もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

GPF 男子フリー

●チャンさん(20歳)/アランフェス協奏曲
このおズボンが奇妙に思えなくなった自分の気持ちを、どう処理したら良いか分からない(笑)。
感想がこれしかなくて申し訳ないが。

しっかし、チャンさんの点数って青天井だな(苦笑)。
他の人達って、技術で失敗すればするほど、PCSも連動して、その人の通常もらえる点数よりも必ず下がるじゃないですか。SSとかなんで下がるんだろう?、技術で失敗するってことはSSが(今回は)足りないって判断されるのかな~、とか勝手に設問・回答を想像しているのですが。でも、チャンさんについては、それが全く当てはまらず、私はここで壁にぶち当たるわけやね。

●高橋さん(25歳)/Blues for Klook
だいぶこの曲に慣れてきて、ちゃんと聴く余裕が出てきました。なるほど~、この曲、ブルースの中ではリズム自体はとり易い類かも。ただ、何度も同じこと書いて恐縮ですが、とにかくメロディや、曲調・雰囲気が難しいので、音楽表現まで持ってくのは、やはり高橋さんくらい高い音楽性と表現の地力がないと難しですよね。これまた繰り返しになるけど、他の方では間がもたないと思う。

さて、高橋さんの今回のパフォーマンス、今までの中で一番良かったのではないでしょうか!
冒頭でくるくるりんと回るところ、あのキレ具合。最初から痺れます。たまりません。
音がうなるところで、身体が「うなる」。こんな動きできる人、フィギュアスケート選手で見たことないです(私が観た選手の数は少ないけどね・・・)。

スピンの回転の速さやジャンプもメロディにのってるし、その向こう側にはメトロノームですか?ってくらい、音楽のテンポとピッタリ合ったカウントがある。こんなに音楽を身体に入れる人、そしてその音楽を身体表現で外にもう一度出せる人って、本当に貴重。

しかもけだるいような、やさぐれたような、でも、その向こう側に固い反骨精神があるような、そんな曲調まで身体で表すことができる。何ですか、この人は!これで興奮するなっつーのが無理な話ですわ。

が。
高橋さんは、こんなもんじゃないよ!!多分、今回で8合目あたり?
まだまだ行くよ~!って私は期待しております。ぐふふ。
あー、高橋さんのこと書くって、本当に気持ちが楽チンだわ~。

●フェルナンデスさん(歳)/歌劇「リゴレット」より
4回転を美しく2本も決めながら・・・楽しくなさそうなんだよね・・・。中盤のステップの「女心の歌」のところなんか、もう少し楽しそうな方が良いと思ったりするのだが。4回転2本決めたすぐ後くらいなので、気持ちも乗ってるところだと思うのだけど、実はそういうときでも冷静で感情の起伏がないタイプなのでしょーか。

●羽生君(17歳)/ロミオとジュリエット
羽生君って可愛いなあ。演技が終わってからの、あの感極まったような様子や動作が、なんとも初々しく可愛らしいじゃあないですか。ほんと、可愛い。あれに何も感じなくなったら、私の心が砂漠化したってことだな。これから指標にしよう。

パフォーマンス、もちろんスタンディング・オベーションしたくなる演技でした。テンション上げて思いきり激しく動く様子を観て、何試合かぶりに体力不足を心配したけど、深刻にならなくて良かったです。ただ、今回やっぱり顔色悪いよね。お身体どうぞお大事に。

昨シーズンのいかにも少年期という感じの、ガラス細工のような儚さのある透明感は、確実に減りつつあります(以前申し上げた小さな沢山の鈴の音シャランが、こんなに早く無くなり始めるなんて寂しいという趣旨のコメントを頂きましたが、そうですよね・・・でも期間限定だからこそあそこまで美しかったのですよね…)。
が、それでも、彼の雰囲気は得難いものがあります。

また、長い手足、細い身体、長い首、小さな頭と顔などなど、少女漫画から抜け出してきたような見事なルックス。これも得難い。
私はバレエ見のせいか、表現者の外見の美しさ、ということも手放しで褒めるべきものの1つという感覚があります。ただ、ここは多くの方とずれるところかもしれません。一般に、中身でなく単に外見だけを褒めることは、浅はかな行為と思われているから。でも、正直、表現において「美は力」。これは真実だと思う。

羽生君、ここまで見栄えのする身体をもっていると、昨シーズン・今シーズンのような劇的な音楽&振付でなくても、かなり見栄えのするムーブメントになると思います。しかも、彼は表現の地力が大きいですから、ドラマチックでない抑揚を抑え気味の曲調でも、表現しきれると思います。

とはいえ。
劇的な音楽に乗せて、この華奢な体躯をもった青年とは言えない年代の美少年が、通常この年齢ではあり得ないほどの劇的な振付を、自分の持てるエナジーを最後の一滴まで振り絞るように表出させながら、細部は既に壊れているんじゃないかと思わせるほどのパワーでやり遂げる。
こちら側の人間は、ガラス細工の細部がきしむ音を感じながら、全体が今にも砕け散るんじゃないかとハラハラしながら固唾を飲んで観つつも、そのギリギリのところに圧倒的な美を感じる。
そこに、今の羽生君の真骨頂があることは、否めませんわね。

そして、その美は、羽生君が青年期になると消えていく蓋然性が極めて高い。そうすると、観れるうちに観ておきたいって思うのはこちら側の(勝手ながら)当然の心理で、そうなると、今の路線でしばらくやって~と思っちゃう。

でも、表現者として幅を広げるためには、この路線に安住するのは明らかに×印でしょ。
ああ、悩ましいわぁ(笑)。

●アボット君(26歳)/エクソジェネシス交響曲第3部
何度見ても、この楽曲はアボット君の滑りと雰囲気にとても良く合っています。
音楽を表現しながら、アボット君自身が素直に外に表出される、非常に相性が良い、大げさに言うとまるでソウルメイトのような楽曲ではないでしょうか。

このFS、これまで観た全てで複数のミスが必ずあるせいか、どの試合でも点数があまり出ていません。が、私はとても好きです。

●ブレジナ君(20歳)/映画「アンタッチャブル」より
良い振付の演目だと思うのですが、やはり体力使うのでしょうね。またもや、今回もラストまで体力がもたなかった印象です。終盤は口が空いて大きく荒い息している感じが明白で、なんだかこっちまで息が苦しくなりそうでしたが・・・でも、考えてみると、今の男性陣は大変ですね。4回転に挑むのが当然のような雰囲気があり、かつステップは「動いてなんぼ!」とばかりに動作てんこ盛りなものが多いし・・・こんなに心拍数上がりっぱなしで、大丈夫かなあ、皆さん。

・・・ブレジナさん、このFS、回を重ねてもなかなか目に見えてステップアップしている感じがないからか、ご本人が少々焦ってるというか、若干の苦手意識が出てきた感じすらするのですけど、気のせいですかね・・・。
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by koharu-annex | 2011-12-20 15:11 | 2011-2012 フィギュアスケート