もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

タンゴについて~ご意見急募!~

Koharu@マウイ引き続き旅行中、です。

先日コメントでご質問を頂いたのですが、充分な回答をお返しするほどの知識が私にはありませんので、皆様のお助けを賜りたく!

ご質問はタンゴについてです。
今季のフィギュアスケートでは、演目にタンゴを選択している選手が多いので、

   ① タンゴの種類
   ② それぞれの見所

を教えて欲しい、とのことです。

この①②のご質問に対するご回答、あるいはそれに付随する情報をコメント欄に頂けると非常に有難いです。
これまでコメントを下さった方々の中には、アルゼンチンタンゴや社交ダンスをたしなむ方々がいらっしゃったので、期待してまーす!

一応、タンゴに関するワタクシの浅薄な知識と経験からの感想を、以下に記しておきます。

タンゴの発祥は、19世紀。
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの、安酒を出す飲み屋や娼館が立ち並ぶ港近くのラボカ地区(今ではタンゴ発祥の地として観光名所になっています。私は日程の都合上行かなかったけど…)。

発祥の経緯については諸説あるけど、以下の説がよく言われるところだと思う。
裕福になる夢を追ってアルゼンチンに移住あるいは出稼ぎに来た、スペインやイタリア出身のラテン系(しかもガテン系)の男達。
彼らは、働けど働けどいまだ貧しいまま。
そんな彼らは、じっと手を見る・・・ではなく、毎夜のようにヤケ酒を飲んで、ヤケ歌・ヤケ踊り・ケンカを繰り広げつつ、安い娼婦を抱いたりなんぞしておりましたとさ。
そのうち、男どものヤケ踊りの相手を娼婦がするようになり・・・男女ペアの踊りとなる。

その発祥が物語るように、アルゼンチンのタンゴは、強烈に荒々しく色っぽい。

私の2007年の旅行の記憶によれば、アルゼンチンで催されるショータンゴ(観光客だけでなく地元の人達も観に来ている模様)は、まさにそのような印象でしたね。
女性はスリットが深く入ったドレスを着て(基本は黒と赤ね~)、片足を男性の腰の位置まで上げてタメたり、脚を男性の脚に絡ませたりしますし、男性のホールドも深く、男女の密着度が高い。
あと、特徴的なのは、皆さんよくご存知の首を横にすばやく振る動きですわね。
もちろん、普通の方々はそんな踊り方はしてなくて、タンゴバーで踊る皆さんのタンゴは平和なもんでしたが(笑)。

アルゼンチンのタンゴが、ヨーロッパにいわば逆輸入されて発展したのがコンチネンタル(大陸)タンゴで、これが社交ダンスのタンゴになっていきます。
そのため、社交ダンスのタンゴは、ラテンではなくモダン(スタンダード)に分類されているはずです。

タンゴの伴奏として使用される音楽は、基本的に2拍子です。
4拍子のもあるけど、3拍子目に強烈なアクセントがつくので(これの呼称を失念)、普通の4拍子とは印象が全く異なりますね。
(なお、今回の旅にたまたま楽典に関する本を持ってきたのですが、その中のコラムでとある短大の教授がタンゴについて「スペインからアルゼンチンに渡った」と書いてました。これは、主語がダンスなのか音楽そのものなのか判然としない点で誤解を招くし、少なくともダンスについては虚偽の可能性が極めて高いです。音楽については真偽不明ですが、私は虚偽だと考えています。)

演奏では、アコーディオンの簡易版のような形状の「バンドネオン」(以前、水嶋ヒロ君がCMで弾いてましたわよね。ヒロ君・・・本当に引退なのかしら?)が使われることが多いですが、これはもともとはヨーロッパ生まれの楽器で、タンゴ専用に開発された楽器ではなく、使用された始めたのもタンゴ発祥からはだいぶ時代が下るようです。

ところで、最も有名なタンゴ音楽の1つに、ピアソラ(ブエノス生まれだけど幼少の頃にNYCに移住。ちなみにバンドネオンの名演奏家だったそうな)が、作曲した「リベル・タンゴ」があげられると思います。
が、この超有名曲、発表当初は、母国アルゼンチンで「踊れないタンゴ」として非難ゴウゴウだったそうですよ。

ちなみに、私めがアメリカで駐妻していた頃、暇を持て余してハープを習っていたのですが、ハープの先生がよく余興でハープ用に作曲されたタンゴ曲を弾いてくれました(今は知らないけどその頃はUSAでもアルゼンチンタンゴが大流行中で、先生自身もアルゼンチンタンゴ専門のダンス教室に通っていたため、弾きたくなったらしい…)。
ハープで演奏するタンゴ曲も、踊れない(または踊るのが困難な)タンゴ曲という印象でした。

つまり、「タンゴ」と総称される音楽には、踊りである「アルゼンチン・タンゴ」または「コンチネンタル・タンゴ」のための楽曲と、純粋にタンゴ(またはタンゴ風)の音楽として楽しむための楽曲が存在する、と考えられる、というわけですわね。
フィギュアスケートで使用する場合、厳密に踊りのタンゴのステップを踏むわけではないですから、後者の楽曲を使用することも充分可能でしょうね。

余談ですが、この9月にタラソワさんがロシアのTV番組でタンゴを踊っていたそうですが、ロシアは、バレエの世界で図抜けているだけでなく、社交ダンスも強いですよ。
今年のブラックプールの成績によると、今、世界を席巻しているのはUSAとイタリアみたいですけども、種目別やアマチュアではロシアがトップグループに入っていますし、昨年、一昨年はプロ部門総合でもロシアがトップグループに入っていたように記憶しています。

アイスダンスが盛んであることも考え合わせると、ロシアでは社交ダンスがかなりの地位を獲得しているのは間違いないと思います。そうである以上、タラソワさんがタンゴを踊るということも、ことさら不思議なことではないかな、と思います。
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by koharu-annex | 2010-09-22 21:39 | 考察(フィギュアスケート含む)