ギエムの「女形」の衣装は・・・
2010年 07月 09日
昨年10月に放送されたものなんですが、ちゃんと録画してるかな~と思って探したら、一応あったので、確認のため、早く寝る予定を返上して視聴。
このギエムのドキュメンタリーは、2007年1月から2009年3月にかけて、ヨーロッパや日本でのギエムの公私にわたる行動を記録したものです。
昨年日本でも話題になったインド人ダンサー、アクラム・カーンとの「聖なる怪物」など、複数の演目の創作風景や公演も一部記録されています。
特に、後半は、18世紀のフランス人男性で、女装スパイとして活躍したシュヴァリエ・デオンをモデルにした、新作バレエ「女形」の創作過程が主になります。
この作品の名称「女形」は、男性が女装して・・・の部分が日本の歌舞伎と重なるからでしょうね。歌舞伎つながりで、随所に日本的な小道具(刀や扇子など。ちなみに刀はデオンが剣の名手だったからだそう)が出てきますし、衣装の一部には女性用の着物が使われています。
で、この「女形」の衣装制作の場面も出てくるのですが。
この衣装を担当しているのが、なーんと、今年2月に急逝した
アレキサンダー・マックイーン
うわぁぁぁぁぁ! ・・・と思わず叫んじゃいましたよ~
去年放送された段階では、今年あの若さで亡くなるなんて、思ってもみなかったから記憶に全く残っていなかった!
ワタクシ、皆様ご想像のとおりファッショニスタでもありませんし、マックイーンの服も一着も持っておりませんが、彼を知る全ての人が言う、彼の代名詞でもある、あのはにかんだような、シャイだけどとってもキュートな笑顔が、私もとても好きだったんですよね。
あぁぁぁ、マックイーンが、あの笑顔で、ギエムと衣装の相談をしながらマチ針打ってる!
あぁ、マックイーン、シャイな笑顔なのに、言うべきことはちゃんと言ってるよ。それもギエムに対して!
こんな、お宝映像があったとは・・・。
ということで、皆様、よろしければご覧になって下さい。
BShi 7月9日(金)15:00~16:35
NHKクラシック ドキュメンタリー傑作選 「シルヴィ・ギエム~限界への挑戦~」