もしかしてトホホ(http://blog.livedoor.jp/takurere1025/)の別館です。表現系に特化して更新します。


by koharu-annex

昔のハリウッド・・・なシンデレラ

パリ・オペラ座バレエ団日本公演「シンデレラ
2010年3月13日(土)午後6時30分 @東京文化会館

音楽: プロコフィエフ
振付: ヌレエフ
装置: ペトリカ・イオネスコ
衣装: 森英恵
照明: グイード・レヴィ
(初演: 1986年パリ・オペラ座)

演奏: 東京ニューシティ管弦楽団
指揮: コーエン・ケッセル

【出演】
シンデレラ: デルフィーヌ・ムッサン
映画スター: マチュー・ガニオ
2人の義姉: エミリー・コゼット、ドロテ・ジルベール
継母: ステファン・ファヴォラン

ダンス教師: マチエス・エイマン
プロデューサー: アレッシオ・カルボネ
父: ジャン=クリストフ・ゲリ


だいぶ前のことで、メモを残していないので覚えている範囲で。
シンデレラは舞台に上がっているダンサー達が多い演目ではありますが、とにかくヌレエフが舞台上のダンサーそれぞれに細かい振付をたくさん入れていること、舞台装置も大きく派手で目を奪われること、衣装が当時日本を代表するデザイナーだった森英恵さんであること等々、注目すべき箇所があまりにも多すぎて覚えきれないのです。

【ヌレエフ版のあらすじ】
時代設定は、チャップリン、アステア、キングコングなどが銀幕で活躍していた時代。
シンデレラは、継母(以下「まま母」)&義姉(以下「まま姉」)達に虐げられながらも、映画に憧れているという設定。
飛行機事故(ぽかったのだけど微妙によく分からない)で怪我をした映画プロデューサー(魔法使い)を助けたご縁で、豪華なドレスを着用してリムジン(かぼちゃの馬車)で撮影所に連れて行ってもらい、ハンサムな映画スター(王子様)と撮影することになり、恋に落ちる。
が、怖くなったシンデレラは逃げ出してしまい、映画スターは残された靴を手がかりに、執念で場末のバーなどを探しまわり、最終的にはハッピーエンド。

【ダンサー】
今回のお目当ては、次代のオペラ座を担う若きスター、マチュー・ガニオさん。もちろん、映画スター役。
噂どおりの美丈夫ですが、なんと付け髭つけてる。クラーク・ゲーブルを意識したらしいけど、いらんことしたな~。

まま母を演じた、男性ダンサー、ステファン・ファヴォランは、トゥシューズを履いて滑稽な役を熱演。映画スターの持ってきたシンデレラの靴を自ら履こうとするあたりなんか、まさに爆笑もので、とても良かった。毛皮の襟巻きのあしらい方なんか、いちいち笑いを取ろうとしてて大変よろしゅうございます。

まま姉達も、上の姉(ジルベール)は乱暴、下の姉(コゼット)はジルベールにちょっと押さえつけられている感が出てて、これまた熱演といってよい。

お父さん(ゲリ)の情けなさっぷりも良く出ていました。

ダンス教師(エイマン)が、非常に良かった。出番は少ないのに、技術の見せ場があって「おお!」

シンデレラはベテランのムッサン。ガニオとは、年齢差が15歳くらいあるはず。
いぶし銀・・・という言葉を思い出しました。。。
いじめに耐えに耐えてる感じは非常~に良く出ていたけども、変身後の「華」が若干欠ける。
誰しもが目を見張るという感じではなく、豪華なドレスを指して「あら、馬子にも衣装って感じね。」と、あしらわれそうな雰囲気が。

フィナーレのパ・ド・ドゥでは、ムッサンの持つ長いストールがどこかに引っかかってしまって途中モタモタする印象となり、少々残念ながらも、全体的にはとても美しかった。

【舞台装置・衣装】
森英恵さんの衣装は、心配していたよりもずっと良かった。ほっとした。
シンデレラの自宅(レストラン&バー兼自宅?)が結構好きでした。
キング・コングもどき(映画撮影所の一場面)の舞台装置が、ちょっと古いのか、動きがぎこちなくて壊れるんじゃないかとハラハラ。
他にも舞台美術が、全体的にちょっと古ぼけている感じは否めず、この点はちょっと残念。

ヌレエフ版の時代設定は、クデルカ版も踏襲しているんだけど、2006年にABTのクデルカ版を見たとき(こちら)の舞台美術の美しさが、私の中で非常に印象に残っているので、どうしても比べちゃって古臭く感じてしまったのでした。
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by koharu-annex | 2010-05-03 23:31 | バレエ(パリオペラ座)