もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

カナダ大会 女子FP

主題とは関係ないけど、安藤さん、今季の完全休養を発表されたそうですね。
現役続行とのことですが、なんとなくソチまでにまだ紆余曲折がありそうな気がしています。ただ、どういう結果になっても、彼女の決断は尊重したいと思っていますが。

また、信ちゃんについて、こんなインタビュー記事が出ていました。
  大人っぽさ見せたい 織田信成
その中で信ちゃん、こんなことを。
「ショートプログラムは「ソウルシチュー」という明るい曲で、コミカルというか、ポップな感じで演じたいと思っています。フリーは映画「シェルブールの雨傘」のテーマ曲のジャズバージョンです。コーチや振付師の先生からは、フランスの花売りの男性が運命の人と出会っていくようなストーリーを演じて欲しいと言われています。自分は大人っぽく見られないですけど、大人っぽく、りりしく表現をしたいと思っています。 」
アウッ!まじっすか。ジャズッすか。しかも「フランスの花売りの男性」って・・・(信ちゃんとも、「シェルブールの雨傘」とも重ならない気が・・・・)。なんか、果てしなくハードル上がってるなあ。
でもね、信ちゃんの強みは、子供の頃に出会った彼女が今奥さんとして横にいて、可愛い息子も間にいることよ。家族を思って滑れば良いと思うのよ~。頑張れ~~

●サラ・ヘッケン(18歳)ドイツ/ショパン「ワルツ第10番」ほか
ショパンのワルツ10番は、小学生くらいのときのドラマ(私は見てなかったけど重い病を扱ったもの)の主題歌で、よく友達にせがまれて音楽室のピアノで弾かされました。なので、この曲聴くと、放課後の音楽室を反射的に思い出してちょっとノスタルジックな気分になります。

か細いピアノの音色を紡ぐようなメロディが、振付に殆ど生かされていなくて残念でした。また、曲調がそもそもこの人のムーブメントの個性と開きがあり、ちょっと違和感がありました。
ヘッケンさんは、音にオケのボリュームがあった方が似合うので、中盤以降になると俄然しっくりきましたね。ムーブメントの出来自体は変わっていないのに、動きがより自然に見えるから不思議です。

全てのスケーターに言えることだと思いますが、音楽って味方にもなるし、敵にもなる。その人に合った音楽だと、何も変わっていなくても背中を押してくれることがある。よくよく吟味すべきではないかと。

●デサンクティス(23歳)カナダ/リベル・タンゴほか
身体が重く動かず、当然、音楽にも乗れずに終わってしまって、気の毒でした。

●シンシア・ファヌーフ(23歳)カナダ/ラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲」
ファヌーフさんの衣装は、私にとっては割と謎が多いです。。。まあ、去年よりかは理解できる気がしますが。
楽曲は昨年からの持ち越しですが、ジャンプの調子が悪かったせいか、いつもの力強さすら出せず、何もかも中途半端に終わってしまった感じです。

●アリーナ・レオノワ(20歳)ロシア/弦楽のためのアダージョ、Requiem for a Tower
すごく良かったのではないでしょうか~。
まず前提として、JO&COIのときの私の感想を引いておきます。
こりゃまた雰囲気を随分変えてきましたね。私は大好きな楽曲ですが、新たにコーチに就任したモロゾフさんの仕業かな。レオノワさんのこれまでのイメージを一気に払しょくするナイスなチョイス。

この演目が彼女の本質とドンピシャかどうかは、現時点では分かりません。が、少なくとも昨シーズンの楽曲・演目の選択については、彼女の本質とズレがあるような違和感を感じていたので、嬉しい方向転換でした。

ただ、パフォーマンスについては、最初から飛ばし過ぎな印象です。あれじゃ体力が持たない。弦楽のためのアダージョはクライマックスに向かって徐々に盛り上がっていくことも特徴の1つなので、最初は抑えめでいんじゃないですかね。

上記のうち彼女の本質との合致の判断はさておきますが、今回、音楽とムーブメントの相性が非常に良いと思いました。

また、「最初から飛ばし過ぎ~徐々に盛り上がっていくことも特徴」と指摘した部分が、今回は大幅に改善されていました。冒頭の鳴り始めの部分でぐーっと意識を落ち着かせているのが分かりましたよね。そして、終盤の盛り上がる音楽に合わせた、あのステップのはじけ具合。細部は荒いものの、方向性はばっちりではないでしょうか。

コーチを変えたのが吉と出たのかな。
レオノワさん、これまでは、本来の位置より沈んだまま浮上のきっかけが掴めなくて煮え切らない状態、という印象でしたが、光明が射しましたね。人生って、勢いがつくと、一気に上まで行ける瞬間ってのがあるものです。良い意味で調子に乗って頑張れ。

●アメリー・ラコステ(22歳)カナダ/アルゼンチンよ、泣かないで(Don't Cry for Me, Argentina)
昨年はキーラ・コルピさんやクセーニャ・マカロワさんが「エビータ」でしたが、今年はラコステさんですか。しかも、Don't Cry for Me, Argentinaのピアノ演奏一本でいく潔さ。

このピアノが非常に抒情的な編曲で、原曲よりもずっと装飾的でした。この演奏に演技が合ってくると良いのですけど、本来の振付が少々音楽を無視していますね。
また、こういう楽曲でやると良く分かるけど、ムーブメントがやはりガサツです。昨年に比べて随分改善されたとはいえ、この楽曲でやるなら更なる向上が必要かな、と。

●長洲未来(18歳)US/スパルタクス
おおおおう、スパルタクスですか。ハチャトリアンの壮大な音楽が、大きくなった未来ちゃんのスケール感に合っているような気がする。褒め言葉に聞こえないかもしれないけど。

