もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

カナダ大会 女子SP

●エイドリアナ・デサンクティス(23歳)カナダ/Street Scene by Alfred Neuman
以前、頂いたコメントの中で、カナダの女性スケーターはなぜか皆様身体が立派な方が多くて、筋肉のイメージだとの記載があったのですけど、デサンクティスさんを見て思わずその記載を思い出してしまいました・・・。

音楽のテンポは身体のタイプに合っていたと思うのですけど、完成度という観点からはまだまだ感が。

●エリザベータ・トクタミシェワ(14歳)ロシア/タンゴ
随分大人っぽいけど、素敵な衣装で似合ってます。この年齢でありながら、着せられた感が感じられないのは、彼女の個性でしょうね。

COIの時(記事はこちら)の方が、出来そのものは良かったように感じました。単に初見だから印象が強烈だっただけかもしれませんが。。。
COIの時に彼女のパフォーマンスから感じた「孤独」とか「哀しさ」は、今回のパフォーマンスでは若干薄まっていました。試合だからでしょうかね。順調に演技が運んでいる嬉しさみたいなものが、特に後半になるにつけ表に出てました(笑)。

身体が華奢でまだ出来上がっていませんから、誰をもうならせるような表現という意味では、まだまだだと思いますが、なんといっても身体能力が高いので表現手段が豊富であることは明らか。誰が観ても感じるであろう大きなポテンシャルを持ってらっしゃるので、これからが楽しみです。

色気が出てくる年齢になってから、音を遅取りして、メリハリと緩急を大げさなほどつけると、そりゃもう素敵になるでしょうねえ。

●サラ・ヘッセン(18歳)ドイツ/マラゲーニャ
やりたいことはこちらからも分かるんですけどね、全般的に中途半端に終わってしまったので、ご本人も残念なのではないでしょうか。

●アシュリー・ワグナー(20歳)US/映画『ポロック 2人だけのアトリエ』より
衣装や顔の表情の影響もあって、良くも悪くもアメリカのいわゆる「ブロンド娘」のイメージです(地毛がどういう色かの問題ではなく)。

そして、良くも悪くも表現の志向にも表現そのものにも深さがなく、本人の明るい美貌や存在感に比べてパフォーマンスの印象がなぜだか薄く終わってしまうことも、いかにも「ブロンド娘」かもしれません。
いっそのこと、カウガールとかディズニーの姫系をやってくれた方が、ど真ん中で印象深いのではないでしょうか。

●アメリー・ラコステ(22歳)カナダ/Satin Doll by Duke Ellington
思い切りのよい動きをする方ですが、昨年は、それが時折裏目に出てガサツな印象を与えることが多々ありました。今回は、その欠点が随分改善された印象でした。

パフォーマンスが音楽に合っているかどうかは、振付の好き嫌いで評価が分かれるような気がします。
私は、もう少し繊細さのある振付が好きなので、音楽の捉え方が大雑把な気がしないでもないですが・・・。

●シンシア・ファヌーフ(23歳)カナダ/スパニッシュギターほか(Bordado en Oro、Afternoon at Satie's)
もともとムーブメントの特徴としては、何をさておいても力強さが挙げられる人です。
今回も滑りにスピードを感じることが多く、力強さを感じる箇所もあったのですが、本来の動きからは遠いというか、とにかく動きが重かったですね。いかにも調子が悪そうでした。

●レイチェル・フラット(19歳)US/エデンの東
楽曲は昨シーズンと同じですかね。
昨シーズンも書いたと思いますが、楽曲自体はばっちり彼女に合っていると思います。キャラの面でも、ムーブメントの素のテンポの面でも。

ええっと、もともとふっくらタイプですが、昨シーズンよりも少々ふくよかになられましたか。
本来の動きから比較すると、ちょっと重くて若干硬いですよね。もちろん、昨シーズンまでのフラットさんと比べてどうか、という視点です。初見だったら、重さは感じても、硬さは感じなかったかもしれません。

それと気になったのは、動きの重さと硬さによるものなのか、昨シーズンに比べて柔軟性にちょっと陰りが見えることです。柔軟性って、トレーニングを少し怠ると露骨に出てくるものですが、怪我につながる可能性もあるし、少々心配しています。まあ、シーズン初めだから、ということなのかもしれませんが。。。

●長洲未来(18歳)US/Danzarin(タンゴ)
こちらも少々ふっくらされましたかね。
腕を上に挙げる動作のところで、肩甲骨の動きに「どっこらしょ」という感じがします。本来不要なはずの障壁を超えて挙げなくちゃいけない感じです。「障壁」って端的に言えば、肉ですが。
本来的にちょっと太りそうな体質であることと、年齢的にもどうしてもふっくらする頃ですから、なかなかコントロールが難しいのかもしれません。このあたりは、ご本人もつらいでしょうね。。。

ただ、その状態でもこれだけ動けるということは、彼女の体型が安定して、またその身体に彼女自身が慣れれば、パフォーマンスの質が飛躍的に向上することも意味していると思います。
今後に期待です。

●アリーナ・レオノワ(20歳)ロシア/映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』より
新しいコーチがモロゾフさんということで、この楽曲は、昨シーズンの男子のフェルナンデスさんの演技を思い起こさせます。が、この映画における美人でキップが良くて強い「女海賊」のイメージは、彼女のムーブメントにも合致すると思いました。FPとの対比もよいですよね。

ただ、モロゾフさんの特徴かもしれませんが、ステップを止まって行う箇所がそこここに挟まれるので、それはもったいないと思いました。流れがそこでどうしても中断されてしまうので、乗ってきた気持ちが分断されて肩すかしをくらったような印象になることがある。
フェルナンデスさんは、もっと滑りながらのステップだった印象でしたから、スケーターの体力等を考慮して変えているのだとは思うのですが・・・。
彼女の調子が悪すぎたことも流れが悪くなった原因でしょうから、今のままの振付での完成形を見たいなあと思います。

●鈴木明子(26歳)日本/ハンガリアン・ラプソディ
カナダの方々の声援が嬉しかったな。ここまで踊れる方なので、人気があるのもむべなるかな、ではありますが。

本来の乗りの良い動きからは程遠かったですが、これ、完成させれば味のある演目になりそうです。今後に期待して、次回を楽しみに待ちたいと思います。

ところで、既に結果を知っているから言ってしまうけど、ジャンプがいけてたらもしかしたら優勝でしたか?(私は個々の技術が稼げるポイントについて全然知らないので、自分で計算できないのですが)
もしそうなら、普段、ジャンプの出来には殆ど興味のないワタクシですが、残念過ぎて卒倒しそうです。
彼女に金メダルをあげたかったなあ。。。
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by koharu-annex | 2011-10-31 22:20 | 2011-2012 フィギュアスケート