もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

NHK杯 女子FS

●キーラ・コルピ(23歳)フィンランド/アイ・ガット・リズム(ガーシュウィン)
ガーシュウィンの時代のNYを髣髴とさせる衣装とヘアスタイル。美人で「いい女」度が右肩上がりのコルピさんによく似合ってますね。
最後のスピンが音楽と合わなくて、ぶち切りになってしまったのが残念。

●アグネス・ザワツキー(17歳)アメリカ/ラプソディ・イン・ブルー
刈谷アナが「ラプソディ」を「ラブ(love?)ソディ」って言ってた気がする・・・(汗)。気のせい・・・と思いたい。が、刈谷アナ、ファヌフさんのところでも「パガニーニの主題による狂詩曲」を「パガニーニの、主題による狂詩曲」って、「パガニーニ」の直後で区切ったんだよね(区切るなら「パガニーニの主題による」の直後じゃない?)。・・・「loveソディ」、気のせいじゃない気がする。

脚使い(ってことは足使いも)が不安定な上に、体力がもちませんでしたね。

●アシュリー・ワグナー(20歳)アメリカ/映画「ブラック・スワン」サウンドトラックより 作曲:クリント・マンセル
ご本人が、緩急をつけ、動作に硬軟取り混ぜようとしているよのは分かるんです。
でも、常に身体のどこかに力みが感じられ、結果、「ちょっと強めに一本調子」な印象になってしまいますね。

スピード感のある滑りと、明るさと華やかさのある個性は、大きな強みだと思いますが、個性との合致如何についてはカナダ大会のときに書いた考えと大きく変わりません。

●エレーネ・ゲデバニシビリ(21歳)グルジア/ミュージカル「オペラ座の怪人」より(作曲:アンドリュー・ロイド・ウェバー)
あら、衣装を変えてきたのですね。アメリカ大会のときのラブリーなドール衣装、もう一度見たかったんだけどな。でも、確かに「それ変えたら?」ってアドバイスがいろんなところから来そうな衣装でしたね(苦笑)。

アメリカ大会のときはひどく緊張しているご様子で、音楽をちゃんと聴く余裕すらないのでは?と思うほどでしたが、今回に至るまでに猛烈に滑り込んだのか、気持ちに余裕も出てスローパートのところなど情感もあり、段違いでよくなっていました。

マスカレードの音楽から始まるストレートラインステップのところ、股関節とかに怪我しなかったですよね?見てて冷やっとするほど危なくて怖かった。それ以外は上々に運んだだけに、ご本人は本当に悔しそうでしたが、怪我がなかったのなら何よりです。

●浅田真央(21歳)日本/愛の夢(リスト)
演目を昨シーズンから持越した場合、衣装を変える方とそうでない方がいらっしゃいますね。私は真央ちゃんのこの衣装は好きなんですが、私は無意識に新しい衣装を期待していたのでちょっと残念なのでした。

もともとスタイルの良い方ですが、このローリー・ニコルさんの大きくゆったりとした振付は、真央ちゃんのスタイルを格段によく見せますね。細く長い手足が、いつもよりずっと長く見えます。また、真央ちゃんの素の動きとも非常に相性が良いのだと思います。無理がありません。

アクセル除いて全ての種類の3回転を入れたこと。当然、得手不得手があるでしょうし、まさに矯正中のものもあるでしょう。実際、出来についてはいろいろあったみたいですが、常に挑戦し続けるこの人らしいと思いました。

ドーナツからビールマンの変形(?私は初めて見た)に移ったコンビネーションスピン、きれいで良いアクセントになっていましたね。そのスピンの前、カメラのアングルが悪くて、ストレートラインステップの途中に入ってる「タタタ」が正面から見えなくて、残念至極!

