もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

NHK杯 雑感 その5

NHK杯 女子フリープログラム 2010年10月23日(土) @日本ガイシアリーナ(名古屋市)

解   説: 八木沼純子さん
アナウンサー: 刈屋富士雄さん

●浅田真央(20才) 日本
愛の夢 byリスト

衣装、JOのときより私はこちらが好きですね。
メイクも私は好きです。

冒頭の出だしの腕の動きは良いです。
3Aの直後の表情、胸が痛くなりますね・・・あぁ、頑張れ、私。ストレス耐性を高めるのよ!
(基本的にバレエ見は、表現者の「改善途中」とか本人が悲しくなるほどの失敗というものを見ることがないので、この点に関するストレス耐性は、ものすごく、低いのです)

後半のトリプルフリップからのコンビネーションで転倒した直後、一瞬泣きそうに表情がゆがんだ直後、ピッと顔を引き締めたじゃないですか。
もうそこで私の涙腺耐え切れず。・・・弱っちい私(でも、涙は流れなかったよ!にじんだだけ!←って何の言い訳?)。

さて、舞踊的な観点から言えば、JOのときよりも(こちら参照)、良かったように思います。

中盤は、ジャンプの失敗の影響か、スピードも落ちていたし、身体も重く、舞踊的な動きも悪くなり・・・。実際、身体に力が入っていないし、このあたりのヒジ使いは演技中で最も悪い。
これらの点は、サルコウを跳んだあたりから上向いて、ステップ以降はそれなりに見ごたえのある動きになってきました。
なので、ジャンプの改善に数年かかったとしても、少なくともジャンプ以外の部分で「愛の夢」はもっと発展するだろうと思います。

ちょっと気になったのは、真央ちゃんのアゴが・・・ほんの少しですが上向きになっているのが何度か見受けられたことです。
これは、今まであまり無かったと思います。
このアゴの上向き具合というのは、丹田を中心とした体の芯の部分に入るべき力が十分には入っていないときに起こりがちなので・・・まあ、そういうことが演技中、真央ちゃんの身体の中で起こっているのかもしれません。精神的なものが大きいのでしょうね。

八木沼さんの解説、まさに当を得ていました。
浅田さんがやろうとしているジャンプの改善は大改革であること、そのためこれを完成させるためには長い時間がかかること、ジャンプの失敗による自信の喪失が演技に影響を及ぼしていること、ジャンプの失敗やジャンプにとらわれている事による悪循環があること、ただ、ジャンプは失敗に終わってもこの演目自体にはジャンプ以外に真央選手の特徴を良く表すことができる素敵な要素がたくさんあるので、そこができるようになればまた違うということ・・・等々、いちいちうなづける内容でしたね。

●ジェナ・マコーケル(24才) イギリス
「ヴォイス・オブ・ザ・バイオリン」より/管弦楽のための音楽より アレグロ

身体の大きさからもう少しスケール感のある演技を期待したのですが・・・
ゆったりとした大人の雰囲気はありましたね。
そういう意味では最初のスローテンポな音楽にはあっていました。

●キャロライン・ザン(17才) アメリカ
チェロ協奏曲ロ短調 byドヴォルザーク

SPの記事に対しコメント下さった方々から、彼女に対するジャッジの評価と、それを契機としたエッジ矯正決断、その修正過程におけるケガといった経緯、そして腰痛によるパールスピンの封印、ということを教えて頂きました。
やはり、ケガや腰痛による練習不足から、このような体型になっていたのですね。

今回は音楽にも合わず残念な結果でしたが(そもそも個性を生かしきれてない楽曲だと思うケドね)、若い彼女のことですから、気持ちさえ折れなければ、また復活してくるでしょう。
パールスピンの封印は残念ですが(完全封印かどうかはさておき)、今でもスピンのうまさは健在ですし。

●キーラ・コルピ(22才) フィンランド
エビータ byアンドリュー・ロイド・ウェバー

SPのオズの魔法使いに比べて、格段に大人っぽい演目でした。
美しく大人っぽい上品さがある彼女に、エビータは良く合っていると思います。
個性的なデザインと色使いながら品のある衣装も、良く似合っていました。

終盤の「泣かないでアルゼンチーナ」のところ(スピン多用)のところは、見ながら歌ってしまいましたよ。
欲を言えば、全般的にはもう少し演劇的な表現があっても良かったかな、と思いました。

●アシュリー・ワグナー(19才) アメリカ
マラゲーニャ byエルネスト・レクオーナ

後半全く身体が動いていないことから、音楽とずいぶん距離ができてしまいました。

●レイチェル・フラット(18才) アメリカ
十番街の殺人 byリチャード・ロジャース、アール・ワイルド

なぜこの演目?と思ったけど(実際にあった猟奇殺人事件を題材にしたミュージカル)、劇中劇に出てくる女性になりきるって話ね(by刈屋アナ)。
ほっとしたよ。

でも、その劇中劇、知らないんだよね、私。ははは。
なので、なりきっているかどうかは分からないんだけど、20世紀前半のアメリカ女性的なイメージがあって、彼女に良く似合っていました。
SPのときにも書いたけど、やっぱり、彼女の王道は、「古き良き時代のアメリカ」路線ですね(笑)。
そこを突き崩したい、と私などは思ってしまいますが、まあ、いいや。

後半、若干ばてて、動きが重くなりましたね。

●村上佳菜子(15才) 日本
映画「マスク・オブ・ゾロ」より byジェームズ・ホーナー

女性と男性がミックスした衣装は、個性的で目をひく楽しさがありますね。

冒頭からしばらくは彼女がもともと持っている良いヒジ使いを含め動きが良かったと思いますが、ジャンプの失敗が気持ちに響いてしまってからは、動きに勢いがなくなってしまいましたね。
今後に期待しましょう。

●カロリーナ・コストナー(23才) イタリア
牧神の午後への前奏曲 byドビュッシー

うわー、きた!牧神!!
私がこのオフシーズンに「高橋君に牧神は?」コメント下さった方に、ずばり「ぼんやりした音楽なので、フィギュアには向かないと思う。」と返答した、牧神が!

衣装、素敵でしたね。
冒頭部分に、ニジンスキー版「牧神~」を模した振り付けがあって、おぉ、やっぱりバレエも意識されているのですね、という感じでした。

長い手足と大柄な身体を使った、スケールの大きなゆったりとした動きで、よく音楽に合っていました。
・・・が、やっぱりこの曲、盛り上がりに欠けません???
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by koharu-annex | 2010-10-30 16:30 | 2010-2011 フィギュアスケート