もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

ロシア杯 男子SP

●セルゲイ・ボロノフ(24歳)ロシア/映画「プリティ・リーグ」より
わー、面白い衣装、サッカー模様!
でも、実況も突っ込んでいたけど、この映画、野球だよね・・・。
靴には何かカバーをかけているのかしら?スパイクのような模様になってて楽しいです。

コーチはモロゾフさんですが、モロゾフさんらしいマイムも組み込んだ楽しいステップでしたが、いかんせんスピードがなかったですね・・・。

●ブランドン・ムロズ(20歳)US/ミュージカル「ザ・スリーペニー・オペラ」よりマック・ザ・ナイフ 作曲:クルト・ワイ
やっぱり、この衣装、私には風呂上りのおっさんの手ぬぐいに見えてしまうなあ。
NHK杯の時のほうが、ジャンプだけでなく動きにもキレがあって良かったと思います。

それにしても、ムロズさんって表情が読みにくい人ですね(苦笑)。あ、でも、私としては、表情が読みやすい人に変貌されるよりも、ずっと読みにくいまま、たとえばニヒル路線で貫徹するとか、あるいはハードボイルド路線でゴルゴ13もどきになってくれる方が楽しいです、ええ。

●コンスタンティン・メンショフ(28歳)ロシア/映画「デッドサイレンス」より 作曲:チャーリー・クロウザー ワームス・ラウンジ ワームス・ブラック、映画「メン・イン・ブラック2」サウンドトラックより 作曲:ダニー・エルフマン

ムロズさんに続き、NHK杯の方が良かったですね。
不安定でスピード感がなかったです。お疲れですかね・・・。

●アンドレイ・ロゴジーン(18歳)カナダ/ブロークン・ソローほか
冒頭から不安げな雰囲気が漂っていたのですが、乗り切れないまま終わってしまった感じでしょうか。
最後のシットスピン、残念でした。(その他のスピンはレベル3まで上げてきているだけに)
今年シニア初参戦ということで、まだ手探り状態のような気がします。

●ハビエル・フェルナンデス(20歳)スペイン/I love Parisほか
うーん、カナダ杯のときはそつない感じがしたのですけどね、今回は若干不安定というか、キレのある動きとそうでないところの差があったように見受けられました。

あと、カナダ杯のときも気になったんですけど、フェルナンデスさん、なんかちょっとテンション低いというか楽しそうじゃないんだよね。理由は分からんが、そこは大丈夫か?
それとも単にそういう人?(去年は演目の楽しさでごまかされていたのかしらん?)

そういえば。
ABTにアンヘル・コレーラさんっていうスペイン出身の花形ダンサー(ずっと長いことプリンシパルでUSでも日本でもすっごく人気がある)も、舞台では明るいキャラが前に出てるんだけど、インタビューとか暗いんだよね。
「サッカー大国スペインでは、バレエを選ぶ少年の人生は悲劇的だ。」とか、くらーい顔とくらーい声で言ってるのを見たことがある。
もしかして、フェルナンデスさんも同じタイプかなあ。

●羽生ゆづる(16歳)日本/エチュード・イン・D・シャープマイナー(スクリャービン「12の練習曲作品8 悲愴」)
中国杯のときの感想は、
この衣装が似合ってるだけで、日本男児としては表彰ものでしょ。
この人は指先まで覆っている衣装が多いですが、それが良いですよね。腕の動きも手先の動きもとても綺麗なので、それを強調できるgoodな選択。

うねるように、しなるように身体が動きます。これまでの選手とスピード感も全く違う。素晴らしいです。
また、この人はね、高いバイオリンの音とか、ピアノの音とか、抒情的な響きが良く似合いますね。日本男児としては極めて貴重な存在です。

テン君ほどじゃないですが、この人も若いですからね、これまでは、音楽的に「静」な部分であっても、内なる思いから勢いを出し過ぎちゃうことがありました(そしてそれは後半の体力不足につながる)。しかし、今回は緩急をちゃんと意識して「静」なところは落ち着いて、「動」なときは思い切って動いていました。私の好み的にはもっとついてた方が良いけど(笑)。最後の渾身の3つの動きは、気持ちも入ってて、強い印象を残しました。
というものでしたが、この後半に書いた静と動の切り替え、今回は、より美しく演目の完成度を高くする方向でレベルアップしていました。

