もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

全日本 男子ショート

テレビ放送(@フジテレビ)の最初の方で、ビートルズのThe long and winding road(長く曲がりくねった道)をバックに、選手の短いインタビューが次々に流れる映像を見て、思わず涙腺ゆるんでしまった。

そんな、よわよわな自分がショック。
The long・・・の曲名をなかなか思い出せなくて、またショック。
旦那(@仕事中)に電話して、電話口で歌って「これビートルズのなんていう曲だっけ?」と訊いたら、「下手過ぎて何の曲か分からん」と言われてしまい、またまたショック。

あぁ・・・。
でも良かった、思い出せた、曲名。ははは。

●田中刑事(17歳)/ヴィオレンタンゴbyピアソラ/SP6位 67.48(36.18、31.30)
手堅くまとめたといえるのでしょうが、ちょっと緊張しているご様子で動きが硬くて残念。これではこの音楽とはちょっと距離感が出ちゃいますね。
ただ、ムーブメントのそこここに、この人踊りがうまくなるかも?と思わせるものがあります。頑張って欲しいっす。

●宇野昌麿(14歳)/映画「タッカー」より/SP7位 63.49(32.44、31.05)
アイスショーに出ている姿を何回か見たことがありますが、試合に出ているのを見るのは初めて。
運動神経が良いのが良く分かりますね。とはいえ、まだ身体が成長前ですから、ある程度成長しても身体能力の高さを維持できるかどうかは、もう少し待つ必要があるのかな、と。

ただ、アイスショーなどに出演しているせいか、場馴れした度胸が感じられることと、音楽の扱いにも慣れが見受けられるところは、強みでしょうか。

●日野龍樹(16歳)/ロシア水夫(水兵)の踊りbyグリエール/SP11位 60.19(33.34、26.85)
バレエ音楽「赤いけしの花(赤い花)」の一部ですが、むしろ音楽として取り上げられるだけで、バレエは日本では全く見られないと思うなあ。ソ連時代のバレエらしいですから、ラトマンスキーやフィーリンあたりがリメイクしてくれないと日本では上演されないのではないかしら。そう思うと、旧ソ連邦のバレエってそこだけで完結している世界があるわけで、奥が深いなあ・・・(まあ、そのままの舞台を見ても私は好きになれそうにないけど)。

緊張のせいか硬さがありスピードがなく、流れに乗れないまま終わってしまったのは残念でした。

●小塚崇彦(22歳)/Inner Urge by J. ヘンダーソン/SP2位 85.60(45.30、40.30)
おおっっ 冒頭の動きから、いつもと全然「勢い」が違うぞ!
今シーズン飛躍的にムーブメントに踊り方向への向上が見られる小塚さんですが、これまでは、やっぱり、脳を一旦通っている感じがしていたんですよ。心臓(とか脊髄)じゃなくて、脳を経由する分、勢いがそがれる部分があった。でも、今回のこの「勢い」は、脳を経由しないで済むように持っていけてる感じがするぞ。小塚さん、頑張ってるなあ。

勢いがあったおかげで、初めて私は、小塚さんがシーズン前におっしゃっていた「逃げる」(?)ってのを感じましたよ。逃げたり、ちょっと止まって追手をからかったり・・・ホント、頑張ってるなあ、小塚君。
スピード感も最後まで落ちずに、追手を完全に巻いて「逃げ切ったぜ!」と思いましたよ~~

もともと踊り心があるわけではない上、表現を外に表出することに理屈で意味を見出していく必要がある小塚君のようなタイプの方が、表現の高みを目指して登っていくためには、随分といろいろな「迂回路」を通らなくちゃいけないのだろうけど、迂回路とはいえ地道に進んで着実に上っていっているのが分かります。頑張れ、小塚君。まだまだいけるよ!!

