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by koharu-annex

パゴダの王子

新国立劇場バレエ団 2011-2012シーズンオープニング公演
<新制作>パゴダの王子 全3幕
2011年11月6日(日)午後2時~ @新国立劇場

振付: デヴィッド・ビントレー 
音楽: ベンジャミン・ブリテン
美術: レイ・スミス
指揮: ポール・マーフィー
管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団

【出演】
さくら姫: 小野絢子
王子: 福岡雄大
皇后エピーヌ: 湯川麻美子
皇帝: 堀登
北の王(ロシア): 八幡顕光
東の王(アメリカ): 古川和則
西の王(中国): マイレン・トレウバエフ
南の王(アフリカ): 菅野英男
道化: 吉本泰久
宮廷官吏: 厚地康雄

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f0234686_0523168.jpgビントレーの新作、世界初演です。これまでのパゴダの王子の話を一新し、設定を日本にしています(時代設定は特に特定されてはいませんが、近現代ではないです)。

●音楽
ブリテンの音楽って、特に良い印象があるわけではないのですが、今回の音楽はとても楽しかった。
普通のオーケストラでつかわれる西洋の楽器を使っているのに、ガムランと極めて近い音楽を奏でられていたのにはビックリ!!

●舞台美術、衣装
切り絵のような舞台美術が多様されていたのですが、桜の花(ちょっと立体的な花のアップ)や富士山(シルエット)など日本的なモチーフだけでなく、ウィリアム・モリスを想起させる植物や自然界を基にしたイギリス風のモチーフのミクスチャで、わたくしは大変好みでした。

着物風の衣装が多かったのですが、衣紋が抜けていないのが残念。衣紋が抜けてないと、一気に中国風に傾くのが残念です。

●演出と振付
ほぼ踊りはないんだけど(笑)、4人の頭が異常に大きい滑稽な姿の妖怪たちや、道化のコミカルな動きが楽しい。特に道化は、舞台が始まる前からカーテン前に座ってて、観客を楽しませてくれました。ちょうど舞台に近い、真ん中の席だったので、何度も手を振ったり笑顔の交換をしたり、コミュニケーションしてしまいました。

4人のタツノオトシゴ、炎、2人の深海など、ディベルティスマンも充実。(ただ、タツノオトシゴの振付は若干単調かなあ)
群舞は、雲、星、泡など、自然を表すものが多いのですが、美しかった。群舞って、案外、舞台の完成度を左右しますよね。ビントレーは、こういうところ、本当に上手だと思う。

官女達(?)の群舞、全員、「すり足」がちゃんとできてて驚愕。お能を何年も習ってる私より、確実にお上手でしたわ(笑。あ、笑ってる場合じゃないか)。

皇帝が王子を失った(と誤解して)落ち込みまくるシーン、あれは長過ぎてダレた気がするなあ。

●ダンサーについて
桜姫を演じた小野絢子さんの可愛らしさに、旦那はノックダウンされておりました。
ワタクシは、後妻の女王を演じた麻美子さんの悪女ぶりに脱帽。まさにエピーヌ(棘)。
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by koharu-annex | 2012-02-02 23:06 | バレエ(新国立劇場)