もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

DOI雑感2

BSで録画したものを拝見したので、以前の雑感(こちら)にプラスしてDOIの雑感を。

●木原龍一さん ヴァイオリン・コンチェルト
超有名曲に負けないように、身体を大きく使ってダイナミックな演技を目指しているようにお見受けいたしました。
後半、ジャンプではなく身体のバランスを崩したがゆえの転倒をはじめ若干スタミナ不足に感じましたが、改善ポイントを明白にするタイプの良い方向の失敗ではないでしょうかね。

●西野友毬さん Time to Say Goodbye
演技に安定感がありました。股関節を含め下半身の柔軟性が高いので、特に脚のポジジョンが美しいですね。

●中村健人さん Fugata(今季SP)
バンドネオンの響きが似合うタイプの方ですよね。
今はまだ覚えたてで、気難しいような生真面目な雰囲気が前に出ちゃっていますが、滑り込んで余裕が出てきた頃、ちょっと色気を加味することできるとすごく素敵なのでは?と思いました。

●大庭雅さん Shall We Dance?
可愛いシャルウィダンスですね。いつか男性と踊ることを夢見る少女が、一人で鏡の前で練習しているようです。
もう少し、身体に柔軟性があると良いですね。

●田中刑事さん The Untouchables(今季FPをEXバージョンで)
まず、名前の「刑事」さんが印象的です。いや~、いろんな人から言われ続けているだろうけど、お父さんが刑事さんなの(それとも憧れ?)??

アンタッチャブル、面白い映画でしたよね~。ショーン・コネリーケヴィン・コスナー(すんません。ショーン・コネリーは確かにこの作品でアカデミー賞助演男優賞をゲットしているんですけど、私が言いたかったのはケヴィン・コスナーの方)の大出世作。友達と何度も観に行って大興奮だったのを覚えてるなあ(当時私は女子高生)。数年後、兄から「Koharuに面白い映画借りてきた」と差し出されたアンタッチャブルのビデオタイトルを一瞥するや、「えー、何回も観た」とのたまってショックを与えてしまったなあ。。。

この楽曲、試合の緊張感と重なるとすごくスリリングで、素敵になるんじゃないかしら。
田中さんの腕は直線的な動きですけども、この緊張感ある楽曲には良く合ってるし、肩甲骨が良く動いてるように見えました。顔の表情の固さも、この楽曲にはOkでしょうし、素晴らしい選曲ではないでしょうか。

●庄司理沙さん 塔の上のラプンツェル
前回書いているので、今回は1点だけ。いろんな人の後に観ると、スピードが全く違うのだなあ、と思いました。これが逸材たるゆえんなのでしょうか。

それにしても、インタビューを見ると・・・昭和の大女優のような、正統派の見事な美貌ですねえ。

●村上大介さん 奇跡のはじまり(今季SP)
「その男ゾルバ」で有名なギリシャの文豪カザンザキス原作の映画「最後の誘惑」(マーティン・スコセッシ監督)のサントラ「パッション」(byピーター・ガブリエル)の中の楽曲。先日カザンザキスの作品を調べなきゃいけないことがあって、そのときの記憶がまだうっすら残っているので、ちょっと嬉しい。

ダヴィンチ・コードですっかり有名になったマグダラのマリアとキリストの結婚を扱ったもので、映画はお決まりの上映拒否に遭いました。カザンザキスもこの原作を含めた一連の新たなキリスト像作品のおかげで、ノーベル賞は受賞できなかったわ、死後、教会での埋葬を拒否されるわ、散々な目に。故郷クレタ島が彼の遺体を迎え入れてくれ、丘の上で眠っているそうです。