●町田樹(21歳)/黒い瞳/SP3位 74.64(38.44、36.20)
前も書いたのだけど、右尻の所のバラが私は不要だと思うのだけど、それで町田さんのテンションが上がるならそのままで行くべきだと思う。

前に見た時は、氷の上の小さな悪魔によって思いがけない箇所で転倒があって、悔しい仕上がりだったように記憶しています。そのせいでしょうか、今回は小さな悪魔の引っかけに絶対に引っかからないぞ!という強い気合を感じました。

最後まで音楽に遅れることなく、気合と力強さで引っ張っていきました。もう少し力の抜けたパフォーマンスの方がこなれた感じが出てくるとは思うけど、このテンポの上がっていく楽曲では、少々の力みもマイナスには感じませんね。

●佐々木彰生(20歳)/忍者(日本舞曲第五番ほか)/SP10位 60.45(28.30、33.15)
ブラームスのピアノ連弾ハンガリー舞曲第5番(小学生の時に妹と発表会で連弾したんだけど、テンポが速くなる癖のある妹と、遅くなる癖のある私とで、最終的に崩壊した苦い記憶が・・・)の、日本風アレンジで始まる個性的な楽曲。

キレのある動き、エンターテイナー性、可愛げのあるアニメ顔、音楽とぴったり合った演劇性のあるマイム、何もかもとっても楽しいパフォーマンスでした。

ジャンプやスピンなどの技術的な要素で、私でも分かるミスやスピードの欠如などがあり、それは改善すべき点なのでしょうが、それでも初見ながら名前をばっちり名前を覚えてしまう、印象的な演技でした。

●村上大介(20歳)/フィーリング・ビギンズ by P. ガブリエル/SP9位 62.65(29.00、34.65)
髪をえらく短く切ったのですね。
基本的にはアメリカ杯のとき(こちら)と感想は変わりません。

が、アメリカ杯で成功した4回転がここでは失敗・・・。3Aでもミスし、またコンビネーションが抜けてしまいましたので、これは悔しいでしょうねえ。気落ちしてしまったのか、スピードがいつもより遅かったような気がします。

●中村健人(20歳)/フガータbyピアソラ/SP5位 68.58(36.98、32.60)
フガータは、ピアソラがバレエのために作曲した組曲の中の1曲という話だったと思いますが(うろ覚え)、そのバレエがどこのバレエ団なのか振付家は誰なのか、作品が現存しているのか等については、私は全く存じ上げません。
中村さんの演技は、カップルダンスを想定していたようでしたね。

中村さんはハンサム・・・というよりむしろ色男と言った方が良い風貌で、しかも独特の雰囲気をもっています。これは、一見すごく有利に見えて、諸刃になることもあるよねえ。ここまで雰囲気があると、逆に、失敗したりうまくいかなかった場合に、その短所が通常よりも目立っちゃうことがある。

私は彼を殆ど見たことがないので通常どのような動きをするのか知りませんが、少なくともこの演目についてはもう少し動きにキレがあった方が良いと思うのだけど、ちょっとそのあたりが物足りない。雰囲気やムーブメントそのものが都会的な大人な色気のあるものだけに、このキレのなさは物足りなさに拍車をかけるなあ。

●高橋大輔(25歳)/In the Garden of Soul by VAS/SP1位 96.05(50.70、45.35)
冒頭、あ、今回は何かが降りてきてる、と思いましたが、途中で素の高橋さんに戻りましたね(笑)。
4-3の数年ぶりの成功は全くもっておめでたく、素晴らしいことだと思う。
・・・が、これが嬉し過ぎて、素の高橋さんが戻ってきたように思えてならないわぁ~。そういう意味では・・・言ってもいいかなぁ。。。「ちぃっ!!!!!」

●無良崇人(20歳)/レッド・ヴァイオリンby川井郁子/SP12位 60.05(27.80、33.25)
うーん、ジャンプの調子が悪くて、気分も落ちてしまったでしょうかね・・・。

川井さんのレッド・ヴァイオリンは、色気と親和性が高い。無良さんにはワイルドの向こう側に少し色気があるので、この点で通じるところはあると思う。だけど、無良さんのワイルドさは、野生的な感じの方が少々強いので、むしろバイオリンではなく、原曲と同様(クラシック)ギターの響きの方が合うようにも思います。もちろん原曲通りオケと合わせたものではなく、違う楽器編成でアレンジしたものの方が良いとは思いますが。。。

●羽生ゆづる(17才)/12のエチュードより悲愴byA.スクリャーピン/SP4位 74.32(37.12、37.20)
あらま、最終滑走ですか。そりゃ大変。

うーん、大きく伸びのある動きはあるのだけど、いつもとちょっと違うねえ。
やっぱり4回転失敗して、ジャンプの構成をいろいろ考えなくちゃいけないことがあったりして、気もそぞろになりましたかね。


★SP8位の坪井さんの演技がテレビ放送されなくて残念。
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by koharu-annex | 2011-12-25 18:23 | 2011-2012 フィギュアスケート