もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

四大陸選手権 女子その1

関係ないけど、フジの放送で流れてたカップヌードルのCM、「好きだも~ん♪」と歌うフレディが素敵過ぎます。
往年のQueenファンとしては、新しい技術によって、おちゃらけでもフレディの歌声が聴けるのは、それだけで嬉しい。

女子も2回に分けて書きますが、男子のように完全にSPとFPという分け方ではなく、選手によってはSPとFPをまとめて書いてます。

●安藤さん
SPは映画「ミッション」より「ガブリエルのオーボエ」。ヨーヨーマがチェロで弾いてるやつのようですね。

このSPの安藤さんのパフォーマンスに情感感じられない人がいたら、ずばり、不感症でしょう(笑)。
素晴らしい、の一言です。

またね、この楽曲と衣装が、安藤さんの情感こもったパフォーマンスをより観客に伝える大きな力になってる。
シーズン途中での変更でしたが、完全に良い結果を生みましたね。

私、映画「ミッション」を観ていないことも関係して、この楽曲を聴くと、反射的にサラ・ブライトマンの「ネッラ・ファンタジア」が頭に浮かぶのです。
でね、サラの声って、キラキラしているじゃないですか。音なんだけど、光がちりばめられているような、細かく発光する声でしょ。

安藤さんのSPの新しい衣装、GPFの演技前に見たときは装飾がtoo muchかな、と思ったのです。
しかし、音楽が鳴って滑り出すと、反射的に私の脳裏にサラの声が浮かんできて・・・サラのキラキラ声と安藤さんの衣装のキラキラ具合は、驚くほどぴったりマッチング。いや、もちろんヨーヨーマの音も素晴らしいですが(笑)。
いやいや、こんなこともあるのですね。

とりわけ今回の四大陸でのパフォーマンスは、素晴らしく音楽を自分のものにしていました。パフォーマンスの後ろにあんなにキラキラが見えた安藤さんは初めて見ました。
以前の楽曲(ブロークンソロー)がとても難しかったので、それと比べると音楽の難易度は下がるかもしれませんが、このネッラ・ファンタジアも決して簡単な楽曲じゃないですよね。それを聴きこみ、滑り込み、身体と心になじませているようにお見受けしました。
体調が悪くてどう演技したか覚えてないそうですが、そんな状態であそこまでのパフォーマンスが出来たということは、そのなじみようがとっても高度ってことだと思います。

どんな種類でも踊りを習ったことのある人には経験があると思いますが、傍目から見ると難しく見えないのに、実際に踊るとなるとどうもスムーズに行かない部分とか、動作の連結がうまくいかない部分ってあるじゃないですか。
この安藤さんのSP、かなりそういうところがありそうな気がするんですよ。勝手な想像ですが。
それをあそこまで振付を感じさせず情感を感じさせるところまで持ってきているのは、すごいことです。

長くなっちゃったので、FPについては次回。

●フラットさん
SPの楽曲、衣装、振付、全て変えたのですね。

新しいSP楽曲は「エデンの東」。
彼女には、やっぱり古き良き時代のアメリカが良く似合う(笑)。外さないなあ~

衣装は鮮やかなカナリア・イエロー。
カナリア・イエローって、ヴィンテージのイブニングドレスでいくつか実際に見かけたことがあるんですけど、人を選ぶ色だな~という印象を持ってます。フラットさんには良く似合っていたと思います。

GPFで非常に調子が悪くテレビの前で心配していたのですが、今回の身体の動きの素晴らしさはどうでしょう!
彼女は、知的なせいか、妙にマチュアな雰囲気を感じるのですけど、まだ18歳なのですよね。
初めてフラットさんの若さを真正面から見せられたようなパフォーマンスだと思いました。

●ファヌフさん
SPは、モスグリーンに明るいキラキラピンクに変更。
・・・私にはよく理解できませんでした。

FPもそうなんですけど、ファヌフさんって衣装に恵まれない人だな~という印象です。
確かにフリルが重なったようなボリュームのあるミニは身体とのバランスが悪いと思うのですけど、彼女がいつも着ているような「テニススカート」もどきのミニは、彼女のパフォーマンスにプラスになっているとは思えないぞ。
ボリュームはなくても、少し長めの方がよいのでは?と思いますが、どうなんでしょう???

なんかいつも衣装のことばっかり目に付いて、パフォーマンスの感想がなくなってしまうなあ・・・。

●シズニーさん
彼女の、華がありながらも、はかない柔らかな雰囲気は、得がたいものだと思いますね。
SPもFPも、彼女の雰囲気にぴったりな楽曲と衣装を選んでいます。

私は、とりわけFPの楽曲(winter into spring)とパフォーマンスが好きです。
彼女の向こう側に、北米の早春のmeadow(完全な牧草地ではなく、沼地もあってところどころ木もあるみたいなイメージ。)が見えるようで、彼女がmeadowを優しく吹き抜けながら舞う風のようです。

これは彼女のスピンが極上、というだけではなく、やっぱり彼女の雰囲気のおかげでしょうね。

彼女のあの雰囲気は、花が咲き誇る真っ只中の春ではなく、ましてや照りつける太陽のある夏でもなく、にぎやかな収穫を祝う秋でもなく、きーんと冷えきった冬では決してない。
まさに、冬から春への揺らぎの季節、春の息吹がうっすらと感じらてきたのだけどまだまだ寒くて、でも冬の厳しさは確かになくなってきている、そんな早春の雰囲気。色はもちろんパステル、でももっとpale、みたいな。