さて、村上さんの演技は映画とは特に関係なさそうでしたが、ちょっとエキゾチックな雰囲気の楽曲によくあった振付だったと思います。

●今井遥さん I'm into Something Good
まぶたのキラキラのメイクが夏らしいですね。前も書いたような気がするけど、ちょっと夢二の描く女性のような雰囲気がある方で、陽にあたりすぎると溶けちゃいそうです(笑)。
夏の感じのプログラムでしたが、「できれば日陰で」あるいは「誰かパラソルを!」と言って差し上げたいような気持ちがふっとわいてきました。柔軟性が見てて気持ちよかったです。

●無良崇人さん アランフェス(今季SP)
おひげって・・・若い方の間で流行ってますよねえ。。。私はかなり苦手なんですけど。

無良さんにはどうしようもないことですが、振付で惜しいなあ、と思うのは、カスタネットの音を反映させている動きがないことです。後半にちょっとだけアクセント的に使うだけでも、リズム感が出て違う印象がぱっと出せると思うので、その点を出さないのは惜しいなあと思いました。

●村主章枝さん Air、Girls on the Dance Floor
楽曲名を「Air」だけしか書かないって、ひどくない?
G線上のアリアの原曲(バッハ管弦楽組曲第3番第2曲)の方だから、「Air on the G string」って書きにくかったのかもしれないけど、たぶん「G線上のアリア」という呼称は原曲の方の通称って言ってもよいくらいだから、単に「Air」よりかは良いと思うけど・・・。

さて、村主お姉さん、よく踊ってらっしゃったのではないでしょうか!
「滑ってない」という批判はあるのかもしれないですが、じっと一箇所に突っ立ったまま踊っていたわけではないですし、かなりの運動量でしたし、何よりよく踊っていました。私は好きな演技でした。

●神宮アイスメッセンジャーズ グレース  Footprints in Sand
バレエでいうと群舞ですかね。
近づいてもスピードが落ちなくて正確、すごいことですよね。よ一人一人の体型はまるで違うのに、そろって見える。美しかったです。

●あっ子姉さん
前回書いたので一言だけ。
ずっと続けてみてくると、彼女の身体のコントロール力のすごさは他のスケーターとレベルが全く違ってて、圧巻ですね。

●タチアナ・ボロンジャル、マキシム・トランコフ  L'amore Sei tu
この声は・・・キャサリン・ジェンキンス?
確かに、この2人には、ホイットニー・ヒューストンよりクラシック歌手の方が似合いますね。
スケールの大きなムーブメント、これぞカップルダンスの醍醐味といわんばかりの艶、見てて気持ちいです。

●ステファン・ランビエール  ラフマニノフ前奏曲第5番
テレビの画面表示には楽曲について「Bring Me to Life」って書いてあったけど、アナウンサーが言ってた「ラフマニノフ前奏曲第5番」でしょ、これ?
Bring・・・って、エヴァネッセンスの? この楽曲のEXバージョンもあったのかな、安藤さんのブラックスワンみたいに。

しかし、ランビエールさんが滑ると、クラシックの楽曲を滑ってるっていう気がしないですね(笑)。なんというんでしょう、ランビエールさんの世界にクラシック楽曲を添えてみました、という感じになる。すごいよなあ・・・よく「その人の世界」などと簡単にアナウンサーや解説者の人が言うけど、「その人の世界に楽曲も何もかも持ってこれる」表現者って本当に少ない。ランビエールさんは、まさにそういう人だと思う。もちろん、もともと優れた音楽性を持っていて、かつムーブメントの際にもその音楽性を無視しない、という鉄壁の音楽へのシンクロがあるからこそですが(その点がプルシェンコさんとちと違う。プルさんの場合は、時に音楽を無視することがあるんだけど、強烈なカリスマと身体能力で力ずくでまとめて、氷上の自分の世界を完結させる感じ)。

あっ子姉さんのコントロール能力もすごいけど、ランビエールさんの身体のコントロール力もすごいですね。軸のしっかりした変形(?)の回転、見ごたえありました。
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by koharu-annex | 2011-07-16 18:12 | 2011-2012 フィギュアスケート