっているけど、自分の内面で作りだした「情感」を自在に壁の外に表出することを、どれほど無理なくできるか、という意味での器用さってのは、人それぞれ。また、そもそも、自分の内面において、自分の感情や知識から表現向きの「情感」を作り出すことが、どれほど無理なくできるかという意味での器用さも、人それぞれ。

で、小塚君は、割合、その両方とも低めで安定していたのですよね(信ちゃんは低めで不安定・・・あぁ。もちろん高橋さんは両方とも天然で非常に高い)。
小塚君は、低めだけど妙に安定しているから、その安定感に彼のサラブレット優等生オーラも手伝って、ある種の無機質な・・・なんというか、ちょっと都会的というか、テクノっぽくもあるような、微妙な妙味を生んでいたとも言えたのですが。

本人は、この微妙な妙味に安住することなく、「情感」を壁の外に表出する方向で向上したいわけでしょう。でも、そうするためには、表出する「情感」をまずは自分の内面で作り出せなくちゃいけない。
そうすると、これまでの小塚君のイメージとは異なるけど、日本人に通底するウェットな「情緒」のあるこの楽曲を彼が選択したのは、道理だな~と思う次第。
ただ、ハート(=気持ち、ある種の感情)は外に出てきたと思うけど、客観的にいうと、表現用にソフィスティケイティドされた「情感」が表出されたとまではまだ言えないかな~と思っています。

●高橋大輔(25歳)/Blues for Klook by E.ルイス/SF158.55(74.65、86.90) 総合1位
身体にキレがなく、ノリもなく、これは本人がおっしゃるとおり「悔しい」でしょうなあ。
他の選手との比較においては音楽性の高さ・表現の志向の高さは圧倒的に抜きんでていますが、本人比では5合目に逆戻り、次行こうか次、って感じですな。

それにしても単なるつなぎのところで近寄っただけで、キャーとか黄色い声をあげちゃうのはどうなんだろうか、観客の一部女性諸君!!あれは表現者にとっては純粋に邪魔だと思うぞ。

●羽生結弦(17才)/ロミオとジュリエット/SF167.59(88.59、79.00) 総合3位
まーさーにー、「羽生劇場」、ですな。
一幕ものの作品を観ているようでしたよ。

GPFに続いて最後のジャンプを失敗したが故の、悔しそうな表情そして「この脚のバカ!」と殴る姿が、羽生「選手」の真骨頂ですわね。なんかこれ見るのも楽しみになってるワタクシめでございます。
そして、キスクラから引き上げる時に発した、ラストに滑る中村さんに向けた「健人さんガンバ!」との掛け声が爽やかでした。

またもや顔色が少し悪いようにお見受けしたので、どうぞお体ご自愛ください。
もはや言いたいことはそれだけです。

●中村健人(20歳)/交響曲第3番ハ単調オルガン付きbyサン=サーンス/SF127.36() 総合8位
日本男子では珍しいほど青年の色気があり、エレガント。すらっとした長身で手足が長く、ちょっと芥川のような知的な雰囲気もあるかな。
美女スケーターを見つけてアイスダンスやってくれないかな~と思うのですが、ジャンプがお好きそうですから、そんなこと言ったら怒られそうな気がする・・・。
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by koharu-annex | 2012-01-04 23:29 | 2011-2012 フィギュアスケート