もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

2011世界選手権 男子FP

SPの雑感(こちら)に引き続き、FPの雑感を。

●フェルナンデスさん
今季の最後に、パイレーツ・オブ・カリビアンに乗せた彼の酔っ払いステップが見られて嬉しかったな。
ちょっと硬くて、GPSの時の方がはじけた演技だったようにお見受けしたけれども、それでも満足でありました。

●ジュベールさん
彼のこのなんとも形容しがたい魅力はなんなんでしょうね~
踊りがうまいわけでは決してなく、また身体表現者というよりもむしろモロ体育会系男子みたいなイメージが前面に出ちゃう男臭~い体型であるにもかかわらず、滑り出すと微かに漂ってくる繊細な芳香のようなものがあります。

ブレードでお怪我されてしまったせいか、音とりが微妙すぎる感じになってすら、ちぐはぐな感じは最小限に抑えられ、ジュベールさんの魅力の方がむしろ感じられる演技でした。

●リチャード・ドーンブッシュ(USA) 
FP:映画「シャーロック・ホームズ」より
私は、彼についてはこのFPが初見です。一見した限り、町田さんとタイプが似てるようにお見受けしました。

町田さんについて、GPSのときに「よく動いててエライけどまだ踊れてない。動けるのだから踊れるよう頑張れ」という趣旨のことを書いたことがあります(こちら)。
ドーンブッシュさんにも、同じことが言えるかなと。あ、でも、ドーンブッシュさんはマイムは今のままでも充分上手だと思います。

●チャンさん
彼については、今回のSPのほかGPSのときに彼を主題に3つの記事を書いています(こちらこちらこちら)。今回も、これらの記事に書いたこと以外、基本的に感想はありません。

あ、書いてないことが一つあった。
彼は姿勢のタイプとして背筋が伸びてるんですけど、その伸び方はバレエ系よりもむしろ社交ダンス系でほめられる形ですよね、ってこと。かなり瑣末なことかもしれませんが(笑)、このような形状で背筋が伸びてると端正さを印象付けるし、社会的に社交ダンスが馴染んでいる場所ではそれだけで一定の評価を得られるんじゃないかと思ったりします。

ちなみに、チャンさんの技術について、上記3つの記事のコメント欄で皆様からいろいろ教えて頂きました。が、まだお勉強が足りないので、スピードが落ちないという点以外は、チャンさんの技術のすごさを未だ把握できずにおります。すみません。

●織田さん
GPSのとき、私は信ちゃんについては、あとでまとめて書くとして感想を留保してきました。
そのときの感想でも、今回のことでも、信ちゃんについて私が言いたいことは集約するとただ1つ、

余計なことはやろうとしちゃダメ!

ということです。

どうしても直せない苦手なものがある人って、いらっしゃるでしょう?(実は私もそうなんだが。私はどんなに気をつけても、タクシーの運転手さんに左右で道順を言うとき、10回に1~2回の割合で間違える。どうしても1~2割は気が抜けちゃうらしい。)

ジャンプの跳び過ぎは何度も繰り返してきたミスで、これは織田さんがどんなに気をつけてもある一定割合でやっちゃう、彼にとっては不可避のミスなんだと思う。どんなに対策を練っても、これを100%撲滅することはほぼ無理だと思います。
実際、信ちゃんサイドは対策を練っていたはずです。失敗したら、こうする、ああする、という絵は描いていたはずです。でも、信ちゃんは、それがきちんとできない。
それを正面から認めてしまって、あとは開き直って、余計なことはやらないことをお勧めしたいです、ええ。

余計なことはもう1つ。
FPの音楽です。シーズン前半よりも随分馴染んできたので、かなり努力して滑り込んで音楽を身体に取り込んだのだと思います。ここまで馴染んだことは賞賛に値しますが、このグリーグのピアノ協奏曲は、信ちゃんの良いところを引き出してくれるタイプの楽曲ではないと思います。

何かの報道で、信ちゃんがこの手の楽曲は苦手なんだけど挑戦したという趣旨のことをおっしゃっていたように記憶しています。
そういうことは、もう、やらんでよろしいですよ。
信ちゃんは小器用なタイプでないどころか、むしろものすごく不器用なタイプです。残りあと何季残っているか分からない選手人生の中で、苦手なものに手を出すよりも、得意分野や似合っている分野を掘り下げることが大事だと思います。

今季もまた最後に涙の信ちゃんを見る羽目になるとは・・・という感じですわ。
本当に、信ちゃんは、父じゃない遅々としか進まないなあ。。。
でも、わたしゃ、信じてますよ。
心折らずに、来季も頑張るんだぞーーーーー

●ガチンスキーさん
音楽はショスタコビッチのバレエ音楽「ボルト」。
この楽曲についてはカナダ杯のときに書いたので、ご興味のある方はこちらをご参照下さい。
ちなみにストーリーは、ちょっとしたドタバタ喜劇なのですわ。

いいよねえ、ガチンスキーさん。私は大っ好きなタイプの表現者です。
氷上では演技でおどけた表情を作っても、演技が終わるとまたいつものブスッとした無愛想な表情に戻るところ(お笑い芸人が舞台から引っ込んだら無口みたいな感じ?)も含め、表現者としてのポテンシャルを感じます。

●高橋さん
不運・・・という言葉で済ませられる事態ではなかったと思います。
彼は、大ケガといい、今回の通常あり得ないアクシデントといい、「荒業」で導かれるタイプのように見えます。荒業を行っているのが、神様なのか、守護霊なのか、ガーディアンエンジェルなのか、そこのところは私には分かりませんが。

あのアクシデントを見て、多くの方が、高橋さんのメダル取りが消えたことを予想したと同時に、これで彼が今季で引退することはなくなったと直感的に思ったのではないでしょうか(少なくとも私はそう思って正直ホッとした感じすらあった)。

即座に現役続行を表明されたことが報道され、これでは納得できないからというお気持ちに対し「そうでしょうとも!」と思いつつ、私は神様とかそういう類のものが全力でそっちの方向に彼を持っていったように感じました。

20代後半という選手としては苦しい年代に入りますが、高橋さんには頑張って頂きたいです。
うん、頑張れ!!

●小塚さん
おお、伸びが!、おお、タメが!!と目を見張ったSPに引き続き、FPも素晴らしくムーブメントがレベルアップしていました。

音楽との親和性が全体的にイマイチだったのに、部分部分でムーブメントの動きを俊敏にすることで、音楽との密着度が高まっていました。正直、よくここまで持ってこれたな~と思います。もちろん、音楽の表現としては、更に一層レベルアップが期待できる余地があると思います。その意味では、チャンさん方式で来季も同じ楽曲を使って、より音楽を身体に入り込ませるのもありかなと、考えたりします。

もちろん、鑑賞者としては別の楽曲の別のパフォーマンスも見たいとも思いますが、小塚さんがここまで持ってきた事実を見せ付けられると、更に一層レベルアップした小塚さんの音楽表現を見たいなあ、とも思ってしまうのです。翌日の(←たぶん)日経新聞紙面によると、お祖父様ゆかりの楽曲だそうですし。どうでしょうか。

●アモディオ君
ヴォーカルが入った曲が流れたのが、何らかのアクシデントだったのか、それともアモディオ君サイドの確信犯だったのか、誰か教えてたも!

前者だったのなら、平気な顔で滑り続けたアモディオ君の強心臓に乾杯。
後者だったのなら、その破天荒な度胸に乾杯。
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by koharu-annex | 2011-05-02 02:31 | 2010-2011 フィギュアスケート