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もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

中国杯 雑感 その3

中国杯 11月5日~7日
男子 ショート&フリー その1

中国でのアジア競技大会、ひどいですね。
なんですか、あの審判の中国びいきと、中国人の応援のマナーの悪さは。
サッカー、試合前日の日本の公式練習にスパイクとボールの使用禁止って、嫌がらせにもほどがあるよ。

ま、裏で変なことされるより、ここまであからさまにやってもらう方がいんですけどね。
せいぜい恥ずかしいことやってもらって、世界中のできるだけ多くの人々に、中国がとんでもない国だって認識して頂きましょ。
世界中で中国警戒論や嫌中論が巻き起こる方が、地球の平和に資するってものです。

それにしても、アジア競技大会を見てると、フィギュアスケートのアジア杯での日本人スケーターへの応援が奇跡のように思えてきますね。

●ブライアン・ジュベール(26才) フランス
SPは映画「レジェンド・オブ・メキシコ」よりマラゲーニャ。
私、メキシコ好きなんですよね。
本館の記事には、「ビバ☆メヒコ!!」シリーズがあるはず(「旅」カテゴリ)。
(その一方でリゾート地カンクンを攻撃している記事もありますが…)

そんなことはさておき、ジュベールさんですな。
決して踊りが上手いわけではないのですが、随所に面白い振付があって、そこがピシッと決まって1つの世界観を作り上げていました。
(メキシコらしは出てないけど、出さなくていいです。変にフォークロアが出るとダサくてこの人に合わないので)

FPは、ベトベン第九。
日本人であるワタクシにとっては、どうしても「年末」が思い浮かんでしまう楽曲ですが、アレンジされていたので思ったよりか年末臭を感じなくて良かったです。

が、調子が悪く、ちぐはぐなムーブメントで、乗り切れないまま終わってしまって残念でした。
もともとの振付そのものは何らかの世界観を狙っていたように見えたのですけど、それができないまま不完全燃焼で終わった感じです。

●トマシュ・ベルネル(24才) チェコ
SPは「雨に唄えば」。
ジーン・ケリーの踊りを模した振付が随所にありました。
スピード感はないけれど、この楽曲の平和なテンポに良く合っていて、ほのぼのしました。

FPは、マイケル・ジャクソン・メドレー。
実は、ワタクシめ、MJにはかなりうるさいのです(こちらこちら参照)。

フランスのアモディオさんも、MJの楽曲をフリーで使用していますが、ベルネルさんと2人のうちどちらかと問われれば、アモディオさんに軍配が上がるでしょうか。
しかし、アモディオさんのパフォーマンスにも、全く満足できないワタクシなのでした・・・(こちら参照)。
ちなみに、高校の同級生だった例の「友」(昔も今も洋楽オタク)は、アモディオ君のパフォーマンスについて「むっちゃ良かった!」(←何故に大阪弁!?)とメールに書いて寄越しました。

●ブランドン・ムロズ(19才) USA
SPは、ロッシーニ「セビリアの理髪師」。
衣装が変・・・まいいや。
この楽曲については、信ちゃんの楽しいパフォーマンス(これはマスターピースだと思う)の印象が強烈過ぎますね。
ムロズさんのも先入観が全く無ければそれなりなのかもしれませんが、どうしても、なんかつまんなく感じてしまったのでした。

FPは、映画「波止場」?
いかにもアメリカ人の1類型、といったルックスと雰囲気なので、アメリカ映画は良く似合っていらっしゃると思います。
が、楽曲自体は、メロディもリズムも取りづらい、難しいものだと思いました。
音楽性が高いので、それをアピールしたかったのかもしれませんが。

それにしてもUS男子は、層が厚いですね。

●町田樹(20才) 日本
SPは「黒い瞳」、FPは映画「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」。

ええっと、よく動いているんです。
たぶん、踊ろうとしているんです。
それは分かる。

でも、動くたびどこか足りない印象が出るので、今の段階では動き過ぎが諸刃?とか思いつつ。
「踊る」ってなんだろう?
って根本的なところに立ち戻って考えてしまいました。

以前、「動いてなんぼ、動けてなんぼ」、という文を書いたいたことがあるんですけど(こちら)、高度な技術が伴わないまでも、身体を「動かすことができる」人の数って、実は限られる。

だから、「一生懸命さ」が前に出てしまうことはさておいても、曲がりなりにもちゃんとここまで「動ける」町田さんは、大したものなのです。
悪い例として引き合いに出してばかりで悪いけれども、ヨナちゃんやチャンさんは、ここまで動けませんからね。

だけど、踊るってことは、この「動ける」ということの、まだ先にある。

もしかすると、今は単に「振付をなぞるだけで精一杯」の段階にあるだけで、振付をこなしていけばその先に、彼の「踊る」姿があるかもしれない。
実際、彼の振付はSPもFPも、忙しい(=動作がたくさんある)振付だったから、彼があっぷあっぷしちゃうのも当然だと思う。

そうはいっても、見る者の心に響く「踊り」は、振付を感じさせないものですから。
振付の先にある、その世界へ、彼には行って欲しいと思いますね。
繰り返しますが、ここまで「動ける」のですから。

あ、あと瑣末なことだけども。
忙しい振付のときに誰しもが陥りがちだけど、腕を肩だけで動かさないように気を付けた方がいいかな、と。

●小塚崇彦(21才) 日本
SPはソウル・メドレー、FPはリストのピアコン1番。

小塚さんの真面目でコツコツとした性格に、謙虚さのある自信が加わってきたようで、絵に描いたような好青年になりつつありますね。
実は、私の姪っ子ちゃんの男の子の好みは、世界の男子フィギュアスケート選手の中で選ぶとしたら、小塚君なのですって。
「あぁ、この子は結婚には失敗しないわ~。」と思って、アンティKoharu、至極安心したのでした(笑)。

アボットさんと同様、小塚さんもそのうち大化けするかもしれないですね。

特にFP、JOのときはダメ出ししてしまった(こちら)上半身の動きが、とても良くなっています。
動いているときの「腕の伸び」が、これまでよりも一伸び大きく伸びてて、腕が長くなったように見えるほど。
優雅さも加わって、私が感じたクラシックのピアノ曲に対する違和感が消えてて、もうびっくり。
ほ~。
育ち盛りってのは、すごいねえ!

ここまで来たらもったいないので、敢えて言うけど、もう少しヒジが使えたら、時々見受けられる「腕をぐるんぐるん回してる」という印象はなくなると思いますね。

あと、これはもっぱらこざっぱりした性格から来てるような気もしますが、あと一呼吸タメることを覚えても良いでしょうね。
(持って生まれた性質が違うので、どんな曲を使用したとしても、高橋さんほどタメる必要はないと思います。)

SPはFPよりも、動きが悪かったような気がします。
特に、これは小塚さんの悪い癖だと思うのですが、明確な振付以外の部分で、視線を下に落としてしまうことが割と見受けられるのですよね。
これは、アピール力の面でちょっと損するので、直した方がいいかな、と。
by koharu-annex | 2010-11-19 20:51 | 2010-2011 フィギュアスケート