もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

カナダ杯 雑感 その4

カナダ杯 10月29日~10月31日
女子 ショート&フリー

え?信ちゃんは?
と思われた方もいらっしゃるかと。。。

もちろん、スキップしているわけでも、ましてや忘れているわけでもありません。

信ちゃんのカナダ杯のパフォーマンスに関する感想については、ずっと以前に書いたこちらの記事の続編として、まとめて書かせて頂きたいと思います。
(実はオフシーズンのうちに仕上げるつもりだったのですが、ずるずると先延ばしにしているうちに、シーズン真っ只中になってしまいました。)

ということで、とりあえず、女子へゴー!

●アグネス・ザワツキー(16才) USA
年齢の割りに色っぽい方ですね。
SP、中盤のスピンは良かったのですけど、どんどん疲れが見えて、後半は音と動きが完全にずれてしまいました。

FPは、ツィゴイネルワイゼン。
志向するところは分かるんだけど、やりきれなかった印象。

解説によると「踊ることが大好きで、スケーターにならなかったらダンサーになりたかった」そうですが、私にはそんなに踊りが好きとは思えなかったかな。

●アメリ・ラコステ(21才) カナダ
SPはロシア民謡の黒い瞳。
決めるべき箇所で、ちゃんと決めて動けるのは良いところだと思います。
が、いかんせん、ムーブメントが荒いですね。

FPはシェヘラザード。
千夜一夜物語の語り手(シェヘラザードという名の女性で後に王妃となる)が、王に話して聞かせた物語をモチーフにした、コルサコフの組曲。
組曲全体を通して、異国情緒とほのかな官能が漂ってます。
この組曲の数曲を使用してバレエが作られており(振り付け:フォーキン、初演:バレエ・リュス)、そこで強調される異国情緒と官能(ぶっちゃけエロ)は、まだ10代の姪っ子ちゃんには到底見せられないほど(笑)。

フィギュアスケートでもよく使われる楽曲ですが、異国情緒の部分を借景することはあっても、官能の部分が表現されることはあまりないようです。
ラコステさんのFPの振り付けも、官能はもちろん異国情緒も志向しているとは思えなかったので、そもそも楽曲の背景については深く考えてないのでしょうね。

ただ、ラコステさんのパフォーマンスのせいかもしれませんが、振り付け自体が、音楽にも彼女の個性にも合ってないように思えました。
これについては、滑り込んでいけば、シーズン後半には好転する部分かもしれませんが。

●今井遥(17才) 日本
SPはバレエ「ドン・キホーテ」からジプシーダンス。
ドンキもフィギュアでよく使われるバレエ演目ですけど、ジプシーダンスを選択するのは珍しいのではないでしょうか。
ドンキにおける「ジプシーの女」は、17才の日本人少女が踊れる役柄では決して無いので、えっ?と思いながら見始めた次第。

冒頭、音楽のイメージと動きがあまりに乖離していて心配しましたが、中盤からとても動きが良くなり、音楽に追いついてきた感じはありました。

私なんぞは、やっぱりジプシーダンスさがもっと出ると良いと思ってしまうのですが、このSPについても上のラコステさんのシェヘラザードと同様、そもそも楽曲の背景を深く考慮するつもりはないのでしょうから、所詮無理な希望だと思います。

FPはボロヴェッツ人の踊り。
オペラ「イーゴリ公」の一部ですが、付属でバレエが出てきます。
また、「ヴォロヴェッツ人の踊り」として単体のバレエもあります(振付はフォーキン、初演はバレエ・リュス、上のシェヘラザードと全く同じだな。笑)

このボロヴェッツ人の踊り、オフシーズンに、「真央さんにどうでしょう?」というコメントを頂いたことがあって、私は、以下のようにお答えしています。

ボロヴェッツ人(韃靼人)の踊り、私の場合は、プルシェンコさんのイメージですね~。JR東海の奈良の CMに使われた、「娘達の踊り」の異国情緒あふれる壮大な感じ、「少年達の踊り」の騎馬民族風の力強いリズム、「全員の踊り」のティンパニー、そして試合では無理かもしれないけど、あの合唱の迫力は、なんといっても、王者にふさわしい印象です。

こちらの記事のコメント欄です。この時点で読み返してみると、皆様方と妄想爆発させてて、すごく面白い(笑)。楽しかったですね、コメント下さった皆様!楽しいコメントを沢山下さって、ありがとうございました。)

ということで、今井さんですよ。
ジプシー女に続いて韃靼人が来たことに、ワタクシ、心底びっくり。
チーム今井、どんだけ彼女に期待とプレッシャーかけとんじゃ?っていう感じ?

が、蓋を開けてみれば、スケール感のある音楽に後押しされた感じでしたね。
「娘達の踊り」をバックにしたスピンはとても綺麗でした。
ただ、編曲は彼女向けにもう少し工夫できたと思いますが。。。

今は、SP・FPを通じて、振り付けをこなすだけで精一杯なので、踊り込みというか滑り込みは必要なんでしょうね。
あと、なんといっても体力。

●クセニア・マカロワ(17才) ロシア
SPはフラメンコ。
フラメンコかどうかはさておき、身体能力の高さは明らか。
また、とにかく体力があって、スピードや勢いが落ちないですね。

FPは映画「エビータ」。
NHK杯に出ていたキーラ・コルピさんと同じです。
コルピさんと同様、衣装が素敵でした。

22才のコルピさんに比べて、クセニアさんはまだ17才とお若い。
でも、クセニアさん、大人っぽく妙に貫禄があるし、力強さがありながらも優雅さの芽生え(まだ優雅さというには足りない)もあるので、エビータは合っていました。

●アリッサ・シズニー(23才) USA
美しく見栄えのする容姿、姿勢も良くて、とてもルックスの良い方ですね。
身体に無駄な力が入ってなくて、動きもとても美しいと思いました。
スピンがとても綺麗ですね。

SPの衣装も個性に良く合っていましたが、FPの変わったデザインの衣装も、流れるような全体のイメージが彼女の雰囲気に良く合っていました(ただし、左肩のフリルが一枚余計だと思いましたが…)。

振り付けについては、ミスしないように彼女にとって無難な範囲で収めている印象があるので、もう少し冒険したものを見てみたいですね。

●シンシア・ファヌフ(22才) カナダ
SPはスパニッシュギター。
この人の力強さのある個性に合っていました。
私は、もう少し哀愁が感じられる動きのある方が好きですけど、これは好みの問題でしょうね。

FPはラフマのラプソディ。
JOのときは、ほとんど感想らしい感想を書いていませんでしたので(こちら参照)、今回はちゃんと書くために見ました。

衣装がどうしようもないですね・・・。
スタンドカラーも、肩のデザインも、昔のテニス用スカートに見えるようなスカート部分も、全て良いところがないばかりか、彼女の体のたくましさを悪い方向に強調している。
ロマンチックな曲調とも、全く合ってない。
しかも、妙に窮屈に見えるので、体の動きを本来よりもずっと小さく見せてしまう。
これは、一刻も早く変えた方がいい。
今のままでは、動く前から既にマイナス、動いてから更にマイナスなので、とても損してると思います。

体格と曲のスケール感は合っていると思います。
しかし、もう少し音楽を大事にして、音を的確に把握した振り付けができるはずじゃないでしょうかね・・・。
あ、もしかしてファヌフさんのパフォーマンスの問題ですかね?
いずれにしても、食い足りないものを感じます。
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by koharu-annex | 2010-11-07 23:07 | 2010-2011 フィギュアスケート