もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

フランス杯 雑感 その2

フランス杯 11月26日~28日
男子 ショート&フリー その2

●ケビン・レイノルズ(20才) カナダ
SPはモーニンほか、FPはヨハン・シュトラウス・メドレー。
背中も肩甲骨もよく使える人なので、柔らかい動きもできるし、よく踊れていました。
ただ、ムーブメントが雑なのが気になりますね。
ジャンプの調子が悪かったために、集中力が切れたのかもしれませんが。

●ブランドン・ムロズ(19才) USA
SPはセビリアの理髪師、FPは映画「波止場」より。
ジャンプの失敗はあったけど、中国杯のときよりも良かったと思います。

ただ・・・正直にいうと。
私、この人の演技を見ているとちょっと退屈してくるんですよね。
無難なところに落ち着き過ぎていて面白みが足りないというか、ぶっちゃけつまんないというか・・・。
単純に、演目が好きじゃないだけかもしれませんが。
(中国杯のときも書きましたが、SPは信ちゃんのマスターピースがあるせいで色あせて見えるし、FPは音楽に盛り上がりが欠けますから。)

●ジュベール(26才) フランス
SPはレジェンド・オブ・メキシコより、FPは棄権。
中国拳法に出てきそうなヘンテコリンなポーズも、メキシコの踊りもどき(あくまで「もどき」)の振付も、独自で面白いと思います。
なぜだか分からないけど、妙にジュベールさんに似合っていて、私は結構好きですよ。

●小塚崇彦(21才) 日本
SPはソウルマンメドレー。
冒頭部分に限定されるけど、「タメ」ができるようになってた!
もちろん、冒頭部分以外でもできるようになればそれに越したことは無いけど、冒頭でできるのは大きい。鑑賞者の注意をぐっと引くことができますから。
また、前半、ちゃんとリズムを押さえていることが、要所要所で分かるのも良いですね。

後半もスピードが落ちなかったのも良かった。
これはスケーティング技術だけの話ではなくてですね、実のところ私は、小塚さんのSPの振付は音楽との親和性が完全ではないと感じています。
が、この親和性の不完全さを、小塚さんのスピード感が補っていたように思えました。

FPはリストのピアコン1番。
彼はとにかく「品」が良いですよね。
フリーの小塚さんの演技の順番はアモディオ君の直後だったでしょう?
アモディオ君には申し訳ないけど、彼の後だったからこそ余計に、小塚さんの品のよさが引き立ったように感じました。

成長著しい今季、敢えて今、私が彼の改善ポイントとして挙げたい点は、以下の2点です。

(1)頭がうつむきがちであること
(2)肩が固定されているような動きをしがちであること

(1)は、おそらくバックアイを意識するだけで、かなり改善されると思います。
バックアイというのは、両目が顔の前面ではなく後頭部の内側についていると意識することです。
このような意識でいると、不思議なことに、人間は姿勢が良くなり、頭のてっぺんが天を向きます。
そうすると、目が下の方を見ても(=視線が下向きになっても)、頭のうつむき加減は最小限で、姿勢は良いままですから、舞踊的には格好が良いです。
(和洋問わず踊りをやってる人はやってみて下さい。ちなみに、お能のお仕舞いでも、これはとても有効です。)

(2)ですが、彼の肩の動きの「ちょっとした悪さ」というのは、柔軟性の程度というのではなく、なんというか肩に力が入っているというか、良くも悪くも「崩れない」という感じなのですよね。
このような「固定」感というのは、良い面も探せばあって、それは優等生のような雰囲気が出ることです。
が、表現手段の広狭という意味では、やっぱりもう少し崩せた方が良いと思いますね。

上のバックアイほど確信はありませんが、一般的には、腕を動かす際、肩の力を抜いた上で、主に「ヒジ」と「広背筋」で動かすつもりで意識してみるのが良いのでは?と思ったりしますが、どうでしょう。
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by koharu-annex | 2010-12-05 00:28 | 2010-2011 フィギュアスケート