ところで、特にSPの衣装の時に目立つのですが、彼女、肩と肩甲骨がそんなに柔らかくなくて稼動域が狭めなのですよね。実は。
でも、それが全く目立たないのは、その他の部分(特に腰や背中)が物理的に硬くないことと、彼女のムーブメントがかもし出す、淡く柔らかで詩的な情感が勝ってるせいだと思いますね。

彼女の長所を存分に生かしきってる彼女自身と、その陣営は、天晴れだと思います。

●未来ちゃん
気合入っていましたね。世界選手権にもれたことが本当に悔しいのですね。
しかし、あれだけ層が厚いUSで、世界選手権の代表が2人とは・・・厳しい。

GPシリーズの後半で、背中か腰かやっちゃったか?と心配した動きがあったのですが、今回はそんな心配はなく、いつもと同じかそれ以上に素晴らしい柔軟性と安定した演技でした。

FPの「勝気」が見えたようなパフォーマンス、実はSAYURIの主人公と合致していると思います(笑)。
あの時代の舞妓・芸妓さんは、絶対に、勝気なところがないとやってけませんて。

私は、やっぱり未来ちゃんのパフォーマンスが好きだし、何よりポテンシャルを感じます。
世界選手権は残念ですが、怪我なく来季を迎えて欲しいです。

●鈴木さん
SPは見てる方も気持ちよかったんですけど、FPはちとつらかったな。
あっこ姉さんの良いところが出てなかった・・・。残念です。

でも、皆さんご存知の通り、私は彼女の踊りが大好きなので、現役を続行してくださることに感謝です。
彼女の踊り心を知っているだけに、来季も彼女のパフォーマンスが見られることが嬉しいです。
どうぞ怪我なく体調良くお過ごしになりますように。

●真央ちゃん
SPの衣装、また変えたのですね。これは賛否両論あるでしょうね(笑)。

今回、私が彼女の演技を見る前に心配していたことは、以前に書いた下半身の不安定さ、ということでした。
あのとき、皆さんからそこんとこもう少し詳しく、と言われながら忘年会で書けなかったのでここで書いちゃいますね。

下半身の不安定さ、という点で最も私が注目していたのは、「ひざの緩み」です。
これは、思春期にレオタードを着るような踊りのお教室に通っていた方は、ご覧になった経験があるかもしれません。
横に太らず急に身長だけが伸びたような人や、急激にダイエットをしたような人について、踊りの際に「ひざの緩み」が気にかかることがあるんですよね。
私自身のことは分かりませんが、少なくとも友人には何人かいました。

この手の「ひざの緩み」って独特なんですよね。
振付には、ピンとひざを伸ばす動作のほか、ひざが緩んでいる動作だって、もちろんある。だけど、ここでいう「ひざの緩み」というのは、振付やそのための動作と関係なく表れるものです。

この「ひざの緩み」、客観的に科学的にどうなっているのかは今もって私も分かりません。
想像するに、筋肉や脂肪のつき方が以前とは急激に変わってしまって、重心の取り方や力の入れ所が変わってしまっているのに、それに本人がついていけていない、ということなのかな~と。
もちろん、脚以外の部分についても同じことは起こっているんでしょうけども、脚が一番身体を支えるので目立つし、中でもひざは最も目立つ部位なんですわ。

で、私、この手の「ひざの緩み」をフランス杯の真央ちゃんの演技途中で感じたんですよ。
さらには、この手のひざの緩みがあるときには誰でもそうなるのですが(おそらく重心がうまく取れないことや、力をちゃんと入れられないことと関係している)、スピードやキレの減少や、動作の微妙な緩慢さ、のようなものも見受けられたのですよ。そしてこれは、性質上、より下半身に顕著に見受けられる。

そのため、真央ちゃんやせたし体調悪いのかな~と思ったりしながらも、それを「下半身の不安定さ」という言葉で表したのでした。

で、今回の四大陸を、この点がどうなっているかな~と思いながら拝見した次第。
SPの衣装が、真央ちゃんの身体の華奢さを強調していたので、「あ、まだこんなに細いんだ」と心配したのですけど・・・・私が感じていたひざの緩みは、ほぼ消失していました!
ゼロじゃないんだけど、全く気にならないです。

コメント下さる方からの情報によると、昨年中、身体をかなり変えていて、やせたけれども筋肉量がすごく増えたこと、重心の取り方を佐藤コーチに言われて改善していたということでしたので、その経過で表れていた事象だったのだと想像しています。

いやいや、ぶっちゃけると、頻度としては「ひざの緩み」は過激なダイエットが引き起こすことが多く、そのダイエットの奥には実は精神的なものがあることから、それを心配していたのでした。
良かったです。。。本当に・・・良かった。

さて、SPのパフォーマンスとしては、どんどん良くなってますね。スピード感や力強さが、倍増している。
もちろんこの楽曲の世界観を表すところまでには至っていませんが、ところどころに置かれているアクセントとなる振付をちゃんと「アクセントとして」こなそうとしている意気込みも感じられる。
全然まだ弱いけれど、彼女のことですから、世界選手権までにはこれらについても磨きをかけてくるでしょう。

FPについては次回。
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by koharu-annex | 2011-02-20 23:56 | 2010-2011 フィギュアスケート