しっかし、未来ちゃん、やっぱり重いなあ。荒川さんは「慎重に滑ったから」と言ってたけど、それだけじゃないというのが正直なところ。彼女はどう見ても大器なので、肉でいろんなことを逃すのは見てて非常に忍びないです。

が、あの年齢の女の子に痩せろというのは酷なことです。健康が一番ですしね。
SPの時にも書きましたが、身体が安定して、ご本人も体型に慣れてきてから、また考えましょ。

●鈴木明子(26歳)日本/オペレッタ「こうもり」序曲
オペレッタ「こうもり」の序曲ですが、鈴木さんによれば、演劇的な演目ではなく純粋に音楽を表現しているのだそうです。ということで、「こうもり」やるんじゃなきゃ、シュトラウスが本家本元のウインナ・ワルツとして「陽気にくるくる」でしょ!

もちろん序曲は全部がウインナ・ワルツで構成されているわけじゃないけど、やっぱりウインナ・ワルツが主役。そして、ウインナ・ワルツは、通常のワルツとリズムがちょっと違ってて、「1・2-3ッ」みたいなリズムですし(ニュアンス通じるかしら)、こうもり序曲の中の旋律には言わば「タメ」があるものも多い。なので、クラシックの中でもあっこ姉さんに似合うと思います。

JOの時より出来は良かったと思います。「こうもり」のとにかく楽しい!という雰囲気がよく出ていました。
が、まだまだ発展途上の印象です(もちろんジャンプで流れが止まったこともありますしね)。
次回を楽しみにしています。

●レイチェル・フラット(19歳)US/火の鳥
あらら、レイチェルさんにしては珍しい曲を選んで来ましたね。
衣装のデザイン、メイク、ヘアスタイルは「火の鳥」にバッチリだと思いますが、この衣装は、今のフラットさんの「肉付きの良さ」という、強調しなくても良い部分をもろ分かりにしてしまうと思うぞ。

下半身はともかく、上半身のポジショニングの美しさは健在です。時折見せるバレエ「火の鳥」で見られる独特の鳥ポーズも決まっているし、音楽を理解していることも見てとれるので、思ったよりこっち系もいけるのね、フラットさん、という感じです。昨シーズンまでは、「古き良きアメリカ」というバッチリながら幅の狭い中でやるしかない印象でしたが。

しかし、今シーズンは、いかんせん肉という障壁が(泣)。
演技後半の身体の重さと疲れは…体力的な問題だけでなく物理的な重さも関係していると、その背中が雄弁に語っています。

未来ちゃんの大器を感じさせる演技も、フラットさんの知性と包容力あるアメリカ女性を感じさせる演技も、私はいずれも大好きなので、ここにきて「肉」という両者に共通する巨大な敵が現れたのは、ちょっとショックかも。

でも、これはご本人たちが一番分かってて、一番気にされていることでしょうからね。
20歳前って一番太る時期ですから、身体がある程度安定してから、どうするか考えればよろしいのではないかと。怪我がないように、それだけを祈っております。フラットさんは学業との両立も難しいのでしょうが、どうにか乗り越えてほしいものです。

●アシュリー・ワグナー(20歳)US/映画『ブラック・スワン』より
この映画の心の闇を表現するつもりは元々ないんでしょうね。この点は、安藤さんのブラック・スワンがその部分にもしっかり焦点を当てていることと対照的です(まあ、あちらはEXですけどね)。

腕の動きや足の動きに細かな演劇的な振りを入れていて、そのあたりには工夫を感じました。
ただ、私は、彼女は勝気だけど明るく、言葉は悪いけど少々軽薄な雰囲気があるので、映画「ブラックスワン」とは本質的にあまり相性がよくないのではないかと思います。黒鳥がやりたいのであれば、むしろ、普通にバレエ音楽を軽くアレンジした「黒鳥」にしておけば良かったのでは?、と思う次第(そっちは彼女の個性と重なる部分があると思う)。まあ、話題になった映画なので、取り上げたっかったのでしょうけどね。。。

●トゥクタミシェワ(14歳)ロシア/ラテン・セレクション(ベサメ・ムーチョほか)
頭につけた大きな薔薇が可愛いですね。頭も顔も小さいから良く似合います。また、衣装と髪飾りの地色である黄味が強く彩度の高い赤。若さによく似合っています。

まず、前提としてJOの時の私の感想を引用(私はこのときCOIの録画の方を先に見ています)。
JOはベサメ・ムーチョ。
COIのときは音をジャストで取っていたのですけど、ベサメ・ムーチョはかなり早取りしていましたね。
音の早取りって若い人に多いので、これだけで「若さ」を感じてしまいました。タンゴの堂々さに比べると、信じられないくらいの青リンゴさ加減であります。

音楽性が極めて高い人の「早取り」は、時に、その人のムーブメントが音楽をぐいぐいと引っ張っていくように見えることがあるんですけど、少なくともトクタムショワさんのこの演技からは、そうした感じは受けませんでした。
が、タンゴとの音取りの違いが「わざと」であるならば、彼女は極めて高い音楽性を持っているのかもしれません。
単にJOは試合だから緊張してて早取りしちゃっただけかもしれませんが。

今回は、ここまでの早取りはしてなかったように思います。やはりJOのときは、緊張されていたのですね。

楽曲の表現としては、もっと強さやエネルギッシュなところが欲しい箇所が多々ありましたが、それには身体がもう少し出来てこなくては出しようがないですね。14歳のしかも彼女の華奢な身体ではまだまだ無理です。

ただ、ポテンシャルが高いのは誰の目にも明らかで・・・以下略。
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by koharu-annex | 2011-11-02 11:02 | 2011-2012 フィギュアスケート