スピードやスケーティング技術は、佐藤コーチの下で目下改善中ということですから、現時点の状態はまさに通過点なのでしょうね。佐藤コーチの「スピードに勝る魅力なし」(←うろ覚え)の信念と、真央ちゃんのアスリート魂に照らせば、更なるスピードアップとスケーティング技術の向上は確実でしょう。
そういう意味で、今回の「愛の夢」は現状お披露目に過ぎませんし、しかも初戦だし(真央ちゃんのあの「いつもの初戦での出遅れ」には笑った)、また舞踊的な観点から見ても真央ちゃんはもっと踊れる人なので、更なる進化形がロシア大会で見られるでしょうね。楽しみです。

そして何より、昨シーズンの文字通り「悲壮な決意で滑ってる」雰囲気が消え去り、笑顔の真央ちゃんが見られたことが、嬉しいではありませんか。
進化というものは、どんな業界や世界でも「らせん形」を描く、という不変の真理があると思います。らせん形ということは、進化の道程がこちらサイドから見て遠くの軌道を通っている場合、あさっての方向に向かっているように見えるものです。ソチに向けての道程において、真央ちゃんが、何度か遠くの軌道を通ることがあると思います。どういう時でも、とにかく怪我や病気をしないように、また専門家と相談して筋肉量や体重管理もしながら、進まれることを祈っております。

それにしても、刈谷さん。「NHKのアナウンサーなのにそんなに贔屓目にやっちゃって大丈夫?」って思っちゃうほどの実況で(笑)、真央ちゃんに対する愛の大きさを感じましたよ(アナウンサーとしてどうかという点はさておき。笑)。

●アリョーナ・レオノワ(20歳)ロシア/弦楽のためのアダージョ 作曲:サミュエル・バーバー、映画『 レクイエム・フォー・ア・ドリーム』より レクイエム・フォー・タワー 作曲:クリント・マンセル
カナダ杯の方が出来がよかったですね。ちょっと残念。
ただ、カナダ杯に引き続き、前半の「弦楽のためのアダージョ」できっちり抑えた演技ができていたのは良かったのではないでしょうか。レオノワさんは、元気なイメージなのに体力が持たないことがあるので、抑えた演技で体力温存しつつ、なおかつ「なにもやってない」とか「地味」という印象に陥らなかったのは、収穫では?

解説の八木沼さんもおっしゃってましたが、昨シーズンまでは失敗しちゃうと引きずっちゃうというか、その後集中力が欠けちゃってどんどん失敗を重ねる場面が多かったですが、今回は演技終了まで耐えることができたことも良かったですよね。

●鈴木明子(26歳)日本/喜歌劇「こうもり」の序曲 作曲:ヨハン・シュトラウス
うーん、これはあっこ姉さんも悔しく残念でしょう。
ただ、私は、あっこ姉さんがインタビューでおっしゃっていた「申し訳ない」との思いについては、そんなこと思う必要はないですよ~と申し上げたいですが。

カナダ杯のときの感想は以下。
オペレッタ「こうもり」の序曲ですが、鈴木さんによれば、演劇的な演目ではなく純粋に音楽を表現しているのだそうです。ということで、「こうもり」やるんじゃなきゃ、シュトラウスが本家本元のウインナ・ワルツとして「陽気にくるくる」でしょ!

もちろん序曲は全部がウインナ・ワルツで構成されているわけじゃないけど、やっぱりウインナ・ワルツが主役。そして、ウインナ・ワルツは、通常のワルツとリズムがちょっと違ってて、「1・2-3ッ」みたいなリズムですし(ニュアンス通じるかしら)、こうもり序曲の中の旋律には言わば「タメ」があるものも多い。なので、クラシックの中でもあっこ姉さんに似合うと思います。

JOの時より出来は良かったと思います。「こうもり」のとにかく楽しい!という雰囲気がよく出ていました。が、まだまだ発展途上の印象です(もちろんジャンプで流れが止まったこともありますしね)。
次回を楽しみにしています。
ええっと、そのまんまですね。次回、グランプリファイナルに期待しております。
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by koharu-annex | 2011-11-13 21:23 | 2011-2012 フィギュアスケート