ずっと書き続けていることだけど、彼は憑依系の表現者のタイプだと思います。このタイプは、自分の身体が壊れても全力で表現したいことを出し切っちゃう傾向がある。ただでさえフィギュアスケートは怪我の多い過酷なスポーツなので、パフォーマンスの際には、この表現欲求と現実の自分の身体とのバランスを見極めて欲しいと願っています。今回、羽生君がそういう見極めができてきているように見えたので、嬉しかったなあ。

それにしても、技術点(45.20、スピンとステップは全てレベル4!)だけ見れば、ダントツでトップですか(しかも4回転失敗しているのに)。
私はこれが素晴らしいと思う。

羽生くんのように、生来のオーラとか雰囲気とか舞台上の華がある人って、時折、その資質を全面かつ前面に出す表現をしたいという欲求に駆られるときがあって、そういう場合に技術は後回しになっちゃうことがある。
羽生君が、自分のオーラ・雰囲気・華という天性の素質に見向きもせずに(この見向きもしないところが、また別の魅力を引き出しているんだけど、そこはとりあえず置いておく)、真っ直ぐに技術に目を向けていて、真摯に技術面での加点を狙えるよう努力しているのは、本当に素晴らしいことです。
多くのバレエダンサーも言っていることですが、表現の土台は技術ですから。

私には理由が分からないけど、若手は同じことやってもPCSが低く抑えられる傾向があるそうですね(タクタミちゃんの、「今年はジャッジの評価を上げるための年」との発言の趣旨もそういうことでしょうか)。
羽生君のPCSの評価は、今は高いとはいえないところに抑えられていますが、彼の表現の地力からすれば、技術点と同様に高いPCSを取れる潜在能力は明らかですから、今後が楽しみですね。

そのために、振付やつなぎの部分の更なる洗練を望みたい。特に前半部分のつなぎは、比較すると、ちょっとおざなりで荒い感じがしますので。ただ、ジャンプが多いので気もそぞろになるのだとは思うし、あと全体を通す体力とかスタミナの問題もありますので、やみくもに詰込むだけってのはもちろん駄目でしょうが。
あと、コメント頂いているのですが、PCSを抜本的に上げるためには、SSの指導を別のコーチに仰ぐとか、振付を別の方に頼んでみるとか、そういうことも必要なのかもしれません。後者については、私は今の振付も好きだけれども、表現の幅を広げるためには、別の振付師による振付は今後必須だと思いますね。

とかなんとか色んなこと書いちゃいましたが。
正直、16歳にこれ以上望むのは、要求し過ぎですよね。
ポテンシャル高い人への感想は、ついつい「あれもこれも」になっちゃって、申し訳ないわ~

(なお、震災の影響については敢えて触れないことにしております。悪しからずご了承ください。)

●ジェレミー・アボット(26歳)US/ベニー・グッドマン「素敵なあなた」、映画『Swing Kids』より
スタートでアボット君の左顔を映していてたのですが、左耳の上部にあるリングピアスと、少し影になっ静かな顔の対比が印象的でした。

中国杯よりずっとこなれていました。中国杯の時も完成度が高い演目だと思ってはいましたが、こなれるとずっと作品としての完成度を感じられますね。
つなぎもてんこ盛りで、本人はがっつりやってるんでしょうけど、鑑賞者にはそう感じさせず、むしろ余裕や貫禄を感じさせるところなど、見せる技術の高さとベテランの味わい深さを感じます。

●アルツール・ガチンスキー(18歳)ロシア/St. James Infirmary Blues
観客席から、ジャージ姿でちょっと行儀悪い座り方して見ているプルシェンコさんが怖い(笑)。
コンビネーションジャンプが抜けてしまったことで技術点が伸びなかったことは残念でしたね。あとでプル様に締められるんでしょうか・・・。

演目については中国杯のときに書いたので、省略。
あー、今回はキスクラでぬいぐるみを手にする姿とかなかったね。やはり、中国杯ほかでのあのキュートな姿は演出に違いない(笑)。

●ミハル・ブレジナ(21歳)チェコ/ベスト・オブ・鼓動
やはり、このSP、体力使うんでしょうね。
今年のGPSには3回出場されたので、拝見するのは3回目なんですが、いつも終盤息切れしている印象です。
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by koharu-annex | 2011-11-27 22:44 | 2011-2012 フィギュアスケート