もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

アメリカ杯 雑感 その2

アメリカ杯 11月12日~14日
男子 ショート&フリー その1

●アドリアン・シュルタイス(22才) スウェーデン
SP、NHK杯の方が良かったですね。
何だか悲しみの淵に沈んでいるように見えたのは気のせいですか?

ラストの、「これがボクの地球」(←勝手に想像。笑)、みたいなポーズが個人的にはツボだったんですけど、今回はそれが見られませんでした。
本音を言うと、すごく残念。

FP、ロミジュリは初見なのです(NHK杯のとき地上波を録画したら、FPの彼の演技は省かれていた…)。
音楽に、映画のニーノ・ロータのものと、バレエのプロコのものがミックスされて使われていたのですが、これらのアレンジが良かったです。
フィギュアスケート界における数あるロミジュリ音楽の中でも、とても個性的な仕上がりで、彼にピッタリです。

振り付けも、手を見つめたり、すりすりしたり、相変わらず個性的で面白く、よろしいですわね。

静かだけどストーカーすれすれ、あるいは逆に客観的には「ねえ、ホントにジュリエットのこと好きなの?」と思わせるような態度なんだけど心の中では自分の片割れはジュリエットと勝手に断定しているような、そういう一風変わったロミオを想像させるものがありました。

あまりに変わっているので、ラストで毒をあおった際、「あ、一応、毒飲んで死ぬんだ!?」、と思ってしまいました(彼のロミオだと、思いもよらない全く異なる解決方法をごく自然に選択しそうなので。笑)。
見ることができて良かったです。楽しかった。

4回転は成功しましたが、その後のジャンプが良くなく、流れが若干悪くなったのが残念でしたね。

●デニス・テン(17才) カザフスタン
SPはブエノスアイレスの春、FPは死の舞踏。
ジャンプの調子は相変わらず良くなかったのですが、全体のパフォーマンスは、NHK杯のときよりもずっと良かったです。

何が悪かったのか、ちゃんと確認されたのでしょうね。
呼吸をちゃんとして、カウントしている感じがしました。
また、意図して落ち着こうとしている様子が見て取れましたし、実際、完全ではなくても落ち着きのある動きになっていました。

●村上大介(19才) 日本
SPは、トッカータとフーガ。
冒頭、「ど、どした?」と思わず尋ねたくなるような、派手に大きく口を開けた表情を、突発的になさったので、ちょっとビックリ。
が、その後もその「口の派手開け」表情を何度かなさって、そのうちこちらも慣れて・・・どころか何だかキュートに見えてきたのでした。不思議。

この楽曲は、ちんたら、あるいはまったり動かれたのでは全くつまらないので、村上さんの歯切れの良い勢いのある動きは、とても良かったです。

FPは、映画「アラビアのロレンス」より。
楽曲を知るよりも先に衣装を見てしまって、「なんだこりゃ」と思ったのですが、そういう趣旨ですか。
が、あまりデザインが良いとは思えないぞ。
コンセプトはアラビアのロレンスでも、もう少しかっこよく見えるものを作れるはずでは?

この映画は、ピーター・オトゥールの大出世作。
私達の世代には、漫画「T・E・ロレンス」(神坂智子著)もなじみのあるものなんですが、実際の歴史と実在の人物(軍人であり考古学者でもある)をもとにしたものです。
英国とアラブ双方の複雑な政治が絡みあうだけでなく、アラブの異国情緒と、砂漠を舞台にした珍しい戦闘シーンもあったりして、いわゆる大作映画のスケール感があるんですよね(あんま関係ないけど、ピーター、背が高いし)。

それに照らすと、あんな口開けできるようなキャラの村上さんに合ってるのかと問われれば、否定せざるを得ないんですが、まあ、オリエンタルな雰囲気だけをちょこっと借りるつもりだったんでしょうね。
毒舌吐かせてもらえば、「なんて安易な・・・」としか言いようがなく、もっと彼に合う演目を真剣に選んであげなよ、と私なんぞは思ってしまいますがね。
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by koharu-annex | 2010-11-20 14:56 | 2010-2011 フィギュアスケート