もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

アシュトンの「シンデレラ」

新国立劇場バレエ公演 アシュトンの「シンデレラ」
2010年11月27日(土)午後2時~ @新国立劇場

指揮: デヴィッド・ガルフォース
管弦楽: 東京フィルハーモニー管弦楽団
振付: アシュトン
音楽: プロコフィエフ

【出演】
シンデレラ: さいとう美帆
王子: マイレン・トレウバエフ
義理の姉たち: 保坂アントン慶、高木裕次
仙女: 川村真樹

父親: 石井四郎
ダンス教師: グレゴリー・バリノフ
春の精: 西山裕子
夏の精: 西川貴子
秋の精: 高橋有里
冬の精: 厚木三杏
道化: 八幡顕光
ナポレオン: 吉本泰久
ウェリントン: 市川透
王子の友人: 芳賀望、江本拓、菅野英男、古川和則

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2008年の公演では、1幕の最後の「お姫様に変身したシンデレラが、かぼちゃの馬車に乗って、颯爽と舞踏会に出かけるシーン」で、馬車がスピードを出し過ぎて転倒するという驚愕のアクシデントがあった(関連記事はこちら)、新国のシンデレラであります。

私は、転倒後に、バッと、どえらいスピードで落とされた幕の動きまで覚えていますわよ。
2008年も一緒に観に行った旦那もさすがに記憶に刻まれているようで、始まる前から「前は転倒したからな~、今回は大丈夫かな~」
1幕が終わったとたん、「なんか馬車の動きがさ、慎重で遅かったよね。『はい、イチニ、イチニ』みたいに息そろえることに神経尖らせているというか。。。」

はい、そんな感じしました。
大きく曲線を描いていた馬車の動線も直線的なものに変わってましたし。
2008年のときの動線は馬車を観客に大きく見せ、かつ疾走感もあったので、夢のように変身して舞踏会に向かうシンデレラの高揚した気持ちが伝わってきたのですが、今回は比べると「チンタラ」感がある。

でも、この変更は仕方ありませんわね。
あんなに派手に転倒した過去があるんじゃあ。。。

春夏秋冬のそれぞれの精が、もう少し技術的に高く安定してくれたら・・・と思いました。
それぞれ主役をはってる人達なのですが、微妙に物足りなさ感が・・・(いやもちろんそう思わせるレベルの高低は4人の中でもつけられるんだけど、敢えて順番つけるほどのことでもなし)。

舞踏会のシーン、12時の時計の音はその場面の踊りとともにとても記憶に残りますけども、よく音楽を聴いていたら、それまでに何度も時計の音が音楽に隠されているのですよね。
それらの時計の音はもちろん地味で、踊りには敢えて全く反映されないけれど(夢中で舞踏会を楽しんでいる前提)、こちらには時間が刻々と流れていっていることが示されるわけで。
プロコフィエフのバレエ音楽は、場面ごとに深く考えられて演出されていることよの~と思いながら聴いていました。
これが、年が明けた後に鑑賞したベルリンの「シンデレラ」の感想に通じていくのでした。
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by koharu-annex | 2011-02-04 10:22 | バレエ(新国立劇場)